真・恋姫無双〜項羽伝〜三国編
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第四章 17話 退き口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先鋒の隊が谷に攻め入り両脇から炎が上がり出した頃

 

華侖「華琳姉!!た、大変っす!!桂花が進行した谷の両脇から火が!!」

 

柳琳「お姉さま!!どうされるのです」

 

華琳「私にも見えてるいわ。それより落ち着きなさい、二人とも。まだ、この火が敵の策とは限らないわ」

 

華侖「どういう事っすか?」

 

華琳「この火が桂花の策かもしれないという事よ」

 

柳琳「なるほど。敵の両脇を塞いで逃げ道を背後だけに絞ったという事ですね。お姉さま」

 

華琳「ええ。それに、あの両脇の山に伏兵を潜ませている可能性もあり得るから、潜んでいる場合は一網打尽に出来る策でもあるわね」

 

華侖「それは本当っすか?それだったら敵も今頃は慌てているっすね!!」

 

華琳「この頃の桂花にしたら良い手ね(でも、燈の報告を考えると・・・・・もしかしたら)華侖、柳琳すぐに桂花の元に行きなさい。相手は公孫賛だからと言って手を抜かずに叩きのめs「報告します!!」一体どうしたのかしら?」

 

華琳が二人に桂花がよからぬことをしない様に釘を刺すためにと、迎撃のための指示をだそうとした時、体中が傷だらけの兵がやってきた

 

兵「は!!荀ケ様からの伝令で、急いで救援を求むとのことです。それと、?徳殿が公孫賛に寝返りました」

 

華琳「何ですって!!それは本当の事なの?」

 

兵「はい。それと・・・・・・・」

 

華侖「それと如何したって言うんすか!?」

 

兵「それが、まだ確実ではないのですが・・・敵軍に楚の馬旗があったと」

 

季衣「え!!楚!!」

 

流琉「何故楚軍がいるんですか!?」

 

兵の報告を聞いて混乱しながらも季衣と流琉が最初に声を上げたが他の三人も親衛隊二人と同じぐらい混乱していた

 

華琳「一体どういう事・・・・何故、楚軍がこんな所に・・・いえ、居るはずがないわ!!華侖、柳琳二人は今すぐ出なさい。?徳が相手に寝返ったということは、相手の主力の騎馬隊が力をつけたことになるわ。二人は何としても一番の脅威になりそうな?徳とその隊を抑えなさい。公孫賛の騎馬隊は二の次でいいから」

 

二人「「わかったっす(りました)」

 

返事をした二人は急いで自分の隊に戻るため駆けて行った

 

華琳「季衣は燈を連れて歩兵一万を連れて進軍を!!」

 

季衣「わかりました華琳様」

 

と、季衣一人の返事が聞こえた

 

華琳「燈!!返事は?燈?」

 

華琳はあたりを見回したが

 

華琳「季衣、流琉、燈はどこに行ったのか知らないかしら?」

 

流琉「え?さっきまでそこに・・・・」

 

季衣「あれ〜〜〜?」

 

華琳「いったいどこに行ったの燈は・・・・・もういいわ。季衣、流琉二人で兵一万を連れて公孫賛の軍に迎撃に行きなさい」

 

二人「「わかりました」」

 

二人はさっそく自分の武器を担いで兵とともに戦場に駈け出して行った

 

それから一時して一つの知らせが届いた。それは

 

兵「曹操様、荀ケ様、楚軍の馬超と元曹操軍?徳の手により討死」

 

華琳「(どういう事・・・・燈の報告では桂花は公孫賛と繋がっていると・・・一体何が起きているの。それに何故ここに楚軍が・・・・・)このままでは全軍が瓦解するのは時間の問題。すべての将に伝えなさい!!全軍、陳留まで撤退する!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳が撤退の指示を出す少し前、戦場で

 

 

 

翠「さて、曹操軍ということは合肥での、いや霞の借りを返さないとな」

 

蒲公英「そうだね。霞さんの事は一応、一刀様がやっちゃってるけど、やっぱり個人的にも返したいからね〜〜」

 

蒼「でも、そのときに参戦していた将は居ないんじゃないのかな〜〜」

 

鶸「蒼の言う通りです。たしか、李典、于禁、徐行の三人だったはずです。曹操軍の旗印を見る限り居ないですね」

 

翠「それでもだ。それに、曹操本人が来ているんだからやつを痛めつければ借りを返したことになるだろ」

 

