東方小説2
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二話「神様の特訓」

 

 

朝になり、小鳥が鳴いている。

霧「はぁ〜〜!朝か・・・」

着替えを済まし、居間へ向かった。

穣子「あっ!おはよう!霧!」

どうやら昨日の事は大丈夫だったみたいだ。

霧「うん、おはよう穣子」

ふと周りを見渡しても静葉がいなかった。

霧「あれ?静葉は?どこ?」

穣子「姉ちゃんなら、お料理してるよ」

霧「ふーん・・・」

穣子「ところで、今日は特訓するんでしょ?」

霧「みたいだね。一体何をするの?」

穣子「う〜ん、弾幕勝負ってやつかな?」

霧「だ、弾幕勝負?」

穣子「うん、まあ要するに弾の打ち合いかな?幻想郷ならではの勝負や戦いの仕方よ」

霧「へぇ〜、じゃあ静葉か穣子が戦ったらどっちが勝つ?」

穣子「そりゃ私でしょう」

霧「へぇ〜!穣子が強いんだ、すごいね」

穣子「まあ、昔、姉ちゃんは無口で私ぐらいしか喋らなかったけど、最近は元気になってきたみたいだし強くなったんじゃない?」

静葉「私だって、負けないよ〜」

ご飯を運びながら静葉は言った。

静葉「あっ、霧!おはよう。今日は特訓だからね!」

霧「分かったよ、強くなるためにがんばるよ」

穣子「それじゃ、いただきまーす!」

 

 

霧&穣子&静葉「ごちそうさまでした!」

霧は食器を片付けた後、静葉が話しかけてきた。

静葉「じゃあ、特訓するわよ!外に出て!」

言われる通りに外へ出た。

静葉「じゃあ見ててね・・・・たあっ!」

すると、静葉の手から弾みたいなオレンジ色に光ったものが近くの木に当たった。

霧「え〜!!あ、ありえない・・・」

静葉「どう?驚いた?まあ、幻想郷では誰でも使える技だからね」

霧「これを覚えろってこと?」

静葉「あぁっと!あともう一つ・・・」

霧「??」

静葉はポケットの中からオレンジのカードみたいなものを取り出した。

霧「え?なにそれ?」

静葉「これは、スペルカードと言って今の弾幕を技にしたような感じかな?」

霧「へぇ〜、じゃあ一回やってみせて!」

静葉「いいよ!いくよ・・・」

すると、カードが急にオレンジ色に光った。

静葉「葉符「狂いの落葉」!!」

するとさっきの弾幕よりも綺麗で、たくさん出てきた。

霧「わ〜!すげえ〜」

静葉「ね?まあ、私は一枚しかスペルカードがないからもうないわ」

霧「え!?じゃあ、もうあのカードはないの?」

静葉「ううん。大丈夫。しばらくすればまた再生するから」

霧「そうか・・・なら良かった!」

静葉「じゃあ、特訓を始めるよ!」

霧「ああ!がんばるよ!」

その後、色々静葉に教えてもらったおかげで弾幕を出せるようになった。

霧「や、やっと、やっと出せるようになった・・・ぜ」

静葉「霧の弾幕の色は黒紫色か・・・はじめて見たわ」

霧「ど、どう?これでいいでしょ?」

静葉「うん!がんばったね!次はスペルカードといきたいけど・・・」

そうだ、自分は人間界から来たからスペルカードは持ってるわけな・・・

霧「これ・・・」

ポケットの中から四枚のスペルカードが出てきた。

静葉「あ、あなた・・・なぜそれを・・・」

霧「分からない・・・ポケットを探したらあった・・・」

静葉「あなたって一体・・・まあいいかあったんだし!」

霧「それじゃあ、頼む」

静葉「じゃあまず、一つ目のカードに何か想像してみて」

霧「何かって・・・」

霧は目を閉じた。霧が全方向に広がり迷っている人がいた。その霧の中から弾幕がたくさん飛び出してきた想像が浮かんだ。

するとカードが紫色になった。絵柄は霧がもやもやしているような絵だった。

静葉「次二枚目・・・」

もう一つは、自分が真っ黒い剣を持っているイメージが思い浮かんだ。

二枚目は、黒い剣の絵柄の黒いカードになった。

静葉「次・・・」

三つ目は、相手を闇に包み幻を見せているイメージが浮かんだ。

静葉「これは・・・」

静葉は四つ目のカードを見ていた。

静葉「なにこれ?」

霧「カードがもうできてる・・・」

四つ目のカードは虹色でできていた。

霧「なんなんだろうこれ・・・」

僕はそのカードを見つめていた。

 

