寂しがりやな覇王と御使いの兄55話
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南郡

 

冥琳「雪蓮!」

 

雪蓮「わ、びっくりした。どうしたのよ冥琳、そんなに慌てて」

 

冥琳「荊州の劉表が攻め込んできたぞ」

 

雪蓮「思ったより動くのが速かったわね」

 

冥琳「冀州の袁紹・漢中の劉焉の動きに呼応したのだろう」

 

雪蓮「ふ〜ん、反連合の諸侯による同時攻撃ね」

 

冥琳「劉備は袁紹、一刀は劉焉、そして我らは劉表。親連合の助け合いを防ぐのが目的なのだろうが」

 

雪蓮「見通しが悪いというのか・・・完全に甘く見られてるわね」

 

冥琳「一刀の陣営を劉焉が抑えれるわけがないからな、成都には一刀に味方する厳顔達もいるんだ、漢中は時間の問題だろう」

 

雪蓮「そうなると、私達と劉備が勝てば天下太平は見えるわね」

 

冥琳「あぁ、親連合に争う意志も、争う意味もないからな」

 

雪蓮「荊州軍の数はわかってるの?」

 

冥琳「偵察の報告では、ざっと10万だそうだ」

 

雪蓮「10万・・・肥沃な荊州を治めているだけあるわね」

 

冥琳「歩兵5万、騎馬兵2万、水軍3万が内訳だそうだ」

 

雪蓮「私達の軍は3万。数の暴力は辛いわね」

 

周喩「打って出るのは危険だな」

 

 

穏「雪蓮様〜冥琳様〜洛陽の郭嘉さんからお手紙が届きました〜」

 

雪蓮「見せて頂戴・・・冥琳これ」

 

冥琳「・・・ふむ、これは朗報だ」

 

穏「内容はなんだったんですかぁ〜?」

 

冥琳「洛陽で待機している三軍師の一人、郭嘉が黄忠・呂蒙・典韋を引き連れてくれるそうだ、その数5万」

 

穏「援軍が来てくれるなら、互角に戦えます!」

 

雪蓮「その前に私達が潰されたら意味がないわ。気を引き締めていきなさい、それと冥琳」

 

冥琳「なんだ?」

 

雪蓮「あの子が育てたこの街を巻き込みたくないの、別の戦場候補ないかしら」

 

冥琳「お前は気に入った相手には、とことん甘いな」

 

雪蓮「お願い〜冥琳〜〜」

 

冥琳「はぁ。。。わかったから、くっつくな」

 

雪蓮「さすが冥琳♪愛してるわよ♪」

 

穏「そういう冥琳様も甘々ですね〜♪」

 

冥琳「余計な茶々を入れるな、穏も一緒に考えろ」

 

穏「は〜い、了解で〜す」

 

雪蓮「祭はどうしてるの?」

 

穏「祭様でしたら、思春ちゃんと訓練してますよ?洛陽で指導されてた思春ちゃんに、ぼこぼこにやれてますけどね〜」

 

雪蓮「あらら、あの子そんなに強くなっちゃったんだ」

 

冥琳「お前もうかうかしてられないんじゃないか?」

 

雪蓮「失礼ね〜まだまだ負けないわよ。話し変わるけど、あの子も呼んでおいてね、兵数で圧倒的に劣っているから、一人でも多く将がほしいわ」

 

冥琳「わかった、手配しておく」

 

雪蓮「私は兵の訓練でもしてこようかな〜」

 

冥琳「戦の前なのだ、ほどほどにしておけよ」

 

雪蓮「わかってるわよ〜」フリフリ

 

冥琳「まったくあいつは・・・まぁいい、いくぞ穏」

 

穏「はぁ〜い」

 

 

 

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長安

 

 

秋蘭「一刀様、洛陽の風より手紙が届きました。こちらになります」

 

一刀「風から?なんだろう・・・・ふむ、秋蘭は急いでみんなを集めてくれるか?」

 

秋蘭「わかりました、すぐにお呼びいたします」

 

一刀(桃香が漢の名将達相手に苦戦か、将の数の差も出ているのか?それとも彼奴らの実力か?なんにしても・・・一筋縄にいかなそうか)

 

 

 

 

秋蘭「一刀様、みなをお呼びいたしました」

 

美羽「一刀にいさま、急いで来いとは、なにかあったのかえ?」

 

華琳「何か一大事?」

 

春蘭「漢中に攻め込むのですね!この夏侯惇にお任せください!すぐに劉焉の首をとってまいります!」

 

七乃「春蘭ちゃんは少し黙ってましょうね〜」

 

桂花「んで、どうしたのよ?全員を呼び出すのだし、幽州か荊州で異変でも起きたのかしら」

 

一刀「桂花の言うとおりだ。まず荊州の劉表が10万の軍勢で南郡に攻め込んだ、雪蓮が迎撃態勢に入った」

 

美羽「なんじゃと!?劉表め!成敗してくれるのじゃ!」

 

七乃「そうですね〜私達と民の努力で、あそこまで発展させたなんですから・・・渡すわけにはいきません」

 

一刀「それを察知した洛陽の留守部隊が、援軍派遣を決めたそうだ」

 

美羽「それは心強いのじゃ!援軍と協力して、返り討ちにしてやるのじゃ!」

 

桂花「援軍・・・たぶんだけど、荊州に向かっているのは稟ね。黄忠・呂蒙とワンコ隊の誰かを、連れてるんじゃないかしら」

 

