寂しがりやな覇王と御使いの兄 アフターストーリー
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曹嵩「平和ね」

 

一刀「平和ですね」

 

華琳「やっと平穏に過ごせますね、お母様」

 

官渡決戦から半年が経過し、各地で復興が進み少しずつだが民が穏やかに過ごせるようになっていた。

現在は領地を治めに帰国している将を除き、洛陽に滞在し平和を各自謳歌していた。

 

戦時中と比べて変わった事といえば、桃香が発案した真名で呼び合うを決めたことだ。

決戦が終り、洛陽で祝勝会を催しすべての陣営だった将が集結した。

そこで桃香はこれから太平の世が始まるのに、共に戦いぬいた仲間でいつまでも他人行儀な呼び方は嫌だから真名で呼び合いましょう!と言い出すと、一部の将は敵方・袁紹軍だった将との交換は・・・としぶったが、月が「私は賛成です。せっかく平和になったのですから、過去の遺恨は水に流し、新しい付き合いを始めましょう」と桃香の意見を支持する姿勢を見せた。

 

言い終わると全将の目線が月に向き、それに気が付いた月が「は、恥ずかしいです・・・へぅ〜〜〜」と可愛らしく動揺する月を見て我さきに賛成だ!と言い出し、結局全将が陣営の垣根を越えて真名交換終えていた。

 

 

名実共に名君・幽州の大徳と称される桃香の提案

 

優しき心と献身的な姿を併せ持つ月の賛成

 

この2人の提案を突っぱねる事出来る人居ないと断言できる!

 

 

 

 

 

 

 

曹嵩「ところで一刀」

 

母さんに呼ばれてたけど・・・うわ〜すっごいニヤニヤして悪そうな笑顔浮かべてるよ・・・

凄い嫌な予感が・・・

 

 

一刀「な、なんですか?母さん」

 

曹嵩「一刀や仲間の子達の力で天下泰平の世を再び迎える事が出来ました。大きな戦が無くなったことで戦時中では向ける事が出来なかった事にも目が向けられるようになりました・・・そこで再び一刀に聞きたい事があります」

 

この流れって・・・もしかしてあれか?あれの話しなのか!?

華琳もなんかニヤニヤしてるし!

 

曹嵩「一刀のお嫁さんは全員で何人になりそうかしら!!」

 

一刀「やっぱりかあああああ!」

 

 

曹嵩「もう、いきなり大声あげるなんてはしたないですよ・・・それでどうなの!?」キラキラ

 

一刀「そんな目を輝かせて聞く内容じゃないですよね!?」

 

曹嵩「何を言っているの一刀!可愛い娘になるのだから、事前に準備しておきたいじゃないの!」

 

一刀「そういう事じゃなくてですね・・・それにそんな大勢嫁にする誑しみたいに言わないで下さい」

 

華琳・曹嵩「「え?」」

 

 

その え?今頃何言い出してるの?って表情やめて!

というか、母親にすら誑しとか思われてる俺って・・・

 

 

 

曹嵩「一刀は今更な事言い出すし、人数は教えてくれませんし・・・」

 

やっと諦めてくれたかな?

義母とはいえ、母親にそういう事言うのは流石に恥ずかしいすぎるよ

 

 

曹嵩「仕方ないですわね・・・華琳、例の物は完成したから」

 

華琳「もちろんですお母様、私を含め一刀に好意を寄せている女の子をより好感度の高い順番に表した資料になります。」

 

曹嵩「一刀に恋慕していない子は除いているのですね、よく作ってくれました。どれぐらいの子が一刀に想いを寄せてるか楽しみね♪」

 

 

え?今なんて言った?

華琳いつの間にそんな物を・・・というか母さんもなんて物を作成依頼してるの!?

そんなに息子の関係気になるの!?

 

 

 

1 元魏将 七乃

 

2 桃香 月 恋 愛紗 明命 

 

3 翠 星 詠 蒲公英

 

4 美羽 斗詩 猪々子

 

5 雪蓮 紫苑 張飛 朱里 雛里 思春 華雄

 

 

曹嵩「あらあら〜華琳達だけじゃなく、候補が一杯いるわね!まずこの割り振りにした理由を聞かせてもらえるかしら」

 

華琳「まず5番の将は美羽・桃香の配下達になります。雪蓮は美羽に夢中、朱里・雛里・思春は一刀を恩人と思っており恋慕は確認されていません。」

 

華琳「鈴々は一刀の武に惹かれ、華雄と紫苑は君臣としての立場の将では比較的付き合いが深いという理由となっています。冥琳や祭などの名は載せませんでしたが、こちらは互いを高め合う戦友といった感じです」

 

曹嵩「華琳の話しを聞く限りですと、5の子達と孫策さんの仲間の子は恋心に発展するのは無さそうですね。4は一刀と幼少の頃から付き合いがある子達ね、美羽ちゃんが4ってのは低くないかしら」

 

 

華琳「確かに美羽は私や一刀の幼馴染ですが、一刀の事を”兄”として慕っているみたいですので、恋愛感情は無いと美羽から聞いています。斗詩と猪々子も幼馴染としての親愛だそうです」

 

 

美羽達本人から確認済みなのね。どんだけ根回ししてるんだと聞いても無駄そうだよな〜

 