三人「「「それも、そうだね(ですね)」」」

 

と、こちらに迫ってきている曹操軍を見ながら話していると

 

燦(合肥ということはあの・・・・・)

 

燦は陳留に戻ってきた負傷兵達の事を思い出して顔を蒼くしていた

 

蝶「燦さん、顔が蒼いですけど大丈夫ですか?」

 

燦「は、はい。ただ、合肥から戻ってきた兵と今までに伝わる項羽様のお話を思い出すと・・・・その、怖い方なのですか?」

 

蝶「そんな事は無いですよ。とてもお優しい方で、皆、あの方を慕っていますよ」

 

燦「それは本当ですか?あの翠も少しは女の子らしくなっているということですか?」

 

蝶「はい。会ったころに比べたら確かに変わってきてますよ」

 

翠「ちょっと燦!!それってどういう意味だよ!!」

 

蒲公英「言葉の通りだと思うよ〜〜お姉さま」

 

翠「何だと〜〜!!あたしがまるで昔は女の子じゃないみたいじゃないか!!」

 

蒲公英「え?その通りだけど。ねぇ、蒼」

 

蒼「うん。蒲公英と燦姉さまの言う通りだよ〜〜」

 

翠「うぅ〜〜〜鶸、違うよな?あたしは前から女の子してたよな?」

 

鶸「う・・・・・そ、そんな事より曹操軍が来ているので迎撃に行きましょう」

 

鶸は翠の質問を肯定することが出来なくまた、姉を思って否定するのもあれだったので話を逸らそうとしたが

 

翠「何で話を逸らすだよ〜〜〜頷いてくれてもいいだろ〜〜〜」

 

鶸「いや、あの、だから・・・・・ほ、ほらもう次の軍が目の前に来ていますよ」

 

翠「くっそ〜〜〜!!こうなったらやけだ!!あいつらにこの鬱憤をぶつけてやる〜〜〜〜!!!!!!ハッ」

 

翠は愛馬の麒麟を駆って迫ってくる軍に突撃していった

 

蒲公英「ちょっと待ってよ〜〜お姉さま!!一人じゃ危ないよ〜〜〜」

 

それを追いかけて蒲公英も駈け出して行った

 

蝶「さて、私達も行きますか。公孫賛はどうされますか?」

 

白蓮「えっと、私は・・・・」

 

白蓮はさっきの先鋒との戦いを思い出し自分が一緒にいて足手まといになるのではないのかと考えていた

 

蝶「決めかねているのなら一つ提案があります。もうすぐ、彼方の方から袁紹軍が来られると思いますのでねねちゃんを連れて合流してもらってもよろしいでしょうか?その後の行動はねねちゃんがもう考えていると思いますので」

 

白蓮「わかった。なら私は一度本陣に下がらせてもらうよ」

 

蝶「わかりました。燦さん、すみませんが公孫賛と一緒に言ってもらってもよろしいでしょうか?」

 

燦「わかりました」

 

蝶「では、またあとでお会いしましょう」

 

そうして、残っていた兵を連れて楚の将達は曹操軍に追撃をかけに行った

 

 

 

 

 

 

先に突撃した翠は

 

翠「オラオラオラオラオラオラ、あたしの蜻蛉切りの切味を味わえ!!」

 

ズバズバズバズバズバズバ

 

翠「はっはっはっはどうしたどうした。曹操軍はこんなものなのか?」

 

翠が曹操軍の騎兵と対峙していると横から

 

ガキン!!

 

翠「ット。やっとお出ましか。一般兵ばっかりで詰まらなかったところだったんだ」

 

華侖「言ってくれるっすね〜〜これでも、選りすぐりなんっすけど。それより、これからはうちが相手してやるっすよ。うちの名前は曹仁。虎豹騎(第一騎馬部隊)の隊長してるっす」

 

翠「ふ〜〜ん。虎豹騎ね〜〜〜、まあいいっか。あたしは楚軍第二騎馬部隊隊長の馬超だ。あっという間に、あたしの蜻蛉切りに斬られないでくれよ」

 

華侖「図に乗るなっス!!はーーーーーーー!!」

 

華侖は馬の腹を蹴って勢いをつけながら武器を振りかぶりかかって来た

 

翠も応戦するために馬を走らせお互いが交差するとき

 

翠「ふん」

 

ガキン

 

華侖「(う・・・たった一回で手がかなり痺れるっす。いったいどれだけ馬鹿力なんすか!!)まだまだ、行くっすよ!」

 

