孤高の御遣い 北郷流無刀術阿修羅伝 君の真名を呼ぶ 19
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左慈「ふっ!!しっ!!せえやぁっ!!!」

 

于吉「・・・・・零陵、ここも無し、と」

 

泰山の神殿では、相変わらず鍛錬に打ち込む左慈と千里眼で荊州を探っている于吉がいた

 

左慈「ふぅ、ふぅ・・・・・どうだ?何か掴めたか?」

 

于吉「いえ、駄目です、何処を探しても北郷の影も形も見当たりません」

 

左慈「おい、真剣に探しているんだろうな?あれから三日も経っているんだぞ、いい加減見つけ出さなければ、北郷の傷は完全に癒えてしまうぞ」

 

于吉「分かっています、私もこれまでの策が無に帰すのは面白くありませんし・・・・・そちらはどうですか?北郷流攻略の糸口は見つかりましたか?」

 

左慈「まるで見つからんな、北郷の祖父を見ながら稽古をしているが、まったく参考にならん、あいつ俺が見ている事を意識して三味線弾いてやがる・・・・・」

 

古来、古流と言うのはその技や術を隠す事によってその強さを維持してきた

 

恋姫達と稽古している間でも、自分の手の内を隠す事を常に意識している刀誠の姿勢に左慈は困り果てていた

 

その時

 

???「お主ら、まだそのような事をしておるのか?」

 

左慈「・・・・・まだ必要ないと言った筈だが」

 

于吉「・・・・・・・・・・」

 

またもや柱の影からあの老人が出てくるが、今度はあまり面白くない口調である

 

???「必要ないか、青二才な上に半人前な小童共が言う台詞ではないのう」

 

左慈「なんだと!!?」

 

???「ワシもお主らを見て楽しんでおったが、お主達の度重なる失態を見るのもいい加減飽き飽きしてきたものでな、そこでだ、お主達にちょっとしたお節介を焼いてみようと思い至ったのじゃ」

 

于吉「お節介ですか?」

 

???「うむ、司隷の弘農の平野、そこを見てみるがいい、面白いものが見られそうじゃぞ」

 

左慈「司隷だと、一体何が・・・・・っ!?」

 

于吉「・・・・・これは、裏の北郷?」

 

左慈「っ!!?貂蝉と卑弥呼もいるぞ!!」

 

目を瞑り千里眼で洛陽の周りを見渡すと4人の大きな存在を感じた

 

于吉「おまけに五斗米道の伝承者ですか、何故あの四人があのような所で・・・・・」

 

???「出会ったのは偶然じゃな、華佗があの三人の会話を聞いてしまい、卑弥呼が華佗を気絶させあの場所まで運んで出会ったのじゃ」

 

于吉「っ!?・・・・・どうやら友好的な雰囲気ではないようですね」

 

千里眼の中で華佗と雷刀の氣がぶつかり合うのを目視した

 

左慈「ほう、確かにこれは面白そうなものが見れそうだ、あの祖父を見るよりよほど参考になりそうだしな・・・・・しかし、礼は言わないぞ」

 

???「そんなもの期待しておりゃせん、もとよりお節介と言ったのはワシじゃしのう」

 

左慈「(ふん、信用できるか、お前の腹黒さは今に始まった事ではない)」

 

于吉「(・・・・・・・・・)」

 

謎の人物の思考を探りながらも、二人は雷刀と華佗の戦いに視線を移したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「蓮華、そっちは終わったの!!?」

 

蓮華「駄目よ、いくらでも出て来るわ!!」

 

桂花「やっぱり全てなんて不可能です、華琳様ぁ〜・・・・・」

 

祭「ええい、弱音を吐くでないわ!!!」

 

沙和「皆頑張るの〜、一枚でも多く集めるの〜!!!」

 

真桜「少しでも多く集めた奴には、褒美取らせるで!!!」

 

華琳、蓮華は嵐と恋の部隊を借り受け沙和、真桜率いる北郷隊と協力し荊州の北側、魏興、新城、南郷、南陽、義陽にて一刀の手配書回収に全力を挙げていた

 

風「思っていた以上に広がってしまっていますね〜」

 

秋蘭「ああ、一遍に集められればいいが、こうまで分散してしまっていては一苦労だ・・・・・」

 

稟「ええ、印刷という技術は目を見張るものがありますが、こういった時にはそれはかえって仇になります・・・・・」

 

冥琳「技術というものは、優れていれば優れている分だけ諸刃の剣になる、今回の事でそれを思い知らされたな・・・・・」

 

穏「はい〜、こんなのもう懲り懲りですよ〜・・・・・」

 

祭「口を開いている暇があれば、一枚でも多く集めるのじゃ!!!」

 

小蓮「そうだよ、一刀に戻って来てもらいたくないの!!!?」

 

季衣「戻って来てもらいたいに決まってるよ!!!」

 

流琉「兄様に、沢山料理を食べてもらうんだ、もう兄様が作らなくてもいいくらいに!!」

 

亞莎「もう二度とこのような過ちは犯しません!!一刀様のお手を煩わせることはしません!!」

 

並外れた印刷技術に任せて一刀が逃走し捕縛されるまでの7日間に大量生産してしまった手配書は、集めても集めても一向に無くなる気配が無かった

 

一刀が推し進めた楽市制も手伝い、幾分か荊州から出てしまったようだ

 

そのため、事前に手配書を見つけたら即座に処分するようにと、それぞれの国の首都および郡に遣いを出していた

 

穏「でも、桂花さんの言う通り、全てを回収する事なんて出来るんですか〜?」

 

冥琳「情けない事を言うな!!!それが我々の最低限の責任だ!!!」

 

華琳「そうよ、その為にやらなければならない事は全てやるわよ!!!」

 

亞莎「絶対に、一刀様に帰って来てもらうんだ!!」

 

集めても集めても湧いてくる手配書に折れそうになる心を鼓舞する事によって繋ぎ止める

 

沙和「沙和、左慈と于吉を倒したら、隊長がもう働かなくてもいい様に頑張るのー!!」

 

真桜「せや!!隊長が楽出来るもの、開発したる!!」

 

蓮華「私は、今回の件が終わったら、一刀に誠心誠意尽くすわ、一刀が隠居した先で一刀の世話に人生を捧げるわ!!」

 

小蓮「え、何言ってるの、お姉ちゃん!!?それじゃあ呉はどうなるの!!?」

 

穏「そうですよ〜!!蓮華様は雪蓮様の後を継がないといけないんですよ〜!!」

 

いきなりとんでもない事を言い出す蓮華に、呉の一同及び魏も度肝を抜かされる

 

蓮華「そんなもの、もうどうでもいい、私は一刀に償いたいの、私の全てを賭して・・・・・」

 

亞莎「蓮華様・・・・・」

 

祭「・・・・・・・・・・」

 

その気持ちは、国を問わずここに居る全ての者が共有するものである

 

だが

 

華琳「蓮華!!!甘えるのもいい加減にしなさい!!!」

 

蓮華「っ・・・・・華琳・・・・・」

 

