真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 第四章 どこにでもありふれた(?)日々
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「遅っせえな、おい」

 

華琳の命で指定された時間はとうに過ぎている。

午後に集まれという命だが、この世界には時計がない。

したがって、キッチリとした集合時間はなく個々の判断なのだが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 愉快な殺し屋さん 第四章 どこにでもありふれた(?)日々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅い、こうなれば最初に現れたやつを八つ当たりで―――――」

「なんだ桐生、随分早い――――」

「スパイラルニードル!」

「うおっ!」

「キャッ!」

 

スパイラルニードル―――――ただの玩具の吹き矢が、春蘭―――が避けたので、傍にいた桂花に当たった。

 

「テヘ♪当たっちゃった♪わざとじゃないっすよ?」

「いったあ……ちょっとアンタ!嘘言わないでよ!間違いなく故意だったじゃない!」

「ああっ!そうです〜!わざとだよ!悪いか!?ああんっ!?」

「何で、アンタの方がキレてんのよ!?逆でしょ!私が怒るところでしょ!?」

「その提案は棄却されました♪」

「ムキィ〜〜〜!!!」

 

はっはっはっ!桂花をからかうのは楽しいなあ♪

 

「ところで華琳と秋蘭は?歌って踊ってるの?」

「なんでだ!?……華琳さまなら髪のまとまりが悪いとかで、秋蘭に整えさせている」

「ほう、髪ね。あのくるくるか〜。そもそも何故あんなくるくるに?直毛でいいじゃねえか」

「そこは公式設定上……ゴホッゴホッ!これ以上言わすな!」

 

はい!わかってます!これ以上聞いたら世界から抹消される可能性あるんで自重しますw

 

「とにかく州牧ともなった御方がだらしのない恰好で公の場に出てみろ。本人はおろか、臣の我々の品格まで疑われるわ」

 

理由になってねえ〜wつか、お前に品格なんぞあったか?

 

「確かに、華琳が髪の毛総立ちで『○リリンのことかぁああぁ!!!』って言ったらビビるわな」

「華琳さまがそんなこと言う訳ないでしょ!大体なによ!?クリリ○って!?訳わからないわよ!」

「はっはっはっ!(誤魔化し)とにかく華琳は今や刺史じゃなくて州牧ってやつなんだよな」

「うむ、華琳さまには既に陳留刺史としての十分な実績があるだろう。州牧など、ごく正当な評価……いや、むしろ低いくらいだ」

「そうなん?」

「当然だ。本来の州牧が逃亡した非常時でもあるしな。中央にも、わざわざ人を選別して派遣するより、有能な華琳さまに任せよう、と思った見る目のあるやつがいたのだろう」

「それに、中央にも知り合いは何人かしたしね」

「………あん?ひょっとして桂花のコネってやつか?」

「こね?」

「何をこねるつもりだ。麺でも打つ気か?」

「ま、アンタなら粘土でもこねてるのがお似合いじゃない?」

 

おっしゃあああ!テメエのドタマこねくりまわしたらぁwww

 

「アイアンクロ―――――――――」

「なにをやってるの?」

 

おっと華琳登場。ちぃ!良いところで…

 

「いやな華琳。こいつらが華琳の髪のくるくるを左右からおもいっきり引っ張ってみたいって言うから、俺が必死に宥めてたんだw」

『言ってない!』

「なにおう!この大嘘つきどもめが!ちっこい華琳のくるく〜るを伸ばしてら大きく見えるんじゃね?って笑ってた―――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――――――久遠?誰がちっこいんですって?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひいっ!魔王が降臨なさった!くっそ〜、悪ノリしすぎた〜w

 

「で、ですからね、この二人が――――」

「ちょっとこっち来なさい」

「いや、あのですね……僕が言ったわけでは……」

「…………………来い」

「…………………はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――しばらくお待ちください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、皆に集まってもらったけど早速向かいましょう」

「……ど、どこへでありましょうか?華琳さん」

 

俺ってば全身フルボッコwMAJIで召される三秒前w息絶え絶えで聞きましたw

 

「ああ、あなたには言ってなかったわね……街の視察よ」

「視察?」

「ええ……最近、出征が多くて本拠の把握がおざなりになっていたからね」

「州牧自らお出ましか?」

「私自らが目を通しておくことが重要なのよ」

「よく働きますこと」

「あなたほどじゃないわ」

 

そうか?ちなみに俺の仕事+趣味によっての肩書は、天の御使い、武官、文官、料理人、侍女長(男なのにw)、執筆家(エロ小説のw超人気作家、噂では孔明も読んでるとかw)、画家(人間専門。主に脳内妄想w)、陶芸家(料理に盛る皿を探していたらハマッたw)、意匠家(いいよ〜♪華琳、その服萌え〜w)、経営者(天の料理を出す店、華琳が出資者。売行きは上々、すぐに借金返せそうだ)、警護隊隊長、宴会盛り上げ隊隊長(自称だがw)細工師(銀細工専門)、収集家(武器全般)、教師(季衣専用w)、春蘭専用調教師www、etc…

 

…………………その内、過労で死ぬんじゃねえ、俺?最近睡眠とった覚えがないんだが……72時間働けます!を地で行っている男だw

 