静葉「こんなカードみたことないし、すごい力を感じる・・・。」

霧「そんなにすごいカードなのかなぁ?」

静葉「まあ、今日は弾幕を打てるようになったし、穣子と勝負ね!」

霧「え〜!!マジで!?だって、下手したら死ぬ・・・」

静葉「大丈夫!こんなにスペルカードがあるんだったら勝てるんじゃない?」

霧「・・・そういうことか・・・」

家の方を見ると穣子が玄関から出てきて、こっちに来た。

穣子「姉ちゃん、もういい?」

静葉「うんいいよ。さあ!霧か穣子どっちが勝つかな!?」

穣子「じゃあいくよ?霧!」

霧「もういいや!いくぞ!」

穣子が弾幕を自分に向けて打ってきた。

霧「じゃあ、この剣で・・・」

黒い剣のカードを使った。

霧「黒剣「ダークネスソード」!!」

穣子の撃った弾をすべて弾いた。

霧「これは・・・」

刀の鎖の部分にスペルカードが付いていた。どうやらこの剣用のカードらしい。

霧「今度は俺だ!」

霧「無斬「ムの波動」!!」

剣を振るうと、灰色の波動が穣子に向かって飛んでいく。

穣子「きゃ!危ない危ない。すごいじゃん!まだまだいくよ〜!」

穣子はそれを避けてスペルカードを発動した。

穣子「秋符「オータムスカイ」!!

弾が発射され、弾が近づいてくるたびどんどん細かくなってきた。

霧「え〜!!いくらなんでもこれは弾けないな・・・。弾の数が多すぎる・・・」

霧は弾のわずかな隙間をくぐりぬけた。

霧「この虹色カードって、どうやって使うんだろう・・・。とりあえず、オータムスカイは避けたから・・・って、なに!?」

虹色のカードがオレンジ色のカードに変わった。それを見ると・・・

霧「秋符「オータムスカイ」だ・・・なぜ・・・」

どうやら、このカードになんか言うとそれに変わるらしい・・・。

霧「まあいい!くらえ! 秋符「オータムスカイ」」

さっきと同じ技が今度は穣子に向かって飛んでいく。

穣子「え!?なんで!?」

静葉「穣子のスペルカードなのに・・・」

霧「さすがにやりすぎたかな・・・」

自分で出したオータムスカイは穣子の二、三倍は弾の数があった。

穣子「そんな・・・って、きゃーー!!」

どうやら当たったらしい。せーの、よっしゃあ!!(心の声)

穣子「いたたた・・・あっ!笑ったな〜!もう本気でいくよ〜〜!!」

静葉「ちょ、ちょっと・・・」

霧「まさか、見られるとは・・・」

穣子「豊符「オヲトシハーベスター」」

今度は、弾ではなく、レーザー?みたいなものと弾幕が出てきた。

霧「え〜!?もはや弾じゃなく、レーザー化してるー!!」

レーザーに少し当たってしまった。

霧「いってーー!!くそ!やったな!?」

刀に付いてる銀色のカードを取り出してつかった。

霧「霧斬「ジャッジメント・ジャック」!!」

きりを穣子の周りに集めさせた。

穣子「な、何これ・・・」

右手に黒い力を集めて穣子に向けて放った。

穣子「ちょ、なにこれ!?う、動けない!!」

霧「俺の勝ちだ・・・」

きりの中から刀を持って近づいてきて、穣子の体に刀を突きつけた。

穣子「あ〜あ・・・負けちゃった・・・強いなぁ、霧・・・」

霧「大丈夫!穣子もがんばったでしょ?ありがとう!穣子のおかげで強くなったよ!」

静葉「すごい!勝っちゃったのね!すごいすごい!」

霧「まあ、負けるわけにはいかなかったしね・・・」

穣子「さ〜て、特訓は終わりにして家に帰りましょ?」

霧「うん!」

 

今日の日記

 

穣子に勝ち、スペルカードもうまく使えたし。今日は強くなったなぁ・・・。

                        明日もがんばろう!  霧

 

 

二話終わり

 

 

 

三話「旅立ち」

 

 