一刀「流石桂花だな。稟・紫苑・亞莎・琉流の編成だよ」

 

凪「なぜ編成がわかったのですか?」

 

桂花「風は一刀が旅をしている時から劉備と面識があったわ。その後も黄巾党や反連合でなんども会ってるから、風なら劉備を選ぶと踏んだのよ。黄忠と呂蒙は本拠地を攻められているわけだし、連れて行かないわけが無いでしょ?」

 

真桜「は〜ほんまに軍師連中は凄いな」

 

沙和「沙和達には真似できないの〜」

 

桂花「あんた達は経験値高いのだし、そろそろ理解力をあげてほしいのだけど」

 

真桜「そうは言ってもな〜うちら勉強苦手やし」

 

 

 

 

春蘭「なぁ、秋蘭」

 

秋蘭「どうした?姉者」

 

春蘭「難しい事言ってるが、風は仲のいい劉備を助けに行くってことでいいのか?」

 

秋蘭「それで間違っておらんよ、姉者はよく理解できたな」

 

春蘭「ふふ〜ん!私も日々精進してるからな!」

 

秋蘭「あぁ〜褒められて調子に乗る姉者も可愛いな〜〜」

 

 

 

 

 

美羽「秋蘭のあれ・・・久々に見たのじゃ」

 

華琳「そうね、あれは治らないわね」

 

七乃「華琳さんも、人の事言えませんよ〜?」

 

華琳「私は治すつもりないもの!」 ( ̄ー ̄) ドヤッ!

 

美羽「そんな開き直って言う事ではないのじゃ・・・」

 

 

 

パンパン

 

一刀「話しを戻すぞ?次に幽州なのだが、桃香は北平と天然の要害・易京を失っている。いまは本拠地・琢郡の要塞で抵抗している」

 

星「なんですと?劉備殿がそこまで追い詰められているのですか?」

 

霞「うちも信じがたいな、袁紹軍にそこまでの将はおらんかったやろ?」

 

一刀「以前の袁紹軍ならそうだったかもしれない。でも、漢の名将と呼ばれる4人の武将が麗羽に付いている」

 

詠「その4人は噂で聞いたことがあるわ、皇甫嵩・朱儁・董承と劉備の師・盧植ね」

 

一刀「詠の言った4人の将は、文武両道・智勇兼備で、今の漢王朝最強の名将と呼ばれている」

 

美羽「麗羽ねえさまの配下に、そのような将はいなかったはずなのじゃ」

 

一刀「反連合の前に配下にしたのだろ。どういう経緯で麗羽に味方しているのかわからないが、軍師・陳宮や猛将張?も加わっている」

 

華琳「今の麗羽の軍は"強い"って事ね」

 

一刀「後は桃香の味方をしていた、遼東の公孫度も麗羽側に付いたらしい」

 

七乃「劉備さんに味方は不利と思ったのでしょう」

 

一刀「風が愛紗・明命を連れて向かっているが、今の麗羽軍は不気味だ。俺達も漢中制圧部隊と同時に、荊州・幽州に援軍を派遣する」

 

詠「張任が居ないとはいえ、漢中はそう簡単に落ちないわよ?戦力を低下させて大丈夫なの?」

 

桂花「それをなんとかするのが私達の仕事でしょ、まさか自信ないとでも?」

 

詠「言うじゃない、僕の力見てなさいよ」

 

一刀「それじゃあ編成を発表するぞ、王允殿は引き続き長安の守備を頼みます。外敵がいないので大丈夫だと思いますが、天水の程銀・成宜の二人を移動させておきます」

 

王允「承知した、長安は気にせず攻めてくだされ」

 

一刀「お願いします、次に南郡へは美羽・七乃・蒲公英に向かってもらう」

 

美羽「うむ!任せろなのじゃ!」

 

七乃「おいたがすぎる子にはお仕置きですね」

 

蒲公英「任せて!お兄さんの敵は蒲公英が倒してくるね!」

 

一刀「それと・・・なぜかついて来てる満寵・牛金は親衛隊を率いて美羽の護衛につけ」

 

満寵「必ずや御守りいたします」

 

牛金「野郎共!美羽様の護衛だ!傷一つつけるんじゃねえぞ!」

 

親衛隊「「「「ウォオオオオオオオオオ!」」」」

 

 

 

華琳「本当に・・・正式に美羽親衛隊にしたほうがいいんじゃないの?」

 

一刀「俺もそう思えてくるな・・・そうするか。さて、次に幽州組みだが、星・真桜・沙和の3人が向かってくれ。真桜と沙和は琢郡の要塞を補強して、無双の要塞にしてみせろ」

 

星「趙子龍の槍に期待してください」

 

真桜「うちの好きなように造ってええんか?」

 

一刀「あぁ、その技術力で麗羽達を驚かせてやれ」

 

真桜「任せとき!」

 

一刀「沙和は混成部隊となるが、それをまとめあげてくれ」

 

沙和「任せろなの〜」

 

 

一刀「華琳・春蘭・秋蘭・凪・霞・桂花・詠・張任それと・・・ヒゲ・デク・チビは俺と一緒に漢中制圧に向かう」

 

ヒゲ「・・・あっしらもですか!?」

 

一刀「一人前の将として扱うといっただろ?期待してるぞ」

 

