リリカルなのは〜翡翠の戦 士と夢のたまご〜第六話:努力、才能? 努力が強いに決まってる
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転校してから数日後の放課後、剣也とあむはなでしこから空海が所属しているサッカー部のチーム内練習試合の見学に誘われたので、学校のグラウンドに来ていた

 

何でも明日に別の学校との練習試合がある為そのスタメンの選抜も兼ねているらしい

 

らしいのだが……

 

「……なぁ、なでしこや?」

 

「何かしら?」

 

剣也に声をかけられ聞き返すなでしこ

 

「キャラチェンジ……だっけ? それするとあんなことも出来んだな……」

 

「うん、ランは運動する事が得意なんだよ」

 

そう答えてこれたのはあむのしゅごキャラのミキ

何でそんな会話しているのかというと……

 

「けどさ、だからといって乱入は良くないよな?」

 

ランがあむとキャラチェンジして松林サッカー宜しくプレイしているのである

 

「てかキャラチェンジするだけであんなに動けるのか?(あまり動くと肉体がもたないぞ?)」

 

「あむちゃんがそういうのを出来るようになりたいって思った気持ちから生まれたからね……」

 

「成る程……それでランの力を借りるとあぁなると……で、ミキ?」

 

「何?」

 

「誰が止めんの? あれ……」

 

「試合終了すれば大丈夫だと思うですよぉ」

 

隣にいるミキとスゥと話をしている剣也

 

「そう言えばミキとスゥのキャラチェンジはどうなんの? やっぱりあんな風に動けんの?」

 

「ううん、ボクは絵が上手くなりたいとかセンスが良くなりたいって思った気持ちから生まれたから絵が上手くなったり、センスが良くなる」

 

「スゥはお菓子作りとか家事が上手になりたいと思った気持ちから生まれたのでそういうのが上手になるですよぉ」

 

「成る程ね、てかスゥって料理できるんだ」

 

「はい♪」

 

あむのスーパープレイを見ながらそんな風に会話している剣也だった

 

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試合が終わり、ガーディアンの仕事も無いので剣也は真っ直ぐ家に帰っていた

 

「(やっぱりDLCモードの応用形を作るべきかね〜…)」

 

そう考えながら歩く剣也…

 

実は最近魔力の放出量が下がり始めているのだ

 

なのはを庇ったあの時から……

 

「(いっその事魔導師としての戦闘スタイル変えるか?)」

 

そう思っていた時だった

 

「あれ? 剣也じゃん」

 

「?」

 

声をかけられ、振り向くとあむがいた

 

どうやら帰っている途中らしい。

どうせならということで流れで一緒に帰ることになった

 

「あー、でも楽しかった!! スポーツとかあまり興味なかったけどたまには良いもんだよね〜!!」

 

「分かる分かる、こっちからみても楽しそうだったからな」

 

「まぁね、そう言えば剣也は何かスポーツとかしないの?」

 

「ん? スポーツじゃないけど自分で作った流派をやってる」

 

『へ?』

 

其を聞いて固まるあむとしゅごキャラ達

 

「…どうした?」

 

「あんた流派作ったの!?」

 

「? あぁ、我流で」

 

あむの問いに軽く答える剣也

 

「我流で!?」

 

「…なぁ、そんな驚くことか?」

 

『驚くわ!!!』

 

そんな話をしながら川の土手の上を歩くのだった…

 

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「・・・・・・あ、剣也。あれ」

 

「ん?」

 

剣也は歩きながら、あむが指す方を見る

 

「あ、サッカー部の子」

 

「そうそう」

 

先程のサッカー部の子が橋の下で練習していた

 

汗だらけで、何度も何度もボールを壁に向かって蹴っては跳ね返ってきたボールをすぐに受け止め・・・・・・を繰り返している

 

「・・・・・・頑張ってるな」

 

「そうだね」

 

剣也はそう言い、あむが肯定する

 

「なに、剣也はあぁいうのダメだと思うわけ?」

 

剣也の様子から考えてる事を察したのか、あむが少し視線を細めて聞いてきた

 

「…いや」

 

剣也はそれに対し、答える

 

「それは無い。"努力する事は才能なんだ"から」

 

いつまでもそこに居たら悪いような感じがしたの で、また歩き出す剣也

あむもそれについてくる

 

「なにそれ?」

 

「どんなに才能があってもその才能を伸ばさないと宝の持ち腐れ…現に実物をみたことあるし」

 

そう言いながら頭の中に思い浮かべるのはあの三人…

 

そのうちの二人は聖兄弟(←宝の持ち腐れの見本)

 

もう一人は聖 華(←努力して強くなった見本)

 

特に華は魔法や陰陽術の才能はあまりなかったが努力を重ねて今では剣也とほぼ同レベルの陰陽術師になったのだ…

 

