あの子の言葉たち
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散らばった紙に

書きなぐられた言葉が

ゆらっと動いた

 

好きだけど、好きだから

あたしは君を嫌いになりたい

 

そんなフレーズ

なんともあの子らしい

そう私は感じた

 

ふわりと浮き上がった言葉

別に驚くこともなく

私はその言葉に手を伸ばす

 

あの子の不思議な力

強く気持ちのこもった言葉は

まるで生きているように動き出す

 

さすがに他の誰かに見られたら

厄介だなと捕まえようとしながら

名前を呼ぶ もちろんあの子の

 

何の言葉?と遠くから聞かれて

フレーズを読み上げると

今行く!と慌てた声がする

 

そして 一瞬にして捕まえると

あははとあの子は苦笑した

 

 

説明
他の誰も知らない秘密の力。
思い浮かんだ言葉をひたすら綴る少女とその親友をイメージ。
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コメント
華詩さん>コメントありがとうございます。本当に、言葉は不思議なものですよね。こんなふうに何か力があってもおかしくないのではと思ってしまいます。(くろのと)
恋にはつきものの、とっても複雑な心境。それにしても言葉って不思議ですよね。(華詩)
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言葉 不思議  秘密  

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