しっかし華琳は統治者として全体の管轄をしながら、現場でもよく動くこと。

もっとも、優秀な人員の不足とも見れるかもしれないがな。

 

「じゃあ行きましょう。桂花、留守を頼むわよ」

「いってらっしゃいませ」

「あれ?この口から毒液を撒き散らすチビは連れて行かんのか?」

「何よそれ!それじゃ化け物じゃない!」

「おおっと!ミステイクだ!毒を吐くチビだった。まあ、大差ないか」

「大ありよ!しかもチビって言うな!」

「や〜い!ドチビ〜!」

「ムキィイイイイイ!!!」

 

やっべ!楽しくなってきちゃった♪

 

「私の留守を任せるのには、桂花が一番適任だからね」

「華琳さまぁ……」

 

華琳の信頼を寄せる言葉に、桂花が恍惚の表情を浮かべる。

このド変態が!って人の事は俺も言えんがねw

 

「ついでに言うと季衣は?」

「季衣は賊の討伐に向かわせている。今回は欠席だ」

「………なんかやる気なくなってきちゃったなぁ〜。昼寝でも―――――オグゥッ!!!」

 

か、華琳め、躊躇なく脛を蹴りやがった。いったぁ……

 

「ふざけた事言ってないで行くわよ」

『はっ!』

「へ〜い、あ、そうそう。桂たんや、ちゃんとお土産買ってくるから楽しみにしてろよ〜♪」

 

そう言って桂花の頭をなでる。飴と鞭。これが桂花と最善なコミュニケーション……かなあ?

うわ、こいつ超嫌そう、かつ不審そうな顔をしている。

 

「何を企んでいるの?桐生久遠」

「企んでないわい。つか人の名前をフルネーム……姓も名も同時に言うな。怖いわ」

「ふんっ!どうせ変なこと考えてるでしょ」

「考えてねえっつうの。普通に留守番するお前に買ってくるだけだ。俺結構お前の事好きだし」

「…………………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

………………あれ?何故に皆さん硬直?俺変な事言いましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………桐生。お前今何と言った?桂花の事が好き?…………お前がか?」

「いえ〜す!その通りだぜ。淵ちゃんや。確かに言ったぜ!」

「嘘つけ!今までのお前の行動のどこに桂花への好意がある!?」

「ふっ、愚聞だな、惇ちゃんよ。この俺だぜ、素直に他人への好意を表す男に見えるか?」

『……………………あ〜』

 

いや皆さんいくら事実でもそんな簡単に納得すんなよ。泣けるじゃないかw

 

「しかし、季衣にはおもいっきり素直に好意を示しているではないか」

「そりゃ当然だ。人は相手によって対応を変えるものだ。例え相手に好意をもっていてもな。故にだ、季衣にはとてつもなく甘く、桂花にはからかいながらも時に優しく。こんな感じかな。何か文句が?」

「いや、ないが………」

「ふむ、お前が桂花をな」

「おいおい、何を言ってる惇ちゃんよ。桂花に限らず、惇ちゃんも淵ちゃんも、もちろん華琳も当然好きだぜ。大体俺は嫌いな奴は完全に無視するもん」

『………………………………』

 

んあ?皆どないしたん?難しい顔をして。

 

「この女たらしが!」

「女の敵だな」

「最低ね」

「死ねばいいのに」

 

なんでやねん!!!皆ひっど!!!俺は浮ついた気持ちではなく本気なのに〜!ん?もちろんライクだよ。ラブでのうて………多分w

 

「じゃっかあしい!兎に角!桂花、お土産楽しみにしてろよ〜♪害虫100匹ぐらい持ち帰ってくるから」

「アンタねええぇええ!!!」

「はっはっはっ!嘘だっつうの。しからば、御免!」

 

怒る桂花を置いて俺たちは出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道中、グチグチと3人に弄られた。数の暴力反対!

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「いや〜。見なれた街並みだな。何の変化もない」

「あら、慣れてるの?」

「当然だ。よく食材を買ったり本を買ったり季衣と散歩したり―――――」

「……………長くなりそうだからその辺でいいわ」

 

え〜、言いたい事が山ほどあるのに〜。

 

ん?旅芸人か?歌を歌っているが変わった服だな。普通この時代にない。どこのアイドルやねん。

「次の曲聞いていただきましょう〜!」と、はつらつとした声でパフォーマンスを続ける。

………三人の内の一人、姉さんと呼ばれているので姉妹の長女かな?胸デッカイな〜。キャッキャッ♪オッパイオッパイ♪……自重!!!

 

「さて、狭い街ではないし、時間もあまりないわ。手分けして見て行きましょう」

「では、わたしは華琳さまと……」

「久遠は私に付いてきなさい」

『え〜………』

 

俺と春蘭、仲良く気を落としながらハモッたw

 

「諦めろ、姉者。一人で行動出来んほどの初心者でもあるまい」

「む〜……桐生だって、そうではないか」

「この男は目を放すと絶対仕事を放棄して趣味に没頭するでしょう?」

「はっはっはっ…………何をおっしゃる華琳さん。俺がそげな事をする訳が…」

「それ、目を見て言える?」

 

はっはっはっ!むっりで〜〜すw

 

「華琳さま、私は街の右手側、姉者には左手側を回らせます。よろしいでしょうか?」

「問題ないわ。では、突きあたりの門の所で落ち合いましょう」

「はっ」

「はぁ……桐生!真面目に仕事するんだぞ!!」

「その命に大変善処するような気持ちで挑む覚悟をしているつもりです。はい」

「おもいっきり命令を守る気ないだろ!?」

 

はっはぁ!!!細かい事は気にするなw

 

とにかく二人とも、雑踏の中へと消えていった。

 

「さあ、行くわよ」

「これが季衣だったらやる気出るんだけどな〜」

「あら?なら私を今だけ妹として扱う?」

 

華琳は面白そうに俺を見つめる。

妹萌え舐めんな!ゴルアァ!!!