いきなりの華琳の叱咤に、蓮華は一瞬背筋を強張らせるも、力なく項垂れる

 

華琳「いつまで一刀に甘えるつもりなの!!!?私達は、これまで一刀に甘えっ放しだったことに気付かないの!!!?」

 

蓮華「だから、私は一刀の世話を・・・・・」

 

華琳「そういう問題ではないと言っているの!!!一刀は蓮華に、ここに居る全員にそんな事を望んでいないわ!!!」

 

蓮華「そんなの、分かる訳・・・・・」

 

華琳「貴方はこれまで一刀の何を見ていたの!!!?今の一刀に一番必要なのは、人の世話を受けるばかりの怠惰な時ではなく、自分の意思で好きな事をする安らかな平穏なの!!!私達がどんなに一刀に尽くしたところで、それは一刀にとって只の押しつけでしかないわ!!!」

 

蓮華「・・・・・・・・・」

 

華琳「貴方の気持ちも分かるわ、私だって自分の力で一刀を救いたいわよ・・・・・しかし、一刀が真に望んでいるのは、私達の自立なの!!!貴方が一刀の事を本気で思っているなら、一刀から離れなさい!!!」

 

蓮華「そんな・・・・・」

 

一刀に横行跋扈この上ない仕打ちをしてしまった蓮華にとって、これほど酷な事は無かった

 

冥琳「蓮華様、私も記憶が戻った当初、一刀にもう二度と自分の前に現れるなと拒絶されました」

 

蓮華「〜〜〜〜〜〜っ!!」

 

その言葉に、蓮華は顔面蒼白になり体の芯から震え上がる

 

自分が冥琳の立場だったら、言われた瞬間にその場で舌を噛んででも自害していただろう

 

冥琳「その後も何度も戻ってくるように説得しましたが、一刀は聞き入れませんでした・・・・・しかし、一刀は我々にされた不正を詰っていたのではなく、自らの不徳を嘆いていたのです」

 

蓮華「・・・・・・・・・・」

 

冥琳「なにも永久に一刀と離れ離れになるという訳でもないのです、ただ今の一刀には、静かに過ごす為の時間が必要なのです、どうかご理解ください」

 

蓮華「・・・・・分かったわ」

 

冥琳の気持ちを理解した蓮華は、深く息を吸い込み、目に力を宿す

 

蓮華「私も、これからは一刀に頼らない、自分の力で呉の民を導いて見せる!」

 

華琳「それでこそ、孫伯符の妹よ」

 

呉の王として今、一つの躍進を遂げた蓮華に華琳は激励を送ったのだった

 

その時

 

真桜「っ!!?なんや・・・・・」

 

沙和「?・・・・・真桜ちゃん、どうしたの〜?」

 

北の地に真桜は大きな力を感じた

 

螺旋槍を扱う氣の使い手である真桜は、凪に続いて氣の変動には敏感だった

 

秋蘭「ああ、なにやら二つの巨大な力がぶつかり合っているな・・・・・」

 

祭「ああ、これは邪悪な氣と聖なる氣じゃな・・・・・」

 

その氣の強大さは、氣の使い手でもない秋蘭と祭の武人としての感性を刺激していた

 

季衣「え、秋蘭様、祭さん、何を言っているんですか?」

 

流琉「真桜さん、どうしたんですか?」

 

真桜「いやな、なんや北の方にでっかい氣がぶつかり合ってるのを感じるんや、しかもこれは隊長並みにでかいで」

 

亞莎「まさか、一刀様が左慈と于吉と戦っているんですか!!?真桜さん!!」

 

真桜「いや、これは隊長の氣やあらへん、どっちかというと・・・・・裏の隊長やな」

 

華琳「雷刀ですって!!?それじゃあもう一人は誰なの!!?」

 

真桜「う〜〜〜〜ん・・・・・どっかで感じた事のある氣なんやけどな、どこやったっけかな〜・・・・・」

 

桂花「なによ、はっきりしなさいよ!」

 

風「裏のお兄さんとぶつかっている氣というのは、同じくらい大きいのですか〜?」

 

真桜「せやな、こりゃ相当拮抗しとるわ」

 

穏「まさか、また一刀さんと雷刀さんが戦っているんですか!!?」

 

真桜「いんや、両方とも隊長やあらへん、これは断言できるで」

 

稟「・・・・・まさか、華佗殿とか」

 

真桜「まさか〜、華佗はんがこないに攻撃的な氣を発している所なんて見た事ないで」

 

風「そうですね〜、華佗さんは今は天角に居るはずですし、きっと別人ですね〜」

 

秋蘭「どうします、華琳様、偵察を出しますか?」

 

華琳「今は一刀の手配書回収が先決よ、人手を欠かす事は出来ないわ」

 

祭「そうじゃな、あちらも気になるところじゃが、今はそうも言っていられん」

 

季衣「なら、なるべく早く集めて、偵察を出せばいいんじゃないですか?」

 

流琉「はい、一刻も早く集めましょう!」

 

蓮華「兵に通達しなさい!!あと一日以内に集めると!!」

 

そして、稟が言った事が大正解である事も知らず、一同は手配書回収に務めていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「こっちは、これだけ集まったよ!!」

 

雛里「こっちも山の様に集めたけど、この分だとまだまだ沢山出てきそうだよ」

 

雫「そっちはどうでした!!?」

 

零「駄目よ、ご主人様の影も形も見当たらないわ!!」

 

桃香「あうう〜、ご主人様どこ行っちゃったの〜・・・・・」

 

紫苑「南の方に飛ばされたから、そこから動いていなければ、荊州中部か南部に居るはずだけど」

 

桔梗「かつてお館様とヴリトラがいた山奥にも居なかったしの、これだけ探してもいないという事は、ここに落ちたのではないと見るべきではないか?」

 

白蓮「もしくは、移動したとも考えられるぞ・・・・・」

 

菖蒲「皆さん、一刀様の事を忘れてしまっていますから、協力をお願いすることも出来ませんし・・・・・」

 

徐栄「ええ、皆、隊長が捕まったものと思っていますし、この手配書回収もただの事後処理だと思っています」

 

張済「兄上が天の御遣いや英雄王だと言っても、誰も理解してくれません・・・・・」

 

柊「それくらい、道術というものは強力という事なんですね」

 

雛罌粟「僕達、どうしてこんなにも無力なんだろう・・・・・」

 

荊州中腹の宜都、襄陽、江夏、を担当する一同

 

範囲は狭いが、この荊州の中心都市だった襄陽にばら撒かれた手配書の浸透は想像以上に根強く、裏路地はもちろん闇市場にも出回っていた

 

荊州南には月、詠、杏奈、麗羽、斗詩、猪々子率いる袁紹軍に美羽、七乃、彩、翠、蒲公英が霞の張遼隊を引き連れ、一刀の捜索及び手配書回収に全力を挙げていた

 

その時

 

柊「えっ!?これは!?」

 

雛罌粟「これって・・・・・華佗先生!?」

 

桃香「え?どうしたの?」

 

雛罌粟「なんだか北の方、司隷に二つの大きな氣を感じるんです!」

 