ヒゲ・チビ・デク「「「へい!(なんだな〜)」」」

 

 

一刀「各員速やかに行動せよ!これからは時間との勝負になるぞ!」

 

 

 

 

 

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幽州

 

 

西門戦況 程普VS顔良・文醜

 

 

文醜「おらおらおらー!あたい達の方が兵力は上だ!」

 

顔良「文ちゃん落ち着いて、我武者羅に攻めても意味ないよぉ」

 

文醜「でもよ〜全然城から出てこないんだもん、戦はどっかーんとやりたいじゃん!」

 

顔良「それじゃあわからないよお」

 

 

 

程普「弓兵隊!文醜目掛けて放て!」

 

ヒュンヒュンヒュン

 

 

文醜「うぉ!?あぶね!」

 

 

程普「まだまだ!撃て撃てー!」

 

 

文醜「ん!この!なんであたいばっかり狙ってくるんだ!?くそーー!こっちも打ち返せ!」

 

 

程普「弓兵隊下がれ、大盾隊前!」

 

カンカンカンカン

 

 

 

 

文醜「くっそーー!衝車と雲梯を用意!一気に攻めるぞ!」

 

顔良「文ちゃん!いらついたらダメだよ!」

 

文醜「うっさい斗詩!舐められたままでいられるかー!」

 

 

 

 

劉備兵「程普様!敵はおびただしい数の衝車と雲梯を持ち出してきました!」

 

程普「慌てるな!小さな軍師達に言われ、用意は出来ている!岩石と火矢の準備!」

 

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

程普「いまだ!雲梯に火矢を!」

 

 

 

袁紹兵A「あちちち!」

 

袁紹兵B「燃えてるぞ!速く逃げるんだ!」

 

 

 

程普「出てきた兵を狙い撃て!無事に帰すな!」

 

弓兵隊・隊長「全員構え!・・・放てー!」

 

 

 

文醜兵A「ギャーーー」グサ

 

文醜兵B「お、おたすけ・・・」ドス

 

文醜兵C「ひ、ひぃぃぃー」ドスドス

 

 

 

文醜兵D「ぶ、文醜様!雲梯が全滅です!」

 

文醜「ぬぬぬー!衝車で城に張り付くんだ!」

 

 

 

 

劉備兵「今度は衝車です!」

 

程普「全員身を伏せよ!敵を近づけるのだ!」

 

 

 

文醜兵D「文醜様!接着完了しました!」

 

文醜「よじ登り、一番乗りの手柄を立てろ!」

 

 

 

程普軍兵士「袁紹兵が登って参りました!」

 

程普「登ってくる敵兵には熱湯を!投擲部隊は岩石を放ち、すべて壊すのだ!」

 

 

ギャアーーー!

 

アツイイ!

 

イワガ フッテクルゾ!

 

 

程普「まだまだ!弓兵隊!投擲部隊!手を緩めるな!徹底的に追い返すのだ!」

 

 

 

 

 

文醜兵D「文醜様!だ、駄目です!衝車も雲梯も破壊されてしまいました!」

 

顔良「文ちゃん!これ以上被害は出せないよ!一度下がるよ!これ以上戦うのは、私が許さないよ!」

 

文醜「っ、わーたよ斗詩!」

 

顔良「全軍一時後退です!下がってください!」

 

 

 

 

劉備兵「顔良と文醜が引いていきます!」

 

程普「文醜に攻撃を集中させイラつきを誘う・・・桃香様の策が当たった」

 

劉備兵「この後はどういたしますか」

 

程普「負傷兵の手当て、矢・岩石の補充だ。それが済んだら少し休め、わしが見張りをする」

 

程普兵「程普様自らでございますか?」

 

程普「お前達を疲れ果てさせるわけには行かぬからな、少しでも休んでくるのだ」

 

程普兵「御意!」

 

 

 

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東門 魏延VS張?・公孫度

 

 

張?兵「野次で罵っているのですが、魏延は一向に動く気配がありません」

 

張?「ッチ、やはり出てこぬか。どうにかして野戦に持ち来なければ、あの要塞相手では下手に動けん」

 

公孫度「これが劉備の本拠地・・・噂以上に堅固だの」

 

張?「攻勢をかけるにしても、無策では奴の思う壺。公孫度殿、策を考えましょう」

 

 

 

 

 

 

魏延「・・・下がったか」

 

魏延兵「魏延様、敵が手をこまねいている間に、奇襲をかけるのはどうでしょうか」

 

魏延「それは有効だと判断したからか?それとも、さきほどの罵倒された腹いせをしたいのか?」

 

魏延兵「それは・・・」

 

魏延「慌てるな、その怒りは敵を罠に嵌めて発散させろ」

 

魏延兵「罠ですか・・・どのような罠ですか?」

 

魏延「徐栄殿がいま準備をしているはずだ、今は時間稼ぎに徹するんだ。いいか?早まって討って出るな」

 

魏延兵「ッハ!」

 

 

 

 

魏延「慌てるな・・・か、私がこんな台詞を言うようになるなんてな。ここに送ってくれた曹仁様と桃香様達に感謝しなければな」

 

 

徐栄「戦況はどうだ焔耶よ」

 

魏延「罵倒するだけして、陣に引き返しましたよ。こちらが無反応でしたからね」

 

徐栄「かつてのお主ならば、すぐに挑発に乗っていただろうな」

 

魏延「自分でもそう思います、罠の設置は完了したのですか?」

 

