真・恋姫無双異聞〜皇龍剣風譚〜 第四十三話 華のうちに 前編
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                          真・恋姫†無双異聞〜皇龍剣風譚〜

 

                           第四十三話 華のうちに 前編

 

 

 

 

 

 

「おー、たいちょーとその相棒さんやないの。どないしたん、まだ昼前やのに、こないなトコ来て。逢引きやったら、日が暮れてからにしてや〜」

 ひょっこりと、机の設計図らしき羊皮紙から顔を上げた李典こと真桜は、ニヤニヤと思わせ振りな微笑みを張り付かせて、北郷一刀と、その後ろに連れ立って風車の中に入って来た及川祐に不穏当な言葉を投げかけ、茶目っ気たっぷりに片目を瞑った。

 

「お前まで蒲公英みたいな事を……違うから。逢引き違うから。因みに相棒でもないし、俺もこいつもノンケだから」

「酷いよ、かずぴー!前は『俺達、三度生まれ変わっても相棒だぜ……』って言ってくれたじゃない!」

「言ってねぇし!俺は義経かっつの!!言い方も気持ち悪い!つーか、“かずぴー”って呼ぶなって言ったよな?い・っ・た・よ・な!?」

「いふぁい、いふぁいっふぇ(痛い、痛いって)!!」

 

「うるさい!この、歩くタブロイド野郎が!いらん醜聞を撒き散らしやがって!こうしてくれるわ!この、このッ!!」

一刀に思い切り両頬を抓り上げられた及川は、何とか一刀の前腕を掴んで引き剥がそうとするのだが、いかんせん、現役の武術家とスポーツ新聞の三面記者では、あまりにも身体能力に差があり過ぎた。

「わるひゃった、わるひゃったっふぇは(悪かった、悪かったってば)!!」

 

「ふん!もう一回言ったら、貴様を((漢女|オトメ))達への生贄にしてくれるからな!!うぇ、手に顔脂付いたし……」

「何でだろう。オトメへの生贄なんてご褒美にしか思えない筈なのに、身体の震えが止まらないのは……」

 ようやく地獄の鋏から開放された及川は、栗鼠の様に膨らんでしまった両頬を撫でながら、ヨヨヨとでも言い出しそうな勢いで泣き崩れた。一方、真桜はといえば、そんな二人の様子を見て、目に涙を溜めながらケラケラと笑っている。

 

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「あはは!やっぱり相棒やんか。“こんびねーしょん”バッチシやで!風と稟も形無しや♪」

「だから、相棒じゃねぇし。つかそれ、どっちかっていうと相方だし」

「またまたぁ。その割には、ヒミツの((渾名|あだな))とかで呼び合うとるみたいやんかぁ〜?」

 真桜は訳知り顔をして、肘で一刀の胸を小突いた。

 

「そんなんじゃない。ガキの頃に、この馬鹿が勝手に呼んでだけだ。誰にも言うなよ?」

「え〜、オモロいのに〜」

「俺は、全然、断じて、一向に、面白くない」

「ど〜しよかなぁ、折角の特ダネやのになぁ――せや!」

 真桜は、何かを思い付いた様子で揉み手をしながら、豊満な乳房をわざとらしく一刀の腕に押し当てた。

 

「たいちょ〜。人にモノ頼む時はぁ、それ相応の“頼み方”っちゅーもんがありますやろ〜?」

「お前、よりにもよって警備隊の総取締りに、袖の下を要求してるわけ?」

「まさかぁ、そんなわけないやん!!ウチはただ、隊長の“お気持ち”を見せて欲しいなぁ、って言うてるだけやでぇ?」

 

「タチの悪い坊さんが、葬式の段取りする時みたいなこと言いやがって……」

「ウチ、今月ちょーっとキビシイねん。隊長がご飯、奢ってくれたら、ものすんんごく助かるんやけどな〜♪」

「お前の懐がキビシイのは何時もの事だろうが――ていうかな、真桜よ」

「なになに?」

 

「俺と及川がここに来てから今までの記憶をサッパリ消すのと、三割減俸を四ヶ月、どっちがいい?」

「な、なんだってー!!?いやいや、隊長。ウチ、曹魏の将やで?いくら隊長かて、ウチの給料をどうこうは――」

 思わず標準語でリアクションしてしまった真桜に、一刀は呆れた様な視線を向けた。

 

「お前さ、ちゃんと俸給明細の内訳とか、見てないだろ?」

「へ?」

「お前は俺の寄騎で、しかも警備隊の所属なんだから、警備隊と近衛の仕事に関して、お前に俸給を出してるのは、書類上、俺に決まってるだろうが」

 

「そんな……アホな……」

「アホもアワビもあるか。魏から出てる給料は、お前がこなしてる魏の仕事に対してだけだぞ。新兵や工兵隊の調練とかな。ちゃんと内訳が書いてあるだろうに。因みにお前、先月はどのくらいの日数、近衛と警備隊の仕事してたよ?」

 