 

 

「こんな可愛げの欠片もない妹はいりません。しかも貧乳は間に合って――――――ギャボンッ!?」

 

この人、股間蹴りなさった〜〜〜!?超痛い……なんてモンじゃない!………これを表現する言語は未だ発見されてない!

 

「あがっ…ぐっ……ちょ、おまっ…」

「―――――――行くか、逝くか。好きな方を選びなさい」

「き、きぃ、桐生久遠!行かせていただきまぁ〜す!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――死にたくないんで、コッチを選びましたwクスン。

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「イタタタ、なあ、華琳さんや」

「…………………何?」

 

うわ〜ん!まだ怒ってらっしゃるぅ!!!

 

「いや、あのですね?大通りは見て回らなくていいのかな〜?って…」

「………ふう、大通りは後でいいのよ。大きな所の意見は、黙っていても集まるのだから」

「なるほどね」

「それより久遠、この辺りを見て、あなたはどう思う?」

「ん?俺の意見か?そうだな、まず水路の整備だ。水周りは生活の基点だからな……これも常に清潔に保ち、下水と生活用水をきちんと分けられるようにする必要があるだろう。

次にゴミが散らかっているのが気になる。衛生面っつーのは住民の健康を保つのに大きく影響する。早期に店や宅で出る生活廃品を一箇所にまとめ、定期的に処分させるような制度がいる。となれば当然ゴミの収集所の為の土地と設備がいる。これはお前に任せる。

あとは出来るなら通路の拡張だな。賑わうのは結構だが、流通と環境を改善するためにも、各世帯が乱雑にひしめき合っているこの状況はあまり好ましくはない。早めに手を打って、職業別に区で分けるなりの案を出すべきだ。

……………まあ、こんな所か?」

「恐ろしく具体的かつ的を射ている考えね。私も同じような事を考えていたわ」

「そうかい、華琳と同じ考えとは光栄の至りですな。ほっほっほっ」

「………………ねえ?久遠?」

「ん、どうした急にマジな顔してよ?」

「貴方は何者なの?武に秀でたと思えば恐ろしく賢しく智にも秀でている。更においてはあらゆる才能を持ち、数々の文化にも通じている。貴方の年齢くらいの子でそれほどの才覚を持つ人間を見たことがないわ。一体貴方はどうやってそれほどの才を開花させたの?」

 

あ〜、そう云う質問か〜。ん〜、どう答えればいいのやら。ただ才能があったって事じゃ納得しないだろうしな。やっぱり人生経験かな?ふむ。

 

「華琳、お前は貧困街を見たことがあるか?」

「貧困街?ええ、私の治めている陳留にはないけれど資料にも目を通した事があるし、2、3度見たことがあるわ」

「どんな所?想像してみ」

「お世辞にも治安の良い所とは言えないわ。民は飢え、仕事もない。警邏の眼も届かなく、かなり悪人がたむろしてるわね。この世の負の巣窟ってところかしら」

「それの生活水準を5段階ぐらい落とした場所でガキの頃暮らしていたって言ったらどうする?」

「……………………え?」

 

おお、華琳が混乱しとる。珍しいな。ま、それほど意表を突いた訳だが。

 

「あれよりも5段階下げる?そんな場所が現実にある訳が―――――――――」

 

 

「―――――――その場所には法も秩序もない。あるのは一つの言葉、『弱肉強食』。強者が弱者から奪うって意味じゃない。文字通り強者が弱者の肉すら喰い尽すようなこの世の地獄。喰う事が罪なんじゃない。喰われる事こそが、そこでは罪なんだ」

「―――――――っ!!!」

 

 

 

良くも悪くも華琳は日の当る所で誇り高く生きてきた。だからこそ理解できないだろう。人がどれだけ残忍になれるかを――――

 

 

 

「強者は生き、弱者は朽ちる。だが、安心もできない。今日の強者が明日の弱者に変わるのは日常茶飯事だ。そこではあらゆる力が求められる。腕力、知力、財力、権力、等々。力無き者はただ朽ちていく。それだけさ。

――――さて、先程の質問だったね。俺の才についてだったな。ふむ、世の中には血の滲むような努力、という言葉があるが俺の場合違う。もっと悲惨だ。全身の骨を折り血が噴き出し、地に這いつくばり一つ一つこの世の不条理を実技で学んでいった。理不尽な暴力の対処方法、人を騙し人から騙されぬ方法、非合法な食事の確保方法、等々。