徐栄「もちろんだ、部隊も配置に付かせておる」

 

魏延「それでは私は討って出ます、万が一の時はお願いします」

 

徐栄「後ろは心配するな、冷静さだけは失うでないぞ」

 

魏延「わかってますよ、うまく誘導してみせます」

 

 

 

 

 

 

 

張?兵「張?様!魏延が攻めてきました!」

 

張?「なんだと?どう言う事だ」

 

公孫度「奴らから攻めてくるのだ、我らにとっては好都合であろう?」

 

張?「それはそうなのですが・・・魏延軍を迎撃するぞ!」

 

 

 

 

 

魏延「どっせーーい!」

 

ドカボキボコ

 

魏延兵A「オラオラオラ!さっきの罵倒時の勢いはどうした!」

 

魏延兵B「追え追え!根絶やしだ!」

 

魏延「遠慮はいらん!さっきのうっぷんを晴らすのだ!」

 

魏延兵C「魏延様!南西方向に公孫度の旗があります!」

 

魏延「裏切り者か!お前達はここで暴れていろ!私は公孫度の元へ向かう!」

 

魏延兵C「張?の姿が見えませんので、お気をください!」

 

 

 

 

 

 

魏延「そこにいたか公孫度!」

 

公孫度「魏延か、騒がしい女だ、もっと慎ましく生きたらどうだ」

 

魏延「はん!裏切り者の貴様に言われたところで、なにも気にする事はないわ!」

 

公孫度「猪女が!貴様はここで退場してもらおう」

 

魏延「貴様ごときに、私を討てるとでも?」

 

公孫度「私が何の策も無くここにいるわけがなかろう」

 

ブォーーン

 

 

ガキン

 

 

魏延「張?か!」

 

 

張?「久しぶりだな魏延よ、以前の借りは返させてもらうぞ」

 

魏延「ハン!上等だ!再び返り討ちにしてやる!」

 

公孫度「そちらだけに集中していいと思ってるのか?かかれええ!」

 

 

魏延「ッチ、伏兵か」

 

グシュ

 

グサ

 

公孫度「はっはっは!一人でいつまで持つか見ものだな!」

 

 

 

(雑魚に加えて、張?の相手はきついか・・・ここらが潮時か)

 

 

魏延「分が悪いな、ここは引かせてもらう!」

 

 

 

張?「逃げるか魏延!」

 

公孫度「口ほどにも無いやつめ!追撃だ!」

 

 

 

 

 

 

 

魏延兵C「魏延様!ご無事ですか!」

 

魏延「少し危なかったが、大丈夫だ。敵は釣れた、手筈通りに撤退するぞ!」

 

魏延兵C「っは。全軍撤退!」

 

 

 

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東門

 

 

徐栄兵「徐栄様!魏延軍が戻って参りました!」

 

徐栄「張?・公孫度軍はどうしている」

 

徐栄兵「魏延軍の後方にべったりと張り付いています!」

 

徐栄「焔耶め、上手くやるではないか。こちらも動くぞ!城門を開けよ!その後は予定地に潜むんだ!」

 

 

 

 

魏延兵「東門開放されています!徐栄様も動いてくださっています!」

 

魏延「後方はどうなっている」

 

魏延兵「いい感じにくっついて来ています!」

 

魏延「よし、このまま城に入る!入城の時には気をつけるんだ!」

 

 

 

 

 

公孫度「城門を閉じる暇を与えぬぞ!魏延軍に続いて城に入るのだ!」

 

張?「おかしい・・・簡単に城に入れすぎだ、なにかの罠か?半数は門で警戒、残りの半数は私に続け」

 

 

 

 

 

張?め、用心深いな。まぁいい、進入してきたら奴らだけでも討つ

 

 

 

 

 

 

張?兵「おっと」コケ

 

公孫度「お、おい気をつけろよ」

 

張?兵「すまない」

 

 

張?「これは・・・かなりでこぼこな地面だ、足元に気をつけろ!」

 

公孫度「要塞の中はこうなっておったのか、わしも始める見るが....驚いたわい」

 

張?「城外だけではなく、城内でも迎撃できる防衛施設だ」

 

 

大陸屈指の城塞都市と聞いておったが・・・・噂以上だ

地面のいたるとこに凹凸を作り進入してきた敵軍の速さを殺す

さらに大小様々な大きさの柵を建て、突破に戸惑っている間に遠距離からしとめる。見事な作りだ

 

外は堅固な城壁で防ぎ、内側でも圧倒的防衛施設で迎撃する・・・こような城があるとは

 

 

公孫度「それにしても、魏延はどこに消えたのだ?人の気配がまるでないではないか」

 

 

人の気配がしない?

この防衛施設を放棄するはずがない

まして城内の敵を放置する利益など・・・こ、これは!

 

張?「公孫度殿!すぐに引き返しますぞ!」

 

公孫度「急にどうしたの言うのだ張?殿」

 

張?「周りをご覧下さい!先ほどまでの狭い道ではなく、ここは広場の様に道が広くなっています!このまま後方の兵が集まれば、一網打尽にされてしまいます!」

 

 

ジャーンジャーンジャーン!