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「えと、二十日……くらい?」

 真桜が後退りながら、血の気の引いた顔で恐る恐る答えると、一刀は小さく頷いた。

「まぁ、ここ最近は、ずっとそんな感じだよな。と、言う事は、だ――」

「言わんとって!!」

 

 真桜は、ビシ、と一刀の顔の前に掌を向けて口止めをするや、くるりと後ろを向いてから、大野剣友会も唸るようなキレのある動きで、再び一刀と及川に向かって上半身をくるりと翻した。

「ややッ、隊長と及川はんやないですか!朝も早うからのお勤め、ご苦労さんです!!」

 ビシっと最敬礼をする真桜を見て、及川は呆れた様子で溜息を吐く。

 

「まさか、二千年近くも前の時代に来てまで、雇用関係のシビアさを見せ付けられようとは……」

「あぁ、おはよう真桜。お前は賢い選択をしたぞ」

 一刀が真桜の芝居に乗ってそう挨拶を返すと、真桜は敬礼をしたまま、不思議そうな顔をして答えた。

「僭越ですが、自分には何の事やらサッパリであります、隊長閣下!」

 

「それでいい――で、だ。ちゃんとした自己紹介がまだだったな。及川、こいつは李典だ。真桜、こいつは及川祐。俺と同じで、真名はない。短い間だが、宜しく面倒をみてやってくれ」

「あ〜、どうぞ宜しく」

 及川が頭を掻きながら、戸惑い気味(正直、こればかりのような気がしていたが)に挨拶をすると、真桜は再びビシっと敬礼を決め、威勢よく挨拶に応えた。

 

「ハッ!自分は、姓は李、名は典、字は曼成、真名は真桜であります!敬愛する隊長閣下のご友人とお近づきになる名誉を賜り、光栄であります!」

「気持ち悪ッ!?真桜さぁ、もう良いから、とりあえず元に戻れよ……」

 一刀がげんなりした様子で肩を落としながらそう言うと、真桜は気分を害したように、頬を膨らませた。

 

「酷いわ、隊長!ウチが折角、珍しくキッチリ挨拶しとんのに!」

「自分がキッチリしてるのが珍しいという自覚があるなら、普段からもう少しキッチリしてみては如何か、李典将軍?」

「だが断る」

「ちゃんと感嘆詞を使わなかったのは褒めてやるが、減俸な」

 

「な、なんでぇぇ!!?」

「お前ね……上官侮辱及び脅迫のみならず、怠惰な勤務態度の上の命令不服従とか、世と人によっちゃあ、物理的に首が飛ぶのよ?」

「これから気を付ける!気を付けますよって、減俸は堪忍や、たいちょぉぉ〜!!」

 

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一刀は、滝のような涙を流して腕に縋り付く真桜に諦めにも似た感情を浮かべた眼差しを送って、深々と溜息を吐いた。

「同じ台詞を何度聴かされ、そのたびに何度、裏切られて来た事やら……」

「今度こそ!今度こそ、ちゃんと言うこと聞きますがなぁ!!」

 

「ウソつけ……まぁ、良い。それで、進捗状況は?」

「おっ、よう訊いてくれはったな!“ばってりー”の稼動も上々やし、全体としては良い具合やね。ただ、やっぱし問題は整備やなぁ。“とるえん”は扱いが危険過ぎて、ウチの目ぇの届かんトコに作るんは、流石におっかないわ」

 

「蓄電技術に関しては、将来的に氣に応用出来るようにする為の試金石の側面が強いんだし、副産物が欲しいのは主に俺だけだからな。現状、都の近くに小規模な物を幾つか作れるようになれば、それで構わないさ」

 一刀は、何時もの様にコロコロと表情を変える真桜に苦笑を返しながら、そう言って頷いた。

「なぁ、一刀さんよ」

 

「なんだね、及川さん」

「今、氣とかなんとか仰ってたのは、まさかしてとは思うけれども……」

「あぁ、そうだな。少年マンガによく出てくる、例のアレと同じと思ってくれていい」

「わぉ」

 

 一刀は、壁に立て掛けてあった真桜の螺旋槍に向かって、顎をしゃくって言った。

「真桜、及川に、あれを回して見せてやってくれるか?」

「ん?ええで〜、おやすい御用やわ」

 真桜はそう答え、無造作に螺旋槍を手に取ると僅かに力を込め、柄を握り込む。すると、螺旋槍は轟音を伴って勢い良く回転を始めた。

 

「うぅむ……」

 及川は、螺旋槍の生み出す風の勢いを顔に感じながら、唸る事しか出来なかった。尤も、『目の前で高速回転している巨大なドリルは電気ではなく氣で動いています』などと言われれば、大概の人間はそうするしかないであろうが。

 実際のところ、真桜が握っている柄の部分にも重機じみた穂先の部分にも、スイッチやリコイルスターターらしき部品は見当たらないし、そんなものを作動させる仕草すらなかった。こうなるともう、友人の言う通り、『そういうものだと思って受け入れる』という事が、精神衛生上、必須のスキルなのだと、及川自身つくづく実感せざるを得ない。