霧は、森を歩いていた。

霧「よし、がんばっていくぜ!え〜とここはどこだ?」

時は数時間前・・・

霧「おはよう」

穣子「あっ!おはよう、霧」

静葉「おはよ〜」

二人はニコニコしている。

霧「・・・なんかあったの?こっちみて笑われると・・・」

穣子「あのさ、霧って旅をしたいって思わない?」

霧「は?いきなり何の話?」

静葉「だって、せっかくスペルカードを手に入れたのに、ここでのほほん〜ってしてちゃ、いけないでしょ?」

穣子「うん!そうだよ!霧の強さをみんなに見せつけちゃえ!」

霧「それでニコニコしてたってことか・・・。う〜ん、旅か〜・・・ホントにいいの?」

静葉&穣子「うんいいよ!」

霧「よし!じゃ、俺強くなって帰ってくるからね!」

そういうとバッと用意を済まし旅立った。

静葉「ふふ、おもしろい・・・。男の子ってああいうの好きそうなのよね」

穣子「うんうん!でも、大丈夫かなぁ?途中で捕まらないかなぁ?」

静葉「誰に?まさか穣子、霧が誰かに取られちゃうとでも思ってるの?まあかわいい!」

穣子「ち、違うって途中で倒れたりしないかなって思っただけで・・・」

静葉「はいはい・・・」

っとまあこんな感じで始まった。

 

霧「やべぇ・・・飯持ってきてなかった・・・」

なんか家で作ってくればよかった・・・ん?作る?

ポケットの中から、一枚のカードを取り出した。

霧「そういえばこのカードなんか言えば変化するんだっけ・・・」

歩きながら川に来た。

霧「ふう・・・じゃあここで、昼飯にするか・・・」

昼飯の想像をすると、おせち料理のような弁当箱がでてきた。

霧「それじゃ、いただきます」

ガサッ!

霧「!?」

後ろで音が聞こえたが誰もいなかった。

霧「早めに食べよう・・・」

弁当箱に残るは、キュウリの味噌漬けとちっちゃいケーキだった。

霧「ちっちゃいケーキを先に食べちゃえ」

ケーキを口に入れた後、キュウリの味噌漬けを食べようとした時・・・

?「うおお!!キュウリよこせーー!!」

ドガッ!

霧「ぐはーー!!」

何者かに体当たりされふっとばされた。

?「わー!キュウリの味噌漬けだ〜!おいしそ〜!」

霧「いって〜・・・あっ!キュウリ・・・」

言い終わる前に食べてしまった。あ〜あ、やっちゃったねこの人・・・(心の声)

?「う〜ん♪おいし〜♪やっぱ秋もキュウリだね!」

秋?ってことは今幻想郷は秋なのか・・・。

霧「・・・で?君誰?キュウリ泥棒少女」

にとり「キュウリ泥棒少女じゃないもん。私は河城にとり。種族は河童」

霧「僕は、霧って名前がある。ところでにとり、なぜそんなにキュウリが食べたかったんだ?」

にとり「最近、いいアイディアが思いつかないんだ。だから、ちょっとね?」

霧「何?アイディアって。なんか研究でもしてるの?」

にとり「うん。私こうみえてもいろいろ開発しているよ?」

じ〜。青髪、青服の少女が自慢していそうな感じでいる。

にとり「じゃ、例えば・・・」

と言い、霧の足を見た。つられて見てみるとさっき突き飛ばされたせいでできた傷があった。

にとり「このスプレーを、シューっと・・・」

スプレーをかけたところを見ると、傷が消えていた。

霧「わっ、すごい・・・」

にとり「ね?他にも色々開発しているんだ!あ、そろそろ行かなきゃ・・・。新しい開発ができたら霧に教えてあげるから」

霧「ありがとう!また機会があったら会おうね」

にとり「うん、バイバイ〜!」

川を後にし、向こうに見える神社に向かった。

 

 

 

森を歩いていると、誰かが自分の後ろをピッタリついてきている感じがした。いや・・・ついてきている!!

霧「・・・」

?「・・・」

自分が止まると、相手も止まる。一体何がしたいんだ・・・(心の声)

霧「あいうえ・・・」

?「お」

・・・バカだ、引っかかった確かに誰かいる。声では女の子のようだ・・・

霧「あっ!あんなところにいいものが!!」

?「え〜!?どれどれ!?」

ダッシュ!!とにかくダッシュ!!霧は走った!!