何のためかって?答えはあまりに単純。今を生きるためにだ。そこに生きる者に明日を生きる事を考える者は少ない。

何故か?誰も明日を保証してくれないからだ。たとえそれが一見無駄な事でも俺は学んでいった。今日を生きるために。

やがて俺は外の世界を知った。そして俺の生きてきた世界があまりにも狂っていたという事も。だから俺は更に学んだ。自分がただ漠然に生きるためにではなく、俺のまわりが笑っていられる世界を掴むために。

―――――――だから華琳、俺は期待してるんだよ?」

 

 

 

 

 

「――――――――――――――――――――――――え?」

 

 

 

 

 

「お前は言ったろ?『私はいずれ、この大陸の王となる。そしてこの地に生きるすべての民を守る……それが、私の望み』と」

 

「――――――――――っっ!!!!!」

 

「期待してるぜ?未来の覇王様」

 

俺は華琳に手を差し伸べる。俺の言葉と行動に華琳は見たこともないほど、決意の溢れた美しい笑顔を見せた。

 

「当然よ。私を誰だと思っているの?」

「はいはい、わかってますよ。華琳、誇り高き大陸の王(予約)よ」

「ふふっ、予約ってなによ。予約って」

 

俺たちは笑いながら手を繋ぎ道を進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――ん?なに普通にいい雰囲気だしてんだよって?いいじゃないか!普通な俺ってレアなんだからw

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「そう言えば春蘭とはどうなったわけ?」

 

いきなり何を言うか、この人は。

 

「ハハハハハ!!!ナンノコトデショウカ?」

「とぼけても駄目よ。あなた春蘭と接吻したんでしょう?………無理やりに」

「うぅ………初めて知ったよ。無理やりにするのは怒られるって」

「…………今まで怒られたことは無いわけ?」

「今まで?ん〜?した後はそのまま甘い言葉を吐いて、まあなし崩しに事に運ぶけど?」

「………………女の敵ね」

 

なんでさ!?つかお前にだけは言われたくないわ!お前だって春蘭たちにそんなもんだろうが!

 

「もういいだろうが!あの後、皆で寄ってたかって俺の事を虐めたろうが!」

「あら?そうだったかしら?……まあいいわ」

 

あっるええぇぇぇぇえええええ?華琳さん、俺を逆さ吊りにした後、金棒で10回以上殴ったよね?かなりよくないんですけど〜w

 

「はい〜、寄ってらっしゃい見てらっしゃ〜い!!」

 

二人仲良く(?)足を進めていくと、妙に威勢のいい露店商が目に留まる。

中心に居たのは、猫の額のような所場で竹カゴをずらりと並べ、大きく肌を露出した、中々にオパ〜イwの大きい売り子の少女だった。

言葉には、かなりコテコテの関西弁が見て取れる。

……………関西弁!?ここ中国だよね!?日本語通じてるけど何で関西弁まで!?

 

「……なにコレ?」

「カゴ屋のようだけど……」

「いや……そっちじゃねえ、こっちだよ」

 

俺が指で指したのは、何やら奇妙な形をした木製の箱。

箱状のフレームの中に、何やらごちゃごちゃと仕掛けやら歯車やらが内蔵されている。

明らかにこの時代ではオーバーテクノロジーじゃね?いや、からくりの技術レベルなんざ知らないが。

 

「おおっ!お姉さん、何ともお目が―――――」

「お兄さんだ」

 

俺は売り子の少女の頭を鷲掴みにして胸の近くでもう片方の手をワキワキとさせた。

 

「イタッ!イタタッ!ちょ、分かったから話してぇな!」

「本当か?」

「ああ、つまりやな、お姉さんは自分を男だと勘違いして―――――イタタタッッ!!!」

 

俺は手の中にある頭を粉砕するつもりで力を入れる。

 

「俺は正真正銘の男だ!こりゃ揉むっきゃないね♪男のエロさを見せないとね♪」

 

ゴチになりま〜すw

 

「久遠、やめておきなさい。それくらい許してあげなさいよ」

「ふっ、何をおっしゃるのか。華琳よ、身体の事でで間違われるのは非常に腹が立つんだよ。お前だって間違って、巨乳ですね〜、って言われたらどうする?」

「その時は殺しましょう♪」

「ですよね〜!さて、そろそろ……アレ?」

 

ふと見ると既に少女の顔には死相が浮かんでいた。

 

「やっべ!本気でやばい!死ぬな〜、名も知らぬ少女A〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――懸命な治療のおかげで息を吹き返しましたwえかったえかった。

 

「よくないわ!なんやねん、いきなりウチのこと殺そうとして」

「つい、うっかり♪」

「うっかりで人を殺すんか!?姉―――兄さんは!」

 

今、お姉さんって言ってたら止めをさしていました〜w

 

「悪い悪い。……でさ、これ何?」

 

再び俺はカラクリを指さす。

 

「全く……まあええわ、それはウチが発明した、全自動カゴ網み機や!!」

「全自動……」

「カゴ網み機……?」

 

全自動っ!?この時代に!?どんだけオバテク!?

 

「せや!こん中に細ぅ切った材料をぐるーっと一周さして突っ込んでな、で兄さん、こっちの取っ手もってやなあ……」

「ふむ?」

「でな、こうやってぐるぐる〜っと」

「ぐるぐる〜、華琳はくるくる〜――――ごでぃばっ!!!」

 

華琳に拳骨をもらいながら指示通り取っ手をぐるぐる〜っと回していく。

すると竹の薄板が装置に吸い込まれていき……

作動音とともに、装置の上から網上げられたカゴの断面がゆっくりとせり出してきた。

 

「ほら、こうやって竹カゴのまわりが簡単に編めるんよ!!」

 

おおう!えきさいてぃ〜んぐ♪って既に全自動じゃねえ!

