真・恋姫無双 雌雄の御遣い 第五十三話
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〜一刀視点〜

天下一品武道大会 2日目

「さあ〜、2回戦第一試合の組み合わせを発表するで〜

 先ずは頭に乗せた二つの春巻 元曹操配下一の大食い 許?

 対するは、その許?とまさしく同族嫌悪 張飛

 さあ、体格も食欲も同等のこの二人武ではどちらが強いのか」

真桜が紹介すると

「真桜ちゃん、もうちょっと良い紹介の仕方してよ〜」

「鈴々をこんなペタンコ春巻と一緒にしないで欲しいのだ」

と二人が抗議していた

真桜、この大会が終わる頃にはほとんどの武官を敵に回すんじゃないか?

 

「では、試合はじめ!」

 

「とりゃ〜」

先手を取ったのは季衣だ その鉄球を鈴々に投げつける

「甘いのだ」

そう言って鈴々は軽々と躱す

「ペタンコ春巻の攻撃なんて喰らう訳が無いのだ」

と余裕の鈴々の言葉に

「お前の方こそペタンコじゃないか!」

「鈴々は直ぐに、桃香お姉ちゃんみたいなバインバインになるのだ」

と試合に関係ない言い合いを始めた

 

「今度はこっちから行くのだ!」

鈴々の攻撃を季衣は鎖を使って受け止める

そして、後ろに飛んで間合いを広げると鉄球を投げつける

その攻撃も鈴々はギリギリで躱す

「ペタンコ春巻にしては中々やるのだ」

「ペタンコって言うなら、せめて凪ちゃん位になってから言え〜」

「季衣殿!」

引き合いに出された凪が真っ赤になって抗議する

 

二人の攻防は遠距離の季衣、近距離の鈴々の状態になった

だが、鈴々の何度か目の攻撃を季衣がまた鎖で受け止めると

ベキン

鈍い音を立ててその鎖が切れた 鎖が度重なる鈴々の攻撃に耐えきれなくなったのだ

鈴々は季衣に武器を突きつけて

「降参するのだ!」

「う〜、分かったよ」

 

「勝者、張飛!」

 

「ペタンコ春巻きにしては中々やるのだ」

「だから、凪ちゃん位になってから言え〜!」

「だから私を引き合いに出さないで下さい」

三人が試合中と同じ会話を、試合後もしていた

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「さあ第二試合行くで〜

 先ずは銀色の忠犬の異名を持つ女 楽進

 対するは鈴の音を鳴らす褌女 甘寧」

「真桜、誰が忠犬だ!」

真桜の紹介に凪が抗議するが

「自覚無いんか?

 凪、最近陛下の前では忠犬ちゅう言葉が似合いすぎる状態やで」

真桜の返事に絶句していた

 

「では、試合はじめ!」

 

思春が先手と云うより、攻撃を連続している

凪が攻撃を防いで、思春が攻撃をした後すり抜けて行った方向を見てもそこに思春は居ない

そこへ、思春の次の攻撃が仕掛けられる

凪の武器が手甲と云う最も小回りが利く武器だから何とか防いでいられる

しかし、凪は防戦一方だった

「どちらが勝つか賭ける?」

鞘華が俺の隣に座って訊いてくる

「賭けにならないだろ」

「そうね」

その会話を近くで訊いていた霞が

「なに言うとんねん まだ勝負は分からんやろ!」

と言って来るが

「いや、勝つのは凪だ(よ)」

 

そして、何度となく繰り返される思春の攻撃を凪は始めて屈んで避ける

凪は防戦一方ながらも思春の攻撃の拍子を読んでいたのだ

屈んで躱した凪は思春の腹を下から突き上げる

そして宙に舞った思春に跳躍して、上から両手での一撃を加える

地面に叩きつけられた思春はフラフラになりながらも立ち上がるがそこに凪の拳撃が繰り出される

そして、その拳は思春の顔面の前で寸止めされた

「私の負けだな」

 

「勝者、楽進!」

 

「な、賭けにならないって言ったとおりだろ」

霞に俺が言うと

「確かに、流石 一刀の弟子いや忠犬や」

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「さあ第三試合に行くで〜

 先ずはこの人を表すのにはこの言葉しか無い 涼州のお漏らしっ娘 馬超

 対するは美尻、巨尻の王妃 孫権」

「真桜、お前〜」

「誰が巨尻よ」

二人が抗議するが

「翠の方の情報源は蒲公英や

 蓮華の方は雪蓮がそう言えって言うたんや」

真桜の言葉に二人共絶句していた

それにしても身内だろ 蒲公英も雪蓮も

 

「では 試合はじめ!」

 

翠が槍の間合いの長さから先手を取る

それを蓮華が捌いて、踏み込んでの攻撃を仕掛ける

それを翠も躱す

蓮華は追撃を仕掛けるが翠は全て避け、受け止める

「筋は良いんだけど、それじゃ私に勝てないぜ」

そう言って翠が攻勢に出ると今度は蓮華が防戦一方になった

「くっ、このままでは」

そう言って蓮華が無理やり攻撃を仕掛ける がそれは完全な悪手だ

翠はその攻撃を予め想定していたので楽に捌いて、槍を蓮華に突きつける

「参ったわ」

 

「勝者 馬超!」

 

取り敢えず落ち込んだ蓮華を励ますのが俺の仕事だと考えて蓮華の元へ向かおうとしたが

「蓮華〜、上手く一刀に甘えなさいよ〜

 負けた直後の今なら甘え放題よ〜」

「姉様!」

とても、向かえなくなった

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〜あとがき〜

 

今回も三試合です

 

鈴々対季衣はこれは外せないと思います

 

凪対思春は思春の方が原作では上なのかもしれませんが、一刀の影響で凪が一段強くなっているのでこうなりました

 

翠対蓮華は順当な結果だと思います

 

今回で前作から通算して100話目になります

読んでくださる方にお礼申し上げます

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
天下一品武道大会 2回戦@
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3230 2850 11
コメント
真桜…地雷原で全力疾走してやがる…(スネーク)
真桜。全力で逃げるんだー?(西湘カモメ)
真桜は大会終わった後ふるぼっこだなw(nao)
タグ
恋姫†無双 鈴々 季衣  思春 蓮華  天下一品武道大会 

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