 

曹嵩「確かに美羽ちゃんは恋人と言うよりかは兄妹って感じだものね。華琳もうかうかしてると美羽ちゃんの方に恋ちゃんや流琉ちゃん達に”正妹”の座奪われちゃうわよ?」

 

華琳「大丈夫です、奪われそうになった時は全力で排除します!」

 

曹嵩「その意気や良し!流石私の娘だけあるわね。ですが・・・一刀の事ですから街をふらっと歩くだけで新しい妹を連れてくるかもしれませんよ?」

 

華琳「む・・・確かに一刀なら・・・その場面が容易に想像出来てしまいます」

 

曹嵩「でしょ?だから慢心しては駄目よ、華琳」

 

華琳「わかりましたお母様!」

 

 

恋は特別だったから除くけど、俺そんなにほいほい妹連れて来ないから!というかどんな状況そう何度も起こったりしないから!

 

 

 

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曹嵩「次は3の子達ね、ここの子達から一刀を慕う気持ちが強いと見てますが」

 

華琳「3は天水から一刀に従った詠、涼州で親しくなった翠や蒲公英、それに一刀に絶対の忠誠を誓う星と逸材揃いです。ですが翠や詠はまだ自分の気持ちに正直じゃないですね。詠は大分素直になってきてますがまだまだ先は長いかと」

 

 

曹嵩「無邪気に懐いている蒲公英ちゃんと、旅をしてた一刀を慕って配下となってくれた星ちゃんはどうなの?」

 

華琳「星は”まだ”尊敬の対象として見ているかもしれませんが、一刀が”偶然押し倒したりして”恋慕に変わる可能性は高いです」

 

曹嵩「そう・・・”偶然”なら仕方ないですわね」

 

華琳「えぇ....あくまで”偶然”ですから」

 

 

そんな偶然偶然連呼しないで!

ありえないけど!絶対ありえないけど、ありえそうになってくるから怖いよ!

 

華琳「蒲公英も聞いた話しでは兄として慕い、じゃれあっていると聞きます。ですが、これもまた何かの”偶然”で・・・ふふふ」

 

曹嵩「そう、その2人の進展には注意しなければいけませんね。次は2の子達ね、ここにワンコ隊の3人と桃香ちゃん、月ちゃんが入るのね」

 

華琳「はい。前世の記憶がある私達や例外の七乃を除いて、一刀を慕う子達で最上位に君臨します。特に愛紗や恋は一刀が旅を始めた時からの付き合いです。月は一刀の身の回りや政務の手伝いを行う一方で、一刀が遠征してる間は留守を守る、領民から良妻賢母と称されるほどであり、一刀もそんな月を溺愛しています・・・私の存在を忘れるほど・・・ね」

 

 

なんで月が天水や長安の領民から良妻賢母と言われてるの知ってるんだ?

俺は話してないし、華琳が長安と天水に行った事ないはずなんだが・・・

面白がって華琳に言いそうな容疑者(風)がいるな〜

 

 

華琳「桃香も一刀との付き合いはかなり深いです。一刀が旅で幽州・琢郡に立ち寄った時から面識を持ち、黄巾党・反連合・対袁紹と常に一刀と共に戦い、一刀に味方してくれていました。」

 

華琳「韓当達の話しでは、桃香は最初は一刀の見識・能力に憧れ親愛と思い込んでいたそうですが、韓当・朱里・雛里の後押しで自分の本心に気

が付き、今では月と並び一刀大好き勢の筆頭候補となっています」

 

 

曹嵩「・・・ちなみに桃香ちゃんが恋心を自覚したのはいつですか?」

 

華琳「反連合が終結し、桃香や雪蓮達が洛陽に滞在してた時です。正確に言いますと、一刀が西涼に旅立つ少し前ぐらいです」

 

曹嵩「なるほど・・・一刀!」

 

 

桃香の説明を聞き終えた母さんがこちらに視線移し、なにやら責めるような視線を向けてくる

 

一刀「え〜と・・・なんでしょうか」

 

曹嵩「なんですかではありません!なんで洛陽の時に桃香ちゃんを紹介してくれなかったんですか!」

 

一刀「紹介してくれなかったも何も・・・今でも桃香からはっきりと気持ちを言われてませんので。。。」

 

 

曹嵩・華琳「「はぁ・・・・・・」」

 

 

華琳「あなたね・・・いくら桃香があなたの事を好いていても、あの子の性格だと私達に遠慮してはっきりと伝えようとしないでしょ。」

 

曹嵩「月ちゃんに関しても一緒ですわね。桃香ちゃんと月ちゃんはどうしても一歩引いてしまうんですから、一刀から迫ってあげないと駄目じゃ

 

ないですか!それにいくら鈍い貴方でも2人からの好意には気が付いてるんじゃないの?」

 

 

一刀「華琳と母さんは『これだから女心がわからない鈍感は救えないわ』と言ってるけど・・・これ以上出したら軟派野郎じゃないか!」

 

 

華琳「手を出しまくっておいて今更何を言ってるのかしら?手を出しまくった結果がワンコ隊であり、今の桃香や月じゃないの」

 

