=　日本帝國海軍所属　ブイン『第二』基地　=

皆さん始めましての人は始めまして。お久しぶりの方々はご無沙汰しています。

日本帝國海軍ブイン『第二』基地所属、金剛型二番艦の比叡です。

さて。今回、私こと比叡はちょっと馬鹿をやらかしてしまいしばらく所属していた艦橋から外されてしまいました・・・しょぼん・・・

幸い、今は練習期間中だったので特に大きな任務とかは無いのですが・・・それに変わって司令から罰としてレポートを書かされる事になりました。

内容については私に一任すると言う事ですので、今回はその内容をココに記していこうと思います。

テーマは、私の居るココ。ブイン第二基地について、です!

さて。話をする前に先ずは皆さんの疑問についてお答えしようと思います。

皆さん、どうしてブイン『第二』なんだ?って思ってますよね。

ご存知の方が多いと思いますが、ブイン基地というのはパプアニューギニアにある日本軍所有の基地です。ソロモン諸島での戦いでも重要拠点として使われた場所ですね。

そのブイン基地は敵の深海棲艦による攻撃で基地機能の半分以上が損傷。帝国海軍は已む無く同基地を破棄する事にしたそうです。

突然の奇襲攻撃でしかも当時まだ世界で戦争をしていたって時ですからね。これによって被害を受けたのは帝国軍だけではなく、世界各国の軍も同様かそれ以上の被害を受けたそうです。

それから帝国本土での深海棲艦に対する防衛戦が五年近く続き、漸く私達「艦娘」が戦場に姿を現し反撃に転じる。

そして、帝国海軍は以前使用していたブイン基地での敗戦を反省し・・・たのかな?って思いたいですけど、第二のブイン基地の建設に着手。これが私の居るブイン第二基地の始まりです。

元の基地がブーゲンビル島にありましたが、この基地は其処から北に行った離島にあります。何でも、地元の人の話では特に何も無い無人島だったようです。

そこを帝国海軍が安く買い叩いて手に入れたんだろうって司令はどこか嬉しそうでしたがね。

では。改めてブイン第二基地についてご説明いたしますね。

島の大きさはそこそこ大きく、日本の『神津島』と言う島と同じぐらいだと言われています。大きいんですかね?

島の特徴としては島の北西が満月の様にぽっかり開いてて、其処が港に成っているんですよ。どうやら天然で出来たらしくって補給船もココから入るのがお約束なんです。

え?どうしてか?・・・残る方向は島に偽装した防衛機構があるから・・・でしたっけ?

まぁ、私達は四方にカタパルトあるんで別に気にしないんですがね。

次は島の施設についてですね。

島の施設は当然のことながら鎮守府と工廠の二つがあります。鎮守府は島の東南部にある大きな山の上。基本歩くか車か。天龍は自分のバイク持っているからそれで。と言うかどうして天龍バイクなんて持ってるんだろ?

え、財布はたいて買ったの?しかも司令のお下がり!?(ボンネヴィルT-120)

・・・・・・私もバイク乗ろうかな・・・

っといけないいけない。話が逸れちゃった・・・

鎮守府と工廠は離れていて、港の近くに工廠があります。艤装の試験とか艦載機の試験飛行とかをしやすくする為らしいです。

歩いて二十分か三十分で着く距離なので運動にも良いんですよ。・・・ええ。運動に丁度いいので司令にココを何週走らされたか・・・地獄でしたよ・・・ハァ・・・

その鎮守府と工廠の間。島のほぼ内側には小さな街があるんです。

工廠に勤務する整備員さん達や帝国軍の関係者、現地の人達とかとかとか・・・

色んな人達が住んだりご飯を食べたりするのにって思っていたのが、いつの間にか小さな街道が出来ちゃったらしくて・・・凄いですねぇ・・・

アパートがあったり駄菓子屋あったり・・・最近は雀荘も出来ましたね。

後。ココにうちの基地に所属している鳳翔さんが居酒屋さんを開いているんです。時々ココでお姉さまとご飯食べますけど・・・ひえー・・・思い出しただけでもお腹が空きます・・・