 

「……底と枠の部分はどうするの?」

「あ、そこは手動です」

「……そう。まあ、便利といえば便利ね」

 

最初から最後まで全自動ですらなかったよ!

とりあえず面白いのでぐるぐると回し続けてみる。

 

「…………はっ!? アカン、兄さん、危ない!」

「ほ?」

 

不意にカゴ網み機がヤバイ音を鳴らして振動したかと思うと、俺が手を放す間もなく――――――――

 

「みぎゃん!?」

 

――――――――――爆発した。

 

「あー、やっぱダメやったか」

「……どういう意味でしょうかねえ?おい、コラ!」

「まだそれ、試作品なんよ。普通に作ると、竹のしなりにこう、強度が追い付かんでなぁ……こうやって爆発してしまうんよ」

「ほうほう、なるほどな。はっはっはっ!そう言う事か〜♪」

「あははは、そう言う事やったんよ」

 

俺たちは双方愉快に笑い合い―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、今度はこんな危険な事をさせないように頭にネジを2、3本ぶっ刺しておいてやるよ♪」

「ちょっ!?兄さん、堪忍!堪忍や!」

「ひゃっほう!許しません!悪い子にはきっちりお仕置きをします!」

「いや〜!堪忍や〜!」

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――しばらくお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ…………うぅ…ウチ、もうお嫁にいけへん」

「なら婿養子でももらえば?」

「そう言う意味やないやろ!あんたは外道か!?」

 

失敬な、そもそも軽く地獄卍固めをしただけじゃないか(鬼)w

 

「ならここに並べてあるカゴはさっきの装置で作ったわけじゃないの?」

「ああ、村のみんなの手作りや」

『……』

 

あれ?また怒りが湧き上がってきたよ。

 

「なあ、兄さん」

「……なんですか?」

「せっかくのカラクリ壊したんやから、カゴ一つくらい買うて行ってくれへん?」

「……脳みそ腐ってんのか?」

「ええやんか。買うてくれへんかったら兄さんに悪戯されたって言うて回る―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――あ、すいませんそこのおじさん、警邏隊呼んでくれます?ここに殺人未遂を起こした女の子が――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょおぉぉ〜〜!?」

 

少女は俺の口を押さえ、おじさんになんでもないと手を振る。騒がしい女だこと。

 

「なにやっとんねん!危うく警邏隊呼ばれるとこやったやん!」

「はっはっはっ!どちらの立場が上か理解できたか?ん?」

「ぐっ……でも、もしかしたら警邏隊がウチの方を味方してくれるかも………」

「俺がその警邏隊の隊長なのに?」

「………………いや〜、兄さんよぅ見たらえっらい男前(?)やな〜♪」

 

わっかりやす〜wでもそんな女の子は嫌いじゃないぜ?ってか(?)ってなんだ!?

 

「まあいい、カゴだったな。しゃあない、一つ買ってやるよ」

「え、ほんまに?ほんまに買うてくれるの?」

「買う買う……くっくっく!このカゴであいつらを罠に……」

「………………今兄さんえっらい物騒なことを……」

「ゲフンゲフン!とにかく一番デカイカゴをよこせ。ほれ、代金」

「毎度あり〜!♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――金と引き換えにカゴを選んで俺に渡した少女の顔は、満面の笑みだった。変わり身はやっ!商人の鑑ですな。

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視察、ついでに買い物も終了、集合場所に着いてみて―――――

 

「………で?」

『…………………』

「……どうしてみんな、揃いも揃って竹カゴを抱えているのかしら?」

「はぁ。今朝、部屋のカゴの底が抜けているのに気付きまして……」

「……まあ、なら仕方ないわね。どうせあなたのことだから、気になって仕方なかったのでしょう?」

「は。直そうと思っていたのですが、こればかりはどうにも……」

「いいわ。で、春蘭は? 何か山ほど入っているようだけど……」

「こ、これは……季衣の土産にございます!」

「は?いや、これ服だろ?季衣の服にしては大きさが――――ブルコギッ!?眼が!眼があぁああ〜〜〜!!!」

 

ぬおおおっ!!!コイツ眼潰ししよった〜!!!

 

「あ、危なかったな、桐生。お前の眼の近くに蜂がいたぞ」

「お前は蜂を指で突き刺して殺すのか!?それ以前に眼の近く蜂なんかいたら気付くわ!」

「ん?おおっ!私の勘違いだったようだ。許せ」

 

こ、この野郎〜〜〜〜!!!許せだと?ええ、許しますとも!貴様の命を代価にな〜〜〜(悪)!