はい、その通りです・・・

正論すぎて言い返せない

 

曹嵩「一刀、嫁は何人増えようが構いません。ですが、女の子の気持ちにはきちんと答えてあげなさい。華琳もそれでよろしいですね?」

 

華琳「一刀の手癖の悪さは昔からなので、ちゃんと釣った魚にも餌を与えてくれれば私は文句はないです」

 

曹嵩「華琳の許可も出ましたので、今すぐ桃香ちゃんや月ちゃんの下に行きなさい」

 

一刀「今からですか!?この後仕事あるんですが!」

 

曹嵩「仕事と女の子どっちが大事だと思ってるんですか!そんな物は他の人に任せなさない!」

 

一刀「そういう訳には行かないですって!それに、桃香達がどこに出かけてるかもしれませんし」

 

華琳「それなら問題ないわよ。月は執務室、桃香は街の広場に呼び出してあるから行ってきなさい」

 

一刀「華琳・・・謀ったな!」

 

華琳「人聞き悪いわね、一刀がいつまでもうだうだしてるのが悪いんじゃない」

 

一刀「うぐ・・・わかったよ、行ってきます...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とぼとぼと部屋を出て行く一刀の姿を華琳と曹嵩は”やれやれ”と言った表情で見つめていた

 

曹嵩「ふふ、これで正式に一刀の嫁に2人追加ね」

 

華琳「2人で済めばいいんですけどね」

 

華琳は含みを持たせた言い回しに母の曹嵩は?を浮かべていたが、面白そうな事になりそうな気がして黙ってる事にした。一刀が居る時から部屋のドアが少し空いていた事も・・・

 

 

 

曹嵩「そういえば、なんで七乃ちゃんは華琳達と同格の1に入ってるの?」

 

華琳「それも・・・今後のお楽しみですお母様。それにしても・・・変な行動起こさなければいいんだけど」

 

 

 

 

 

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華琳と母親に追い出された俺は月の居る執務室に向かっている。俺は華琳達が好きなのはこれからも変わる事は絶対ない。なら月や桃香、それに

 

新しく俺に仕えてくれたみんなの事はどう思ってるんだ?

彼女達は華琳達とまた別の魅力があり、惹かれてるのも事実。俺が彼女達をどう思ってるのか・・・ちゃんと自分の心に向き合わないとな。

華琳と風とかにかなり嫌味言われるかもしれないけど・・・

 

 

 

コンコン、ガチャ

 

一刀「月〜居るかな?」

 

月「一刀さん?どうかしたんですか?」

 

 

部屋に居るのは月一人だけか、話しをするにはちょうどいいな

 

 

一刀「あ〜ちょっと月に話しがあってね」

 

月「私にですか?なんでしょうか」

 

 

月は確認していた書類から目を離し、一刀のほうに目線を移した。月はどんな理由でも一刀に会えて嬉しいのか、若干頬が紅くなっている

 

 

一刀「あ〜なんと言えばいいかな・・・さっきまで母さんと華琳の三人で話してたんだ」

 

月「戦後復興も大分落ち着きましたからね。一刀さん達は色々ありましたから、親子水入らずでのんびり過ごせてよかったです」

 

 

月も俺の補佐で毎日かなりの書類を捌いて疲れてるはずなのに、俺達の事を心配してくれてたのか・・・

くそー!天使か!この子は天使なのか!?

大天使・サリエルならぬ、ユエエルと名づけてやる!

 

 

 

 

 

一刀「月!」

 

月「は、はい!なんでしょうか」

 

一刀「結婚しよう、俺の・・・お嫁さんになってくれ!」

 

 

月「・・・え?今なんと仰いましたか?」

 

 

やべ、自分の心を確かめる前に求婚しちゃった!

いくら月が天使だからと言って、本当に嫌ならこんな言葉出てこないよな?というかは・・・問題なし!

 

 

一刀「何度でも言うよ、俺のお嫁さんになってくれ!」

 

月「嫁・・・・一刀さんの・・・お嫁さん・・・・へ・・・・・・へぅ〜〜〜〜〜〜!!」

 

一刀「ど、どうしたんだ月!落ち着いて!」

 

月「へぅ〜〜〜〜〜!へぅ〜〜〜〜〜!」

 

 

 

俺が嫁にしたいと言ったら、顔を真っ赤にして部屋をアタフタし始めた!?しかもへぅ〜って奇声もずっとあげてるし!

 

そんな月もかわいい・・・って!冷静に分析してる場合じゃなかった、どこかにぶつかる前に止めないと!

