つぶやき短編小説(練習)K その4
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つまり、私たちは現在正式な奴隷契約の権利を己の全てをかけて奪い合っている最中なのだ。そこはスレーブの都、そんな言葉がふさわしい、そこにはやすらぎなどないのだ。いつ自分にあの怒りの正体が真っ向からやってくるか分からない恐怖といつも背中合わせの日々が待っているのだ。

 

現在は全てを承知で全力をかけて何もかもを自分が背負うと言って頑張ってくれている人がいるからいいが、もしその人がいなくなったら、全ての怒りや恐怖の権化や化身が正面から自分に一気に向かってくることを今から覚悟しておかないとならないだろう。

 

その人がいてくれたからクッションになったり緩衝材になってくれて、自分がそこにいてもあまり当たられなかったり辛い思いをしないで済んでいたのを勝手に自己流の妄想と空想で話を作り変えてしまって、その人がいなくても同じ状態だと思いこんだり、それどころかその人がいなければもっと自分への待遇がよくなって自分が幸せの真っただ中になれると思ったら大間違いなのだ。

 

これを読んでいるみなさんは体育会系の人や格闘技系の人、さらにはプロレスラー経験者などと付き合ったことはあるだろうか。まさにそういう人と一緒にいたり過ごすことを想像してもらえるととても分かりやすいと思う。

 

それらの職業やスポーツの趣味を持っている人等と一緒に過ごせば当然、機嫌が良い時はまったく問題がないと思うが、一たび気分が不快になったり逆鱗に触れてしまうと、その途端人が変わったように荒れ狂うことを想像してもらえれば、最も分かりやすい解説になると思う。

 

今は、自称婚約者がの人がいてくれているから、その恐怖を最短コースで体験することもなく、自分がたまにちょっと触れ合う時は最高に機嫌が良くてベストな心理状態の時ばかりなのかもしれないだけなのだ。本当に今後、婚約者をけちらしてまで大接近を図るとなると、以上に書いたようなオブラートやバリヤやバリケードが全て取り外されて消滅してしまうので、何かあると全て自分にふりかかってきたり大きな八つ当たりがきっとあるのに違いないのだ。何かあると槍や矢が全て直接自分めがけて飛んでくるようになるのだ。もう楯はなくなってしまうのだ。

 

実は私も、過去にその人に暴力を振るわれたことがある。とても激しい折檻だった。今思い出しても身震いがする。あの時確かに、右手の小指のつけに何か固いものが貫通した。顔を傷だらけにされた男の人も見たことがある。口の端から耳の付け根までまるで口裂けのような傷があった。暴力の根本の原因は当時聞いたところによると別れ話を切り出されたからだった。実はその人の顔現在の自称婚約者とも似ているのだ。そのことも思い出すと今更ながらゾッとする。バリケードやバリヤは絶対に必要だと思う。過去の貴重な自己の体験がものを言っているのだ。

 

それなのにそんなにその人が欲しいのか、自分は本当に本気なのか、今一度よくよく考えてみるべきだと私は言いたいのだ。

説明
小説のようなものの練習と妄想とぼやきです><前回の続編です。
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