 

「き、気にするな。いいってこと――――おっと!」

 

眼の回復を待って俺は春蘭へ右手でチョップ―――は読まれていたのか、かわされるが左手でさっき買った肉まん(激辛唐辛子入り)を顔面にぶつけた。

 

「ぬおぉおおおおお!?眼が口が鼻が〜〜〜〜〜!?」

「ごめ〜ん、手が滑った〜♪」

「嘘つけぇ!今のどう見ても故意だろうが!」

「人のこと言えるか!惇ちゃんだってそうだろうが!」

『ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!!!』

 

俺と春蘭、今、正に竜虎が死合う時が―――――

 

「二人とも落ち着きなさい。どっちもどっちよ」

 

来ませんでした〜w

 

「ったく、華琳の手前、許してやる」

「こっちの台詞だ!」

 

いや、最初に仕掛けたのそっちですやん…

 

「ところで、どうして桐生もそんなカゴを背負っているのだ?」

「ふっ、やむにやまれぬ事情ってのがあるんだよ」

「……事情かぁ」

「……そうか」

 

あら、二人とも素直。なんかあったのか?

 

「それで、視察はちゃんと済ませたのでしょうね? カゴなり土産なりに時間をかけすぎたとは言わせないわよ」

「はいっ!」

「無論です」

「ならいいわ。帰ったら今日の視察の件、報告書にまとめて提出するように。……久遠もね」

「マジで?只でさえ暇な身分でないっつうのに」

「―――――必ず提出するように」

「………………はい」

 

俺、よっええぇぇええええ〜w

 

―――――俺が華琳の言葉に答えた時、その声は告げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこの、若いの…………………」

「……誰?」

「そこの、お主……」

 

声の主は、目深に布をかぶった誰かだった。

その声は老婆のようにも、若い男が無理に声を作っているようにも聞こえた。

もちろん被った布で、表情なんか全く分からない。

 

「何だ?貴様」

「占い師か……」

「華琳さまは占いだどお信じにならん。慎め!」

「……春蘭、秋蘭。控えなさい」

「は?……はっ」

 

フム?華琳が春蘭と秋蘭を抑えようだが、華琳も気付いているのか?目の前の人物の異質さに。

少なくとも声をかけられるまで存在にすら気付かなかった事など皆無なんだがな。

さて、どうなる事やら。

 

「強い相が見えるの……。稀にすら見たことのない、強い強い相じゃ」

「いったい何が見えると? 言ってごらんなさい」

「力のある相じゃ。兵を従え、知を尊び……。お主が持つは、この国の器を満たし、繁らせ栄えさせる事の出来る強い相……。この国にとって、稀代の名臣となる相じゃ」

「ほほぅ。よく分かっているではないか」

「……国にそれだけの器があれば……じゃがの」

「……どういうことだ?」

 

「お主の力、今の弱った国の器には収まりきらぬ。その野心、留まるを知らず……あふれた野心は、国を犯し、野を侵し……いずれ、この国の歴史に名を残すほどの、類い稀なる奸雄となるであろう」

 

おおっ♪言うねえ、この占い師さん♪

 

「貴様!華琳さまを愚弄する気かっ!」

 

おいおい秋ちゃんよ。いくら奸雄が、乱世において狡賢い手段で名を上げる者のことを指すとはいえ、怒るのは些か早いんじゃないか?

 

「秋蘭!」

「……し、しかし華琳さま!」

 

華琳の方がよっぽど分かってらっしゃるようで♪

 

「そう。乱世において、私は奸雄になると……?」

「左様……それも、今までの歴史に無いほどのな」

「……ふふ、面白い。気に入ったわ。……秋蘭、この者に謝礼を」

「は……?」

「聞こえなかった? 礼を」

「し、しかし華琳さま……」

「……久遠、この占い師に幾ばくかの礼を」

「はいよ〜♪」

 

俺は持っていた小銭を占い師の茶碗に入れる。

秋蘭は華琳の事を悪く言われたのが気に入らないんだろうか、占い師を静かに睨みつけている。

やれやれ、この程度で怒るとはまだまだ人生経験が足りないか。

 

「乱世の奸雄大いに結構。その程度の覚悟もないようでは、この乱れた世に覇を唱えることなど出来はしない。そういうことでしょう?」

 

さっすが華琳さん♪変なところで寛大ですことw

俺相手だと少し言っただけでマジで鬼と化すのにw

 

「それから、そこのお主………」

「んあ?俺の事かい?ほっほっほ、俺にはどんなお告げを――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――この世に生を得た時より、その身に人の悪を背負いし者―――――桐生久遠よ」

 

 

 

 

……………………………………あ?

 

 

 

「その身が絶望に浸り、どれだけ悪に染まろうとも希望を抱き続ける咎人よ。お主はこの地で何を望む?」

「はっ!まるでこの俺を見続けてきたかのように言うな。何を望むかだと?別に何だっていいだろうが!」

「この地の人々をかつての自分に見立て救世でもするか、咎人よ」

「はっはっはっ………咎人咎人うるせえな。………殺すぞ?」

「…………………黒き光」

「あ?………………黒い光?闇じゃなくて光だと?」

「そう、お主の役割は光。例えどれだけ黒く染まろうとも光となり民を導くであろう」

「はっ、そりゃスゲエ!この俺に救世主にでもなれってか?冗談も大概にしろ。その首を撥ね飛ばすぞ」

「お主がどんな道を選ぶかは誰にもわからん。だがお主はやがてもう一つの光と相まみえる事になるだろう」

「もう一つの光?どう云う意味だ?」

「さてな……それはお主自身で知らねばならぬ事だ。私の口からは告げられぬな」

「おいおい。肝心なところで秘密主義ってか?本気で殺されたいか?」

「大局の示すまま、流れに身を任せよ……とは馬の耳に念仏じゃな。間違いなく守らんだろう」

「お〜い、人の話を聞いてますか〜?」

「ならば、ゆけ。お主の信じる道を―――――」

「はっ?さっきからふざけた事を……」

 

 

 

「久遠?何をしているの?」

 

ん、華琳か。どうしたもこうしたもこの占い師が……………あれ?

