寂しがりやな覇王と御使いの兄30話
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明命「一刀様、ただいま戻りましたー!」

 

 

 

一刀「お疲れ様明命。休みもあげずに、すまないな」

 

 

 

明命「私で、お役に立てるのでしたら、どんどん使ってください!」

 

 

 

一刀「ありがとな、でも今は報告が、終ったら休みなさい」

 

 

 

明命「あ、そうでした。報告させていただきます!一刀様が話していた、諸侯の動きですが、まず幽州の劉備様は、張飛さんを筆頭に公孫?さんと連動し、自領から黄巾党を駆逐しました」

 

 

風「ここでは、動きが早いですね〜」

 

 

 

明命「元々劉備様の領地では、黄巾党がほぼ出なかったので、侵攻してきた黄巾党を、相手にしただけみたいです。その後の動きですが、私達との合流を目指して、本拠地である琢郡から出陣して、いまは渤海に4万の軍を展開中です」

 

 

 

真桜「ほんとに、あの人が劉備なのが、今でも信じられんな」

 

 

 

稟「私達がいるのが、平原ですからすぐに、合流はできるでしょう」

 

 

 

明命「続けて陳留の曹操さんの報告です。無事愛紗さんと霞さんが、天水からの援軍として合流、桂花さんの作戦指揮の下、5万を率いてただいま冀州・陽平に向け進軍中です」

 

 

 

凪「霞様と関羽様が、華琳様の下にですか。かなり戦力に厚みが増しましたね」

 

 

 

風「お兄さんが譲り受けた、天水の防御を下げてでも送りましたからね〜」

 

 

 

沙和「隊長心配性なの〜華琳様なら寡兵でも戦えるの」

 

 

 

一刀「・・・・・だといいんだがな」

 

 

 

凪「なにか心配なことでもあるのですか?」

 

 

 

一刀「いや、なんでもない。進めてくれ」

 

 

 

明命「南陽の袁術さんですが、江東の麒麟児と呼ばれている孫策を先頭に、袁術さんも軍を率いて出陣しています。その数6万です。それと天水でお会いした華雄さんが、黄忠さんに矢を射られてました。なんでも年のことをいった途端そうなったと」

 

 

 

一刀「・・・・黄忠さんの前で、年の話は禁句な」

 

 

 

明命「最後に、黄巾党が暴れている冀州の袁紹さんですが・・・何もしていません」

 

 

 

沙和「なにもしてないって、どういうことなの?」

 

 

 

明命「言葉通りの意味です。自分の領地で黄巾党が、暴れていようがなにも対処していません」

 

 

 

稟「あの人は本当にだめですね・・・」

 

 

一刀「まったく、成長してないのか麗羽・・・麗羽は放置でいこう、いまはこうして俺達含め約16万の軍が集まった。黄巾党は50万とも言われているが、相手は烏合の衆だ。遅れを取ることはない。凪、調練はすんでいるか?」

 

 

凪「はい!充分期間頂けましたので、もう済んでいます!」

 

 

一刀「明命、清河に大規模な黄巾党はいるか?」

 

 

明命「私の調べでは、前線基地と補給拠点を、いくつか発見しました。これらは防備を固めておりますが、駐屯している兵数が少ないので、私達だけで落せるかと。」

 

 

 

一刀「とすれば・・・恋と三羽烏と明命は5千を率いて先発し、いくつかの拠点を制圧してくれ。俺と風と稟で3千を率いて陽平に出陣してから、渤海に向かう」

 

 

 

凪「陽平になにしにいくのですか?渤海で早く合流したほうが、いいと思いますが」

 

 

 

風「ひと目会っておきたいんですね。・・・お兄さん行って来てください」

 

 

 

真桜「華琳様に会いにいくんやな、いってきー隊長。こっちは任せとき」

 

 

 

恋「にぃにの分まで頑張る」

 

 

 

沙和「やっぱり、隊長過保護なの〜」

 

 

 

稟「なんといってもいまの一刀殿は、華琳様の兄ですからね」

 

 

 

三羽烏「「「えぇぇ!?」」」

 

 

 

風「そういえば、そうでしたね〜最近華琳様とのシーンがないので、その設定忘れてましたよ〜」

 

 

 

一刀「風さん!メタ発言禁止!」

 

 

 

凪「それより隊長、華琳様の兄ってどういうことですか!」

 

 

真桜「せや、ちゃんと答えてもらうで」

 

 

沙和「びっくりなの」

 

 

明命「はぅわ!一刀様は曹操さんの兄上なのですか!」

 

 

 

稟「もう話てもいいのではありませんか?」

 

 

 

風「ここにはお兄さんを、慕う人しかいませんので。」

 

 

 

一刀「そうだな・・・まずは明命と恋に詳しい話をしないとな。突拍子もない話だが・・・聞いてくれるか?」

 

