ガールズ&パンツァー 隻眼の戦車長
[全1ページ]

 

 

 

 story46 早乙女流、その真価

 

 

 

 その後如月達は屋敷を出ると、車を待っていた。

 

「次はどこに行くと言うのだ?」

 

「まぁ家でも良かったけど、気分を変えて外食よ」

 

「外食、ですか?」

 

「えぇ。私の奢りでね」

 

「マジか」

 

「えぇ!?早乙女さんの奢りって、そんな悪いですよ!」

 

 中須賀は驚き戸惑う。

 

「いいのよ。あなたには日頃のお礼も兼ねているのよ」

 

「早乙女さん・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「って、何よその顔は」

 

 如月は横目で見ており、中須賀は少し戸惑う。

 

「西住や私の前とは、態度が違うな」

 

「だ、だから何よ?」

 

「・・・・別に、そう思っただけだ」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・?」

 

 すると、静かに地面が揺れ始める。

 

「何だ?」

 

「地震?」

 

 最初はそう思ったが、神楽は少し表情を険しくしている。

 

 

「・・・・この振動」

 

 一瞬脳裏に答えが浮かんだが、それはすぐに現実のものになる。

 

 

「っ!?」

 

 すると山の方より戦車が勢いよく三人の目の前を通り過ぎる。

 

「何だ!?」

 

「今のって・・・・戦車!?」

 

 二人は突然の戦車に、思わず後ろに数歩下がる。

 

「だが、なぜこんな所に・・・・!」

 

 

「・・・・まさかと思うけど」

 

 と、神楽は戦車が走って来た方向から嫌な予感が過ぎり、すぐに左の内ポケットより携帯電話を取り出すとすぐにどこかに掛ける。

 

『さ、早乙女師範!』

 

 すると電話より緊張の色を含んだ女性の声がする。

 

『大変です!演習所で練習をしていた学園が所有する戦車が何者かによって奪われました!』

 

「なっ!?」

 

「何だって!?」

 

 電話から漏れた驚きの内容に、二人は驚愕する。

 

『現在自衛隊へ連絡を入れましたが、到着までに時間が掛かるとの事です!』

 

「・・・・・・」

 

 神楽は携帯電話を持つ手の力を強める。

 

「・・・・奪われたのは、何所の戦車だ」

 

『サンダース大学附属高校のM26パーシングです』

 

「・・・・・・」

 

『演習中だったので、燃料はもちろん、戦車道仕様とは言えど、弾薬も積まれています!』

 

 

「・・・・分かったわ。そっちは処理をお願い」

 

『分かりました!』

 

 そうして神楽は電話を切り、次に別の所に電話を掛ける。

 

「私よ。すぐにあれを準備をして。それと、―――――と伝えて」

 

『分かりました!』

 

 それを聞いて携帯を内ポケットに戻す。

 

 

「それで、状況は?」

 

「良くは無いわ。サンダースが所有するパーシングが何者かによって奪われたみたい」

 

「サンダースの、だと?」

 

 如月は首を傾げる。

 

「早乙女家が所有する演習場をサンダースが演習の為に貸していたのよ」

 

「・・・・・・」

 

「それで、自衛隊はどうと?」

 

「到着までに時間が掛かるらしいわ」

 

「・・・・・・」

 

 

「っ!」

 

 と、中須賀はある事に気付き、すぐにさっきの戦車が走り去った方を見る。

 

「このままだと、パーシングは大洗の町へと行ってしまいます!」

 

「いくら戦車道仕様とはいえど、それは戦車同士での話だ。もし町中で暴れられたら・・・・」

 

 被害はかなり大きな物になりかねない。

 

「・・・・・・」

 

 

「・・・・許せないわ」

 

 と、神楽は右手を握り締める。

 

「これは戦車道への冒涜だわ。戦車道をする者として、見過ごすわけには行かない」

 

「早乙女さん・・・・」

 

 

「確かに、これは見逃せれる問題ではない」

 