 

「いねえ…どこ行った?」

「?……占い師なら華琳さまを占ったあと、どこかへ行ったであろう?」

 

…………はい?

 

「白昼夢……んな訳ないか。夢にしちゃハッキリしすぎている。なんだったんだ?」

「どうした?なにか問題でもあったか?」

「………いや、何も。なんでもないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――咎人か。

 

なるほど。これ以上俺の名に告げるに相応しい言葉は無いな。

 

だがよ、名も知らぬ占い師よ。その咎人がどういう結末を迎えるか、その目でみているがいいさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても春蘭、よく我慢したわね。偉かったわ」

「……はぁ」

 

だよな。今までだったら何も告げずに大剣振ってるもんな。感心感心♪

 

「……なあ、桐生」

「あん?」

「乱世の奸雄とは、どういう意味だ?」

『…………………』

「そっちかよ!?感心した俺が馬鹿だったよ!」

 

バカだ〜、コイツほんまもんのバカだ〜。―――だが、それがいい!!!w

 

「姉者、奸雄とは奸知に長けた英雄ということだ」

「……そうか、かんちか」

「わかってねえ!コイツ、絶対わかってねえよ!」

「奸知とはずる賢く、狡猾な、という意味よ」

「ええと、ということは……」

「世が乱れれば、ずる賢い手段で上へのし上がる、ひどいヤツって意味だな、うん」

「な……なんだとぅ!貴様、言うに事欠いて華琳さまに何という事をっ!」

 

言うや否や掴みかかってきたぁ!?―――――だが!

 

「巴投げ!」

「うわあぁぁあああ!?!?!?」

 

おおっ!飛んでった飛んでった♪

あ、落ちた。んで、立ち上がった。回復はやっ!

戻ってきた戻ってきた。

 

「華琳さま、すぐに引き返しましょう!あのイカサマ占い師め!木っ端微塵に叩き斬って、城の外堀に放り捨ててくれる!」

「……だから、いいと言っているでしょう」

「しかしっ!」

「落ちつけや、惇ちゃん。華琳がいいって言ってんだからさ。あんまり我が儘言うと―――――」

 

俺はスッと口を春蘭の耳元に近づける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――またチュウしてやろうか?」

「!”#$%&’()!?!?!?」

 

おおっ、全身タコのように真っ赤になったw

 

「ムキャアアァァアアアア!!!」

「ふはははははっ、感情に身を任せた攻撃なんぞ俺には―――――きむちっ!?華琳さん!?なんで後ろからお前が……はっ、しまっ――――」

「ウアアアアァァァァアアア!!!」

「かるびっ!?」

 

舞います舞いますw派手に舞いました〜♪

つか、俺殴られ役定着してない?……まあいいけどさ。

……あれ?落下地点に春蘭が突撃してるような……待て!それはぁ!?

 

「ハリケーンミキサ――――ヘブラッシャアァ!?」

 

舞います!舞います!さらに激しく舞っておりますぅ〜w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春蘭、お前は既にその技まで………さすがは………ガクッw

-6ページ-

「ただいま〜!桂たんいる〜?」

「おかえりなさいませ、華琳さま♪御視察の方はどうでしたか?」

 

……………サラッと無視された〜w

 

「おいコラ!それが声を掛けた人間に対する対応ですか?」

「あら、アンタ。まだ生きてたの?」

「生きてるよ!?居たの?ではなく生きてるの?ってどんだけ俺の存在邪魔なの!?」

「この世から永遠に消えてほしいぐらい」

 

ひゃっほう♪お土産(嫌がらせ用)の肉まん(超辛)口の中に捻じ込んだろうかしら♪

 

「クスン……もういいです。…で、コレお土産」

「…………何これ?」

 

いや、何これって……見たまんまですやん。

 

「髪飾り。宝石で花を拵えたやつ。綺麗っしょ?」

 

髪飾り――――どことなく福寿草に似た花を象ったタイプだ。福寿草の花言葉なんだっけ?「永久の幸せ」だっけか?

 

「ふ〜〜〜〜ん、へ〜〜〜〜〜え」

「なんですか、その投げやりっぽいお言葉は」

「別に」

 

別にってあんたw結構したんだよ、ソレ。

 

「まあ、捨てたら作った人が可哀想だからもらってあげるわ」

「マジで!?てっきり地面に投げつけ唾を吐きかけ『こんなゴミを受け取ってやる訳ないでしょ!』って言いながら更に――――」

「私はどれだげ無礼な人間なの!?アンタ本当にこれをあげる気あるの!?」

「はっはっはっ、冗談っすよ♪でさ、着けてみてよ」

「イヤよ」

 

即答!?っつかお前こそ貰う気あるの!?貰っておいて着けないってどんだけ〜!?

