一刀の恋物語3
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一刀「はっ!」

 

 

一刀が目を覚まし辺りを見渡す。

 

 

一刀「・・・・・どこだ?ここ・・・・。」

 

 

見慣れない部屋だ。

 

 

一刀「えっと、確か華琳達に出会ってそれから・・・・・・。」

 

 

 

 

愛紗「北郷様。目をお覚ましになりましたか?」

 

 

突然ドアの向こうから声が聞こえた。

 

一刀はあわてて答える

 

 

一刀「あっ、はい!」

 

 

愛紗「失礼します。」

 

 

そう言って愛紗はドアを開いた。

 

 

一刀「あなたは・・・・関羽さん?」

 

 

黒く綺麗な髪に凛々しい姿の関羽さんが部屋に入ってきた。

 

 

愛紗「はい!あなた様とはあまり顔を合わせておられなかったのに・・・わたしのことを覚えていらしてくれていたとは光栄です!!」

 

 

関羽さんは改まった態度でそう言った。

 

それに俺のことを様付けで呼ぶことにも驚いた。

 

 

一刀「い、いやそんなに改まってくれなくてもいいんですよ?様付けで呼ばなくてもいいし・・・」

 

 

愛紗「なにをおっしゃいますか!あなた様のおかげで今の我々がいるのです!!謙遜なさらないでください!」

 

 

と少し大きな声で関羽さんは言った。

 

 

一刀「か、関羽さん?」

 

 

自分の大きな声に驚いたのか関羽さんは

 

 

愛紗「す、すいません。大きな声を出して・・・」

 

 

一刀「い、いえ。気になさらないでください。ところで、ここは?」

 

 

愛紗「はい。ここは蜀の都『成都』です。北郷様が気絶した後、ここに運ばせていただきました。」

 

 

気絶?・・・・・・・・・・

 

 

一刀(思い出した!!確か華琳を怒らせておもいっきり殴られたんだ!・・・・『絶』で・・・・)

 

 

いわれてみれば頭がズキズキとする。 

 

 

まだ怒ってるかな・・・・・あいつ。

 

 

一刀「・・・・・・華琳達は?」

 

 

愛紗「華琳殿達は、ぱーてぃーの続きをやっておられます。」

 

 

パーティーか・・・・・

 

 

はあ、どうせなら、目が覚めた瞬間、俺のベットに潜りこんでいて・・・・・・っていうハッピーな展開はないのかよ!!

 

 

と心の中で叫ぶ一刀。

 

 

関羽「北郷様?どうかなさいましたか?」

 

 

一刀「い、いや。なんにも。」

 

 

関羽「そうですか。北郷様、目を覚ましたなら大広間に行きましょう。皆が待っています。」

 

 

一刀「・・・・え?」

 

 

 

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関羽さんに連れてこられ俺は大広間へと向かった。

 

 

そこで・・・・・

 

 

 

 

 

雪蓮「おっそ〜〜〜い!一刀。」

 

 

桃香「待ってましたよ〜〜〜。」

 

 

春蘭「遅いぞ北郷!!我等を待たせるな!!」

 

 

季衣「兄ちゃん!おはよう!」

 

 

 

そこには魏・蜀・呉の武将たちがいた。

 

 

一刀(そっか・・・みんな・・・)

 

 

皆の顔はとても輝いているように見えた。平和になったから・・・・良い顔でいられる。

 

 

一刀(なんか、俺もうれしくなるな。)

 

 

と思う一刀であったが、一人機嫌が悪そうな娘がいた。

 

 

一刀「えっと華琳・・・・まだ怒ってる?」

 

 

華琳「別に」

 

 

一刀(絶対怒ってるよ・・・・・ハァ・・・・)

 

 

雪蓮「さあさあ一刀!ここに座って」

 

 

孫策さんが指差す場所は・・・

 

 

一刀「・・・・・え?ここって上座だよね?」

 