 

 

明命「私にもみなさんのこと、教えてください!」

 

 

 

恋「恋はなにがあっても...ずっとにぃにと一緒」

 

 

 

一刀「ありがとな、二人共。まず俺達には、違う世界の記憶が受け継がれている。簡単にいえば、前世の記憶があると思ってくれ」

 

 

 

明命「前線の記憶ですか、その違う世界というのは、どういう世界だったのですか?」

 

 

 

一刀「ここと同じように、大陸の覇権をかけて戦いの日々だったよ。それこそ幽州の劉備さん、南陽にいる孫策さんと最後まで戦っていたよ。いま俺の下に集ってくれているのはかつての仲間なんだ、ここにはいない桂花と霞、それと陳留の夏侯惇・夏侯淵姉妹と・・・曹操孟徳がね」

 

 

 

稟「あと3人いますが、まだ発見できていないので、省略させていただきす。」

 

 

 

明命「私達の名前が、出ていないということは、一刀様達と敵対してたということでしょうか」

 

 

 

恋「・・・恋も?」

 

 

 

風「そうですね〜明命ちゃんは孫策さん、恋ちゃんと愛紗ちゃんは劉備さんの陣営でしたね」

 

 

 

一刀「そして俺は前の世界で乱世を平定するための存在、天の御使いとして曹孟徳の下に、約2000年もの未来から舞い降りたんだ」

 

 

 

 

風「最初は未来からきたというこで、死にそうにもなりましたね〜」

 

 

 

明命「死にそうなって、どういうことですか?」

 

 

 

稟「一刀殿のいた未来の国では真名という習慣がないのです。なので最初に一刀殿に会ったのが、私と風といま曹操軍にいる趙雲なのですが、一刀殿は風の真名を初対面で、呼んでしまいましてね。」

 

 

 

明命「それは・・・猪さんなら死んでましたね。」

 

 

 

一刀「逆に風達に会っていたから、曹操に拾われて戦乱に身を置く事になったんだ」

 

 

 

風「風はある意味いい思い出なのです。お兄さんが始めて、真名を呼んでくれたのが風なのですから」

 

 

 

真桜「前向きに捕らえすぎやろ!」

 

 

 

稟「そうして一刀殿は、決して能力は高いとは言えませんでしたが、常に私達の身を案じてくれていました」

 

 

 

 

一刀「当時俺に出来ることは、そう多くなかったからな。そうして曹孟徳の下に集った将兵の働きで、大陸を平定することができたんだ。でもね、乱世の終結は別れの始まりだった。乱世を終結させるために送られた俺は、役目を終えて戦ってみんなと、別れないといけなかった。」

 

 

 

凪「・・・そうして隊長は、大陸を統一してすぐ消えてしまいました。」

 

 

 

一刀「俺は元いた未来の世界に帰るはずだったんだが、貂蝉という人物に会ったんだ。うまく説明ができないから、仙人だと思ってくれ。その貂蝉が言うには、この世界で曹操孟徳が数々の危機にあう、それを救ってあげてほしいと頼まれてな。たとえみんなが俺のことを覚えてなくても、大切な人を危機から救いたくて、未来の世界に帰らずに、この世界にやってきたんだ」

 

 

 

明命「一刀様は、最初から私の事を、知っていたということですか?」

 

 

 

一刀「面識はなかったけど、優秀な間者としては聞いていたよ。もし明命がどこかの勢力に、仕えていたら諦めてたけど、幸い俺の仲間にできて、僥倖だったよ。」

 

 

 

恋「にぃに、恋も?」

 

 

 

一刀「もちろん恋もね。恋とは会ってなかったから、まさかこんな可愛い子が、呂布奉先とは思ってなかったよ」

 

 

 

恋「かわいい・・・・ポ///」

 

 

 

明命「敵軍だった私達を、こうして仲間にしていただけたのですか」

 

 

 

一刀「以前は刃を交えたかもしれないが、ここではそんなの関係ないだろ?俺の力になってほしくて、探しにいったんだからね。猫語も役にたったし」

 

 

 

明命「猫語はほんとに嬉しかったです!それに・・・こうして直接必要だと、言っていただけましたので」

 

 

 

風「よかったですね、明命ちゃん」

 

 

 

一刀「話を続けるよ?それでこの世界に来る前に、貂蝉から身体能力の強化、そして3歳から武器を取り、必ず守れるように研鑽を積んできたんだ。それでも恋には勝ったり負けたりだから、ほんと恋は凄いよ」

 

 

 

恋「フルフル・・・恋と本気で互角に打ち合えるのにぃにだけ。だからにぃにも凄い」

 

 

 

真桜「そうやで、一般兵程度だった隊長が、飛将軍と謳われた呂布ちんと互角に戦えるようになっただけ凄いことや」

 