 

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「なんや、天の国の人はよう分からんなぁ。最初の頃の隊長も、そないな顔で螺旋槍のこと見とったけど、天の国じゃ、お天道さんの光からでも動力を作れるっちゅー話やないの。ウチにしたら、そっちの方がよっぽど信じられへんわ」

 真桜は、不思議そうに苦笑しながら、動きを止めた螺旋槍を元あった壁に立て掛けると、設計図を広げた卓のところに戻る。

 

「流石に――」

 一刀は、喋り出しながら及川を((誘|いざな))って、真桜の後に続いて歩き出した。

「訓練しないと、今の真桜みたいに、個人で何かの動力に氣を用いるってのは難しい。でも、氣ってのは謂わば生命エネルギーだから、微弱ながら誰でも発してるモノなわけだ。本来この世界の住人じゃない、俺やお前でさえもな。街や村は勿論、船の((船員|クルー))なんかの、数百人規模の人間が居る場所で、垂れ流し状態のそれを常時収集・蓄電――いや、蓄氣する事が出来れば、どうなる?」

 

「無尽蔵の、完全なクリーンエネルギーが生まれる……」

 一刀は、地動説を発見した時のコペルニクスも((斯|か))くやといった顔で、半ば呆然とそう呟いた及川に向かって「正解だ」と答え、微笑んだ。

「今は、“ばってりー”の材料を何ににしたら氣を溜め込めるように転用でけるか、研究の真っ最中ですねん」

 

 一刀は、再び卓の上に覆い被さるようにして設計図を凝視する真桜の後ろから、そっと自分も卓を覗き込んだ。

「この件に関しちゃ、お前だけが頼りなんだから、宜しく頼むぞ。真桜」

「嬉しいこと言ってくれるやないの、たいちょ〜。でもエエんか?及川はんの前で、ウチを口説いたりして」

 

「またも不穏な……」

「まぁ、あんまし気にせん事やで。みんな、受け止めてくれるさかい――そ・れ・よ・り〜、何時になったらウチにも、その“御腰のもん”触らせてくれんのん?」

 一刀の方を振り向いた真桜は、物欲しげな顔で一刀の腰に腕を回して、艶のある声で囁いた。

 

「ウチに全部、任してくれたら、今よりも〜っとエエ思いさせたるのにぃ……」

「めっ!!」

「あいたっ!?」

 真桜は、一刀に手をピシャリと叩かれ、慌てて、一刀の腰のホルスターに収められたワルサーP99に伸ばした指を引っ込めた。

 

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「これは触らせられないって、何時も言ってるだろ」

「なんでぇ?ウチがやった方が、絶対に上手く行くに決まっとんのに〜。そんなに信用ないんかいな」

 真桜は、叩かれた手の甲に、わざとらしく息を吹きかけながら、頬を膨らませた。

「信用する、しないの問題じゃないんだって。お前、例えば華琳が“これ”を量産しろって命令したら、断れるのか?」

 

「そりゃ……」

 まさか、華琳がそんな命令を下すとも思えないが、一刀としては、真桜が最も即答しにくい質問であるからこそ、意味がある。華琳とは違い、股肱の部下を試すような真似は、あまり好きではないにせよ。

「俺は、これを世間に広める((心算|つもり))はないからな。この世界には――いや、本当なら、俺達の世界にだって、無いに越した事はない代物なんだから」

 

「ちぇ〜。絡繰師にそんなモン見せといて触らせてもくれへんやなんて、隊長は鬼畜すぎるわ」

「何とでも言えって。じゃ、後は頼んだぞ。報告は、今週末に聞くから」

「へいへい。任せといて。色((好|え))ぇ報告でけると思うさかい」

 真桜は、今までのやりとりを特に気にするふうもなくそう言って人懐こい笑顔を浮かべると、一刀と及川に手を振り、三度、卓上へと視線を戻した。一刀は目で『いいのか?』と問いかける及川に肩を竦めてみせると、同じように目で『行こう』と伝え、踵を返す。

 及川は頭を掻いて、その背中を追うのだった。

 

 

 

 

 

 

「さて――」

 一刀は、オイルライターで煙草に火を点けると、自分を追って外に出てきた及川に向かって話しかけた。

「一服したら、そろそろ戻るか。もう午後だ。警護も付けずにあんまり長い間、出歩いてると、愛紗が五月蝿いし、ちょっと気になる事もある」

「おう。ん……と、火ぃ貸してくんない?この風じゃ、俺の百円ライターは役に立たんわ」

 

「早く言えよ。仕舞っちまったろ――ほいよ」

 煙草を取り出した及川は、突き出された一刀の煙草の先端から自分の咥えた煙草に火を移すと、風車の入り口に続く石の階段に腰を下ろした。

「ふぃ〜。良い風だなぁ」

 

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 暖かい南風に煽られて空に消えてゆく紫煙を目で追いながら、及川は大きく伸びをした。平日の真っ昼間から、こんなふうにのんびりと空を眺めるなど何年ぶりだろうか。

