野良猫
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                            「野良猫」

 

 

                            誰もそんなの望んじゃないし

                            良いだなんて言う筈ないわ

                            あの子はそうかもしれないけれど

                            あたしはそんなの望んでないし

 

                            気付かぬうちに鈴付け鳴らして

                            ごろごろごろごろ擦り寄る間抜け

                            あたしはそんなのこりごりなんで

 

                            今ありったけ((熨斗|のし))付けて

                            お返しします

                            お返しします

                            お返しします

                            お返しします

 

                            これでもあたしは家畜じゃないわ

                            これでもあたしは家畜じゃないの

 

                            囲いがあるなら割り裂きたいし

                            押し込められれば弾き出たいの

                            あなたの平穏守る手抜きに

                            付き合う義理は無い筈なんで。

 

                            あたしがどうして鳴くかは総て

                            神様だけがご存知なのよ

                            神様だけが

                            神様だけが

 

                            足跡残らぬ明日に帰るの

                            足跡追われぬ昨日に旅する

                            あたしは野良猫

                            あたしは野良猫

                            あたしは野良猫

                            野良猫なのよ

 

                            神様だけがご存知だった

                            神様だけが…

                            人じゃないのよ。

 

                            これでもあたしは家畜じゃないわ

                            あたしの都合はあたしでつける

                            紐付き犬をせせら笑って

                            影を日向を自由に生きる

                            あたしは野良猫

                            あたしは野良猫

                            あたしは野良猫

                            あたしは野良猫

 

 

 

                            管理社会、糞喰らえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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これ以上息苦しいのはイヤ!
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