 如月の表情は怒りの色が浮かんでいる。

 

「・・・・確かに、私だって許せないわよ。でもどうやって止めるって言うのよ」

 

「戦車には戦車で対抗するものだろ」

 

「その戦車が何所にあるって言うのよ」

 

「あ・・・・」

 

 現状で近くに追撃が出来る戦車が無い。

 しかも生半可な戦車では、パーシングに対抗するのが難しくなる。

 

 

 

「二人共。何か忘れてかしら?」

 

「え?」

 

「何かって――――」

 

 神楽の言葉に一瞬疑問を持つが、すぐにそれを理解する。

 

「ま、まさか、あれを使う気か!?」

 

「あれって・・・・まさか!」

 

 中須賀もすぐに理解する。

 

「緊急事態よ。後の問題の責任は早乙女家が持つ」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・お願い。力を貸して、二人共!」

 

 真剣みを含む声で、神楽は二人に頭を下げる。

 

「さ、早乙女さん・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 二人は頭を下げられた事に戸惑うも、顔を見合わせると軽く頷き合う。

 

「あぁ」

 

「・・・・はい!」

 

 そして三人はすぐに屋敷へと戻り、ある戦車の元へと駆ける。

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「急げ!早く!」

 

 山道を降りているパーシングに乗り込んでいる者は慌てた様子で操縦席に座る者に声を上げる。

 

「ようやく自由になったんだ!サツに捕まってたまるか!」

 

「だからって、何で戦車を奪ったんだよ!これじゃ目立つだろ!」

 

 操縦席に座ってパーシングを操縦する者が声を上げる。

 

「港に付ければそれでいい!途中で乗り捨てれば良い事だ!」

 

「そういう問題じゃねぇだろ!」

 

「だぁ!!狭い車内で言い争うな!とにかく!この戦車で阻むものは破壊してしまえ!」

 

「おうよ!」

 

 と、砲手席に座る者は主砲を前に向けると、引き金を引こうとする。

 

 

 

 

 しかしその直前にパーシングの砲塔後部隅に何かがぶつかる。

 

『っ!?』

 

 衝撃が車内に走り、中に居る三人は揺らされる。

 

「何だ!?」

 

 車長席に居た者はキューポラの覗き窓を覗くと、目を見開く。

 

 

 そこには、こちらに砲を向ける・・・・・・61式戦車がパーシングを追いかけていた。

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「何とか追いつけたな」

 

「えぇ」

 

 61式の車内では、砲手席に如月が座ってスコープを覗き、操縦席に神楽が座り、中須賀が砲弾ラックから砲弾を取り出すと砲尾の薬室に装填する。

 

「それにしても、よく61式を操縦できるな。かなり難しいで有名だって言うのに」

 

 61式の操縦系統はかなり癖の強いもので、ギアの回転数に合わせないとシフトレバーが勝手に戻ってしまう事が頻発していたとよく話を聞く。

 

「慣れれば、どうって事無いのよ」

 

「なんで慣れているんだ?」

 

「それは企業秘密。とにかく、今はやつよ」

 

 神楽は回転数を合わせてシフトレバーを一段上げ、61式の速度を上げる。

 

「とにかく、あなたはやつを攻撃し続けて」

 

「そのつもりだ!」

 

 如月は狙いをパーシングの車体後部に定めようとするも、パーシングは蛇行走行して主砲を後ろに向ける。

 

 直後に主砲から砲弾が放たれるも、神楽はとっさに左へ車体を動かし、砲弾をかわす。

 

 如月は狙いを定め、引き金を引くと同時に轟音と共に砲弾が放たれるも、パーシングは右へとずれて砲弾をかわす。

 

 パーシングは右の道へと旋回し、61式もその後を付いて行くと、パーシングが主砲より砲弾を放ち、61式の近くに着弾する。

 

「っ!」

 

 着弾の衝撃で車内が揺れるも、中須賀は砲弾を装填し、如月が引き金を引いて砲弾を放つも、パーシングの砲塔側面を掠る。

 