華侖は馬の踵を返してもう一度攻撃を仕掛けだした

 

翠「ん〜〜やっぱり思った通りの力だな。よっと」

 

ガキンガキン

 

ガシャン

 

ギャギャギャーーーーー

 

お互いの武器で数合と打ち合っていくが翠は全く動じることが無いが華侖は

 

華侖(うっ何なんすか。本当に同じ人間なんすか?たった数合打ち合っただけでもう手が上がらなくなりそうっす。これが楚の力なんすか)

 

翠「・・・・・・これが本気か?」

 

華侖「そうっすよ。なんか文句でもあるっすか?」

 

翠「いや。ただ、こんなに力の差があって何で合肥では、霞たちが負けたんだろうと思ってな」

 

華侖「・・・・・・・」

 

華侖は翠の言ってることが頭では理解したくない事であったが体ではもうわかっていた。ここまで差がある戦いなど考えてもいなかったからだ。自分たちも初めて楚と戦いをした虎牢関からかなりの時がたち、それなりに鍛錬をしてきていた。あのころに比べたら格段に強くなっているはずなのに、現実は予想とは大きく離れていた

 

翠「まあぁいいや。そろそろ終わりにするぞ。でりゃーーーーーーーーーー!!!」

 

バッ

 

ズバン!!

 

ゴロゴロゴロ

 

翠が蜻蛉切りを振りかぶった瞬間、柳琳が突然飛び出して翠の攻撃から華侖を守ったが、その時の攻撃で柳琳の馬の首が切り落とされ、その衝撃で地面に転げ落ちてしまったのである

 

華侖「な!!何してるっすか柳琳!!」

 

柳琳は少し離れた所で兵たちに指示を出していた時に、華琳からの伝令を聞いていた。そして、それを華侖に伝えようとこちらに来てみると一騎打ちをしていて劣勢の華侖を見て勝手に体が動いていたのである

 

柳琳「うう・・・姉さま、私が此処を持ちますから今は引いてください!!華琳お姉さまからも撤退の指示が出ています」

 

柳琳は体を起こしながらそう華侖に告げた

 

華侖「でも・・・・」

 

ヨロ

 

柳琳はふらつきながら立ち上がり

 

柳琳「いいから速く!!親衛隊の二人は今、彼方で敵と交戦しているので華琳お姉さまを守る将は一人もいません。それに、このままでは私達の軍は立ち直れなくなるほど損害を受けます。それだったら、まだ間に合う内に撤退をしなくっちゃいけないのです。そして、姉さまは曹操軍の筆頭武官。ここで死んでしまったら士気にも影響が出ます」

 

華侖「士気に影響なら柳琳にも言えるっす!!」

 

柳琳「私より、姉さまの方が大きいのです。だから、速く撤退してください」

 

柳琳は華侖に決意の籠もった目で見ながら催促した

 

華侖「・・・・っく。わかったっす。絶対華琳姉を守ってみせるっす」

 

柳琳「お願いします、華侖姉さま」

 

話が終わると華侖は馬を急いで華琳の方に向け走らせ始めた

 

翠「終わったか?」

 

柳琳「はい。今まで待ってもらってありがとうございます」

 

翠「かまわないさ。それに今回のあたしたちの仕事は曹操軍の戦力を削る事だからな」

 

柳琳「それは・・・一体どういうことです?」

 

翠「そうだな、少し教えてやろう。どうせ、お前はもう曹操軍に戻る事は無いだろうからな。それは、曹操軍に止めを刺すのは私達じゃないという事さ」

 

柳琳「え!?」

 

柳琳は翠の答えを聞いて困惑した。今の状況で止めを刺さないとは何故なのか。このまま普通に攻めても倒せそうな軍をあえて野放しにするような言い方が気になったからである

 

翠「もういいだろう?」

 

そう言って翠はあえて馬から降りて武器を構えた

 

柳琳「何故馬から?」

 

翠「いや、こっちの方が色々とやれるからな。それじゃあ行くぜーーーー!!はあああああああああ!!!!!!」

 

ブーーーン

 

柳琳は翠の攻撃を自分の武器で防ごうとしたが

 

ピキン、ピシピシピシ

 

パキン

 

翠の剛撃を防ぐこと叶わず武器が折れ首元に蜻蛉切りの刃が迫ってきて

 

カチャ

 

シャッ

 

ドス

 

翠「ふ〜〜〜、意外にうまくいくもんだな。さてと」

 