柊「はい、凄く強力な邪気と綺麗な氣、これは華佗先生です!」

 

氣の使い手であるこの二人は、北の地で膨れ上がる巨大な氣に気付いた

 

桔梗「華佗じゃと!!?なぜ華佗がこのような攻撃的な氣を発するんじゃ!!?」

 

紫苑「ええ、医者である華佗さんとは思えないわ」

 

雫「それはまさか、一刀様ではないのですか!!?」

 

柊「いいえ、これは一様の氣ではありません、間違いなく華佗先生です」

 

雛罌粟「はい、五斗米道はあくまで氣を医療に回す一流派です、普通に攻撃にも使えます」

 

菖蒲「強力な邪気、まさか雷刀様ですか!!?」

 

柊「・・・・・これほどの大きな邪気、きっと菖蒲さんの言っている事は当たっています」

 

桃香「なんで!!?どうして裏のご主人様と華佗さんが戦うの!!?」

 

雛罌粟「まだ裏のご主人様がご主人様を殺すのを諦めていないとすれば、あの二人が戦う理由はこれしかないでしょう・・・・・」

 

白蓮「そんな、あの二人が戦っても喜ぶのは左慈と于吉だけじゃないか!」

 

零「早馬を飛ばして偵察を出した方が良いんじゃないの?」

 

朱里「でも、北荊州はあの華琳さんと蓮華さんが担当しているし、何かしらの手を打っているはずだよ」

 

雛里「うん、それにここから司隷に早馬を飛ばしたとしても、最低一日は掛かってしまいます」

 

桔梗「往復で二日、一日目で全てが終わった後か・・・・・」

 

紫苑「悔しいけど、ここからじゃ出来る事はなにも無いわね・・・・・」

 

柊「・・・・・ならば、一刻も早く一様の手配書を全て回収しましょう!」

 

雛罌粟「はい、先生の事は心配ですけど、雛達はやるべきことをやりましょう!!」

 

桃香「柊ちゃん、雛罌粟ちゃん・・・・・うん、私も頑張る!!皆も頑張ろう!!」

 

柊と雛罌粟の気持ちをくんだ桃香は、一同に激励を飛ばしていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刀誠「はああああ!!!」

 

葵「どりゃあああ!!!」

 

ズバシイイイイイイ!!!!

 

二人の蹴足がぶつかり合い、闘技場に凄まじい打撃音が鳴り響く

 

刀誠「ぬうんっ!!!」

 

ドスン!!!

 

葵「ぐうおっ!!?・・・・・くぅ〜〜、こんな老体のどこからこんな功夫が出てくるのかねぇ」

 

八十過ぎの老人のものとは思えない当身が葵の体の芯を揺さぶる

 

防御するも、葵は3メートルほど後退した

 

凪「・・・・・やっぱり凄いです」

 

愛紗「ああ、あの葵殿と互角の戦いを演じている」

 

春蘭「いや、それ以上だな」

 

恋「(コク)・・・・・葵、押されてる」

 

純夏「やっぱり、素手だと北郷流無刀術の方がものを言うみたいね」

 

龍奈「さっすが、一刀のおじいちゃんだね♪」

 

組み手を始めて1時間は経つというのに、刀誠はペースを維持したまま葵との試合をこなしていく

 

星「・・・・・どうやら、あれがあのお方の戦い方のようだな」

 

霞「ああ、速度が完全に一定や」

 

思春「そう決めつけるのは早計だと思うぞ」

 

明命「はい、これは実戦ではありませんので」

 

鈴々「そうなのだ、あれもきっと全力じゃないのだ」

 

焔耶「北郷流、私も習ってみたいな・・・・・」

 

聖「凄い、あの葵を押しているなんて・・・・・」

 

縮地法の干支の型を使わず、素で葵との殴り合いを続ける刀誠

 

これにも一応理由はある、一刀がこれまで散々に見せてきてしまった為、その殆どが通用しない事

 

そして、左慈と于吉に対抗策を作らせない事にある

 

刀誠「(まったくしんどいのう、これでは北郷流の技の5割も出せんわい)」

 

そんなハンデを負っても、涼州頭首とガチで殴り合えるというのは驚異的としか言いようがないだろう

 

刀誠「うおおおおおおお!!!」

 

葵「どりゃああああああ!!!」

 

そして、両者の拳が交差するその時

 

刀誠「っ!!?」

 

一瞬刀誠の動きが鈍る

 

ドガアアアア!!!!

 

刀誠「ごはあああ!!!」

 

カウンターで葵の拳が刀誠の左頬に炸裂する

 

葵「ありゃ?当たっちまった・・・・・」

 

時雨「おじい様!!!??」

 

百合「だ、大丈夫ですか!!!??」

 

村長「こりゃいかん!!」

 

見事に吹っ飛ばされた刀誠に三人が駆け付ける

 

刀誠「くぅつつつ・・・・・ワシも修行が足らんかのう、気を取られただけでこの有様とは・・・・・」

 

葵「気を取られたって・・・・・っ!!?」

 

龍奈「っ!!??」

 

凪「っ!!!??」

 

その言葉の意味に真っ先に気付いたのは葵と龍奈と凪だった

 

「!!!???」

 

そして、一同も気付いたようだ

 

愛紗「何だこれは・・・・・・」

 

春蘭「ああ、北の方にでかい何かを感じるな・・・・・」

 

思春「ああ、凄まじい氣だ・・・・・」

 

雪蓮「これだけ離れているのに、ビリビリと来るものがあるわね・・・・・」

 

刀誠「なるほどのう、この強力な邪気は雷刀じゃな」

 

鈴々「そうなのだ!!裏のお兄ちゃんの氣なのだ!!」

 

明命「はい、間違いなく雷刀様の氣です!!」

 

雪蓮「でも、もう一人は誰かしら?」

 

純夏「ええ、綺麗な氣だけど、こっちもかなり大きな氣ね・・・・・」

 

聖「え、皆、何を言っているの?」

 

刀誠「これは・・・・・華佗殿じゃな」

 

時雨「華佗さんですか!!?」

 

百合「そういえば、今朝から華佗さんの姿を見ていません!」

 

愛紗「しかし、なぜ華佗殿がそのような所に居るのだ!!?」

 

春蘭「ああ、あ奴は私達の治療の為にここに残ったはずなのに、その責務を放棄して何をやっておるのだ!!?」

 

刀誠「なるほどのう、どうやら少々ややこしい事になっておるようじゃな」

 

村長「ややこしい事ですと?」

 

管輅「そうね、確かにやややこしいわね」

 

葵「・・・・・管輅、どうやらお前は知っているみたいだな、この状況が作り出された要因を」

 

いきなり何の気配も無く現れた管輅に葵は冷静に反した

 

左慈と于吉の術を幾度も見ているので、管理者の術にはいくらか耐性が付いていた

 

管輅「華佗は、貂蝉と卑弥呼と行動を共にしているわ、そこで雷刀と鉢合わせしてしまったのよ」

 

愛紗「なぜ、貂蝉と卑弥呼なんだ?」

 