 

雪蓮「そうよ?」

 

 

一刀「いやいや、まずいだろ?俺なんかが。」

 

 

雪蓮「いいから。今日はあなたが主役なんだから。座った座った!。」

 

 

と無理やり座らされた。

 

 

 

 

 

孫策「みんな準備はいい?じゃあ改めて・・・かんぱ〜〜〜い!!」

 

 

一同「かんぱ〜〜〜い!!」

 

 

みんなが騒ぎ出し、俺にいくつか質問してくる。

 

 

風「それにしてもお兄さん、ずいぶんと変わりましたね〜。」

 

 

沙和「そうなの〜〜。隊長かっこよくなったの〜〜。」

 

 

真桜「2年でここまで変わるんか?」

 

 

一刀「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 

 

2年?そうえばみんな確かに綺麗になったとはいえ、そこまでっていうほど変わりはなかった。

 

 

まさか・・・・・・・・

 

 

一刀「ちょっ、ちょっと待って!2年?こっちは2年しか経ってないのか?」

 

 

華琳「どういうこと?」

 

 

華琳と他の皆も疑問に思う。

 

 

一刀「いや、俺の国ではもう6年経ってるんだ。」

 

 

季衣「にゃ?6年?」

 

 

稟「なるほど・・・だから一刀殿もこんなに変わってるんですね。」

 

 

紫苑「じゃあ、天界とこちらでは時間の流れが違うと?」

 

 

一刀「たぶん・・・・。」

 

 

季衣「そんな兄ちゃんずるい!!!」

 

 

一刀「・・・ずるい?」

 

 

季衣「そんなに大きくなっていきなりかっこよくなるなんてずるいよ!!」

 

 

春蘭「ずるいぞ北郷!!」

 

 

華琳「たしかに・・・・・ずるいわね。」(なんでそんなかっこよくなって現われるのよ!!)

 

と華琳は少し頬を赤く染めて言う。

 

 

 

それに対して一刀は

 

 

ガクッ

 

 

一刀「あのなっ!逆に言えば皆と6年も会ってないことなるんだぞ?こっちは損した気分だよ。」

 

 

華琳「そんなことはどうでもいいわ。」

 

 

いや、よくないだろ・・・・

 

 

 

 

流琉「それにしても兄様。ずいぶんと変わった格好をしてますね。」

 

 

一刀は白いスーツを着ていた。これは親友の結婚式に出たためだからだ。

 

 

一刀「ん?ああ、これ?結婚式だったからな。」

 

 

 

魏一同「「「「「!!!!!!!!」」」」」

 

 

一刀「だからこういう格好を・・・・・あれ?どうしてみんな武器を構えて・・・・」

 

 

華琳「春蘭・・・」

 

 

春蘭「はっ!!!」

 

 

華琳「殺りなさい」

 

 

春蘭「おまかせを!!」

 

 

華琳はそう命令し、春蘭は剣を振るう。

 

 

一刀「ま、待って!ち、ちがう。違うんだ!!」

 

 

春蘭「問答無用!!!!!!」

 

 

凪「隊長〜〜〜〜!!!」

 

 

一刀「凪まで〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

 

二人はものすごい顔で一刀を襲う!

 

 

だけど一刀はこの6年間、遊んでいたわけではない。皆に追いつくために剣の修行をしたのだ。

 

紙一重で二人の攻撃をかわす。

 

 

春蘭・凪「「!!!!」」

 

 

一刀「ま、待てっ!!結婚は俺じゃなくて友達の結婚式なんだよ!」

 

 

魏一同「「「「「「「え?」」」」」」」」

 

 

華琳「!!ならそうと言いなさい!!!まぎらわしいのよ!!!!」

 

 

華琳は怒って言う。

 

 

一刀「いや、分かるだろ。」

 

 

華琳「あなた自分がしてきたことを胸に手を当てて考えてみなさい。」

 