「弁当でも広げたい気分だわ」

「朝は、一雨来るかと思ってたんだが、持ち直した様で良かったよ」

 

「まさか、晴天の大平原を馬で移動することになるとはねぇ……」

 煙草を携帯灰皿に押し込んで、馬留めの柵から手綱を解きに掛かった一刀は、及川の呟きを聞いて微苦笑を浮かべた。

「案外、良いもんだろ?」

「ま、悪くはないな」

 

 及川は、そう答えて立ち上がり、一刀から紫燕の手綱を受け取った。

「休暇だと思って、そうして楽しんでおいた方が良いさ。“あっち”の事なんて気にしても仕方が無い」

 麒麟の手綱を解きながらそう言う一刀に、及川は頷くだけで答え、はたと気が付いた。自分が今の今まで、一刀の言うところの“あっち”の事など、殆ど何も考えていなかったということに。

 

「さ、こっちは良いぞ。一人で乗れるだろ?」

 及川は、鐙に足を掛けてこちらを見る一刀の声に「あぁ」と反射的に応え、自分も同じように鐙に足を掛けて、勢いを付けて鞍に跨った。

「ハイヨー、シルバー!なんつって。思い切り走れたら、気持ちが良いんだろうな」

 

「止めとけよ?地面と“おこんにちは”したお前の首が変な方向に曲がるのなんざ、見たくもない」

「分かってるよ。さぁ、いざ、都へ!ってね」

「俺は、このまま何処か遠くに行ってしまいたいけどな……」

 一刀が、自分が教えた通りに馬の脇腹を足で軽く叩き、愉快そうにおどける及川を尻目に、小さくそう呟くと、馬上の及川が手で((庇|ひさし))を作り、怪訝そうな顔をして草原の彼方を眺めながら声を掛ける。

 

「おい、一刀。なんか、馬が一頭、凄い勢いでこっちに向かって来るぞ」

「早馬だぁ?あれは――翠じゃないか」

 一刀がそんな事を言っている間に、馬超こと翠の乗った馬は見る見ると二人に近づき、今までの奔走が嘘の様に軽やかに止まった。

 

「良かった!まだここに居たか、ご主人様!!」

「物々しいな、天下の錦馬超が全力疾走なんて。何があった?」

 一刀がそう言っている内に、翠は華麗に馬から降りる。あれだけ激しく馬を走らせながら、息一つ乱れていないのは流石の一言だ。

 

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「たまたま警備隊の宿舎に顔を出したら、雛里から急ぎの言付けを頼まれたんだよ。雛里は、『鼠が動いた』って言えば、ご主人様には分かるからって」

「そうか。昨日の今日とは、予想よりかなり早いな……ありがとう、翠。及川、悪いが、今日の観光案内はここまでだ。代わりに、スクープにありつけるかも知れないぞ」

 

「スクープ?」

「あぁ。尤も、お前の商売の役に立つとは思えんがな。取り合えず、お前は紫燕から降りて、俺の麒麟に乗ってろ。飛ばす事になる。翠、済まないけど、手伝ってやってくれ」

 一刀は、翠が返事をするのと同時に踵を返し、風車小屋の扉を開けると、壁に沿った螺旋階段の上に大声で呼びかけた。

 

「真桜!」

「はいな、隊長。なんや、まだおったんか?」

「仕事だ。鼠が動いた″。一緒に来い!」

「なんやて!?早過ぎるやろ!?今行くさかい、ちょー待っとって!」

 

 真桜は、言うが早いかガタガタと盛大な音を立てて階段を降り、螺旋槍を背に担いで、すぐに扉の前に現れた。

 その顔から、先程までの人懐こい微笑みは消えている。

「詳しくは、雛里が知ってる。及川は俺が連れて行くから、お前は及川の乗ってきた馬を使え。急ぐぞ」

「合点や!」

 

「えーと、急展開過ぎて付いて行けないんですけど……」

 及川が、自分の前に騎乗した一刀の背中に、おっかなびっくり声を掛けると、一刀は僅かに及川を振り返る。

「心配するな。?ここ?じゃあ、日常茶飯事だ。しっかり掴まってろ、行くぞ!」

 その言葉と同時に、手綱を絞られた麒麟が、小さく嘶いて走り出す。

 

一刀の腰に手を回した及川が何となしに振り返ると、風車小屋の向こうの空に、不穏な灰色をした雲がポツンと佇んでいた。

 まるで、蒼穹に、殊更その存在を誇示するかの様に―――。

 

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「雛里、状況は?」

 真桜を伴って、些か乱暴に警備隊詰所にある隊長室の扉を開けた一刀は、既に同室していた楽進こと凪と于禁こと沙和の二人に視線だけで挨拶を交わすと、卓の上に広げた地図に目を落として考え込んでいた三角帽子の少女に声を掛けた。

 

「はい。((予|かね))てより監視していた三組の中で最大の((手下|てか))を誇る、((牛頭|ごず))の李勝の一味が動きました。潜伏させた?引き込み(盗賊が押し入る邸宅に忍び込ませるスパイ)”への繋ぎが今朝からもう二度もあり、盗人宿の方にも、既に三十名以上の不逞の輩が入ったきり、出てくる様子もないそうです」