 

公孫度「なんだ!この音は!」

 

張?「気をつけてください!敵が来ます!」

 

 

 

徐栄「敵は我らの術中に嵌った!」

 

魏延「奴らは満足に動けない!この地形で訓練を重ねた我が軍の力を見せ付けるのだ!」

 

徐栄・魏延「「全軍、かかれえええ!」」

 

 

 

 

公孫度「我らの前方・左右両側の道から伏兵だと!どこに潜んでいたのだ!」

 

 

しまった!敵の防衛能力の観察に注意しすぎてしまったか!なんたる不覚

どこから出てきたのか探っている暇はない!魏延が言っていた通り、奴らの動きは機敏だ

 

張?「公孫度殿!すぐに引き返しますぞ!このままでは全滅です!」

 

公孫度「ぬぅぅぅ!後退だ!」

 

公孫度兵「だ、駄目です!この足場と柵が邪魔で、満足に走れません!」

 

公孫度「えぇい!弱音を吐く出ない!ここで捕らえられるわけには行かぬのだ!」

 

張?「東門には半数の部隊が待機している!そこまで頑張るんだ!」

 

 

魏延「張?よ!逃げるか!私と戦え!」

 

 

張?「魏延か!今貴様と戦っている余裕は無い!わしは将として、兵の命を優先させてもらう!」

 

魏延「ここではいそうですか、と貴様を逃がか!行くぞ張?!」

 

 

ちぃ!逃がしてもらえると思ってなかったが仕方ない・・・わしの命はくれてやるが、兵は逃がさせてもらう!

 

張?兵「張?様!助太刀を!」

 

 

『来るな!』

 

 

張?「わしが時間を稼ぐ!今のうちに退け!これは命令だ!」

 

魏延「そこまでの覚悟か。お前達!張?の兵には手出しするな!ここで追えば、恥をかくのは私達だ」

 

魏延隊「応!」

 

 

徐栄「やれやれ、お主も甘い奴だ」

 

魏延「お叱りは後で私だけが受けます」

 

徐栄「この状況で叱る者などおらぬよ、裏切り者はわしが引き受けた。焔耶は思う存分戦え、わしらは公孫度軍の追撃に向かうぞ!張?の兵に手出しする者はわしが討つ!」

 

徐栄隊「御意!」

 

 

 

張?「・・・いいのか魏延よ」

 

魏延「将のお前が居なくなれば、軍は瓦解するんだ。それに、私が逆の立場ならお前と同じ行動を取っているからな」

 

張?「っふ....行くぞ魏延!」

 

魏延「かかってこい!張?!」

 

 

 

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公孫度兵「駄目です!敵は足場の悪さなど関係なく進んできます!振り切れません」

 

公孫度「捕まってたまるか、ここで捕まるわけにはいかぬのだ!」

 

 

 

徐栄「逃がさぬぞ!公孫度!」

 

 

公孫度「お前達どかぬか!わ、わしが先に逃げる!道をあけい!」

 

 

我らをお見捨てになられるか・・・

 

わしらはここまでか・・・

 

 

徐栄「兵をどかして逃げるとは!なんとる浅ましい姿よ!」

 

 

公孫度「何とでも言うがよい!逃げ切れれば、兵などどうでもいいのだ!」

 

 

あの野郎!兵の命をなんだと思っている!

兵達があそこまで絶望の顔をするのは見たことがない

捕らえ桃香様の下へ連れて行こうと思ったが・・・やめだ!

 

 

徐栄「公孫度の兵達道を開けよ!降伏するならば、命を助ける!このような男のために、命を散らすでない!」

 

 

ざわざわざわ

 

公孫度「惑わされるな!徐栄と戦え!」

 

 

徐栄「もう一度だけ言う!道をあけよ!」

 

 

ズサー

 

 

公孫度「お、お前達!わしが今までよくしてやった恩を忘れたのか!」

 

 

徐栄「よく決断した。これ、そち達は降伏した兵達の手当てに移れ。手荒にするでないぞ」

 

徐栄隊「ハ!」

 

 

徐栄「さて、もう貴様に味方する兵はおらん。貴様も太守ならば、戦ってみろ!」

 

 

公孫度「この小娘の犬があああ!幽州を手に入れ、大陸に覇を唱えるのはわしだああああ!」

 

 

徐栄「どんな理由で裏切ったと思えば....ただの小者だ」

 

公孫度「死ねえええええ!」

 

 

徐栄「とあああああ!」ザシュ!

 

 

公孫度「ゴホ....わしの.....天下が...」ドサ

 

 

徐栄「貴様のような小者が治められる天下などない.....裏切り者・公孫度、徐栄が討ち取ったー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魏延「どっせーーーい!」

 

ガキン

 

張?「っく!....とあーーーー!」

 

ガキーン

 

魏延「ッチ!流石にやるな!張?!」

 

 

なんとか堪えているが、なんと重たい攻撃だ

力では奴の方が上だ。それに加え、足場が悪すぎて踏ん張りが効かない!

劉備の兵達はこのような場所で、訓練を重ねているのか

 

 

 

 

 

裏切り者・公孫度、徐栄が討ち取ったー!