鈴々「そうなのだ、何があったのだ?」

 

管輅「あの三人は、ちょっとした付き合いがあってね、意気投合するのにそんなに時間は掛からなかったわ」

 

思春「ちょっとした付き合いだと?華佗とあの二人は、前にも会っていたというのか?」

 

管輅「それを説明すると長くなってしまうから今回は省くわ・・・・・それより貴方達、あの四人の様子を見てみたくない?」

 

愛紗「は、見るだと!?」

 

明命「はうあ!!?そんな事が出来るんですか!!?」

 

管輅「ええ・・・・・」

 

そして、管輅は懐から水晶玉を取出し、それに力を込める

 

龍奈「わ!凄!」

 

鈴々「ああああ〜〜!!!本当に見えるのだ!!!」

 

聖「世は、本当に広いのね・・・・・」

 

水晶玉から光が発せられ、闘技場の宙にまるで3D立体映像の様な光景が映し出される

 

純夏「ちょっと、なんで華佗と雷刀が戦っているのよ!!?」

 

華佗「絶対に一刀を殺させない!!!雷刀おおおおおおおおおお!!!」

 

雷刀「なかなか強いじゃないか!!医者にしておくのは勿体ないぞ!!」

 

ご丁寧にも音声付である

 

霞「雷刀の奴、この期に及んでまだ一刀を殺すつもりかいな!!?」

 

嵐「何を馬鹿な事を!!一刀を殺したところで、喜ぶのは左慈と于吉だけだ!!」

 

村長「どう考えても的外れですぞ!!」

 

刀誠「あ奴にそのような理屈は通じん、あ奴は一刀の罪の意識じゃからのう、その存在理由は、一刀の死への願望を叶える事じゃ」

 

時雨「・・・・・そんなぁ」

 

百合「こんなのないです、あんまりですぅ・・・・・」

 

刀誠「まぁ、どの様な結果になろうとも見届け受け入れる事じゃ、これもお主達の責任の一つじゃ」

 

この刀誠の冷厳な言葉を受け、一同は目の前に映し出された映像に集中していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・ただいま、今日の獲物だよ」

 

昼前、かなり大きめの猪をぶら下げ、一刀は女学院に帰って来た

 

「わぁ〜〜〜、今日も大物ですね♪」

 

「調理のし甲斐がありそうです♪」

 

昼食の準備を既に終えていた生徒達は、協力して猪を台所に持って行った

 

渚「おかえりなさいませ、一刀様?今日もお疲れ様です?////////」

 

昨日の圧倒的な契りの快感を覚えた渚は、完全に恋する乙女の顔になっていた

 

趨凜「(あらあらまあまあ♪渚さん、とうとうご主人様に堕とされてしまったようですね♪)」

 

昨日の様子を見ていた趨凜は渚の気持ちを理解していた

 

生徒達の前でも様付で呼ぶ事に抵抗は無くなっていた

 

趨凜「これは、大変精の付くものが出来そうです♪・・・・・今宵は、壊れてしまうかもしれませんね(ボソボソ)???//////////」

 

一刀「???」

 

両頬に手を沿え、イヤンイヤン?な仕草をする趨凜に、一刀は何しているんだろう?思っていた

 

その時

 

一刀「っ!!?・・・・・雷刀?」

 

北の方角にもう一人の自分が力を解放するのを感じた

 

一刀「それに・・・・・華佗!?」

 

そのすぐ近くに親友の大きな力を感じた

 

一刀「(雷刀、華佗・・・・・あの二人が戦うのか!?)」

 

邪気と五斗米道、この相容れぬ二つの力のぶつかり合い

 

一体どうなってしまうのか、一刀にも予測が付かなかった

 

渚「?・・・・・どうなさいました、一刀様?」

 

一刀「あ、いや、なんでもない・・・・・」

 

心配させないように、生徒達を手伝う為に台所に入っていく一刀

 

自分が行ったところでどうなるものでもないし、この女学院に迷惑を掛けるなどもっての他である為、何もしなかった

 

趨凜「・・・・・・・・・・」

 

その様子を見た趨凜は、少しだけ心許無い顔をしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華佗「せりゃああああああああ!!!!」

 

雷刀「ふんっ!!!」

 

ズッガアアアアアアアア!!!!

 

邪気と聖氣が弾け二人は距離を取る

 

貂蝉「止めて、華佗ちゃん、裏のご主人様!!!」

 

卑弥呼「そうだ、この様な戦いは不毛以外の何ものでもない!!!」

 

華佗「止めるな貂蝉、卑弥呼!!!!俺は何としてでもこいつを倒さなくてはならないんだ!!!!」

 

雷刀「そう思うんなら、もっと気合を入れて打ってきな、もし今のが全力だって言うなら、お話にならないぞ」

 

華佗「っ!・・・・・はああああああああああ!」

 

雷刀「!?」

 

体全体の氣が充実していき、鍼に籠る光が更に輝かしいものになっていく

 

雷刀「(華佗、本当にお前は何者なんだ?)」

 

この目の前の華佗は、史実の華佗とは似ても似つかない

 

そもそも史実の華佗がこのような熱血漢であるはずがないし、このような上級の氣の使い手でもある筈が無い

 

しかも五斗米道というのは医療ではなく、成都近郊の鶴鳴山、あるいは鵠鳴山で発祥した道教である

 

このようなデタラメ医療が存在しては、現代のあらゆる最新技術を駆使した最先端医療が霞んで見えてしまう

 

ゴトベイドウとは読まず、ゴットヴェイドーと必殺技紛いの発音をする時点で何かが狂っているとしか思えない

 

華佗「だああああああああああ!!!!」

 

強靭な脚力で、一刀の縮地法と大差ない速度で、華佗は突貫する

 

雷刀「はあっ!!!」

 

再び邪気の壁を形成し防ごうとするが

 

華佗「もらった!!!」

 

雷刀「っ!!?」

 

今度は邪気の壁を突き破り、華佗の鍼が目前まで迫る

 

雷刀「くっ!!」

 

それを紙一重で躱し、距離を置く

 

華佗「逃さん!!!はああああああああああ!!!」

 

更に鍼を輝かせると、華佗の周りに光の粒子が集まり、それが無数の鍼を形成していく

 

華佗「行けええええええええ!!!」

 

その針は次々と雷刀に飛んでいく

 

雷刀「っ!」

 

それを縮地で綺麗に躱すも

 

雷刀「っ!!?」

 

躱した鍼が再び雷刀に迫る

 

雷刀「ふっ!!」

 

子の型、分歩で分身体を作り出すも

 

華佗「無駄だ!!!その針は何処までもお前を追って行く!!!」

 

分身体を無視し、針は正確に雷刀に向かっていく

 

雷刀「なるほどな、これは厄介だ・・・・・っ!!」

 

パキイイイイイイイイン!!!

 

華佗「なに!!?」

 

縮地で迫る鍼から逃げるのではなく、逆に突貫し一本一本に当身を決め粉々にする

 

雷刀「今度はこっちの番だ・・・・・っ!!」

 

シュバババ!! ズドンッ!!!