 すると砲塔キューポラハッチが開かれ、そこから一人の女性が出てくるとキューポラ付近に設置されている機関銃をこちらに向け、銃弾を連続で放ってくる。

 しかし銃弾は61式の装甲に阻まれて火花を散らして弾かれる。

 

「あれは・・・・」

 

 ふと、神楽はその女性の格好に目を細める。

 

 

 女性が着ているのはつなぎの様な物で、何日も洗ってないのか、汚れが目立っている。

 

 それに、女性の顔に見覚えがあった。

 

 

 

 

 パーシングは左へと曲がるとすぐに61式も左へと曲がって同時に主砲を放つが、パーシングは右へと避けると同時に主砲を放ち、砲塔付近を通り過ぎる。

 

「こいつら!動きが素人じゃないぞ!」

 

「中に誰が居るかはいいとしても、素人でここまで動かせるはずが無い」

 

 先ほどからパーシングの動きに迷いが無い。

 

「・・・・やはり、戦車道経験者が乗っている」

 

 神楽は二人の言葉で確信を得る。

 

「戦車道経験者でありながら、こんな愚行を行うなんて、尚更許せないわ」

 

 回転数に合わせてシフトレバーを動かし、速度を上げる。

 

「翔!何とかやつを左の道へ誘導して!」

 

「・・・・?」

 

 一瞬如月は首を傾げるも、すぐに神楽の意図に察したのか、「あぁ」と軽く返事を返すと、主砲の同軸機銃の引き金を引き、弾を放つ。

 

 弾はパーシングの右へと飛んでいくも、パーシングは右の道へと曲がって行った。

 

「続けて私の言う通りにやつを誘導して」

 

「分かった」

 

 その後神楽の作戦を聞き、如月は頭に叩き込む。

 

「各車輌。所定の位置に待機後、私の指示に従って行動してもらうわ」

 

 神楽は無線でどこかに連絡を入れると、操縦に集中する。

 

 

 パーシングは主砲より砲弾を放つも、神楽は右へと動かして砲弾をかわすと、如月は引き金を引いて砲弾を放ち、パーシングの左すぐ横に着弾させる。

 

 如月は同軸機銃を放ち、パーシングは蛇行しながらも右の道へと入る。

 

「次弾装填!」

 

 中須賀はすぐに砲弾を装填し、如月は狙いを付ける。

 

「・・・・・・」

 

 同軸機銃を放ってから如月は狙いを定め、引き金を引くと轟音と共に砲弾が放たれ、パーシングの砲塔左側面を掠り、パーシングは神楽の言った左へと曲がっていく。

 

 61式も左へ曲がり、パーシングが砲弾を放つも、61式の砲塔上を通り過ぎる。

 

 

「くそっ!しつこい野郎だ!」

 

 文句を口挟みながらも砲弾を装填させると、キューポラの覗き窓から前を見る。

 

 

 すると右へと曲がる道より、一輌の戦車が現れる。

 

「っ!」

 

 その戦車が砲塔をこちらに向けようとして、パーシングを操縦する者は目を見開くもすぐに右の道へと曲がる。

 

(M18ヘルキャット・・・・)

 

 61式がヘルキャットの前を通り過ぎると、ヘルキャットはすぐさまそこから移動する。

 

「どうしてヘルキャットがここに?」

 

 なぜ自分達以外の戦車が居るのかが分からず、中須賀は首をかしげる。

 

「もう少しでそれは分かるわ」

 

 と、神楽は無線を手にして、連絡を入れる。

 

 

 

 その後61式の主砲より砲弾が放たれ、パーシングの車体右側面を掠る。

 

「このままだとまずいぞ!どうするんだよ!」

 

「弾だってもうそんなに残ってねぇんだぞ!」

 

 パーシングの車内に居る二人は焦りを見せている。

 

 

「心配するな」

 

 と、リーダー格はキューポラの覗き窓から61式を見る。

 