 

一刀「・・・・・・・・・・すみません。・・・・なあ俺そんな信用ない?」

 

 

魏一同「「「「「「「「ない!!!!」」」」」」」

 

 

一刀「とほほ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

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一刀の結婚のことで騒ぎ少し落ち着いたところで呉の王、孫策が一刀に話しかけた。

 

 

雪蓮「そろそろあなたにお礼を言わないとね。」

 

 

一刀「お礼?」

 

 

雪蓮「ええ、周喩と黄蓋の命を救ってくれたことにね。」

 

 

一刀「!!!!!」

 

 

一刀は驚き華陀の方を向いた。

 

 

華陀「す、すまない。北郷殿。話してしまった・・・」

 

 

一刀「・・・・・・・そうか。」

 

 

翠「なあ、どうして二人を助けたんだ?」

 

 

このことに最初に疑問を持った翠が聞いた。

 

 

一刀は静かに答えた。

 

 

一刀「・・・・いつか三国が手をとりあい、分かり合える時が来る。そう思ったから・・・かな?あと・・・・」

 

 

祭「あと?」

 

 

一刀「綺麗な女性を見捨てることなんて男として出来るわけないからね。」

 

 

と笑顔で言う。

 

 

種馬スキル発生・・・・・・

 

 

冥琳・祭「っ////」

 

 

二人の顔が赤くなる。

 

 

それに対して華琳は

 

 

華琳「・・・・なに口説いてるのかしら!!!」

 

 

一刀「い、いや俺は本当のことをって『ギリギリ』痛い!痛い!」

 

 

華琳が一刀の首を絞める

 

いち早く我に返った冥林は咳払いをし一刀に問う。

 

 

冥琳「一つ聞きたい。北郷はこういうことになることを知っていたのではないか?」

 

 

その質問に一刀は

 

 

一刀「それは買いかぶりすぎだな。俺は神じゃない。すべてを知ることなんて出来るわけがないよ。例え華琳が覇道を歩んでも俺はそれを否定しなかった。」

 

 

冥琳「なるほど・・・・さすがは三国を救った英雄だ。」

 

 

そう言うとここにいるほとんどの者が頷いた。

 

 

だが一刀は・・・・・

 

 

一刀「俺は何もしてないよ。この平和を作ったのは魏・蜀・呉、皆の力さ。俺はただ華琳にほんの少しの助言をしただけだよ。」

 

 

風「お兄さんは少し自分を過小評価しすぎですよ〜〜。」

 

 

一刀「そうでもないさ。みんなと一緒に戦えたことに俺は自分に誇をもってるよ。」

 

 

そうやって一刀は答える。

 

 

ここにいるほとんどの者は今こう思っただろう。

 

 

外見だけではなく、中身もかっこいいと・・・・

 

 

だが華琳はどこか不安そうだ。

 

 

華琳(なんか嫌な予感・・・)

 

 

 

 

雪蓮「ふふ、いっぱい食わされたわね。」

 

 

冥琳「そうだな。」

 

 

冥琳は笑って言う。

 

 

雪蓮「一刀。わたしの真名は『雪蓮』よ。」

 

 

冥林「冥琳だ。」

 

 

小蓮「あ〜〜〜!二人ともずる〜〜い。一刀!一刀!わたしの真名は小蓮よ。シャオって呼んで?」

 

華琳(やっぱり!あの種馬〜〜!!!)