 

腕を素早く動かし、雷針砲を発射する

 

その高速邪気弾は、真っ直ぐに華佗に向かっていく

 

華佗「つあっ!!」

 

バシユウウウウウウウ!!!!

 

雷刀「っ!?」

 

あっさり掻き消されて、少しだけ驚く

 

華佗「我が五斗米道は、病魔を討ち、闇を切り払い、邪気を払う仁術なり!!!お前の邪気の攻撃は、俺には通じん!!!」

 

雷刀「(なるほどな、だからさっきも俺の防御を簡単に突破したのか)」

 

邪気と聖氣、どうやらかなり相性が悪いようだ

 

華佗「はああああああああ!五斗米道・・・・・」

 

今度は、左腕に装備された手甲に氣が籠っていく

 

雷刀「(それは見た事が無いな)」

 

これまで雷刀も一刀の中から華佗を見てきたが、こんな氣の使い方をするのは初めて見た

 

華佗「武澪区御!!!あたたたたたたたた!!!眼才八拳おおおおお!!!」

 

より一層手甲が光ったと思いきや、次の瞬間、拳の乱打が雷刀を襲う

 

シュババババババ!!!

 

しかし、雷刀はこれを全て紙一重で躱していく

 

華佗「くっ!!これならどうだ!!!!紗医任倶拳ううううう!!!」

 

ドゴオオオオオオオオオン!!!

 

数では追い付けないと判断したのか、今度は拳を地面に叩き付け、衝撃波を繰り出す

 

雷刀「ふんっ!!!」

 

しかし、雷刀は縮地法丑の型、嶽歩で氣の壁を形成し衝撃波を完全に防御する

 

祖父の事で懲りている為、この手の攻撃は通じなかった

 

華佗「甘い!!!でやあああああああ!!!!」

 

バキャアアアアアアン!!!!

 

雷刀「なにっ!!!??」

 

黄金の鍼を嶽歩の障壁に突き立てられると、あっさりと打ち破られてしまった

 

北郷流の防御の技の中でも最強に位置する嶽歩を破られ、流石の雷刀も焦りを隠せなかった

 

バク転を繰り返しながら雷刀は華佗から距離を取る

 

雷刀「・・・・・華佗、お前の腕は本物だ」

 

そう言って、長い髪を後ろで縛り、全身から邪気を解放する雷刀

 

華佗「っ!!?・・・・・(邪気が通用しないと分かっていても、やはり恐いものがあるな)」

 

臨戦態勢をとった雷刀を前に華佗も腰を据え、全身に聖氣を纏う

 

相手は、一刀の分身である雷刀、邪気を封じたからといって、北郷流を封じられた訳ではない

 

何をしてくるか分からない恐怖を前にし、華佗はその場を動けなかった

 

雷刀「・・・・・来ないのか?だったらこっちから行くぞ」

 

フシュッ!!

 

華佗「え!!?消え・・・・・」

 

ドゴン!!!

 

華佗「ぐはあっ!!!」

 

いきなり右脇腹に凄まじい痛みが走り、悶絶する華佗

 

縮地法、巳の型、回歩で後ろに回り込んだ雷刀の肘鉄がめり込んだのだ

 

雷刀「これくらいでへこたれていたら、神医の名が泣くぞ」

 

華佗「ぐっ!!ちいっ!!!」

 

今度は、雷刀の拳の弾幕が華佗を襲う

 

シュバババババ!!!バチバチバチバチ!!!シュガガガガガガガ!!!

 

その拳は、自分のそれよりもさらに速かった

 

何とか捌いていくも、被弾は免れない

 

華佗「くうううっ!!!(なんて鋭く重いんだ!!)」

 

聖氣で邪気によるダメージは無効化できるが、拳そのものによる物理的ダメージは別である

 

捌き切れず防御をすり抜けてきた拳が華佗の体に少しずつ痣を刻んでいく

 

雷刀「どうした!?動きが散漫になってきたぞ!」

 

バシュッ!!

 

華佗「うおっ!!?」

 

足払いで華佗の体が宙に浮く

 

そして、間髪入れずに雷刀の右蹴りが襲い来る

 

華佗「ぎっ!!」

 

腕を交差させて防御の体勢を取る

 

ドガアアアアアア!!!!

 

華佗「ぐはあああああああああ!!!!」

 

その強烈な蹴り当ては防御も関係なく、華佗の体の芯を揺さぶった

 

華佗「ぐううう、なんて奴だ・・・・・」

 

確かに氣の練度や質では後れを取る事はないが、五年もの間、実戦の中で生きてきた一刀の北郷流

 

間合いの取り方や近接格闘の技術では歯が立たなかった

 

華佗「(俺も、師匠の下で稽古に散々に打ち込んできたが、やはり稽古と実戦とでは違うという事か)」

 

氣の使い手である以上、華佗も五斗米道流の武術の心得を持っているが、やはり四百年余りの歴史を持つ北郷流相手では分が悪いようだ

 

雷刀「休んでいる暇があるのか?」

 

バリバリバリバリ!!!

 

邪気を電子に変換し、雷刀の右手に稲妻が迸る

 

右手を突き出し、紫色の電流を華佗に浴びせ掛ける

 

華佗「はああああああああ!!!」

 

バチイイイイイイイイイイ!!!!

 

雷刀「っ!!?・・・・・ほう、これも防ぐか」

 

なんと、華佗はこの稲妻を聖氣を身に纏う事によって受け流した

 

雷刀「ふんっ!!!」

 

縮地で間合いを詰めながら、左足を振り上げ華佗の左肩に踵落としを振り降ろす雷刀

 

華佗「っ!!うおおおおおおおお!!!」

 

雷刀「っ!!?」

 

それを躱すでも避けるでも無く、踏み込んで雷刀のふくらはぎの部分で受ける

 

華佗「この足もらった!!!」

 

右手で肩に掛かった足を掴み左手にある鍼を雷刀の左足に突き入れようとする

 

雷刀「つおっ!!!」

 

咄嗟に軸足である右足も振り上げ、両足で華佗の首を挟む

 

華佗「うおあああああ!!!??」

 

そのまま体をひねり込み、首を極めたまま足で首投げを打つ

 

ガッキイイイイイイイイ!!!!