「やつの行動パターンは読めた。どうやら私たちを誘導しているようだな」

 

「誘導だって?」

 

「あぁ。次に機銃を撃ってくれば、反対側ではなく、その機銃が撃たれた方へと曲がれ」

 

「おいおい。それで当たったらどうするんだよ!」

 

「当たりやせんよ」

 

 と、61式の同軸機銃より弾が放たれ、パーシングの車体後部右に着弾する。

 

「右だ!」

 

 すぐにパーシングは右の道へと曲がり、直後に61式より砲弾が放たれるも、砲弾はパーシングの砲塔後部の隅に着弾して弾かれる。

 

 

 

 

「あいつ!予想と違う方向に!」

 

 砲弾を装填してキューポラの覗き窓を覗いていた中須賀は拳を握り締める。

 

「それは違うぞ、中須賀」

 

「はぁ?何を言って――――」

 

 

「翔の言う通りよ」

 

「え・・・・?」

 

 神楽の言葉に中須賀は思わず声が漏れる。 

 

「むしろ、私の思惑通りに、引っ掛かってくれたわ」

 

「ど、どういう事ですか?」

 

 中須賀は今一分からず首を傾げる。

 

 

「これで、王手よ」

 

 と、早乙女は61式をパーシングが走って行った方へと曲がり、そのままパーシングと61式二輌は広げた場所に出る。

 

 

『っ!?』

 

 パーシングに乗っている者達は広げた場所に出た瞬間、目を見開く。

 

 

 

 

 なぜならば、そこには――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――サンダースの戦車隊が待ち構えていたのだから。

 

 

『本当にやって来た!?』

 

 アリサは奪われたパーシングが現れた事に驚きの声を上げる。

 

「さすがは神楽ね。敵に回すとこれほど恐ろしいものは無いけど、逆に仲間だったら、これほど頼もしいものは無いわね」

 

 自身のシャーマンが撃破されたので、ケイはパーシングに乗り込み、奪われたパーシングを双眼鏡で見る。

 

「こちらの戦車と言っても、問答無用よ!ファイアー!!」

 

 ケイは無線に向かって叫ぶと、全車両の主砲より一斉に砲弾が放たれ、パーシングに次々と砲弾が襲い掛かる。

 轟音と共にファイアフライの17ポンド砲より放たれた砲弾はパーシングの砲塔防楯に着弾して揺るがすも、撃破には至らなかった。

 

 

 パーシングは逃げつつ主砲より砲弾を放つも、砲身が大きくしたに逸れ、地面に砲弾が着弾する。

 

 直後にパーシングが放った砲弾がパーシングの右側履帯を破壊し、動きを止める。

 

 何とか逃げようと片方の履帯で動こうとするも、破壊された方を支点にしてその場を回るだけだった。

 

 

「サンダース?でも、なんで・・・・?」

 

 中須賀は思わず声が漏れる。

 

「事前に伝えておいたのよ。ここに誘い込むってね」

 

「誘い込むって・・・・」

 

 

「最初から、それを狙っていたのだな」

 

「そういう事」

 

「・・・・・・」

 

 その瞬間中須賀もようやく理解した。

 

 

 

 

 神楽はここに誘い込む為に、パーシングをあえて撃破せず、追跡をしていた。

 如月もその意図に途中で気付いたのか、うまくパーシングを曲げる為に同軸機銃と主砲を使って誘導していた。

 

 

 しかし、こうもうまく誘導できると言えば、決して簡単ではない。むしろ実現できた方が不思議なぐらいだ。

 山道はいくつか分岐点があるが、かなり複雑かつ、どれもがここまで繋がっているわけではない。

 

 

 何よりパーシングに乗って居る者が思惑通りに動いてくれるはずも無い。どこかで別の道に入られてしまう可能性が高い。

 一つでも間違えば、ここに誘導する事は不可能となる。

 

 

 ではなぜ神楽は思惑通りに、パーシングはサンダースが待ち構えているエリアへ誘導出来たのか?