まぁ、好きな人に教えてもらっていたこともあるだろうが…

 

「そうなの? どんな人なの?」

 

「…あむ、世の中は知らない方が良いこともあるんだよ、特に宝の持ち腐れの方は」

 

「そ、そう…」

 

剣也の真剣な眼差しに思わず怯むあむだった…

 

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その翌日

 

剣也、華とガーディアンの面々 はサッカー部の練習試合を見に来ていた

 

「…苦戦しているな」

 

「仕方がないですよ、かなり強い学校なんで」

 

「おらぁぁぁぁぁぁぁっ!おどれらもっと気合い入れんかいっ!! 飛び込めやゴラァァァ!」

 

「なでしこ様っ!?どうしたのですかっ!!」

 

「というか、その薙刀はどっから持ち出したっ!? 」

 

なぜかいきなりドスを聞かせた声を出してきたなでしこの様子に華はびっくりし、剣也はなでしこの持つ薙刀に突っ込む

 

「あ、けんやんやはなちんは見るの初めてだったよね。あれが

てまりのキャラチェンジなんだ。なんでか…あぁなるの」

 

『いや、なるのって…』

 

ややの言葉に剣也達は口を揃えるしかなかった…

 

「あ、剣也…あれ」

 

「あむ様、どうかしましたか?」

 

「いや、ほら…剣也。あの子」

 

あむがそうして指したのは昨日橋の下で練習していた補欠の子

 

なぜか表情が暗い。自分のチームの試合なのに、全く集中していない感じがする

 

するといきなり立ち上がって、何処かへ歩いて行く

 

「なにしてるんだろ。試合中なのに」

 

「…追うよ」

 

「え?」

 

「気になるんだろ? 華、他のガーディアンの護衛頼む」

 

「畏まりました、いってらっしゃいませ」

 

「え、ちょ…待ってよ!?」

 

そのまま剣也とあむは華に護衛を任せ、あの子の後をつける

 

曲がり角を曲がろうとした処でいきなり人が出てきた

 

二階堂先生だった

 

「あぁ、ヒマ森さんに柊君」

 

「日奈森ですっ!!」

 

剣也とあむになでしこのクラスの担任の先生である

 

「あれ、サッカーの試合は見ないのかい?」

 

「いえ、トイレにいこうかと」

 

「あぁ、そうなんだ」

 

その言葉に剣也はお辞儀をしてあの子の追跡を再開する。あむも同じく

 

「サッカーかぁ。バカみたいだよね」

 

二人とも足を止めた。そんな普通の口調で出てきた言葉によって

 

「将来の夢はプロ…かな? かなわない夢を持つなんて、バカだよね。プロになれる人間なんて、一握りなのに。現実見てないのにも程があるよねー」

 

そんな辛らつなボールをへらへらと投げてきたのは・・・・・・二階堂だった

 

「・・・・・・なんですかそれっ!いくらなんでも言っていい事と悪い事が」

 

剣也は瞬時に"剃"を使い、二階堂の目の前に近寄る

 

其をみたあむだけでなく二階堂も驚く

 

「夢を捨ててない人がそんなこと言ってんなよ」

 

剣也がそう言うと、僅かに二階堂先生の目が細まった

 

内心嘲笑っているような…そんな笑みにも見える

 

「…君、それはどういう意味かな」

 

「言葉通りの意味だ、あとは自分の心に聞け…気付いているならな」

 

それだけ言って、剣也はあむの手を掴んでその場を去る。方向はもちろん、あの子が去って いった場所である

 

林の中、あむの手を引いたままあの子を探す剣也

 

「ちょ、剣也っ!!」

 

「…あむ、暑くなりすぎ、あぁいうのは構うとろくなことにならない」

 

「いや、それは分かったけど・・・・・・お願い だから離して? あの、ちょっと恥ずかしい//////」

 

「へ? あ、ごめん」

 

その言葉に、剣也は足を止めてあむの手を手を離した・・・・・何故かあむは顔を真っ赤にしていたが

 

「あのさ」

 

「何?」

 

「あの子何処にいるのかな…?」

 

あむが話題を変える為にいう

 

「大丈夫だ、気配を探るから少し待ってくれ…」

 

「? 分かった」

 

そう言って剣也は見聞色の覇気を使い気配を探る

 

「気配を掴んだ…こっちだ」

 

「分かった!」

 

剣也が先導し、あむと共に気配のあった場所へと歩いて行く

 

その子は白い屋根つきのおしゃれな休憩所みたいな所に居た

 

なんだか、黒いオーラがその子の身体から溢れてきて・・・・・・胸元から白いたまごが出てきた

 

そしてそのたまごは、一瞬でバツが付いた黒いたまごに変わる

 