 

華佗「がふあっっ!!!!!」

 

そして、そのまま地面に頭を叩き付けた

 

雷刀「無刀術訃技、涼風」

 

この技は、足で首をへし折り、おまけに地面に叩き付け頭蓋を割る、まさに即死コースの技である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「ちょっと!!!いくらなんでも今の拙いわよ!!!」

 

星「そんな、華佗殿、華佗殿おおおおおおお!!!!」

 

嵐「華佗、お前が死んでしまったら、後で一刀に何て言えばいいんだ・・・・・」

 

凪「完全に決まった、あの技をあれだけまともに受けては、いくら華佗さんでも・・・・・」

 

龍奈「あれは死んだわね、あれで生きていられる人間なんて・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貂蝉「華佗ちゃん!!!!」

 

卑弥呼「ダーリン!!!!」

 

流石のこの二人も今回は駄目だと思った

 

しかし

 

雷刀「ぐううう!!!!」

 

左足を抑え、咄嗟に雷刀は華佗から離れた

 

華佗「っ〜〜〜〜〜〜!!・・・・・(危なかった、あと一瞬遅ければ首がへし折れていた)」

 

聖氣を全て防御に回していなければ、今頃華佗の首はありえない方向にひん曲がっていただろう

 

しかし、ダメージをゼロに出来た訳ではない、首筋がズキズキと痛み、地面に打ち付けられた衝撃で頭から血が流れ出し、視界が霞む

 

雷刀「(左は・・・・・三日は使い物にならないか・・・・・)」

 

一方雷刀は、右足一本で立っていた

 

かなり深くまで鍼を突き入れられたようで、神経が麻痺し、戦闘装束に血の染みが広がっていく

 

首と頭、左足一本

 

今の一手でどちらに軍配が上がったかは分からない

 

雷刀の投げをくらいながらも鍼を突き刺した華佗を褒めるべきか、鍼を突き刺されながらも力技で投げに転じた雷刀を褒めるべきか

 

いずれにせよ、これで勝負は分からなくなった

 

卑弥呼「ダーリンよ、大丈夫か!!!?」

 

貂蝉「華佗ちゃん、無理しちゃ駄目よ!!!」

 

華佗「はぁ、はぁ・・・・・大丈夫だ、これくらいの事、修業時代と比べれば・・・・・」

 

雷刀「・・・・・お前もかなりの修羅場を潜ってきたようだな」

 

華佗「お互い様さ・・・・・それよりどうする?俺はまだまだいけるが、お前はどうだ?かなり手応えがあったぞ」

 

雷刀「舐めるなよ、北郷流に片足が使えないことを想定した技が無いとでも思ったか?」

 

華佗「っ!?・・・・・ったく北郷流ってやつは、敵に回るとこれ程厄介なのか」

 

目の前の裏の一刀から発せられる気迫は本物

 

片足を封じたとはいえ、華佗は油断なく構える

 

雷刀「・・・・・・・・・・」

 

華佗「・・・・・・・・・・」

 

お互い、腹の探り合いをし、飛び出すタイミングを伺う

 

平野を生暖かい風が吹き抜け、二人の肌を撫でていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞「はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・良かったでぇ〜〜〜〜・・・・・」

 

明命「はい、華佗さん、死ななくて良かったです・・・・・」

 

華佗が雷刀の技をくらった時にもう駄目だと思われた為、一同は安堵の溜息を吐いた

 

純夏「でも、華佗の奴凄いわね、あの雷刀に手傷を負わせるなんて・・・・・」

 

春蘭「どうだろうな、華佗もあれ程の傷を負っては、長くはもつまい」

 

愛紗「しかし、これで裏のご主人様の機動力は半減した、これで分からなくなった」

 

雪蓮「それもどうかしらね、北郷流があれくらいでその能力を削られるんなら、あたし達も一回くらい勝ってもいいような気がするけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷刀「・・・・・・・・・・」

 

華佗「・・・・・・・・・・」

 

両者は、この状態のまま一歩も動かず、そのまま十分が過ぎる

 

貂蝉「ううぅぅ、他の外史でもこんな形の戦いはあったけど、ここまで息が詰まるのは初めてね」

 

卑弥呼「ああ、これが真の達人同士の死合というものだな」

 

貂蝉「・・・・・止めるべきじゃない?」

 

卑弥呼「何を今更、この二人は本気だ、どちらかが倒れない限り止まることは無い」

 

貂蝉「でも、最悪の場合相打ちよ、喜ぶのは左慈ちゃんと于吉ちゃんだけよ」

 

卑弥呼「それはそうであろうが・・・・・っ!」

 

その時、一陣の風が吹き砂埃が舞い上がり二人の姿を隠す

 

バシイイイイイイイイイイイ!!!

 

貂蝉「ええ!!?」

 

卑弥呼「なに!!?」

 

砂埃の中から強烈な打撃音が響いてくる

 

ガッキイイイイイイイイ!!!バシバシバシ!!!ズガガガガガガガ!!!

 

そして、砂埃の中から雷刀と華佗が飛び出す

 

華佗「くっ!!どうしてそんなに動けるんだ!!?」

 

雷刀「この程度で北郷流の機動力を奪ったつもりか?・・・・・っ!!」

 

貂蝉「うそ!!?早い!!」

 

卑弥呼「なんと!!片足であれほど早く動けるのか!!?」

 

右足に体重を預け、バネを生かし、そのまま華佗に突貫する雷刀の速さは、普段使っている縮地の速度と大差なかった

 

ドカアアアアアアアア!!!

 

華佗「ぐはああああああ!!!!」

 

そのまま右の飛び膝蹴りをくらい、華佗は地面に仰向けに倒れる

 

華佗「くうっ!!まだまだ!!」

 

全身に聖氣を纏い、間髪入れずに飛び起き、鍼に氣を込め、雷刀に向かっていく

 

雷刀「しぃっ!!」

 

間合いに入った瞬間に、右後ろ回し蹴りを叩き込む雷刀

 

しかし、左足の攻撃が来ないと分かっていれば受ける事は容易である

 

右腕で防御し、ガラ空きの胴体へ鍼を水平に差し込もうとする

 

華佗「もらった!!!」

 

雷刀の体は宙に浮いている為、躱すことは不可能

 

迷いなく、華佗は氣の籠った鍼を突き出した

 

しかし

 

華佗「(え!!?)」

 

いきなり華佗は、雷刀の姿を見失った

 

なんと雷刀は空中で上体を仰け反らせ、絶対回避不能と思われた鍼を紙一重で躱していた

 

次の瞬間、突き出した左腕が掴まれる

 

華佗「(拙い!!)」

 

咄嗟に左腕を引き、極められるのを阻止しようとする

 

なんとか手を振り払い、距離を取ろうとするも

 

ドゴン!!

 

華佗「ぐうっ!!」

 

地面に落ちるその一瞬に、雷刀は右足を振り上げ、華佗の腹を蹴り上げる

 

体勢が悪い為に、力が入らず威力そのものは大したものでは無かったが、地面に着地した瞬間、雷刀は体を反転させ、片足だけの縮地で華佗に突っ込む

 

ドガアアアアアアアア!!!!