マキマキ、キュッキュ

 

ドス

 

翠「よし、次はッと・・・・・ん?蒲公英がやってるな。あそこに行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒲公英「でりゃーーーーーー」

 

ガキンガキン

 

季衣「はーーーーーーーー!!!!」

 

ドコンドコン

 

流琉「でやーーーーーーー!!」

 

シュルシュルシュル

 

ドコン

 

蒲公英「う〜〜〜やりにくいよ〜〜〜〜。何なのあの武器・・・・」

 

蒲公英は戦ったことの無い武器との戦闘で苦戦していた

 

季衣「ハハハ、どんなもんだ!!流琉、たたみかけるよ!!」

 

流琉「うん、季衣。行くよ!!そりゃーーーーーー」

 

流琉が投げたヨーヨーの様な武器は蒲公英が避けようとした方向に軌道を変えて迫ってきたが、それを何とか避け二人に近寄ろうとした時、今度は季衣のけん玉の様な武器が迫ってきた

 

蒲公英「げ!!ヤバイ」

 

蒲公英は一瞬動けなくなり、季衣の攻撃が当たろうとした時

 

翠「うん!!」

 

カキーーーン

 

翠がやってきて季衣の武器を打ち返したのであった

 

季衣「そんな〜〜当たったと思ったのに〜〜」

 

流琉「そんなこと言ってる場合じゃないよ季衣」

 

季衣「う・・・そうだね。でも、如何するの流琉」

 

流琉「それは・・・・・・・・・」

 

と、話している間、蒲公英たちも

 

翠「何してるんだよ、蒲公英」

 

蒲公英「だって、お姉さま!!あんな武器蒲公英知らないもん。それに、あんな攻撃受けたら蒲公英の影閃折れちゃうよ!!」

 

翠「そんな軟な武器使うからだろ!!」

 

蒲公英「普通は折れちゃうよ!!お姉さまの蜻蛉切りの方がおかしいんだよ!!」

 

翠「何を!!一刀様から作ってもらった蜻蛉切りを馬鹿にしたな〜〜〜〜」

 

何故か姉妹?喧嘩を始めた二人であった

 

そして、その間に季衣と流琉は撤退をしていたのであった

 

ある程度言い合いが収まるころ

 

蒲公英「あ〜〜〜〜敵が居なくなってる〜〜〜〜!!」

 

翠「何!!」

 

蒲公英「お姉さまのせいだからね!!敵が逃げたの!!どうしてくれるの、蒲公英が活躍できなくて一刀様から褒めてもらえなかったら」

 

翠「そんなの知ったことか!!蒲公英が目を話すのが悪いんだ!!」

 

蒲公英「ぶ〜〜〜〜〜・・・・ん?お姉さま、その袋何?」

 

蒲公英はむくれていると翠の馬、麒麟の背中に括り付けられている袋に気が付き聞いてみた

 

翠「あたしの功績だ。これで、あたしは一刀様からウヘヘヘヘへ」

 

翠は一刀にして貰ってることを想像して頬を赤く染めながらニヤニヤとし始めた

 

蒲公英「ぶ〜〜〜お姉さまばっかりずるい!!」

 

翠「ニヘヘヘヘ。そう言うなら蒲公英も手柄を取ってこい。速くしないとそろそろ華雄たちが・・・・・お、言ってる傍から来たみたいだぞ」

 

蒲公英「え!!あ、やばい。このままじゃ蒲公英何もしなくて終わっちゃう!!」

 

蒲公英はそう告げた後、急いで馬に乗り翠を置いて曹操軍の本陣に向かって駆けだした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

 

 

何故か投降した文章が途中で切れていたのできゅうきょ二つに分けました

 

申し訳ありません

 

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説明
撤退戦みたいなものです

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コメント
曹操軍完全にチェックメイト・・・出来ればこれ以上曹操軍から死者を出さない事を願うだけですね。劉備軍は楚軍と鈴々、桔梗以外は死よりも重い罰を・・・燈親娘は何処に行ったのでしょうね。今回の戦で劉備は一層一刀に嫌悪感を抱く事でしょうね。自分は民達の為と言っておきながらやっている事は同じなのに(覇王)
あ! あかさんの「イメージイラスト」が香風ちゃんになってる〜!?(劉邦柾棟)
このまま南下するのでしょうか楚軍(影図書)
なぜか劉備軍の言葉が出るだけで嫌悪感が…気のせいかな(笑)(ブラック)
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