お上
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                          「お上」

 

 

                         何処まで((逆上|のぼ))せ上がるの お((上|かみ))

                         あんたは((御輿|みこし))で あやされてるだけ

                         何時まで((髷|まげ))結い((胡坐|あぐら))かくの お上

                         その肩書きは((牡丹餅|ぼたもち))なのに

 

                         何処までそっくり返るの お上

                         もうあと少しで地を擦りそうよ

                         他に選びようがないだけよ

                         他が((碌|ろく))でも無さ過ぎるだけよ

 

                         はしゃぎすぎた昨日

                         転げ落ちた痛みはどうも

                         喉元通して忘れたどころか

                         ((堅固|けんご))な保身に走る日々

                         あれもただの身勝手な自滅だったわね

                         地べた這って様になった

                         泥のついたスーツ

                         洗うどころか脱ぎ捨てたらしい

 

                         あんたがまたお日様((遮|さえぎ))ったから

                         ((随分|ずいぶん))世の中暗くなったわ

                         軽そうな見掛けして

                         随分重たい((蓋|ふた))だわね

                         でもあたしだけみたいね

                         ((石礫|いしつぶて))振りかぶってるの

 

                         どうもあたしは犬になれない

                         あんたのやること気に入らないの

                         別の世界で生きてる癖に

                         法律だけは((布|し))きに来る気がして

                         あんたの存在気に入らないの

                         雲の上から見境無く((霰|あられ))撒き降らすとことか

                         良かれと思ってしたつもり?

                         ここに降りてくるまでに灰の雨になってるのよ

                         あんたは清水のつもりでも

                         そこに((棲|す))もうとはしない癖にさ

 

                         空に逃れたあんたには

                         待ってたところで((罰|バチ))は当たらない

                         だから

 

                         罰は当てるものよ

 

                         罰は当てるものよ

 

                         罰は当てるものよ

 

 

 

                         そう

 

                         罰は、当てに行くものよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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