 

華佗「ごふあっっ!!!!」

 

とうとう、雷刀の拳が華佗の顔面にクリーンヒットする

 

雷刀「くっ!!」

 

しかし、それと同時に雷刀は膝をついた

 

雷刀「〜〜〜〜〜〜〜っ!・・・・・少々、無理に動き過ぎたか・・・・・」

 

片足だけの縮地は、想像以上に負担が掛かる

 

バランスが悪い上に片足だけに負担を強いるので連発できるものでは無い

 

さっきの砂埃の中での殴り合いで散々に使ってしまったので、これ以上の負担は掛けられなかった

 

華佗「くうっ!!!」

 

雷刀「っ!!?・・・・・こりゃ驚いたな・・・・・」

 

はっきりと手応えを感じていたにも拘らず、華佗は踏み止まった

 

華佗「ぐううう・・・・・利いたぜ、お前の拳・・・・・」

 

左頬に青痣を作りながらも、華佗は何とか踏ん張る

 

雷刀「どんな体をしていやがる、さっき首を痛めたついでに、俺の当身をまともに受けたんだぞ」

 

華佗「五斗米道を舐めるなよ、他の人間よりも治癒能力は圧倒的に高いぜ・・・・・」

 

雷刀「・・・・・正直、今ので決められなかったのは痛いな」

 

片足では力を伝えきれなかった事もあるが、自分の当身をまともにくらって倒れなかった華佗の根性に雷刀は感嘆の念を拭えなかった

 

そして、仕切り直しと言わんばかりに再び雷刀と華佗は向かい合う

 

雷刀「(時間を置けば、不利になるのはこっちだ・・・・・ならば)」

 

フシュッ

 

貂蝉「え!!?消えた!!?」

 

卑弥呼「噂に聞く、縮地法、干支の型の一つか!!?」

 

暗殺兼達人専用の闇歩で気配を完全に絶ち華佗に肉薄する

 

管理者である貂蝉と卑弥呼の目すらも惑わす程の完璧な闇歩

 

しかし、そんな状況でも華佗は冷静だった

 

華佗「はあああああああ!・・・・・そこだ!!!」

 

雷刀「なにっ!!??」

 

五斗米道の透視で闇歩を見抜いた華佗は、金色の氣を雷刀にぶつける

 

まさか、闇歩が見透かされるとは思ってもみなかった雷刀は、邪気を全開にしこれを防ごうとするも

 

雷刀「ぐおおおおおおおお!!!」

 

やはり邪気で聖氣を受け切ることは叶わず、吹っ飛ばされる

 

華佗「うおおおおおおお!!!!これで終わりにしてやる、雷刀おおおおおおおおおお!!!!」

 

鍼にこれまでにないくらいの氣が注入される

 

すると、鍼はみるみるその形成を崩していき、巨大な大槌となる

 

貂蝉「うそおおおおん!!!?」

 

卑弥呼「ダーリンめ、このような隠し玉を持っていたのか!!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春「おい星、何なのだ、あれは!!!??」

 

星「知らん!!私もあんなものは初めて見たぞ!!」

 

時雨「華佗さん、本気で雷刀様を殺すおつもりですか!!?」

 

百合「駄目です華佗さん、止めて下さい!!!」

 

雪蓮「あんなのくらったら、いくら雷刀でも・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷刀「ちいぃっ!!!」

 

なんとか体勢を立て直し、回避行動を取ろうとするが

 

華佗「逃がさん!!!五留出御反魔ああああああああ!!!!」

 

ドッゴオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

 

容赦なく、華佗は金色の大槌を振り下ろし、雷刀はこれをまともに受けてしまった

 

その威力は凄まじく、大地に地割れを起こし、地響きを轟かせる

 

しかし

 

バキャアアアアアアアン!!!!

 

華佗「くうっ!!!やはり一回が限界か!!!」

 

その金色の大槌は、粉々に砕け散り手には元の鍼だけが残っていた

 

雷刀「ぐうううううううう!!!・・・・・こりゃとんでもないのをもらっちまったな・・・・・」

 

大槌の陰から雷刀が起き上がるも、右腕をだらんとぶら下げ、全身を真っ赤な血で染めていた

 

どうやら右腕は、完全に折れたようだ

 

華佗「まだだ!!!竜巻亜羽ああああああああああ!!!!」

 

氣を右腕に集中させ振り上げると、凄まじい竜巻が発生する

 

雷刀「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

邪気を全開にし、突風を防ぐ

 

華佗「これが最後、これが俺の全てだ!!!!!来たれ!!!舞斗凱!!!!!」

 

全身から黄金の氣を発し、猛烈な速さで雷刀に突貫する華佗

 

雷刀「つああああああああああああああ!!!!!」

 

回天丹田を発動し、漆黒の羽をばら撒き、雷刀も華佗に突っ込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華佗「ううぅ・・・・・くそぅ・・・・・」

 

次の瞬間、華佗の左拳が雷刀の右頬を掠め、雷刀の左拳が華佗の腹に突き刺さっていた

 

雷刀「流石だよ、華佗・・・・・最後の最後に、俺に無刀術の奥義を使わせるとはな・・・・・」

 

氣を使い果たし、雷刀の一撃を受けた華佗は気絶した

 

雷刀「はぁ〜〜、はぁ〜〜・・・・・お前もなかなかのものだったよ、だが俺を止めるには信念が足りなかったようだな・・・・・」

 

全身ズタボロになりながらも、雷刀は華佗を抱え、貂蝉と卑弥呼に引き渡した

 

雷刀「貂蝉、卑弥呼、華佗をよろしく頼むぞ・・・・・」

 

卑弥呼「ダーリン!!!しっかりするのだ、ダーリン!!!」

 

貂蝉「裏のご主人様も大丈夫なの?」

 

雷刀「さて、どうかな?聖氣の攻撃なんぞ受けた事が無いからな、どうなるか分からん・・・・・じゃあな」

 

卑弥呼「待つのだ!!その様な傷でどこに行こうというのだ!!?」

 

雷刀「俺はあの阿呆とは違う、この世界の歴史とはなるべく関わらん、俺の事はほっとけ・・・・・」

 

そして、この言葉を残し、雷刀は右腕をぶら下げ、左足を引き摺りながら去ろうとする

 

貂蝉「裏のご主人様、私から一言だけ言っておくわ」

 

雷刀「・・・・・なんだ?」

 

後ろから諭すように語りかける貂蝉の言葉に雷刀は黙って耳を傾ける

 

貂蝉「裏のご主人様は、この世界の未来を心底心配しているみたいだけど、はっきり言ってあまり気にしない方が良いわよ」

 

雷刀「・・・・・・・・・・」

 

その言葉に、雷刀は思う所があるものの、黙ってその場を去って行った

 

卑弥呼「・・・・・貂蝉の言葉、届いたかのう」

 

貂蝉「どうかしらねん、あのご主人様は、これまでのご主人様とは異質なものだもの・・・・・」

 

卑弥呼「うむ、難しいものよのう・・・・・」

 

そして、華佗を一通り介抱し、二人はその場を離れていった

 

こうして、約二時間に渡る、長いような短いような、それでいて中身の濃い雷刀と華佗の死闘は終わったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管輅「・・・・・ここまでね」

 

そして、映像は消えていった

 

焔耶「・・・・・華佗の奴、あんなに強かったのか」

 

雪蓮「ええ、想像を超えていたわ・・・・・」

 

純夏「雷刀とあそこまでの勝負ができるなんて、五斗米道ってなんなのよ・・・・・」

 

時雨「・・・・・雷刀さんも大丈夫でしょうか?」

 

百合「はい、あの怪我は華佗さん以上ですよ・・・・・」

 

村長「歴史に関わらないと仰っていましたが、何を今更・・・・・」

 