 

「盗人宿の張り込みは誰が?」

「はっ!私と簡雍殿で。私は連絡の為、こちらに帰って参りました。簡雍殿のご意見では、今日明日中にも?仕事”を始める((心算|つもり))であろうと。僭越ですが、私もそう思います」 

一刀が、碁石の並べられた街の地図を見ながら尋ねると、凪が勢い良く答える。

 

「親父さんと凪の見立てなら、間違いはないか……それにしても、昨日の混乱に乗じて誰かしら動くだろうとは思ってたが、この時期に一番の大物が釣れちまうとはな。名うての用心棒も雇ってるって話だし、さて、どうしたもんか……」

「あの〜、お邪魔しま〜す……」

「おぉ、具合はもう良いのか?」

 

 青い顔をした及川の恐る恐るといった声に、一刀は振り向いて答えた。馬に酔ってしまった及川に暫く((厩|うまや))で休んでいるように言って、置いて来ていたのである。

「お陰様で。翠ちゃんに、冷たい水も持って来てもらったしな」

「そうか。?向こう″に帰ったら自慢しろよ。天下の錦馬超に介抱してもらうなんざ、歴史的な事件だぞ」

 

「しかも美人のな。きっと、幼稚園児でも信じてくれねぇよ……。てか、俺はここに居て良いの?」

「構わんさ。情報漏らすような相手が居るわけじゃなし。みんな、俺の友人の及川祐だ。短い間だが、宜しく面倒を見てやってくれ」

 一刀がそう言うと、真桜以外の全員が及川に頭を下げたので、及川も反射的に同じ様に会釈をした。

 

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「自己紹介は後にしてくれ。で、雛里。今夜、動かせる人員は?」

「はい。殆どの隊員さん達は復興作業に回ってしまっていますし、最低限、詰所に残しておかなければならない人員を差し引くと、十五名が精々かと」

「十五、なぁ……三羽烏の実力を差し引いても、流石に敵味方入り乱れる上、道幅の限られる市街戦で敵の半数以下ってのはな」

 

「はい。殲滅するのなら兎も角、捕えねばならないとなると、尚の事です。この人数では、包囲もままなりません。ご主人様、どなたかの部隊に援軍を頼まれては……?」

「いや、軍の連中だって、総動員で復興作業に当たってくれてるんだ。この上、警備隊の仕事まで要請はできないよ。それに、こんな言い方はしたくないが、こういう事態だからこそ、安易に軍を頼ったら警備隊の存在価値を問われかねない」

 

 一刀が、雛里に向かってそう答え、眉間に皺を寄せながら煙草に火を点けると、及川の後ろから快活な声が響いた。

「なら、あたしが手伝ってやろうか?」

「ん?翠……しかし……」

 

「?あたし個人が″、好意でご主人様の指揮下に入って捕り物を手伝うなら、別に構わないだろ?そもそも今日は非番だったから、ご主人様が居るかと思って詰所に顔を出したんだしさ」

「それはありがたい申し出だけど、お前だって昨日は働き詰めだったんだろ?それに、明日はまた一日、大変なんだろうし……」

 

 現在、都の将兵は三交代制で復興作業に当たっており、昨日から明け方に掛けて働いた翠は、今日が((偶々|たまたま))非番だったのである。それはつまり、翠は明日の早朝から復興作業に戻らねばならない事も意味する。

 捕り物が深夜になるであろう事を考えれば、寝る間は殆どない筈だ。

 

「おいおい、馬鹿にすんなよ。こんなの、涼州で華琳の軍に追われながら三日三晩馬で走り通した時に比べれば、楽なもんさ。なんせ、魏の追撃部隊はエゲつなかったからな〜」

 翠が、ジト目を作って三羽烏の方を見遣りながらそう言うと、真桜がバツの悪そうな顔をして溜息を吐いた。

「翠の姐さん、あんまし意地の悪いコト言わんとってぇや。?こめんと″し辛いやないの……」

 

「そうだよぉ、若手をイジめないで欲しいの〜!!」

 真桜と沙和が頬を膨らませてそう言うと、凪も申し訳なさそうに頷いて顔を伏せる。その様子を見ていた翠は、カラカラと笑った。

「なんだよ、お前らのトコの大将とか軍師なんて、もっと質の悪い冗談ばっか言ってるじゃないか。偶には良いだろ?―――で、どうなんだよ、ご主人様」

 

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「……分かった。じゃあ、お言葉に甘えて錦馬超の槍を借り受けるとしよう。雛里も、それで良いな?」

「はい。是非もありません。でも、翠さんに一角を担って頂くにしろ、まだ手勢が足りない事には変わりありませんが……」

「ふむ。何か策はないか、軍師殿」

 