そして最後に私達の宿舎についてです。

島の北東、つまり港などからほぼ反対の位置。鎮守府からは歩いて五分とかかりません。

急ぎの用事で遅れるような距離も駄目ですからね。

ココには入渠用ドッグとは別に浴室があったり娯楽部屋があったり、そのままの機能ですね。

ちなみに島の移動の為に自転車も置かれていて天龍のバイクも時折ココにあったりします。

部屋は基本二人から三人共同部屋。たとえば私は金剛お姉さまと相部屋です。

他には確か、天龍龍田と時雨夕立・・・あ、電ちゃん達第六駆逐艦メンバーは四人部屋だった。だから一階なんだ・・・。

けど、その中で例外が二人。

この鎮守府創設時から居る叢雲・瑞鶴の二人はどっちも一人部屋でしたね。この前遊びに行ったときには瑞鶴の部屋はゲームとかありました。私生活だらけすぎだって・・・

と、こんな感じで島の事についてはここまで。次は私達艦娘の部隊についてです。

六人一隊を原則とした私達。その隊は全部で四つあり、その四つすべてに創設時(第一のみは全部やってましたけどね・・・)からの主任務があり、その艦隊に異動するイコールその艦隊の主任務に就くと言う事になっています。

分かりにくいと思うので、ここはやっぱり説明しましょう。

先ずは第一艦隊。主任務は『敵地への偵察及び新地域への偵察・攻略』。

別名殴りこみ部隊、海賊部隊とも言われています・・・酷い言われようですね・・・

旗艦叢雲を中心に戦艦と航空母艦の必ず一人は所属する部隊で私も所属はココ。他のメンバーは瑞鶴や鳳翔さん、夕立ちゃんに木曾に・・・あー・・・陸奥さんが居たなぁ・・・

最大火力が最も高い艦橋で、見敵必殺。逃がしは無しを信条としています。

だから海賊とか言われるんじゃ・・・

次に第二艦隊。主任務は『遠征及び連合艦隊時の支援隊』。

典型的なバックアップ部隊ですね。

旗艦は天龍。副官として龍田も居ます。

タダこの部隊、何かと血の気の多いメンバーが多くって・・・

隼鷹さんは分かるけど千歳さんや暁ちゃんまでも・・・

これに夕立ちゃんや姉さまが入ったら色々大変になるのは明らかですね・・・

続いて第三艦隊。主任務は『基地防衛又は新兵訓練』

新しい艦が一定の訓練を受ける部隊です。たまに演習に行ったりもしますが、遠征に駆り出されるのは逃れられないというか・・・ハハハハハ・・・

旗艦は私の姉、金剛姉さま!

今の所不動の地位というやつなんですよ!流石お姉さまですね!!

・・・え、なんでしょう・・・まだ改二になってない?

・・・・・・其処は努力と気合だと司令が・・・って何持ってるんですか!?

え!?トマホーク!?何処から・・・まさか先週の補給で!?ちょっと、それは基地の防衛のー!!!!

ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・

えーっと・・・そしてラストは第四艦隊です・・・疲れた・・・

主任務は『北方への遠征及び物資の輸送』です・・・

・・・遠征を任務とする所は第二と似ていますが、コッチは北方専門。ですから部隊構成も違います。

旗艦は電ちゃんと雷ちゃん。部隊もほぼ全員が駆逐艦で見ている方は微笑ましいけど、実際電ちゃんと浜風ちゃんの二人が他四人の暴走を食い止めている感じだ・・・と浜風ちゃんが以前愚痴ってました・・・

さて。では、最後となりますが、この基地での私達部隊の普段の動き等をご説明します。

遠征などで物資を集めるのは当然ですが、他のレベルの未熟な艦娘達を育成する事も最近は力を入れていますね。

第二・第四が遠征に行き、その間を第三が留守を守り、第一が現れた深海棲艦を倒しに向かう。これが私達の普段の主な動きです。ただ、最後のは時々休みと言う事もありますがね・・・

ちなみに、出撃についてですが、ウチの基地では出撃時にカタパルトを使って出撃するんですよ。そりゃもう凄いですよ!ビューンて飛んでズドーンって着水する所なんかもう!

え、なんでカタパルトなんだよって?

・・・司令のしゅm・・・あ、違う。出撃までの流れを円滑にするためだそうです。

まぁ私はカッコいいと思いますよ!(親指グー)

ごめんなさい。謝りますからそのバーグラーガンをしまって下さい!それ痛いんですよ!?

・・・と、こんな感じで怒らせると怖い司令なんですが、皆さんへの思いは本物です。

あの事件以来、司令の活動方針が少し変わりましたけど、皆生き生きとしていますし・・・大丈夫ですよね?

「・・・うん。こんな感じかな!後は、纏めて司令に提出したら終わりっと!」

・・・この時、比叡は迂闊でした。

これはレポートではなく、タダの紹介だと・・・それを知らずに提出し、後日司令にみっちりと怒られました・・・・・・レポートって難しいですね・・・