真・恋姫無双 別たれし御遣い 第十四話
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〜一刀視点〜

”董卓と賈?は屋敷に火を放ち、自らその中に身を投げ自害した”

連合軍にはそのような情報が飛び交った

事実、董卓の屋敷は燃え落ち、董卓と賈?の姿は跡形も無い

その情報を否定する材料も無いので、その情報が真実と思われ連合軍は解散した

 

孫家の面々も帰還する その帰路

「うまく行ったわね」

孫策が小声で話し掛けて来る

「うまく行ったのは確かだけど、今俺に話しかけると疑われるぞ」

俺は今、顔を完全に覆った姿でいる

戦で顔に怪我を負った部隊長辺りの人間を装ってる

俺はこの戦いで、顔を多くの将兵に覚えられた

その為、袁術を始めとする諸侯の目をごまかす為、帰還するまではこの姿で通す事になった

真名もまだ預かっていない

話す時に誤って呼ぶと周りの兵に怪しまれる可能性がある

その中に間者が紛れ込んでいた場合、そこから他の諸侯に俺や月、詠の存在がばれるかもしれない

いささか慎重すぎるが帰還するまでは慎重すぎる方が丁度いい

 

行軍の休憩中

「一刀さん、怪我は大丈夫ですか?」

静里が心配そうに話しかけて来る

「ああ、元々急所は外れていたし、戦闘しなければ問題は無いよ」

そんな会話をしていたら

「いつからなら戦闘できるの?」

「私も聞いておきたいな」

「私にも教えてくれ」

孫策、程普さん、太史慈がいきなり話しかけて来る

「何でそんな事気になるんだ?」

俺の質問に3人は

「決まってるでしょ(だろ)、一刀と手合せする為よ(だ)」

戦闘狂が3人もいるのが孫呉なのか

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帰還すると

「姉様、ご無事での帰還 何よりです」

と出迎えた人物がいた

孫策への呼び方から孫権である事は理解した

「皆も無事で何より・・

 うん?お前は何者だ?」

孫権が俺に怪訝な顔で問いかけて来た

確かに顔を完全に隠して、怪しげな人物なので致し方ない

「蓮華、それも含めて説明するから取り敢えずは城に行きましょう」

孫策が孫権を促し、城へ向かう

 

城の大部屋で俺はやっと覆面を取った

「紹介するわね

 彼が『天の御遣い』こと北郷一刀

 彼女が臣下の徐庶元直よ」

と紹介してくれた

「姉様、氷雨の言を疑う訳ではありませんが本当にこの者達にそんなに力が有るのですか?

 自らを『天の御遣い』と名乗るなど、胡散臭い男にしか見えません」

言いたい事を言って来るな まあ、一理あるけど

「蓮華様、この北郷の武は此処に居る誰よりも上ですぞ

 私と、雪蓮、梨晏の三人がかりで倒せなかったんですからな」

程普さんが援護してくれた

「何!?粋怜 それは本当か?」

「本当なのですか?」

「本当ならとんでもない武です」

孫権、髪をお団子にした女性、眼鏡をかけた目つきの鋭い娘が驚いていた

「本当です

 それにしてもよかったな雪蓮 あの最後の見えない斬撃(抜刀術の事)が首を狙ったもので

 もう少し下ならその無駄にでかい胸が半分ぐらい切り取られていたぞ」

太史慈が孫権達の疑問に答え、笑いながら話した

「切り取られれば良かったんです」

小声でとんでもない事を言った人物は諸葛謹だった

「はあ〜、氷雨 貴女まだ治って無いの?」

静里が呆れた声で話す

何の事?と俺が訊くと

「氷雨は水鏡女学院に居た時から、巨乳に恨みと言っていい位の敵対心を持っていたんです」

と静里が説明すると

「静里は良いわよね 中途半端に大きい胸が有るから

 私なんてこんなだし、仕官先には大きく揺れる果実が12個もあるのよ!

 巨乳なんて、巨乳なんて、巨乳なんて〜〜〜〜〜」

胸の事にはいろいろ有りそうなので踏み込まない事にした

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胸の話が落ち着いた後、皆を紹介してもらい真名も預かった

但し孫権と甘寧だけは保留だった

孫権曰く

「お前がまだどれほどの男かは分からない

 それを見極めてから真名を預けるか判断する」

甘寧曰く

「蓮華様がお前を認めたなら私も真名を預けよう」

 

「さて、全員の紹介が終わった所で話をするわよ

 北郷、貴方にやって貰いたい事があるわ

 それは、此処に居る皆を・・・」

雪蓮が一旦言葉を区切る

「口説いて、まぐわって、孕ませて」

「「「なんですって〜」」」

全員が声を上げる

「そんなに驚くことないでしょ

 そうすれば孫家に『天の御遣い』の血が入るんだから」

「確かにそうだが・・・」

納得しきれない様だ

「あ、でも無理矢理は駄目よ

 相手の合意を得た上でね」

「それなら、まあ・・」

全員、納得したようだ

「私達が独立する為の種蒔きは既に始めてるわ

 で、一刀には別の種蒔きをして欲しいって訳」

笑いながら雪蓮は言った

「一刀さん〜 随分鼻の下が伸びてますよ〜

 今から丁度良い長さに切りましょうか

 痛いかもしれませんが大丈夫です

 出血が多ければ意識が朦朧として痛みなんて感じなくなるらしいですから」

静里、目が笑っていない笑顔で恐ろしい事を言わないでくれ

俺はその場から走って逃げだす

「待ちなさい〜」

静里に追い回される事になった

「退屈しなくなりそうね」

聞こえて来たその雪蓮の言葉が心底恨めしかった

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〜あとがき〜

 

一刀は呉ルート同様の扱いです

ある意味、酷いですね

 

静里の嫉妬が今回は凄いです

「雌雄の御遣い」の時と違い、今回は一人なので感情表現が素直なのでしょう

素直な分、怖いんですが

 

更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
反董卓連合からの帰還
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コメント
↓に同じで・・・雪蓮の毒殺フラグを叩き折り「鞘華」の心を揺さぶり 冥琳の病気を早期発見完治(華佗)期待!(howaito)
雪蓮と冥琳の死亡フラグを一刀が壊すことを期待する。(西湘カモメ)
静里の嫉妬も怖いが鞘華と合流してばれたときもやばそうw(nao)
最初に墜ちるのは誰かな?ww(スネーク)
取り敢えず鞘華と一刀のまぐわいも楽しみにしてます^^(ジン)
タグ
真・恋姫無双 北郷一刀 雪蓮 蓮華 

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