 

 

一刀「月!」

 

月「っきゃ!」

 

 

ふぅ〜危なかった。壁にぶつかりそうな所だったが、ギリギリの所で

抱き寄せることが出来た。

大声で言ったから混乱したのかな?今度は耳元で言ってみるか

 

 

一刀「落ち着いた?」

 

月「はい。あの・・・さっきのは本当ですか?」

 

一刀「こんな大事な事なんだ、嘘なんて言わないよ。俺のお嫁さんになってくれ」

 

月「一刀さん・・・きゅぅぅぅ」

 

 

あれ?さっきの反省を踏まえて耳元で言ったら気絶しちゃった・・・まだ返事聞いてないけど....とりあえずこのままじゃ駄目だし、とりあえず

 

寝かせて桃香の下に向かうか。華琳の呼び出しだから多分もう居ると思うし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「流石お兄さんなのです、あれで自覚無くやってますからね〜」

 

???「しかも月も予想外の台詞を聞いて気絶したと思い込んでるわね。というか過程をすっ飛ばして嫁になれってなんなのよ!」

 

???「昔よりも誑し度が上がってますね、狙ってやっていないのがまたひどいところですね」

 

???「あれは流石に月が可哀想なのじゃ・・・女の敵だと思うのじゃが」

 

???「あれは言っても無駄よ。一刀が移動したから行くわよ!」

 

 

 

 

 

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広場に来たのはいいが、桃香はどこ居るんだろ?

広場と言っても戦後の改装でかなり大きくしたからな〜華琳に居る場所を詳細に聞いておけばよかった

 

 

桃香「一刀さん〜〜!こっちですー!」

 

 

一刀が周りを見渡して桃香を探していると、桃香が先に一刀の姿を見つけて小走りで一刀の下に駆け寄ってきた

 

民は一刀が城から出てきた事で緊急事態でも起こったのかと心配そうな顔をしていたが、桃香が顔をほころばせながら駆け寄って来るのを見て各自仕事に戻っていった。初めて見る人なら慌てるかもしれないが、一刀が色々な女の子を連れて歩いているのは見慣れた光景なので洛陽に住まう民は気にしなかった

 

 

一刀「いきなり華琳が呼び出してごめんな、忙しくなかった?」

 

桃香「ちょうど盧植先生と一緒に行ってた近所の子供達の勉強会が終わったところでしたので大丈夫です!」

 

 

一刀「盧植さんとか・・・あれから仲直りは出来たみたいだね」

 

桃香「一刀さんが話し合いの場を設けてくれたお陰です、あれが無ければ気まずくて今でも話す事出来なかったと思います」

 

一刀「そんな事ないと思うんだけどな〜桃香なら自力でなんとかなってたと思うよ?」

 

桃香「ん〜そう言ってもらえるのは嬉しいんですが、私の事過大評価しすぎですよぉ〜」

 

一刀「桃香こそ過小評価しすぎだと思うな。桃香はどんなに嫌われたり話そうとしない相手でも踏み込んで、壁を壊すと思ってるんだけどな」

 

桃香「も、もう!一刀さん!私の事はいいですから、本題に入って下さい!」

 

 

本心で思ってること言っただけなんだけどな〜

顔を赤らめて、手で顔をパタパタ扇いでるけど、今日そんなに暑いかな?

 

 

一刀「それで本題なんだけど・・・俺の嫁にならないか?」

 

桃香「かかかかかか一刀さん!?いきなり何言い出すんですか!?」

 

一刀「何をって・・・そのままの意味だよ」

 

桃香「ちょっと待ってください、いま落ち着きますんで」

 

 

そう言うと桃香は赤くなった顔を手でパタパタ扇ぎ出した。

小声で落ち着け、落ち着くのよ私と言ってるけど・・・

 

 

桃香「よし、落ち着きました。それで・・・どうして急にそんな事を言い出したんですか?」

 

 

桃香になら事情伝えてもいいかな?付き合いもだいぶ長くなってきたし

 

 

一刀「実は・・・」

 

さっき三人で話していた内容を正直に伝えたは。それを聞いた桃香はため息をつきながらも合点がいったと納得顔だった

 

 

桃香「まったく、一刀さんらしいと言えばらしいですが・・・一刀さんは華琳さんや曹嵩さんに言われたから私の所に来て・・・その・・・あんな事言ったんですか?」

 

一刀「ここに来てたのは確かに華琳達が言われてだけど、桃香に言った事は紛れも無く本心から言った事だよ」

 

桃香「一刀さんの気持ちは嬉しく思いますが、華琳さん達の方が私よりも一刀さんのお嫁さんに相応しいかと・・・」

 

一刀「華琳達には華琳達の、桃香には桃香だけの魅力があるんだ。どちらが相応しいとかは無いよ」

 

桃香「私だけの魅力・・・ですか?」

 

一刀「困ってる人が居たら必ず助け、その人にとって何が手助けになるかをすぐに判断できるところ。身分の差で差別せずに、すべての民に意見を聞いて政に反映させようと努力してるところ。その優しさから民の支えとなり、また希望となれる」

 

 

困ってる人が居ても見て見ぬ振りをする者・助けても”助けてあげた”と恩をきせる者が居る中、本当に困ってるのか・何を求めてるかをすぐに判断して行動が出来、自分の領地での政をより良くする為に万民から意見を聞き反映を目指す。これは言うのは簡単だが、戦乱の世でこれを実行出来てた者がはたして大陸で何人いただろうか・・・

 

 

桃香は片方でも困難な事を完璧に実行する能力・行動力を兼ね備えている。初めて会った時に畑仕事をしていたのがいい例だ、そんな桃香が治めていたからこそ戦乱の世でありながら治世を保つ事が出来たのだろう。

 

 

俺の説明を聞いて、桃香は照れてたのか頬を赤らめてる。

長ったらしい説明を入れたけど、つまるところ

 

 

 

