孫権伝―4
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 孫権伝第4話

 

 『黒騎兵』

 

 

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 ドドッ!ドドッ!ドドッ!

 

 皆、今俺は賊が出たと言う邑に向けて爆走中だ。ん?音が代わって無いかって??そう、今俺は漆黒の馬にまたがり、同じく漆黒の西洋甲冑に身を包み、これまた漆黒のランスを片手に持っている状態だ。

 

 なぜこのような事に?と思う物もいると思うので、というかそう突っ込みしてる諸君が容易に想像できるので回想に入ろうと思う。そう・・・それは今からおおよそ十分前のことだ・・・

 

 

 

 十分前。

 

 

 ブロロロロロロロロ。

 

 一刀「これなら後20分で到着だな。・・・それにしてもこのディスプレイのカウントダウンは何なんだろう・・・あと5分ほどで0だけど?」

 

 そう思いながらも襲われた邑の人達が心配なので気にせず走っていたが、残り3分を切るとその表示が赤く変わる。え?何これ、エマージェンシー!?え!?何なのこれぇ!?!?

 

 一刀「と、とにかく止まって見るか。」

 

 そのまま俺は停車してカウントダウンを待ってみた。すると0になると同時に俺の愛車は光の粒子となって姿を消したのだった。

 

 一刀「・・・はぁぁぁぁ!?どうなってんのこれ?まさか時間制限!?たったの10分!?」

 

 正直10分で何が出来るのさ?って話だ。で、取り説を再び取り出すとまた文字が浮かび上がってきた。

 

 『追伸、オーバーテクノロジー辺りはかなり時間制限が短いので注意。ま、お前の事だからやっちゃったんだろ?仕方ないので初回は無料ボーナスにしておく。ちなみにその時代に見合った物なら生物も取り出せる上に、見合った寿命(制限時間)を持って出て来るからよく考えて取り出すように。ちなみに宇宙戦艦とか出すと10秒も持たないから注意しろ。』

 

 一刀「最初に教えとけぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 大絶叫だ。つまりは時代に見合った武器や生命ならそれなりの寿命や耐久力、制限時間を持って取り出せる。そして1日一回のみという制限も付いてると言うのがこのアタッシュケースの能力なんだろう。チートっぽいけど結構考えて使わないといけないのか・・・

 

 一刀「というか、ゲームのチュートリアルで課金アイテム貰ってガチャ引いてさ・・・後で調べると実は☆3〜6がランダムで出るって分かって、俺って☆3だったなぁとがっかりした時の気持ちを思い出した。」

 

 あれって本当にへこむよね。俺って運ないなぁって本気でへこむ。

 

 一刀「と、とにかく長い付き合いになりそうなものを取り出す・・・いや、取り寄せるか。馬と・・・鎧と・・・武器と・・・セットで出るかな?・・・そう、イメージは速攻課金して10回纏めてガチャる時の気持ちで・・・そいや!」

 

 

 

 そして今に至る訳だ。出て来たのは黒い毛並みの馬と専用の騎馬甲冑、黒い西洋騎士甲冑とこれまた漆黒のランス。なんだろう、黒で統一とかやめてほしいんだけど。なんか厨二っぽいから。

 

 一刀「ま、文句は言ってられないか。これからよろしくな((黒耀|こくよう))。」

 

 ちなみに名前は俺が考えた。タイムリミットの表示は何故か視界の端に映ってる。え?なに?ゲーム方式??超便利なんだけど・・・ちなみに黒耀のリミットは6年11カ月の表示になってる。下の括弧内の表示は騎馬甲冑のリミット。黒耀のリミットの上には黒天槍、夜天の鎧と表示されそれぞれのリミットが表示されていた。

 

 一刀「・・・本当にゲーム感覚だな。そして厨二臭い。」

 

 色々と確認しながら進むと黒煙が上がってるのが見えて来た。

 

 一刀「黒耀、もう一段階飛ばせ!!」

 

 俺の声に黒耀は応え、その速度はどんどん上がって行った。数分後、おそらく敵部隊の後方であろうか、何やらふんぞり返っている輩を見つけた。

 

 一刀「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 俺はそんな掛け声と共にその男を貫いた。

 

 賊A「な、なんだぁ!?」

 

 賊B「か、頭がやられたぁ!?か、官軍か!」

 

 賊C「ち、違う・・・なんだあの黒い騎馬は!?」

 

 一刀「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 周りで賊どもが何かを叫んでいるが、そんなのお構いなしで突っ込んで行く。賊軍の陣を単騎駆けで打ち抜くとそのまま邑の入り口で奮戦してる女性の前に俺は止まる。・・・まさかこんな所にこの子が居るなんてな。

 

 一刀「大丈夫か?俺は孫仲謀様の臣、北郷だ。急ぎで来て兵はいないが後方でふんぞり返ってた賊の頭はぶち殺してきた。しばらくすれば奴等も瓦解するだろう。もうしばらく踏ん張ってくれ!」

 

 ??「む?承知した。皆、もうしばらくの辛抱だ。奴らを一歩たりとも邑に入れるな!」

 

 一刀「よし、黒耀。もっと奴等の陣で縦横無尽に掻き回すぞ!」

 

 そのまま俺は賊の密集地帯に向けて黒耀を走らせた。その後10分ほど走り続け、敵を貫き、薙ぎ払い、踏みつぶし、戦場を駆け抜けた。賊達はそのまま蜘蛛の子を散らすように壊走した。

 

 一刀「ふぅ・・・最初に賊の頭を討てたのがよかったな。さてと・・・帰るか。」

 

 ??「待ってくだされ北郷殿。」

 

 俺はすぐに一人の女性に呼びとめられた。その女性はかつて俺が助けられた青髪の槍兵、趙雲子龍その人だった。

 

 

 

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 あとがき

 

 

 一刀「なんてこったい・・・生命取り出せるとかどんな賢者の石だい?」

 

 人は無理ですけどね。そして過ぎたる物を出した場合制限時間はどんどん短くなります。

 

 一刀「それが制限か?だが大丈夫なのか?ガンダムとか出しても数秒で戦況は覆せるだろう?」

 

 その数秒がありませんし。

 

 一刀「そうなの!?」

 

 そう・・・ガンダムのチラリズム。略してガンチラが発生するだけだ!

 

 一刀「新しいなそれ!?」

 

 超興奮して来るな!

 

 一刀「ああ・・・こいつもう駄目だ。」

 

 さて次回は『艦これ〜岩川基地第00××鎮守府〜 第四話』になります。ではお楽しみに〜。

 

 

 

説明
孫権伝第四話になります

チートアイテム一話で消失、一刀ざまぁw

そして出会うのは・・・

では本編どうぞ
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コメント
あかさん<頭から一ミリだけ現れて消えていく。悲しい現実。チラリズムなんて生易しい現実じゃなく、もう何が見えたでしょう?っていうクイズの領域。 一刀「神は出せるのか!?」 人じゃないからね・・・(ユウヤ)
因みにオーディンみたいなのを出したらどれほどの時間ですう?(あか)
黒鉄刃さん<そんなチート艤装を装備する艦娘はカオス代表のあの方の作中だけで十分です!?(ユウヤ)
とあるの絵師さんのガンダム系統の換装を装備した艦娘達なら、ガンチラでも興奮できるかも!!(黒鉄 刃)
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孫権伝 恋姫†無双 一刀 責任放棄中 鎧のイメージは黒いギルガメッシュ 書いててファイアーエムブレムのカミュを思い出す 

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