 

 

 

魏延「ん、向こうは終わったみたいだぜ?」

 

張?「公孫度殿!やられたのか!?」

 

 

魏延「動揺で注意を逸らしたか!そこだー!」

 

張?「しまった!」

 

 

魏延「どっせいーい!」

 

 

ドゴーン

 

 

魏延「!」

 

 

張?「わしは・・・なぜ無事なのだ?」

 

 

張?兵A「グホ・・・」ボタボタ

 

 

張?「お前!なぜ戻ってきたのだ!」

 

張?兵A「私達は・・・張?様に仕える兵です、将を守るのは当然の勤め・・・」ドサ

 

 

張?「すまぬ、お前の家族はわしが責任を持って守る」

 

 

 

 

張?「待たせたな魏延」

 

 

魏延「・・・・・行け」

 

張?「なんだと?」

 

魏延「私はお前の兵達に手は出さないと誓った。だが、私はその誓いを自ら破ったのだ。武器は預からせてもらうが、兵を連れて退け」

 

 

張?「信じていいのか」

 

魏延「くどい、張?の兵達を門の外まで送れ!」

 

 

魏延隊「お任せください」

 

 

張?「ここで逃がせば、再び攻めかかるぞ」

 

魏延「ふん、何度でも撃退してやる。この要塞の突破口でも考えておくんだな」

 

張?「・・・・すまぬ。退くぞ!陣に戻り、態勢を立て直すのだ!」

 

 

 

 

 

魏延(兵が庇いにきた時に、軌道を変える事が出来れば・・・張?を捕らえることが出来たかもしれないな)

 

徐栄「どうした焔耶よ、珍しく静かではないか」

 

魏延「私が未熟なせいで、張?を庇った兵を手にかけてしまったので」

 

徐栄「将を助けに身を出すか、確かにお主が攻撃を逸らす事が出来れば、結果は変わったかもしれぬな」

 

魏延「それでその・・・張?を逃がした事を怒らないのですか?」

 

徐栄「なんだ、怒って欲しいのか?」

 

魏延「いえ、そういう事ではないのですが」

 

徐栄「焔耶の判断は間違っていない、引きずるでないぞ」

 

魏延「はい」

 

徐栄「さて、張?が態勢を立て直すには時間がかかるだろう。東門には最低限の兵を置き、他門の援護に向かうぞ」

 

魏延「わかりました、行きましょう」

 

 

 

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正門・盧植本陣

 

 

伝令!西門を攻撃中の顔良・文醜様が後退しました!程普の反撃により、兵器の被害は甚大でございます!

 

 

伝令!東門を攻撃しておりました張?様敗退!公孫度様は、徐栄に討たれました!

 

 

盧植「わかった、下がれ」

 

皇甫嵩「勢いだけで攻めてきた先日とは全然違うな」

 

盧植「本拠地での戦いってのもあると思うが、これが劉備軍本来の実力なのだろう。顔良・文醜・張?がここまで押されるとは思っていなかったが」

 

朱儁「西門の衝車・雲梯などは壊滅状態らしいからの」

 

盧植「董承はどうなっている」

 

皇甫嵩「劉備自ら正門に居るからな、張飛を含め兵の抵抗が激しいようだ。それと、正門に見かけぬ将が一人おるな」

 

朱儁「曹仁からの援軍か?」

 

盧植「流石に到着が速すぎると思うが、警戒は必要だな。皇甫嵩は東門に、朱儁は西門に向かう振りをするのだ」

 

朱儁「なぜ向かう振りなどを?」

 

皇甫嵩「・・・劉備を誘き出すためか」

 

盧植「その通りだ。正門には我ら4将が陣取りをしている、董承の後ろに我ら3人が控えれいれば、劉備は恐らく出て来ないだろう」

 

朱儁「なるほど・・・そこで皇甫嵩とわしが東西の門の救援に向かったと思わせ、城から出てきたら、皇甫嵩と挟み討ちにすればいいわけか」

 

盧植「出てこないならば、そのまま東西の門に向かってくれ」

 

皇甫嵩「了解した、すぐ行動に移ろう」

 

盧植「わしもしばらく戦い後退する、来るとしたらその時であろう。見逃すでないぞ」

 

 

 

 

 

正門

 

張飛「お姉ちゃんー!敵の新手なのだ!」

 

桃香「旗は見えるーー?」

 

張飛「盧の旗印なのだ!」

 

桃香「盧植軍だけ?さっきまでと同じように、迎撃して!」

 

張飛「わかったのだ!」

 

 

 

桃香「朱儁と皇甫嵩の軍はどこに」

 

明命「・・・・盧植軍・本陣付近にはいませんね」

 

桃香「となると、東門・西門に向かってるかな」

 

明命「顔良・文醜・張?を撃退させたと報告がありましたので、恐らく援軍に向かったと思います!」

 

桃香「北門からなにか連絡は」

 

明命「特に入ってきてません!異常なしです!」

 

 

 

西門は兵器を破壊・東門は公孫度を討ち、張?を撤退させてる

朱儁、皇甫嵩さんは東西の門に向かってるから、すぐには戻ってこれないはず・・・4人全員の相手は無理だったけど二人なら....