「剣也、あれ!!」

 

「×たまだな」

 

そのたまごにギザギザな割れ目が真ん中に入って、パカッと空いた

 

するとその中から見覚えのある、小さくて黒いチビっ子が出てきた

 

額にはタマゴと同じ×がつき、もう意地の悪い顔で笑いながら剣也達を見ている

 

(・・・・・・どうせ、ダメなんだ)

 

どこからともかく聞こえた声に反応するヒマもない剣也達

 

×キャラの周りに黒いエネルギーが球体状となり、そのボールを×キャラが蹴る。当然剣也達めがけて飛んできた

 

「甘い!!(氷龍波!!)」

 

其を剣也は氷を伴う冷気で迎撃する

 

其に驚くあむだが無視する剣也

 

(どんなに努力したって、天才になんて勝てるわけないんだ)

 

その間に・・・・・・いくつもボールが生成されて、何発も蹴り出された

 

(もう嫌だ・・・・・・! もう、そんな無駄な事嫌だ・・・・・・!!)

 

ブチンッ!!

 

その言葉に剣也の何かが切れた

 

「グダクダ抜かしてんじゃっ!」

 

「ないわよっ!!」

 

剣也は瞬間的にセットアップ。あむもいつぞや見たチアガール姿に変身

 

そのまま、剣也は棍を右薙に一閃。あむは右手に出したピンク色のボンボンを同じように振るう

 

そうして上空から襲ってきたボールを全て叩き潰す。叩き潰した上で・・・・・・剣也が吠えた

 

「お前知ってっか!? 天才ってなぁ、 往々にして無茶苦茶弱いんだよっ!!奴らは才能任せで戦って、戦いからなにも学ばず自分を磨く何てことしないんだよ!!」

 

そう言って剣也はある二人を思い出していた

 

(黙れ・・・・・・! お前に何が)

 

「分かるわ!? そんな奴が二人も身近にいたからな!! 努力してる奴が努力しない奴に負けるわけないだろが!!!」

 

剣也の言葉に×キャラは何も言わずに睨みつけるだけ

 

「・・・・・・そうだよ」

 

そう言いながらゆっくりとあむが、×キャラに向 かって足を進める

 

「アンタ、それで納得出来るのっ!? 出来ない よねっ! それなのになにそんな情けない事言っちゃってんのっ!! 無駄だとか、勝てるわけないとか、それほんと にアンタの気持ちっ!? 違うよねっ!! そんな事マジで考えてるんだったら、なんで土手であんな必死に練習してたのっ!!」

 

『ムリッ!?』

 

その声に、×キャラが怯む。なぜあむがそこを知っているのかと驚いている

 

「あの時のアンタ、ちょっとかっこいいなとか思ったあたし達ちょっとバカみたいじゃんっ!!そうだよっ!あの時のアンタ、凄いかっこよかったっ!!てゆうか、マジむかつくっ!!」

 

×キャラは怯みながらも、ボールを生成。思いっきりぶっ放そうとする…

 

しかし

 

「やらせると…」「モードダガー、固定確認」

 

ウィルを短剣に変えつつ、腰に装着しながら天風弩(トルネードボウ)を展開し構える

 

「思うか!!」

 

そのまま風の矢を数発発射

 

すると、それらは空気を切り裂きながら×キャラに飛ぶ。×キャラは咄嗟に左に飛んで避けるが意味がない…

 

「自分で自分の夢に…」

 

だってあむが

 

「×何て付けんじゃない!!」

 

そこにいるから

 

「ネガティブハートに、ロックオン!!」

 

言いながら指でハートを作りながら狙う

 

「オープン」

 

そこからハート形の光線が放出される

 

「ハート!!」

 

その光が×キャラを浄化した

 

「……(もうあれ魔法と大差無くね?)」

 

其をみてそう思う剣也だった…

 

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その後、その子は試合終了前に起用され、見事同点にし、引き分けにさせた…

 

余談だが、努力を続けたこの子は将来プロのサッカー選手になったりする…

説明
ある魔人との戦いで死んでしまい、リリカルなのはの世界 に転生することになった主人公"柊剣也"。ある日、なのは の天撃使いとしての資質を開花させた為に管理局からの勧 誘、もとい脅迫から逃がすために剣也の父がある町に任務 へ送った、そこで出会うのは"なりたい自分のたまご"と そ れを救う子供達……剣也は彼等とどうゆう物語を紡ぐの か? *この作品は"リリカルなのは〜翡翠の戦士と七つの 才牙"の続編……というより空白期を利用したクロスオー バー です、ご理解の程よろしくお願いします
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リリカルなのは しゅごキャラ 冒険王ビィト 多重クロス ハーレム(たまに) 

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