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                            「項」

 

 

 

                             ――ある朝追いついた時間切れが

                                      肩を叩いた。

 

 

 

                     ここで打ち切り?

                     私の項は

                     ここで打ち止め?

                     私の言葉

 

                     取り上げないで

                     まだ書ける

                     掠れたって描けるから

                     滲んだって色を持つ

 

 

                     ねえ、

 

                     だけど。

 

 

                     ここで打ち切り?

                     私の目次

                     ここで打ち止め?

                     私の次は……

 

                     だったらせめてひとつだけ

                     見える明日に、見逃して。

 

 

 

                    ――唯一無二の駄作でいいわ。

 

 

                     ただ走らせて

                     ねえ閉じるまで

                     「私」で書き切る

                     終わるまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

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