「無いことはないのですが……状況が単純なので、逆に搦め手は殆ど施せませんね。本命以外の通路により多くの高張提灯を配置して敵を欺き、本命の守る通路を敢えて手薄にして誘い込む……位でしょうか。奇道を狙うのであれば、本命は各小隊長の皆さんと翠さんに、それぞれお一人ずつで担って頂くのも良いかと。その分、他の隊員さん達が怪我をする確率も減りますし、本命以外の通路の防備を厚く出来ます」

 

 深淵な光を瞳に覗かせた雛里が、地図上の碁石を動かしながらそう言うと、真桜が情けない声を出して雛里を止める。

「ちょ、待ってぇな、鳳雛先生!ほんなら、ウチらだけで、一つの通路に群がって来る賊どもを一人も打ち漏らさんと捕まえなイカンちゅう事やろ?そんなん?わや”やで!?ウチなんか、得物も使えんのに!」

 

 三羽烏の中では、そもそもが体術遣いで加減の利く凪や、峰を返せる沙和の双刀とは違い、真桜の螺旋槍は殺傷能力が高過ぎる為、捕り物では滅多に使う事が出来ない。その為、ある意味で一番実力が発揮し辛いのは、真桜だとも言える。

 不安に思うのも無理はあるまい。

 

「確かになぁ。あたしは存分に槍を振り回せるから、むしろ周りに人が居ないのはありがたいけど、刃引きした剣とか棍じゃ、勝手が違うし不安にもなるか」

 翠が苦笑いを浮かべながらそう言うと、雛里は頷いて、またも碁石を動かし始めた。

「では、こうしましょう。真桜さんには、沙和さんとお二人で一つの通路を担って頂きます」

 

「しかし、雛里様。それでは、道が一つ、ガラ空きになってしまいますが……」

 凪が不思議そうに雛里に尋ねると、雛里は「はい……」と言葉尻を濁して、一刀の顔を見た。

「成程、俺を使おうってわけか」

「あわわ!ご主人様、軍師として((玉|ぎょく))たるご主人様にこの様な策を上奏いたしますのは、誠に―――」

 

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「いや、構わんよ。流石は我が軍師殿。良い策だ」

 雛里の言葉を遮った一刀が微笑んでそう言うと、三羽烏から、一斉に反対の声が上がった。

「なに言うてますの!隊長にもしもの事でもあったらどないするんや!それこそ?わや”やがな!」

「沙和もハンタイなの!何かあったら、沙和たち首チョンパなの!」

「どうか、お考え直しを、隊長!」

「まぁまぁ……お前ら、地図をよく見てみろって」

 

 一刀は、三人を宥めて二本目の煙草に火を点け、空気を入れ替えようと窓際に向かう。その間に、翠も入れた四人は、角を突き合わせる様な勢いで、卓上の地図を覗き込んだ。

 一刀に便乗しようと煙草を取り出した及川は、窓際の一刀に歩み寄って小声で話しかける。

「愛されてるねぇ、お前」

 

「どうだか。明日から昼飯タカれる人間が減るのは大打撃ってのも、若干名いるしな」

 一刀がそう言って肩を竦めると、真桜が「あっ!」と声を上げた。

「隊長の後ろの方、復興作業しとる地域や!ここらに今夜展開しとんのは確か……」

「紫苑殿の隊か!」

 

 凪が真桜の言葉を引き継いで大声を出すのと同時に、四人は一斉に顔を上げて互いの目を合わせた。

「な?これで分かったろ?この地点なら、俺が賊を討ち漏らしても紫苑が引き受けてくれるってわけだ。正式に協力を要請するわけじゃないから、こちらの面子も保てると」

「はい。紫苑さんの事ですから、それとなく臭わせたお手紙を書いて届けておけば、上手く処理して頂けると思いますし」

 

「そんなら尚の事、隊長は本隊の後ろにおって、ウチか沙和がここを守ればええんちゃうのん?」

 真桜が不思議そうにそう尋ねると、口を開こうとした雛里に代わって、一刀が答える。

「それじゃダメなんだよ。もし本当に武将であるお前たちが賊を逃がしたら、責任問題になっちゃうだろうが。賊が逃げても問題にならないのは、?俺だから”なの」

 

「あぁ、成程なぁ。桃香様は端から問題になんかしないだろうし、華琳や連華も、ご主人様が相手なら、そこまで厳しく糾弾は出来ないか」

 翠が納得してそう言うと、一刀も苦笑して頷く。

「結果、上手く行けばの話だがな。まぁ、二人なら、何となく察してくれるだろうって気もするし」

「し、しかしそれでは、他の方々の隊長へのご心証が悪くなるやも!」

 

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「いやまぁ、元々、そこまで期待されてるとは思えないんだけどなぁ……」

 凪の剣幕に微苦笑を浮かべて、一刀は肩を竦める。そもそも、二千年近くも歴史に名を遺す様な人物達と有能か無能かで比べれられたら、有史以来、世界に産まれ落ちた人間の八割がたは無能であろう、と一刀は思う。

 面倒なので、そんな事は口にしないが。

 

