真・恋姫†無双 天の御加護を 【第二章】
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「私達のところに来ない?」

 

「――――えっ?」

 

「行くとこ無いんでしょ?なら私達と一緒に来ない?」

 

むぅ・・・確かに行くあてなんて有る訳もないよなぁ・・・

 

「それは助かるけど・・・、いいのか?」

 

「いいのよ。あなたは天の御遣いなんだし」

 

「だからそれは・・・」

 

違うんだが・・・

 

「まぁ、それは建前だからいいのよ」

 

「建前?」

 

「ホントはね?どっちでもいいの」

 

「どっちでもって?」

 

「あなたが天の御遣いでもそうでなくても」

「どういうこと?」

 

「大切なのは名前なの。天の御遣いという名前が持つ意味・・・」

 

「意味?」

 

「えぇ、天が私達に味方した。そうなれば孫家の名前は天下に広がり、人々は私達に畏怖の念を抱く・・・」

 

「なるほど・・・」

 

確かにこの時代ならそういった信仰的、宗教的なものは十分に効果があるだろう

 

「それで?来るの?来ないの?」

 

「あぁ、行くよ」

 

寝るとこがあるなら今は大歓迎だ

 

「それじゃ、よろしくね。一刀♪」

 

「よろしく、孫策さん」

 

「雪蓮よ」

 

「えっ?」

 

「私の真名よ。これからは私のことは雪蓮って呼びなさい」

 

「真名・・・?」

 

「えっ?真名知らないの?」

 

「あぁ、俺の居たとこにそんな習慣は無いな」

 

「ふ〜ん、真名ってのはね家族や親しい人にしか教えない、呼んじゃいけない神聖な名前なの」

 

「なるほど・・・、いいのか?」

 

「えぇ、もう仲間になったんだから。それに・・・」

 

「それに?」

 

「一刀、私の好みだし♪」

 

「ブッ・・・!」

 

「あ、赤くなった」

 

「き、気のせいだ」

 

「もしかして照れてる?」

 

「照れてない!」

 

「やっぱり照れてるじゃない♪」

 

「ったく・・・、からかうなよな。雪蓮」

 

「あ・・・」

 

「どうした?」

 

「う、ううん。なんでもないわよ・・・」

「照れてる?」

 

「て、照れてないわよ・・・」

 

「そうか?顔が赤いけど・・・、熱でもあるのか?」

 

前髪をかきあげ、額同士で温度を測る

 

「っ!?か、一刀・・・///」

 

「二人とも、儂を忘れてはおらぬか?」

 

「あ!ご、ごめん。黄蓋さん」

 

「祭じゃ」

 

「いいの?」

 

「主が許したのだからな。それにおぬし、なかなかの武をお持ちのようだ」

 

「ありがとう。ふたりには敵わないよ」

 

「ふむ・・・。策殿、そろそろ城に戻りませぬと」

 

「そうね。一刀、ついてきて」

 

「わかった」

 

俺は荷物を持って孫策の居城へ向かった。

 

 

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「ただいま、冥琳いる〜?」

 

「雪蓮!今までどこに行っていた・・・の・・・?」

 

出てきたのは黒髪のメガネの女性

 

「あぁ、これ?拾ったの。じゃ〜ん!天の御遣い!」

 

「どうも・・・」

 

とりあえず会釈する

 

「すまない、雪蓮。状況が理解できん・・・」

 

「まぁまぁ。ちょっと話せば分かるって」

 

 

 

 

それから俺はその女性(名はあの周瑜だそうだ)から数時間の尋問を受けたの後、やっと信じてもらえた

 

「それで?北郷はこれからどうするのだ?」

 

周瑜が尋ねる

 

「そうだな・・・、帰る方法を探さないといけないんだけど、あても無いしなぁ」

 

「ならば此処に居ろ。帰る方法を探すのを手伝ってやろう」

 

「えっ?いいのか?」

 

「あぁ、その代わり天の知識、天の御遣いの名は使わせて貰うぞ」

 

「あぁ、ありがとう」

 

 

「か〜ずと!」

 

「雪蓮?」

 

「っ!?北郷!なぜその名を知っている?」

 

「私が教えたのよ」

 

「全く・・・、軽々しく真名を教えるなとあれほど・・・」

 

「まぁまぁ、一刀はイイ男よ?」

 

「ちょっ?雪蓮!?」

 

「あ、照れてる」

 

「そりゃ・・・、照れるだろ」

 

「あ、認めた。かわい〜」

 

そう言って、雪蓮が抱きついてくる

 

「ちょっ!抱きついてくるな!」

 

「二人とも、私を忘れないで欲しいのだが・・・」

 

「ご、ごめん。周瑜」

 

「冥琳だ」

 

「いいの?」

 

「あぁ、主に倣っただけだ」

 

「そっか、よろしく冥琳」

 

「あぁ」

 

「ちょっと!私を忘れるな〜!」

 

「ごめん、ごめん。雪蓮、冥琳、これからよろしくおねがいします」

 

「えぇ、頑張りましょ♪一刀♪」

 

 

 

その日は、疲れているだろうからとのことで、雪蓮にあてがわれた部屋で食事を取り、寝た

 

 

目が覚めれば元の世界に戻ってるんじゃないか

 

――――そんな淡い期待を胸に抱いて・・・

 

 

 

 

 

 

 

説明
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コメント
やっぱり雪蓮はこうでなくちゃなwww(キラ・リョウ)
雪蓮かわいいwやっぱこうでなくちゃw(まーくん)
面白くなってきたね。 次回に期待ww(ROXSAS)
今後の展開に期待ですね(cyber)
さて・・・・・いい感じになってきましたねぇ〜。 (Poussiere)
タグ
真・恋姫†無双 一刀 雪蓮  冥琳 

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