一刀「桃香の笑顔がとても魅力なのがいけない!」

 

桃香「・・・ふぇ?」

 

一刀「なんだかんだ理由を付けたけど、やっぱり桃香の笑顔が可愛くて魅力的なのが悪い!」

 

桃香「えぇーーー!私のせいですか!?この状況の発端は私の顔なんですか!?」

 

一刀「うむ、桃香がこんなに可愛らしい顔になったのが悪い!」

 

桃香「えっと・・・とりあえずごめんなさい?」

 

一刀「素直に謝ってくれたから今回は許してあげるよ」

 

桃香「ありがと・・・って!なんで私が謝ってるんですか!?私どっちかと言うと被害者ですよね!?も〜〜私をからかって楽しんでるんですよね!?」

 

一刀「そんな事ないさ、桃香が本当に可愛いし魅力的だからこそ言ってるんだよ」

 

桃香「あぅあぅ・・・このような人通りの多い場所であまり可愛い連呼しないでください・・・恥ずかしいですよ」

 

 

言われてみれば・・・確かに広場から移動してなかったからいつの間にか見物目当ての野次馬が集まってるな。

ふむ、俺は以前から民に醜態さらす事には慣れてるし、洛陽の民にとっても日常の一コマに過ぎないから面白がって集まってるだけ・・・

待てよ、恥ずかしがるって事はこの状況に慣れてないという事。ならばせっかく民がこんなに集まってるんだしもっと桃香に何か言ってみるか

 

 

一刀「何を恥ずかしがることがあるんだい?むしろ見せ付けてやればいいじゃないか。俺と桃香の仲を・・・さ」

 

 

あれ、なんかすっごいキザ野郎になってるような・・・気のせいか?

きっと気のせいに違いない、男連中が舌打ちしてるが無視だ!

それで桃香の反応は・・・

 

桃香「すみません・・・私そういうキザな言い方は好きではないので」

 

 

すっげージト目で見られてた!からかうどころか逆効果だか!

おかしいな、風がこう言えばいいって前教えてくれ・・・・騙されたかああああ!!

 

今度会ったらほっぺ引っ張ってムニムニしてやる!

 

 

桃香「それでその・・・一刀さん本来の言い方でその・・・言ってほしいな〜なんて」

 

 

 

俺らしい言い方か〜

かえってそう言われると難しいな・・・

桃香が納得してくれて、俺らしい表現か

 

 

 

一刀「桃香、俺は君の敵対してた者でも自軍に取り込む懐の大きさ、慈愛精神とどんなどんな逆境でもくじけない心に惹かれていったんだ。戦乱が終わったいま、これからは俺の傍にいて俺を支えてくれ」

 

 

桃香「あわ、あわわわわわ!かかかかか、考えさせてくださいいいいい!」

 

 

 

一刀「・・・・桃香にも逃げられちゃった」

 

 

 

 

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桃香SIDE

 

一刀「何を恥ずかしがることがあるんだい?むしろ見せ付けてやればいいじゃないか。俺と桃香の仲を・・・さ」

 

 

一刀さんの事を知らない子だったら・・・多分この台詞を言われたら喜ぶんだろうけど、一刀さんを知ってるだけあって違和感が....

 

 

「すみません・・・私そういうキザな言い方は好きではないので」

 

 

確かに一刀さんの台詞と表情があっててかっこよかったけど・・・普段の一刀さんを知ってると、普段の優しい一刀さんの表現がやっぱりいいかな〜って.....なんか一刀さん頭抱えて唸ってますけど・・・

 

「それでその・・・一刀さん本来の言い方でその・・・言ってほしいな〜なんて」

 

 

琢郡でまだ太守になる前は結構告白されてたけど、全然心に響かなかった。

けど、こうして一刀さんから新しく聞ける台詞にドキドキしてる・・・う〜お母さんにこんな姿見られたらなんて言われてるかな

 

 

一刀「桃香、俺は君の敵対してた者でも自軍に取り込む懐の大きさ、慈愛精神とどんなどんな逆境でもくじけない心に惹かれていったんだ。戦乱が終わったいま、これからは俺の傍にいて俺を支えてくれ」

 

 

一刀さん直球すぎますよ!

確かに一刀さんの言葉と言いましたけど、自分の言葉の破壊力を自覚してください!しかも外面だけじゃなく、内面をこれほど言ってもらえるのは嬉しい!嬉しいけど....民の人達が大勢集まってる中で言われるのは恥ずかしすぎるよ!

 

 

う〜恥ずかしさのあまり走り出しちゃったよ....

返事もしてないし、後でちゃんと返事しないと

 

 

桃香SIDE END

 

 

 

 

???「聞いたわね」

 

???「はい。聞きましたし、すべて見てました」

 

???「これは見過ごせませんねぇ〜すぐに凪ちゃんや霞ちゃん達に知らせて、お仕置きです」

 

???「私は流琉や季衣を連れてきます」

 

???「私は華琳様、春蘭、秋蘭を連れてくるわ、???はあいつの足止めを頼むわね!」

 

 

 

 

 

???「やれやれ、今回は擁護できそうにないのじゃ」

 

 

 

 

 

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月SIDE

 

 

へぅ〜まだ顔が熱いです・・・

一刀さんから求婚された時は驚きのあまり気絶してしまいました。

私は天水でお会いした時から一刀さんに好意を抱いていました。恋をしたことのない私がまさか一目惚れするなんて....天水で領主をしていた頃は思ってもみませんでした。

 

一刀さんの周りには一刀さんが最も大切にしている華琳さん達が居ます。なので一刀さんへの恋心を自覚した後、私はワンコ隊加入などを考えましたが、結局今まで通りの関係を望みました。

 

一刀さんのお傍にお仕えできるだけで幸せでしたが・・・もう自分の心に嘘は付けません!