「そういう問題では……!!」

「落ち着けってば、凪」

「す、翠様……」

「あのなぁ。桂花なら兎も角、そんな事くらいでご主人様の評価を下げるほど、みんな短い付き合いじゃないだろ?それに、ご主人様の実力だって大したもんさ。あの鎧着てなくても、蒲公英辺りとの模擬戦なら良い勝負するし」

 

「あれは、蒲公英が限りなく上手に手加減してくれてるからの様な気がするんだが……」

「人が折角、執り成してやってるのに、当の本人が茶々入れるなっつーの!」

「ごめんなさい……」

 翠は、あからさまにしょんぼりと肩を落とす一刀に溜息交じりの流し目をくれると、気を取り直す様に凪を見た。

 

「それにほら、愛紗も褒めてたんだぜ。桃香様の故郷で、一人で手練れの賊を返り討ちにしたって。あの融通の利かない愛紗が言う位なんだから、心配いらないって」

 翠が、そう言って安心させるように凪の肩を叩くと、凪は唸る様なくぐもった声を上げて、渋々と頷いた。

「ありがとう、凪。では、決まりだな―――雛里」

 

「はい」

「紫苑への繋ぎは任せる。その後は、俺と隊員達の細かい割り振りを」

「御意」

「凪、沙和、真桜」

 

「はっ!」

「は〜い!」

「おう!」

 

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「お前達は、隊員達に檄を入れた後、使いに行ってもらう。凪は親父さんの所に戻れ。沙和は城に行って((言伝|ことづて))だ。届け先は二つ、一つ目は、三国の王の誰かに会って、『急な捕り物になったから、夕食会は日を改めて欲しい。関係各所への連絡を頼む』と。二つ目は月と詠に、『日が暮れたらこちらに来て、隊員達の炊き出しを作って欲しい』だ。帰りは、護衛がてら二人と一緒にで良い。真桜は、俺と雛里が割り振りを決めたら、みなに作戦を周知徹底した後、隊分けの実行だ。行け!」

 

「御意!」

「御意なの〜!」

「まかしといてや!」

 三人は、一刀の指示を聞き終わるや、颯爽と部屋を出ていく。雛里も一礼し、三人を追うようにして部屋を後にした。

 

 それを見送った翠が、一刀の方に振り返る。

「さて、と。ご主人様、あたしは何したら良いんだ?手伝う事があるなら言ってくれよ」

「お前は仮眠を取っててくれ、翠。屋敷でも良いし、ここの仮眠室を使ってくれても構わない。元々、非番なんだろ?」

「それはそうなんだけど、みんなが忙しそうにしてるのに、一人だけ昼寝ってのもなぁ」

 

「気にするな。他のみんなも、やる事が終わったら手すきの奴から仮眠を取るぞ。大義名分があった方が良いなら……そうだな、俺と一緒に寝るか?」

「○×△∀!!?真昼間からな、なに言ってんだよ、ご主人様!!」

 顔を真っ赤にして後退る翠に、一刀は『違う違う』とジェスチャーを送る。

「いやいや、俺が寝室に引っ張り込んだって言えば、誰も翠が悪いとは考えないだろうと思って……」

 

「ま、またそんな殊勝なこと言って、だ、騙されないぞ!!」

「お前ね、俺をなんだと……」

「「種馬」」

「ああそうかい……って、及川」

 

「ん?」

「トゥ!!」

「いだ!?なんでデコピン!?しかもマジ痛い!!」

「お前は、何をシレっとユニゾンしてんだよ!」

 

-15ページ-

 

 一刀が、自分の額を抑えて涙目になる及川に憤慨した様子でそう言うと、及川は翠の後ろに隠れる様に回り込んで抗議の声を上げた。

「なんだよぅ、空気読んだだけじゃんよぅ!なんで俺だけ!?」

「やかましい!オスの貴様に種馬呼ばわりされる謂れはないわ!」

 

「よく言うよ!友達の前で女をメイク・ラブに誘うような奴、種馬って言われたってしょうがないだろ!」

「だから、方便だって言ってるだろうが!この―――!!」

「ひぃ!権力者がマスコミに暴行を加えてる〜!記事にしちゃうからな!!」

「おぉ、上等だやってみろ!そんなもん、みんな発禁かけて回収してくれるわ!!」

 

 及川は、翠の背中を盾にフェイントを加えながら逃げ回りつつ一刀を睨み付け、一刀は唸りながらデコピンの構えを崩さずにそれを追う。一方の翠は、唐突に障害物扱いされ、困惑して動けずにいた。

 大の男二人の大人げない追走劇は、手紙を出し終わった雛里が執務室に帰って来るまで続いたという―――。

 

 

 

 

 

 

「奥方様!!」

「はいはい、何かしら?」

 黄忠こと紫苑は、自分の屋敷の執務室で、開け放たれた扉の外から聞こえる配下の声に、今夜の予習にと眺めていた市街地の地図から顔を上げて答えた。領地から連れて来た古参の者達は、みな彼女を昔と同様に『奥方様』と呼ぶ。