?「あっ!!騙したな!?待て人間〜!!食べてやる〜!!」

霧「(待てと言われて待たないし、目的言っちゃったよ、あの人)」

中ぐらいの岩を飛び越えようとしたとき・・・

霧「うわ!?」

勢いが足りなく岩でつまづいてしまった。

?「あはは!待て待て〜〜」

霧「!やばい足が・・・」

全速力で走ってころんでしまったので、足が思い通りに動かない。

?「わーい!捕まえた〜〜」

と言い霧の腹の上に乗った。

霧「あ〜、捕まった〜〜・・・でどうすんの?僕を?」

?「食べる。食べちゃう!」

と言い、よだれがだらだら出ている・・・出てなきゃかわいいのに・・・。姿は黄髪をし、赤いリボン(?)を付けている。年は自分と同じぐらいだ(14歳)

霧「え〜、せっかく旅が始まったばかりなのに〜」

?「そーなのか〜」

霧「・・・」

?「・・・食べていい?」

霧「だめ、無理、拒否!」

?「え〜、わがままだなぁ〜」

霧「(そんなこと言われましても・・・)」

?「いただきま〜す♪」

霧「ちょっ、おい!?まだ、食べていいって言ってな・・・」

?「あ〜ん♪」

と言って口を開け、顔に近づいてくる。どうやら顔から食べる気らしい。

霧「お、おいちょっと待った」

?「なになに〜?」

霧「もっと、おいしいのたべさせてあげるから・・・ね?お願い!」

?「もっとおいしいの〜!?」

よだれが顔に垂れた。

霧「う、うんそうそう!だから・・・どいて、ね?」

?「わかった〜!やった〜もっとおいしいものか〜!わはー!」

霧「ふぅ、どいてくれた事だし食べさせてあげるか・・・」

霧は虹色のスペルカードを取り出した。

霧「君、名前は?」

ルーミア「ルーミア〜」

霧「じゃあ、ルーミアは何が食べたい?」

ルーミア「肉!!人間の!!」

霧「そうか・・・」

霧「(人間とまではいかないけど、焼肉にするか・・・普通の)」

虹色のカードに焼肉のイメージを送った。カードが変化し、見ると、焼肉「特上ハラミ」というカードが出た。

霧「おっ!これはおいしそう・・・」

ルーミア「カードがなのか〜?」

霧「まあ、見ててよ」

使うとバーベキューセットの上にハラミ五つ焼けていた。

ルーミア「!!うお〜〜!?」

霧「すげえ、いいにおい・・・」

ルーミア「食べていいのか!?これ!?」

霧「もうちょっとまってよ。もうすぐだから・・・」

しばらく待つと、焼肉の色になってきた。

霧「もういいぜ!熱いから気をつけてね?」

ルーミア「わ〜い♪いっただきま〜す!」

ルーミアは四つ食べて、霧は一つだけ食べた。

霧「どう?これでいいでしょ?」

ルーミア「ありがとう〜♪ところでお前誰だ?」

霧「僕は霧。今旅をしてるんだ」

ルーミア「なんで旅なんかしてるの〜?」

霧「強くなるために・・・かな?」

ルーミア「そーなのか〜。あっ!そうだ!私と勝負しない?強くなりたいんでしょ?」

霧「うん、まあね」

ルーミア「霧から私と同じ力を感じるよ〜」

霧「同じ力・・・?」

ルーミア「ルーミアは闇が大好き♪霧からも闇の力が感じられるから好き♪」

霧「闇・・・」

僕は霧だけだと思ったのに、まさか闇もあるとは・・・。

霧「よし!じゃあ、勝負しよう!」

ルーミア「わはー!やった〜♪じゃ、いくよ〜〜」

霧「おうよ!」

両者とも戦闘体勢に切り替わった。

 

ルーミア「夜符「ナイトバード」」

すると紫と緑の弾幕が順番に出てきた

霧「これは簡単簡単!」

これは、穣子のよりかんたんに避けれた

霧「次は俺からね!黒剣「ダークネスソード」」

剣を出し、剣からカードを使った。

霧「光斬「ホーリーム」」

刀を振るうと白い波動がルーミアに向かって飛んでいく

ルーミア「光〜?やだなぁ〜」

と言いながら避けた。

ルーミア「早く私を倒してよ?遠慮なしで来て!」

霧「分かった・・・じゃあ・・・」

二枚のカードを取り出し、

霧「闇斬「ダークナイト」風斬「ウィンドミル」!!」

 

こうして、戦いが始まった・・・!

 

 

 

続く。

説明
東方小説の続きです。
まだ、前回を知らない人は前回を見てからにしたほうがいいと思います。
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コメント
何を言っている・・・この人がいい仕事してるわけが・・・・・GJ!!(神崎澪)
GJ!!(x白銀狼x)
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