 

私も一刀さんのお嫁さん候補に名乗りを挙げさせていただきます!

意識が無くなる前に確か広場に行くと言ってましたし、一刀さん待ってて下さいね!

 

 

 

月SIDE END

 

 

 

 

 

 

一刀「桃香どこ行ったかな」

 

桃香が走り去った後、馴染みのある民から茶化されたり、面白がって事情を聞いてくる人に囲まれて、完全に見失ったよ...

 

これからどうするかな〜桃香の捜索を続けるか、月の様子を確かめに一旦戻るか

 

 

 

一刀さ〜〜〜ん!

 

 

一刀「ん?この声は月か?」

 

 

月「はぁ・・・はぁ・・・やっと....見つけました」

 

一刀「息を切らしてるが、大丈夫か?」

 

月「はい....一刀さんに早く会いたくて、城から走ってきたので・・・少し息切れしてしまっただけです」

 

 

少し疲れた表情を出しながらも、いつも変わらぬ笑顔を俺に向けてくれている。

 

 

本当にこの子は・・・・いい子すぎる!

 

 

こんないい子は他の野郎に渡してたまるか!

 

 

一刀「月!もう一度言わせてもらう!俺と『あ、居た居た!一刀さん〜〜〜!』ん?この声は桃香か?」

 

 

呼ばれた方向に顔を向けると、人混みを掻き分け桃香が姿を現した。

月も同じように桃香に視線を向けるが、若干落ち込んでるのは気のせいか?

 

 

桃香「ふぅ〜〜一刀さん、捜しましたよ」

 

一刀「いや・・・その台詞は普通逆だよね?桃香が走り去ったから逸れただけだからね?」

 

桃香「だって・・・いきなりあんな事言われるなんて予想していませんでしたから・・・・それで一刀さん、先ほどの返事を言いに来ました。聞

 

いてくれますか?」

 

一刀「あぁ、聞かせてくれ。桃香の本心を」

 

 

 

 

 

 

 

桃香SIDE

 

す〜〜は〜〜〜す〜〜〜は〜〜〜

 

私は数回深呼吸をし、うるさいほど高鳴ってる心を落ち着かせる。

 

 

「一刀さん、私と初めて会った時の事覚えていますか?」

 

一刀「もちろん覚えているさ。あの時琢郡に寄ったのも、劉玄徳の噂を聞き、謁見出来ればと思っていたからね。まさか畑を耕してるとは流石に思ってなかったよ」

 

 

一刀さんがそう思うのも無理はないかな?太守となる前はお母様と筵売りや畑仕事ばっかりしてたからね。

 

それらのの癖でたまにやってないと落ち着かなくて・・・それに、民のみなさんと交流したり、気軽に意見交換が出来る場が必要でしたから

 

「あの時一刀さんに会えて僥倖だったのは私も一緒です。一刀さんは王者としての佇まい、気迫、万民を惹きつける魅力を放っていました。その時から私は一刀さんに興味津々でした」

 

 

「小さい時から発育が良かったせいか、私に言い寄ってくる男の子はたくさん居ました。でも近寄ってくる男の子からは全然魅力を感じる事が出来ず、私は男の子に興味を持てないのかな?と思っていた所に一刀さんと出会い、初めて男の子に興味を持つことが出来ました」

 

「それから黄巾党討伐の為に共闘、荊州の水鏡塾でお会いした時、反連合での共闘、対袁紹軍との共闘と一刀さんと関わる事が多くあり、そのたびにどんどん一刀さんに惹かれました」

 

「最初は尊敬から来る親愛かと思いましたが、洛陽で朱里ちゃん達に教えられ、恋心を自覚しました。一刀さんの周りには素敵な女の子がたくさんいます。なので一刀さんに告げるつもりはありませんでしたが、言わせていただきます。」

 

 

 

『私も一刀さんの事が好きです!何番目でも構いません、一刀さんのお嫁さんとしてお傍に居させてください!』

 

 

 

桃香SIDE END

 

 

 

 

 

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月SIDE

 

 

桃香『私も一刀さんの事が好きです!何番目でも構いません、一刀さんのお嫁さんとしてお傍に居させてください!』

 

 

え?え?なんで桃香さんが一刀さんに・・・

私は桃香さんの告白を聞き、動揺して何も言う事が出来ませんでした。

私は人の気持ちの機微には敏感な方だと思っています。なので、桃香さんの気持ちの変化にも気が付いていました。

ですが、私同様告白はしないと思っていました・・・ですが、私の予想に反して桃香さんは一刀さんに気持ちを告げてしまいました。

 

 