予想していたものとは比較にならない戦いに、一同は深い溜息を吐いていた

 

しかし、一同が感嘆の言葉を呟く中で、刀誠は憂鬱な表情であった

 

刀誠「(かなり手の内を晒してしまったのう・・・・・一刀よ、お前はこれからさらに厳しい戦いに身を投じる事になるじゃろう、今の内に英気を養っておけ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左慈「・・・・・確かに、面白いものが見れたな♪」

 

于吉「ええ、これほどの戦いはあらゆる外史を行き来している我々でも、なかなかに見れるものではありません・・・・・」

 

???「ほっほっほ♪少しは進展が見えたかのう♪」

 

左慈「・・・・・礼は言わんぞ」

 

???「最初に言った筈じゃぞ、そんなもの期待しておりゃせんと・・・・・今後の健闘に期待するぞい♪」

 

そして、謎の人物は消えていった

 

左慈「・・・・・あいつの狙いは何だ、ますます気味が悪い」

 

于吉「案外、本当に無償でやってくれているのかもしれませんね」

 

左慈「馬鹿な!!言っておくが、くれぐれもこっちから協力を仰ぐような事はするなよ!!」

 

于吉「・・・・・承知いたしました」

 

何か左慈に対して思う所があるのか、于吉の返事はどこかそっけなかった

 

于吉「裏の北郷はどうします、せっかく見つけた事ですし、このまま監視しておきますか?」

 

左慈「そうだな、本体と接触する可能性は大きいし、貂蝉達を監視するより有意義だろう」

 

そして、于吉に雷刀を監視し続けるように指示を出す左慈だったが

 

雷刀「・・・・・・・・・・っ!!!!」

 

バチィッ!!!

 

于吉「うぐっ!!!??」

 

左慈「なにっ!!??がっ!!!」

 

一瞬、千里眼の中の雷刀と目が合ったと思ったら次の瞬間に衝撃が走り、千里眼がキャンセルされた

 

左慈「な、何だ今のは!!!??」

 

于吉「っ!!」

 

再び、千里眼を発動し元の場所を見渡すが

 

于吉「・・・・・見失いました」

 

雷刀の姿は、忽然と消えていた

 

左慈「どういうことだ!!?あいつ一体何をしたんだ!!?」

 

于吉「・・・・・どうやら、最初から我々が見ている事に気付いていたようですね」

 

左慈「そんな事を聞いているんじゃない!!!俺達の千里眼を弾くなど、同じ管理者くらいにしか出来ないはずだ!!!」

 

于吉「どうやら、あの裏の北郷の氣の扱いは、魔の領域に達しているようですね、このような真似が出来るという事は、私達管理者と同じ立ち位置に居るということです」

 

左慈「・・・・・ということは、本体である北郷も、同じことが出来るという事か」

 

于吉「そう考えるのが妥当であり、正当ですね」

 

左慈「くっそ〜〜〜!!!!なんでここまで厄介な北郷を相手にしなければならないんだ!!!!」

 

腹の立つ事象ばかりが起こり再び柱に蹴りを入れる

 

于吉「左慈、今の貴方がどんなに声高に叫んだところで、あの北郷との実力差が埋まる訳ではありませんよ」

 

左慈「分かっている!!!不本意だが、これでさらなる鍛錬に打ち込むしかなくなった!!!・・・・・はああああああああ!!!!!」

 

錘を増やし徹底的に基礎作りをこなしていく左慈

 

于吉「(左慈には悪いですが、ここは一つ、私の独断で・・・・・)」

 

そして、于吉も不本意ながらも一つの結論に達したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、Seigouです

 

やっぱり戦闘シーンというのは難しいですね

 

短か過ぎると面白くありませんし、かといって長くし過ぎても白けてしまいますから、バランスの見極めが難しいです

 

たぶんですが、一刀と華佗の対決シーンを書くのは自分が初めてではないのでしょうか?

 

このTINAMI及び、他のサイトでも一刀と華佗が戦っているお話は見た事がありませんからね

 

これもある意味、自分が一つの枠を取っ払った感があり少しだけ清々しい気分になりました

 

さて、ちょっと前に投稿させていただいた事前陳謝のメッセージなんですが、あと2,3日したら消去しようと思います

 

あんなものを残していた所でしょうがないだろうと思いますし、皆さんもいい迷惑でしょうし

 

それとも、自分が辿って来た歴史の一コマとして残しておいた方が良いのですかね?

 

消すとかえって皆さん混乱してしまうのですかね?この阿修羅伝の次回予告の様に・・・・・

 

まぁ、消すかどうかはさておき、この外史の今後の行方がまた不透明になってきましたね

 

北郷伝の事もありますし、生き残りは確定しているのですが、どんな禍根や傷跡を残す事やら・・・・・待て!!!次回!!!

説明
雷刀VS華佗
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コメント
阿修羅伝は阿修羅伝でまた別の結末を迎えても良いと思います(恋姫大好き)
実戦の差がでましたね…いやいや華佗の戦闘シーンとか言う珍しいものが見られただけでも面白かったです(はこざき(仮))
華琳とか記憶失ってたとき、こんなんでよく誇りだの信念だのほざいたなとか思ったけど、恋姫達の中ではやっぱり一番考えとか責任の取り方とかしっかりしてるよな。多分、一刀見つけて帰らないって言われても誰も近づけさせないで支援に徹するだろう。刀誠さんに鍛えてもらってる連中にも蓮華みたいに注意してやれ。(yuuki)
いや、それだと完全にもうガ○ガ○ガーじゃないか。まああの熱い性格とゴ○ディ○ンハンマーじみた技使ってたら誰だってそう思わずにはいられない。(yuuki)
↓多分華佗は損堕(ゾ○ダー)と戦ったりしてたんじゃないでしょうか?(心は永遠の中学二年生)
いろいろととんでもない技が飛び出したなw華佗があそこまで戦えるほどの修行をしたとは…いったいどんな修行を…(スネーク)
アルヤさんへ、ありがとうございます、急いで過去の投稿作品を全て修正してきました、自分もおかしいとは思っていたのですが、本当に間違っていたようですね(Seigou)
よく勘違いされがちですがゴッドヴェイドーではなくゴットヴェイドーです。(アルヤ)
華佗がここまで強かったとは。(himajin)
華佗つえぇぇ〜〜!武官としてもいけたなw(nao)
夜桜さんへ、誤字指摘ありがとうございます(Seigou)
Seigouさんが作った作品を削除するのは反対することを言うことです。(ているず)
雷刀がこれで終わりだ雷刀と言っています。(夜桜)
ているずさんへ、あれは小説ではなくただのメッセージなので、消したところで何も問題はありませんよ(Seigou)
中学二年生さんへ、誤字指摘ありがとうです(Seigou)
お願いします素晴らしい小説作品を削除するのは、心が 非常に痛い小説を消すことは絶対に反対です。(ているず)
「五渡米道」ではなく五斗米道です。華佗と裏一刀の戦い、GJ!!ゴルディ○ン反魔が来てくれて、とてもうれしいです!!(心は永遠の中学二年生)
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