 

 

桃香「鈴々ちゃん、戦況はどうなってる?」

 

鈴々「少し攻勢が弱まってるのだ!押し返せるのだ!」

 

桃香「周泰さん、力を貸してもらえないかな」

 

明命「もちろんです!なにをすればいいですか?」

 

桃香「董承・盧植軍が後退したら追撃します。その追撃隊を鈴々ちゃんと、周泰さんに任せたいの」

 

明命「それは構いませんが、劉備様はどうするのですか?」

 

桃香「私も一隊率いて出撃するしようかな〜と」

 

明命「それはいけません!敵の動きが罠の可能性もあるのですから、劉備様はここにいてください!」

 

桃香「ぅぅ、やっぱり駄目だよね」

 

明命「駄目に決まってます!罠の場合はすぐに引き返しますので、その時は援護射撃と、撤退の合図をお願いします」

 

桃香「わかった、気をつけてね」

 

明命「心遣いありがとうございます、張飛ちゃんー!敵を叩きに行くよー!」

 

張飛「出ていいのか!?鈴々張り切るのだーー!」

 

明命「でも、撤退は私の指示に従ってね!あと深追いは駄目だよ」

 

張飛「わかったのだ!」

 

 

 

桃香(んー出たがる癖直さないと駄目だね〜信じて待つのも大将の役目だよね)

 

 

 

 

 

 

 

董承「盧植よ、食いついてきたぞ!張と周の旗だ」

 

盧植「きよったか!このまま後退して、朱儁達を待つぞ」

 

 

董承「敵が我らの策に通り攻めてきたぞ!焦らずに後退するのだ」

 

盧植「張飛はわかるが、周は知らない旗印だ、匈奴軍の将か?」

 

董承「匈奴はいま外敵と緊張状態で、軍を派遣する余裕はないと思うぞ」

 

盧植「となると・・・やはり調べてみる必要があるか」

 

董承「調べるのは後だな。朱儁と皇甫嵩の旗が見えたぞ」

 

盧植「後退中止、全軍方向転換!追ってきた劉備軍を討つのだ!」

 

 

 

 

 

張飛兵「敵はまだ後退しております!」

 

張飛「追うのだー!鈴々達で追い返すのだー!」

 

もぉ〜張飛ちゃん〜私が言った事覚えてないのかなー

今のところ気配がありませんね、本当に東西門に行ったのでしょうか?

 

明命「張飛ちゃんー!追いすぎたら駄目だよー!」

 

張飛「あ!忘れてたのだ」

 

やっぱり忘れてました!張飛ちゃん行動もちゃんと見てないとです!

武はまだまだ荒削りですが、成長すればどこまでに伸びるか楽しみです

 

 

周泰兵「周泰様!敵が方向変えてこちらに突撃してきます!」

 

明命「来ましたね・・・貴方は左右の警戒を続けてください。増援が来るかもしれません」

 

周泰兵「御意!警戒を続けます!」

 

 

明命「みなさん!敵はこちらに向かってきました!全力でいきましょう!」

 

 

 

 

張飛「うりゃりゃりゃりゃーーー!」

 

董承「ぬん!」

 

 

董承「なるほど、確かに凄まじ力だ」

 

張飛「おじちゃんの攻撃も重いのだ」

 

董承「皇甫嵩・朱儁には劣るがな、倒させてもらうぞ張飛!」

 

張飛「鈴々はもう負けないのだ!鈴々がみんなを守るのだ!」

 

盧植「ならば守ってみせろ!」

 

 

背後からの攻撃を間一髪で避けた

 

張飛「危なかったのだ」

 

董承「盧植が前線に来るとは珍しいな」

 

盧植「わしかと武人、強き者と戦いたくなるものだ」

 

 

 

張飛「二人相手でもかかってくるのだ!」

 

 

 

 

-8ページ-

 

 

 

 

明命「せい!」

 

グサ グサ グサ グサ

 

 

盧植兵A「い、一度に4人が倒れたぞ!なんなんだ!あの黒い鏃は!」

 

 

明命「まだまだいきます!」

 

ドス

 

盧植兵B「ぎゃあああ」

 

 

盧植兵A「怯むな!大勢で取り囲め!」

 

 

明命「無駄です、その程度の槍捌きでは、私を捉えることは出来ません!クナイの海に沈んでください!」

 

 

ドスドスドスドスドス

 

 

盧植兵A「ば・・・ばけものめ」

 

 

明命「敵は怖気づいています!畳み掛けてください!」

 

 

『周泰様!劉備様からの合図です!朱と皇の旗を捕捉しました!』

 

 

明命「やはり来ましたか、追撃を中止してください!予定通り城に引き返します!」

 

 

 

 

 

 

 

西

 

『朱儁将軍!劉備軍が現れました!周の旗印です!』

 

朱儁「周・・・誰か調べにいくか、周旗の劉備軍を攻めるぞ!」

 

 

 

 

 

『皇甫嵩将軍!劉備軍に協力し、周の旗を掲げる軍を捕捉しました!』

 

 

皇甫嵩「戦で油断は禁物、得体の知れない存在は調べるのが得策・・・方向を周の劉備軍に変更だ!攻めかかれ!」

 

 

 

 

 

明命「・・・・全軍速度を上げて城に戻ってください」

 

周泰兵「周泰様はどうするのですか」

 

明命「私のは張飛ちゃんを連れて戻ります、行きなさい」

 

周泰兵「わかりました、お帰りをお待ちしております」

 

 

 

 

明命「さて・・・」ヒュン

 

キン 

 

 

朱儁「投げる動作を見せないとは、名のある将とみた」

 

皇甫嵩「朱儁も来ていたのか、そちが謎の武将か」

 

 

明命「あなた達が漢の名将と呼ばれているお二人ですか」

 

 

朱儁「そう呼ばれておる、わしの名は朱儁・字は公偉だ」

 

皇甫嵩「わしは皇甫嵩・義真だ、そなたの名を聞かせていただきたい」

 

 

 