私が動揺してる間に、一刀さんは桃香さんに返事をしようと口を開こうとしています。

 

 

「か、一刀さん!!」

 

その時・・・私は咄嗟に今まで一番大きな声で一刀さんを呼んでいました。

 

 

一刀「いまの月か!?月の大声聞くの始めてだったからビックリしたよ」

 

桃香「へ・・・へ?月ちゃん居たの!?」

 

 

桃香さんは今になって私の存在に気がついた様でした。

存在を認知されないのは寂しいですが、私が桃香さんの立場だったら、きっと今の桃香さん同様周りなんて気にせずに、一刀さんに告白していました

 

「私は桃香さんが来る少し前に居ました。私も”桃香さん同様”一刀さんにお話がありましたので」

 

 

桃香さんは今の私の言葉を聞いて、会話の邪魔をしてしまった罪悪感を抱きつつ、私がなんの話しをするのかを見抜いたようです。

 

 

「一刀さん、今度は私の話しを聞いていただけますか?」

 

 

そう聞くと一刀さんは頷き、桃香さんは一歩引いて私に頑張ってと目で言ってたような気がしました。

 

 

「私は一刀さんに出会い変わる事が出来ました。一刀さんに出会う前までは戦を嫌い、人が傷つくのを恐れ、軍備増強を全く行っていませんでした。その結果、西羌族や韓遂さんに攻める隙を与えてしまい、結果的に天水のみなさんに迷惑をかけてしまいました。」

 

 

「その後一刀さんに助けていただいてからはずっと一刀さんの事を見ていました。軍師の方々と真剣に討論する姿、戦場では鬼神となり一騎当千の活躍をする姿・・・それらの姿を見るたびに私は惹かれていきましたが、最も惹かれたのは・・・楽しそうに笑いう姿でした」

 

 

一刀さんの最も魅力的な笑顔を見ることが出来たのは本当にたまたまでした。華琳さんや一部の方が一刀さんと深い絆で結ばれているのはなんとなくですがわかっています。一刀さんのそんな表情を見れて、華琳さん達には感謝の念と、そんな顔を向けてもらえる事へ嫉妬心が生まれました

 

 

「その後もずっと一刀さん新しい面を見れた時、お仕事で褒めていただけた時、頭を撫でてくれた時は幸せな気持ちになりました。」

 

 

「私も桃香さん同様、お傍に居られるだけで幸せでしたが、もう自分の気持ちに嘘を付くのは辞めにします。一刀さん、私の事もお嫁さんとしてお傍に置いてください!」

 

 

 

 

-8ページ-

 

 

 

月SIDE END

 

 

 

月「私も桃香さん同様、お傍に居られるだけで幸せでしたが、もう自分の気持ちに嘘を付くのは辞めにします。一刀さん、私の事もお嫁さんとしてお傍に置いてください!」

 

 

 

 

まいったな・・・桃香だけじゃなく、月にも先に言われちゃったな。

彼女達は勇気を振り絞って俺に気持ちを伝えてくれたんだ、俺もしっかり彼女達の気持ちに応えないと

 

 

一刀「桃香、月も俺の事を好きになってくれてありがとう。知っての通りだが、俺は華琳に春蘭や秋蘭、凪・沙和・真桜・霞・風・稟・桂花・流琉・季衣・天和・地和・人和の事が大好きだ。俺の命続く限り彼女達を護る。」

 

 

一刀「でもね、月や桃香・・・それに恋や明命達と過ごしていく日々で月達も俺の手でずっと護りたいと思うようになった。華琳や母さんに指摘されるまで気がつかなかったけど、俺も月や桃香達の魅力に惹きこまれていたんだ。」

 

 

一刀「2人の告白を聞いて本当に嬉しかった。こんな鈍感で何人の女の子にも好きだとと言ってしまう俺なんかでよければ・・・俺のお嫁さんになってください!」

 

 

月「一刀さん・・・」

 

桃香「一刀さん・・」

 

 

 

 

月「自分の事を”なんか”と卑下するのは辞めてください」

 

桃香「私達はそんな事は気にしませんし、逆に言えばそれだけたくさんの方を幸せにする事が出来るんですよ?」

 

 

月・桃香「「そんな他人を思いやることが出来る一刀さんだから」」

 

 

 

 

 

 

 

月・桃香『私達や華琳さん達は一刀さんを好きになったんです』

 

 

そうだよな・・・こんなどうしようもない所も認めてくれているんだ、卑下したりしたら駄目だよな

 

 

一刀「月・・・桃香・・・これからも俺の傍に居てくれ」

 

 

月「もちろんです」

 

桃香「嫌と言っても傍に居るもんね♪」

 

 

 

 

 

 

???「やれやれ、やっと終わったかしら?」

 

 

 

この声は・・・もしかして!

 

 

 

華琳「どうしたのかしら?なんか焦ったような表情してるじゃない・・・一刀?」

 

 

一刀「げぇぇ!華琳!」

 

華琳「いきなり失礼な呼び方ね。それよりも、月と桃香に気持ちは伝えられたのかしら」

 

一刀「あぁ、彼女達は俺の気持ちに応えてくれたよ」

 

 

華琳「そう・・・月や桃香の気持ちに応えるように言ったのは私だから、私からは言う事ないのだけど」

 

 

なんだろこの言い方・・・すっごく不幸な事が起きそうな気配が

 

 

華琳「このことを知らされてない子達への説明はしっかりするのよ?」

 

 

華琳が指差すほうに恐る恐る目を向けると・・・武官は愛用の武器を構え、軍師は拷問器具を手に・・・って!どっから持ってきたそんなもの!