 

「なんでさ!?」

「アンタから貰ったもんを身に着けたらバッチイじゃない」

 

わ〜い♪泣いていいっすか〜w

 

「それじゃあね」

 

そう言って桂花は去った。ヤメレ!華琳も春ちゃんも秋ちゃんもそげな同情的な目で人を見るのやめなさい!

 

「うう……仕事でもすっか」

 

男は〜顔で笑い〜♪心で泣く〜♪ウワ〜ン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてと、次は桂花の部屋の掃除っと。ん?鼻唄?桂花か?

 

俺はコッソリと桂花の部屋の戸を開け、中を見ると―――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふんふ〜ん♪アイツもそれなりに美的感覚あるじゃない♪、〜〜〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

桂花さんが俺のあげた髪飾りを着けて鏡の前で回ってるうぅぅぅううう〜〜〜!?

く〜ちゃん、しょおぉぉっっっく!!!!!

 

なによあのツン子ちゃん、見えないところで可愛いとこを発揮させてるよ〜〜〜!!!

ツンツンツン子め〜、…………………まあいいや。掃除は後にしよっと。

 

俺はこっそりと桂花の部屋から離れた。……ニヤリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――くっくっく♪さて、どう弄んだろうか、あのツン子ちゃんをよ〜♪

 

まあ、その後いろいろあったとさ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

続くw

-7ページ-

あとがき

どうも、紅い月です。

そんなわけで『愉快な殺し屋さん 第四章』お送りしました。

う〜む、占い師の辺り、原作に沿って書いたら水薙 零さんの作品の所と非常に酷似している…細部が違うが(パッと見、分からないほどw)……

 

まあ、とりあえずレス返しにいってみます。

 

>munimuniさま

前半のコメントに突っ込めねえw

後半の方としては、とりあえず突っ込みます。シスコンですw

 

>ブックマンさま

はい、壊れていますw

シリアスな久遠も喜んでもらえて幸いです。

ご指摘の通り、今度からいくつかは区切ってみます。

 

>フィルさま

はい、自分もそこにはやりすぎかな〜と思ったんですが投稿してみました。

今は反省。次に生かしたいと思います。

応援ありがとうございます!

 

>andou kiyohikoさま

笑っていただいてどうもありがとうございます。

 

>りばーすさま

なるほど、壊れたギャグを気に入ってもらえましたか。どうもです。

全私が涙きましたかw。ふむふむwww

 

>水薙 零さま

ふむ、春蘭ではなく桂花ですか……

とりあえず、春蘭を初期の方で弄ってw桂花をこれからジワリジワリw……ゲフンゲフン!

はい、シスコンで危険人物ですw

 

>YOROZUさま

思いっきり叫んでみてください。何かが開放されますwww

 

>クォーツさま

なるほど、ご指摘ありがとうございます。

これからも頑張ります。

 

>ゲストさま

この土下座で世界を制すwww

 

>氷哉さま

喜んでいただいて何よりです。

 

>YUJIさま

それは最高の褒め言葉です。ありがとうございます。

Unlimited…今回のは只の技術でしたが、その内……ゲフンゲフンw

 

さて、レスも終わりました。

 

では、前回、読んでくれた方、支援してくれた方、コメントしてくれた方に感謝を。

そして、今回読んでくれた方にも感謝を。

 

誤字、変なところがあればお知らせください。

 

ではでは本当にありがとうございました!!

それでは、また次回にお会いしましょう!!

ではではー。

説明
どうも、紅い月です。
愉快な殺し屋さん、第四章。

オリキャラ主人公なので、嫌いな方は戻ることをお勧めします。

しょうがない、読んでやるか。という変わった方wはお読みください♪
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コメント
桂花がデレるとは!?びっくりです。(もっさん)
趣味(変態嗜好の)ですwww(紅い月)
すみませーん。春蘭調教師は職に入るのでしょうかー?これは趣味の・・・あ、誰か来た。はぁーい、今開けますよーー?(りばーす)
桂花のデレ最高ww春蘭と桂花の久遠争奪戦とか最終的に期待www(狂獄)
このままデレデレにしてしまえwww(ゲスト)
桂花がヤバイ!ヤバ過ぎるッ!なんだあの可愛さはッ!!! 最高だwwwww 真桜との掛け合いも最高だ(意味が違うけど)www 次回も楽しみに待ってますw(フィル)
これからどうなっていくかが楽しみです。(YOROZU)
思いっきり「マィスウィィィトスィスタァァァァァァァァァァアァァァ!!!!」と叫んだらうるせぇロリコン!といわれましたw(´・ω・)(YOROZU)
桐生くんどした!!ww(ルーデル)
まさかそんな可哀想な生活を強いられていたとは・・・。シリアスな桐生も・・・(クォーツ)
レアな桐生もありだなwww桂花のデレの威力は異常っ・・・!次回も笑いすぎて腹が痛くなるのを期待してます!(atuantui)
レアな桐生か-いいですね-こういうほのぼのしたシ−ン、次回を楽しみです、また笑い泣きするようなやつ期待してます^^(brid)
レアな桐生が見れて新鮮でした。こんな時もあるんですねwww今回の技はハリケーンミキサーでしたね。つぎはタワーブリッジ希望でwww(ブックマン)
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