 

 

凪「そうですね、貂蝉というものに身体能力を、上げてもらったおかげもあるかもしれませんが、ここまでの武になられたのは、隊長の鍛錬の結果です。自信をもってください」

 

 

 

稟「そうですよ一刀殿。警備隊隊長でしかなかったあなたがこうして私達を率いてる立場まで、成長したのですから」

 

 

 

沙和「隊長が、華琳様の兄になるっていうことは、名前はなんていうの?」

 

 

 

一刀「ちょうどそれを話すところだったんだ。俺のこの世界の名前は曹仁、字は子孝だ」

 

 

 

三羽烏・明命「「「「えぇぇぇぇ!!」」」」

 

 

 

風「今度は明命ちゃんも叫びましたね〜」

 

 

 

稟「気持ちはわかります」

 

 

 

真桜「曹仁って、中原の麒麟児とか呼ばれとったあの曹仁!?」

 

 

 

明命「はぅわ!あの有名な曹仁様だったのですか!」

 

 

 

凪「まさか隊長が、あの曹子孝様だったのですか!」

 

 

 

沙和「でも曹仁って洛陽で討ち取られたと聞いたの〜」

 

 

 

一刀「そんなに驚くか?まあ華琳を守るために勇往邁進していたら、目立ちすぎて十常侍共の目に留まってな、清流派の弾圧と同じく、俺を始末しようとしてきたんだ。その時は俺の親衛隊が、影武者を務めてくれて難を逃れたんだ。あいつらには感謝しきれないよ」

 

 

 

凪「そうだったんですか・・・」

 

 

 

一刀「それで一度死んだように見せかけて、十常侍から逃れ各地を旅していたんだ。呂珂というのは恋につけてもらったんだ、やはり名前がないと不便だからな。そうした結果がいまの状況なんだ」

 

 

 

沙和「隊長が華琳様と合流せずに、こうしているのは十常侍の目を、華琳様に向けさせないためなの?」

 

 

 

一刀「そうだよ、華琳は俺の影に隠れていたから、奴らも気にはかけていなかったからな。力が付く前に十常侍と争うわけにもいかないだろ?」

 

 

 

真桜「そう言われればそうやな」

 

 

 

一刀「話すことはこれで全部だが、他に聞きたいことはあるか?」

 

 

 

凪「いつ華琳様と合流するんですか?」

 

 

 

一刀「それは時期を、見てからとしかいえないな。いま会ったら離れられないからな」

 

 

 

凪「隊長・・・安心してください。私達が絶対華琳様と隊長を、再会させてみます!」

 

 

 

真桜「せやな!うちら北郷隊の見せ場やで」

 

 

 

沙和「燃えて来たのー!」

 

 

 

一刀「ちなみに華琳は、性格変わって俺にべったりだから、お前達会った時ふざけてたら、殺されるかもしれないから、気をつけろよ?」

 

 

 

真桜「隊長・・・それまじなん?」

 

 

 

一刀「まあそれをあって、確かめるのもいいかもしれないけど?」

 

 

 

沙和「見てみたいけど、実際そうなったら怖いから、やめておくの」

 

 

 

明命「私はそういった思い出はありませんが、一刀様のために頑張ります!」

 

 

 

恋「にぃにを困らせるやつら許さない」

 

 

 

稟「一刀殿、出陣いたしましょう。私達の士気が高い今出陣するべきです!」

 

 

 

一刀「そうだな。恋を総大将に任せる、明命の情報通り、守りが手薄なところから襲撃していけ!俺が行くまで頼んだぞ」

 

 

 

恋「ん....任せてにぃに」

 

 

 

一刀「風と稟は両軍と接触したら、使者としていけるように準備しておいてくれ」

 

 

 

風「わかったのですよ〜」

 

 

 

稟「わかりました」

 

 

 

一刀「よし、全軍出撃!各自奮戦せよ!」

 

 

 

全員「っは!」

 

 

 

 

 

 

 

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一刀 桃香 美羽 華琳すべての戦闘シーンいれたらかなり長くなるのと、投稿がめっさ遅れるのでいったん区切りました。

 

過去話大丈夫かな〜自信がないです。

 

 

 

説明
タイトル次回使います。
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コメント
記憶ある人は今の華琳にびっくりするなwあの覇王様がブラコンになってんだからw(nao)
↓いや、その二人はずっと同じ村にいるし・・・姉妹たちじゃないかと・・・(心は永遠の中学二年生)
三人・・・・季衣と流琉と・・・誰だ?(あか)
個人的希望としてですが星が行ってから愛紗達参陣までの華琳達の流れが欲しいかなと過去の話は特に問題なしかと思います( ̄^ ̄)ゞ投稿は余りご無理をなさらずにー(翔華)
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恋姫†無双   明命 三羽烏 

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