 

 

 

風「お兄さん〜風達は最初からずっとお兄さんの行動を見ていたのですよ〜?風達には”お嫁さん”なんて言ってくれた事ないですよね〜?」

 

一刀「あの・・・最初といいますと」

 

稟「華琳様、曹嵩様とお部屋で話している時からですね、桃香殿と月殿には悪いと思いましたが、後をつけさせていただきました」

 

霞「せやせやー!うちらには言うてくれへんの?」

 

凪「隊長・・・私達より桃香様達の方が・・・」

 

沙和「あ〜!凪ちゃんが落ち込んじゃったの!」

 

真桜「可哀想な凪・・・うちらで慰めたる!」

 

季衣「兄ちゃん・・・」

 

流琉「兄様・・・・・」

 

春蘭「一刀〜貴様私達を捨てて桃香や月といちゃいちゃするつもりか!」

 

秋蘭「事情はわかっているが、私も加わらせてもらう」

 

天和「一刀〜!私じゃ駄目なの〜?」

 

地和「ちょっと一刀!私にも言いなさいよ!」

 

人和「一刀さん、私にも言ってください」

 

 

妹分の流琉と季衣、魏の良心の秋蘭、心が広い天和まで・・・これは逃げられない・・・か

 

 

桂花「観念したわね、愛紗・明命・恋も呼んであるから城でじっくり話しを聞かせてもらうわよ」

 

 

一刀「愛紗達まで居るのか!?・・・・さらばだ!」

 

 

春蘭「一刀が逃げたぞ!追えー追え!」

 

秋蘭「弓兵の目から逃れられると思うなよ」

 

稟「みなさん私達の指示に従って追撃を!」

 

季衣「兄ちゃん逃がさないよ〜!行こう!琉流!」

 

流琉「うん!逃がしません、兄様!」

 

霞「凪!沙和!真桜!うちらも一刀を追うで!」

 

凪・沙和・真桜「了解です!(了解なの〜!)了解や!」

 

 

天和「ふぁんくらぶのみんな〜!一刀を捕まえてくれたら特別らいぶを開催するよー!」

 

地和「ちぃ達のらいぶが見たかったら絶対捕まえなさい!」

 

人和「お願いね」

 

 

ほあーーーーー!ほあーーーーー!

 

 

 

一刀「ちょ!ファンクラブを動員するのは卑怯な!こうなったら意地でも逃げ切ってやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「行っちゃいましたね・・・」

 

月「一刀さん大丈夫でしょうか」

 

華琳「あの程度で死ぬほどヤワじゃないわよ、あれぐらいなら日常茶飯事だったもの・・・桃香、月....一刀の正妻は渡さないわよ」

 

 

桃香「一刀さんには何番でもいいと言いましたが・・・奪ってみせます!」

 

月「私もです・・・これからが勝負です!」

 

華琳「えぇ・・・でしたその勝負楽しみにしてるわ」

 

 

 

 

 

 

 

一刀「もう勘弁してくれーーーー!」

 

 

みんな「まちなさい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-9ページ-

 

 

 

日にちが空いてしまいましたが、寂しがりやな覇王と御使いの兄外伝第一話でした

 

今回のメインは桃香と月でしたが、若干桃香寄りになってしまった気が・・・

大天使・サリエルの名を用いて別名をつけるのがいたるところであるので、月を大天使化させたのですが・・・ネーミングセンスが無くてorz

 

 

次回は外伝2話、以前お話した現代編と別のシリーズ1話、最初やっていた及川編を加えてをアップしてみようかなと思います

 

 

外伝は隠し子編をやります!

 

別シリーズは続けるかどうか反響次第ですね〜

現代編は確実やります、使いたいネタがありますので!

 

 

次はなるべく早く投稿(ネタが思いつけば・・・)します!

 

 

 

 

説明
寂しがりのアフターです

今回の主役は桃香と月!
2話リンクは→http://www.tinami.com/view/817510
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コメント
誤字?報告  各キャラの愛情ランキングの所で鈴々の名前が真名でなく張飛になってますよ(marumo )
誤字報告:恋は特別だった〜というかどんな状況そう何度も→そんな状況(聖龍)
曹嵩 「.....あれ,斗詩ちゃんと猪々子ちゃんが載ってるのに、麗羽ちゃんが載ってないわね?」 華琳(あんなのは、一刀の嫁なんて相応しくないわ)(聖龍)
月と桃香も幸せになれそうでよかった!一刀はまぁ頑張れw(nao)
まあ、頑張れ一刀Σd( ̄ー ̄)(未奈兎)
月は、『大』天使ではなく慈愛の女神のイメージだけど、名前がうまくいきそうにない・・・(心は永遠の中学二年生)
最後まで締まらないのが一刀クオリティーってかw(睦月)
タグ
恋姫†無双 桃香  華琳 

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