 

 

 運要素はいくつかあるものも、全ては神楽の戦術と策略、そして状況把握、計算など、様々な要素によって成り立っている。

 

 

 この辺り一帯は言わば早乙女家の庭みたいなもの。神楽の頭には山の全ての道と、誘導ポイントまで繋がる道のパターンを把握して頭に叩き込まれている。

 仮にパーシングが予定通路を外れたとしても、瞬時にそこから誘導ポイントまでに繋がる道を割り出し、修正できる。

 

 

 もう一つ重要だったのが、相手が戦車道経験者であったからだ。

 

 

 同軸機銃が放たれた理由を知っていたので、直後に放たれる主砲弾を事前に回避することが出来る。

 しかし何度も同じ事を受ければ、向こうに誘導している事に勘付かれる。

 

 

 そこであえて一定の箇所から予定ルートを外させるものだ。

 その役を担ったのが、先ほどのM18ヘルキャットである。

 

 

 この辺り一帯に、一定の箇所に早乙女家が所有する戦車を配置し、どのルートからでも対応できるようにしていた。

 仮にパーシングが配置していた戦車に構わず進んでいたら、誘導は難しくなっていただろう。

 

 

 そして予想通り、誘導に気付いた向こうは同軸機銃が放たれた方に曲がって行く事で、相手の思惑を外したと思っているだろうが、逆に向こうから誘導ポイントに行ってくれると言うものだ。

 

 

 そうしてパーシングは、サンダースが待ち構えているポイントに自ら入りに行ったのだ。

 

 

 ちなみにサンダースが待ち構えていたポイントから早乙女家の所有する演習場までは、実は演習場の真下にあった。

 事前に神楽は早乙女家の者を通してサンダースに誘導ポイントに待ち構えて欲しいと要請を出していた。

 

 

 ここでサンダースがそれを信じるかどうかは別だが、もしサンダースが来なければ、第二プランとして作戦が用意されていたらしい。

 

 

 

 まぁそれはともかくとして、ここに至るまで、全ては神楽の緻密な計算と予測によって、成り立ったものだ。

 

(これが早乙女流の本領か・・・・)

 

 撹乱戦法を得意とする早乙女流だが、そう見えるだけで実際は様々な戦法を駆使し、仲間を勝利の為に犠牲とせず、確実に敵を仕留めて勝利を掴む。

 

 もしあの時神楽が如月との対決を優先としていなければ、大洗は簡単に捻り潰されていただろう。

 

(これほど敵に回すと恐ろしいものはないな)

 

 内心で、神楽の実力を思い知らされた。

 だが、恐らくこれでも、まだ実力の全てを出し切っているわけではないだろう。そう思うと更に恐怖を覚える。

 

(先代が彼女を指名してまで継承者に選んだのも、納得がいくな)

 

 これほど流派を完全に使いこなす人材はそう多くはいない。

 

 

 

 

 そうして如月は引き金を引き、61式の主砲より放たれた砲弾は一直線にパーシングの車体後部に命中し、その直後に砲塔より白旗が揚がり、動きを止める。

 キューポラハッチを開けて中より女性が出てくるも、目の前に61式の主砲の砲口が突きつけられ、後ろを向いてもシャーマンにM4A1、イージーエイト、ジャンボ、ファイアフライ、パーシングの砲口が一斉に向けられていた。

 

 女性は観念し、両腕を上に上げて降参したのだった。

 

 

 

 

 

 

説明
『戦車道』・・・・・・伝統的な文化であり世界中で女子の嗜みとして受け継がれてきたもので、礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成することを目指した武芸。そんな戦車道の世界大会が日本で行われるようになり、大洗女子学園で廃止となった戦車道が復活する。
戦車道で深い傷を負い、遠ざけられていた『如月翔』もまた、仲間達と共に駆ける。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
770 754 2
タグ
ガールズ&パンツァー ガルパン 五式中戦車 戦車 日本戦車 

ファントムさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com