明命「曹仁軍特殊部隊兼、諜報部隊長、周泰・字は幼平」

 

 

朱儁「曹仁軍の周泰だと!?」

 

明命「今日は宣戦布告だけにしますが、次は全力でお相手します。私達を敵にまわした事を後悔するんですね」ッサ

 

 

 

 

 

皇甫嵩「気配が無い、戻られたか」

 

朱儁「曹仁軍主力の一人が既に来ていたとはな」

 

皇甫嵩「あの速さで投擲をしてくる戦い方みたいだが・・・凄まじい腕前だ」

 

朱儁「ここは一度盧植達と合流し、今後の動きを検討しよう」

 

皇甫嵩「そうだな、張飛も城に入った、戻ろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

城内

 

 

張飛「お姉ちゃん!いま戻ったのだ!」

 

桃香「お帰り、怪我は無い?」

 

張飛「董承と盧植っておっちゃんと戦ってきたのだ!でも怪我はないのだ」

 

桃香「あの二人と・・・怪我無くてよかった、ご飯の用意してるから、食べに行っていいよ」

 

 

張飛「ご飯!?すぐ行くのだーーー!」ダダダダダダダ

 

 

 

桃香「鈴々ちゃんが戻ってきたから、あとは周泰さんだね」

 

 

明命「呼びましたか?」シュタ

 

 

桃香「うひゃー!だから脅かさないでって!」

 

明命「今回は静かに登場してみたのですが」

 

桃香「静かすぎて気配がないんだって!もっと普通に出てきて!」

 

明命「難しいですが・・・頑張ります」

 

 

桃香「え!そんな難しい事なの!?」

 

明命「私にとっては難しいですね」

 

桃香「えぇ〜。一刀さん達は同じ人間なのかな・・・・それはそれとして、無事に戻ってきてくれてよかったよ」

 

明命「朱儁さんと皇甫嵩さんが、本気で戦いに来てたら面倒でしたね」

 

桃香「あの二人と遭遇したの?」

 

明命「はい、あちらも様子見だったみたいなので、挨拶だけして戻ってきました。挨拶といいましても、宣戦布告ですけどね!」

 

桃香「そんな挨拶聞いたことないよ・・・でも、一刀さん達の参戦で、少しは慌ててくれたら助かるんだけどね」

 

明命「その辺の探りはお任せください!」

 

桃香「うん、お願いね!」

 

 

 

桃香(今日はみんなよく戦ってくれたね、袁紹と軍師陳宮・田豊が不在なのが気になるけど、私達は私達の戦いをするだけだね!)

 

 

 

 

 

-9ページ-

 

 

 

終盤に差し掛かってるはずなんだけど、あんまり進まないね〜

テンポが悪くてすみません。。。

 

今更ながら地の文少しいれてみました

ほんと今更感満載ですけど・・・

 

 

呉VS劉表の戦闘内容が全然浮かんでこないので、次回投稿伸びたすみません!と先に謝っておきます!

説明
今回も桃香さんメインかねー
本当に戦闘パート下手くそでスミマセン
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コメント
アストラナガンXDさん>誤字報告ありがとです〜要害と要塞ばらばらに使ってましたね。統一しておきますー!焔耶は萌将から更に成長したらこうかな?と想像して書いてますw(おぜぜ)
mayoineko1192さん>戦闘パートも終盤なので、頑張っていきます!(おぜぜ)
たっつーさん>恋姫ですと祭は武力上位陣に入りますからねw調教された思春が勝っちゃいましたw(おぜぜ)
ナギサミナトさん>公孫度は・・・うん、ただの小者でしたね(おぜぜ)
エドガー さん・氷屋さん>親衛隊ですと牛金・満寵(美羽専属になってますけど)があるので、名前が被るのはどうかと思ったので、正式にワンコ隊にさせてもたってますw氷屋さんの指摘もわかるで、言い回しだけ変えておきます!(おぜぜ)
naoさん>貴様〜〜!私の事をバカにしたなーーー!・・・・といって落とし穴コースですねw(おぜぜ)
睦月さん>そうですねーかなり終盤まで来ました!もう少しお付き合いくださいー(おぜぜ)
未奈兎さん>ここでねねは本気で勝たせようとしてる軍師ですからねw絵が描ければドヤ顔描きたいんですけどねー脳内保管おねーしゃす(おぜぜ)
なかなか白熱してきたな。今後に期待です(*`・ω・*)ゞ(mayoineko1192)
なんだろう、真面目な名乗りなのにワンコ隊でシリアス吹っ飛んでるようなwww(氷屋)
誤字報告を「お叱りは後は私だけが受けます」ではなく「お叱りは後で私だけが受けます」が妥当かと。後、「無双の要害」と有りますけど「無双の要塞」の間違いでは? 焔耶が無能(原作等ではそう見られがち)ではない事にある種の感動を覚えますね。(アストラナガンXD)
公孫度…いやまあ裏切りだし仕方ないか(ナギサミナト)
明命、名乗る時『ワンコ隊』って…親衛隊とは言わないんだ。あれは俗称ではなく正式名称だったんですか。(エドガー)
焔耶の成長がでかいですな〜前までだったら切れて突っ込んで足ひっぱってたなw(nao)
戦も終盤になって来ましたね〜…(睦月)
ねねちゃんがマジダークホースだなー華琳様のドヤ顔が原作絵で再現余裕な件について。(未奈兎)
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