 劉備軍に降って間もない頃、北郷一刀の手前もあって正すよう申し付けようとしたのだが、『みんなが慣れてるなら、そのままでいいじゃないか』と本人が笑って止めてくれたので、そのままなのだ。

 

 彼の事であるから、自分の思慕の情になど気付きもせずに善意で言ってくれたのだろうが、当時は何とも痛いような痒いような思いでいたものだった。

 とは言え、今思い返すと、そんな生娘の様な心情になどついぞ縁なく母になった自分に取っては、あれはあれで心地好いものであった気もする。

 

-16ページ-

 

「左丞相閣下より、文が届きまして御座います」

「あら、雛里ちゃんから?変ね。今日は、警備隊のお仕事の方に回っている筈だけれど……」

 紫苑は、そう言って不思議そうに雛里の封印を解くと、文の内容に目を走らせる。

「成程ね。璃々?」

 

 文を読み終わった紫苑は、自分の執務室に連れて来ていた愛娘の名を呼んだ。

「なぁに、お母さん」

「お使いをお願いしたいの。部屋に戻って、お母さんの((颶鵬|ぐほう))を持って来てくれない?ちょっと、具合を見ておきたいのよ。あと、矢も調整したいから、ついでに矢筒もね」

 

 利発そうな声で返事をして、読んでいた本から顔を上げた璃々に紫苑がそう言うと、璃々は素直に頷いた。

「分かった!矢は、どれくらい入れれば良いの?」

「そうねぇ、一応、十本くらいはお願いしようかしら、少し重くなってしまうけれど、大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ!いってきまーす!」

 

「奥方様。左丞相閣下はなんと……なにやら問題でも?」

 璃々を見送った部下が声を潜めて紫苑に尋ねると、紫苑は優美に首を振った。

「いいえ、何も。今夜、私たちの担当する地区の近くで捕り物があるから、一応、注意だけしておいて欲しいのですって。念の為よ」

 

「では、今夜出張る他の者達にも、戦支度をする様に伝えましょうか?」

「不要です。もしも私たちの物々しい様子が盗賊に訝しがられて逃げられでもしたら、ご主人様や雛里ちゃんの不手際という事になってしまうもの。大軍を相手にするわけでもないのですから、私が用心しておくわ。貴方も、もう下がって仮眠を取ってくれて構わないわよ」

「は、では」

 

「くれぐれも、この事は内密にね」

「承知しております」

 紫苑は、微笑みで部下を送り出すと、再び地図に目を落とした。

 もはや、復興作業の予習など思考にない。

 紫苑の鷹の如き射手の瞳は、己が((弓弦|ゆんづる))が猛るに相応しい場所を、静かに探し始めていた―――。

 

-17ページ-

 

                           あとがき

 

 さて、今回のお話、如何でしたでしょうか?

 お待たせして、大変もうしわけありません。副業ができてしまったりして、なんやかやと忙しくて先延ばしにしいたのですが、いやぁ、まさか自分でもこんなに間が空くとは思ってもみませんで……。

 ともあれ、こうして再開できて何よりです。リハビリも兼ねてゆったり更新していきたいと思うので、見捨てずにいてやって下さい。

 

 今回のサブタイ元ネタは遠山の金さんED

 

   華のうちに/松方弘樹

 

 でした。

 年寄っ子の自分としては、年代的にも金さんと言えば松方さんでして、あの伝法な喋り口調と、気品がありつつ渡世人風のアレンジも交えた見事な剣殺陣、お白洲の最後に決めるキレのある啖呵は、今、再放送などで観返してもシビれます。

 このエンディングテーマも本当に名曲で、僅か三分の中に、不器用な優しさと漢気が詰め込まれているかの様です。

 

 巷では、恋姫英雄譚も三国それぞれ無事に発売され、来年にはリブート(?)新作も発売予定との事。

 また盛り上がって来そうな本家に負けないように、頑張って行きたいです。

 支援ボタンクリック、コメント、誤字報告など、大変励みになりますので、お気軽に頂ければと思います。

 

 では、また次回、お会いしましょう!

 

 

 

 

 

 

説明
 TINAMIよ、私は帰って来たぁぁぁ!!
 と言うわけで、皆さまご無沙汰しております、YTAでございます。
 久しぶりの投稿な為、どうにも拙い所もあるかとは思いますが、なにとぞ御容赦下さい。
 では、どうぞ!
 
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コメント
終の竜さん ただいまです!!(YTA)
欠陥製品さん ありがたいお言葉、恐縮です。頑張ります!(YTA)
殴って退場さん ゆっくりでも継続して行きますのでこれからも宜しくお願いします!(YTA)
お帰りなさーーい!!(終の竜)
首を長くしてお待ちしてました!! 無理のない範囲で執筆頑張ってください!(欠陥製品)
復帰お待ちしていました。ぼちぼちやっていきましょう。(殴って退場)
スネークさん ただいま帰りました!大変長らくお待たせして申し訳ないです(;^ω^)(YTA)
お待ちしてましたぁ!おかえり!(スネーク)
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