 

 

 

 

一刀「え?いいのか。大事な真名を俺が呼んで。」

 

 

冥琳「今さらなにを言う?命を救ってくれたんだ。真名を許すのは道理ってものだろう?」

 

 

一刀「・・・・・・・・」

 

 

祭「そうじゃな。北郷!わしの真名は祭だ。お主に真名をささげよう。」

 

 

思春「・・・・・思春だ。」

 

 

明命「明命です。一刀様。そ、そのよろしくお願いします。」

 

 

穏「わたしの真名は穏です〜〜。これからよろしくお願いしますね〜一刀さん。」

 

 

亞抄「え、えと亞抄です。よ、よろしくお願いします。」

 

 

一刀は戸惑ったが

 

 

一刀「ありがとう。みんなの真名受け取るよ。これからよろしく。」

 

 

 

 

雪蓮「ほら、蓮華も」

 

 

蓮華「わたしは・・・嫌です!!」

 

 

全員「!!!!!!」

 

 

一刀「・・・・・・・・」

 

 

 

 

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雪蓮「ちょ、ちょっと蓮華。あなた何言い出すのよ!?」

 

 

蓮華「冥琳を助けてくれたことは、お礼をいいます。しかし・・・・」

 

 

一刀はこのことに察しは付いていた・・・・

 

 

蓮華「祭の場合は別です!!北郷は祭に対して長江の下流付近に華陀を配置させただけだった!運が良かったから命は助かったものの、矢を胸に刺され、あまつ長江に流され、命を失ってもおかしくなかった!!」

 

 

孫権さんは怒って言う。

 

 

俺はそのことに対して何も言えなかった。

 

 

冥琳「しかし蓮華様。北郷がわたしたち二人を救ったのは事実です。」

 

 

蓮華「だがっ!!」

 

 

一刀「いえ、孫権さんの言うとおりです。」

 

 

雪蓮「一刀!?」

 

 

一刀は立ち上がり孫権の前に来た。

 

 

そして一刀は深く頭を下げた。

 

 

一刀「すいません。あなたの言うとおりだ・・・・。祭さ・・・黄蓋さんは一歩間違えたら死んでいた・・・・。」

 

 

蓮華「・・・・・・・・・・」

 

 

一刀「謝って許してもらおうと思いません。怒るのも当然でしょう・・・・」

 

 

華琳「一刀・・・・・」

 

 

祭「北郷。顔を上げよ。おぬしのおかげでわしらが生きているのは事実。・・・・権殿。」

 

 

蓮華「・・・・・・・・・・・・」

 

 

一刀は顔を上げ、また「すいません」といい

 

 

一刀「ちょっと外の空気を吸ってきます。」

 

 

そう言い一刀は大広間出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小蓮「おねえちゃん、言いすぎだよ!!」

 

 

冥琳「蓮華様、小蓮様のいうとおりです。もっと別の言い方があったのでは?」

 

 

蓮華「・・・・・・・・・」

 

 

一同「・・・・・・・・・・・・」

 

 

沈黙が続く

 

 

その時

 

 

華陀「あの、ちょっといいかな?」

 

 

沈黙を破ったのは華陀だった。

 

 

華陀「確かにあの時、黄蓋さんは矢を受けていた・・・・・だけど、矢尻が少し潰れていて矢は心臓まで全然届いていなかったんだよ。」

 

 

全員「!!!!!!!!!!」

 

 

華琳「どういうこと?矢尻が潰れていたなんて・・・・ありえないわ。秋蘭、あの時武器の管理責任者は?」

 

 

秋蘭「確か・・・北郷です。華琳さま。」

 

 

全員「!!!!!!!」

 

 

全員がさらに驚く。だけど一番驚いているのは・・・・・蓮華だった。

 

 

 

蓮華「そんな・・・・」

 

 

雪蓮「いかなくていいの?蓮華。」

 

 

蓮華「っ!!!!」

 

 

蓮華は慌てて一刀の後を追いかけた・・・・・・

 

 

 

 

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コメント
更新頑張ってください(BX2)
矢尻→鏃のが良い様な気がしました。(タンデム)
盛り上がってきましたね〜♪蓮華劇場のはじまりだーーーーーーーーーーー?(ブックマン)
誤字報告〜 3p目 亞抄「え、えと亞抄です。よ、よろしくお願いします。」   亞莎の間違いですね。(Poussiere)
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