機動戦士ガンダム外伝アンダーサイドストーリーズ

「盾持つ者＝守護者」

0090.01.20

北米方面反連邦政府組織アジト

「最近、連邦の親宇宙派への弾圧が酷すぎる！」

「ふむ、確かに、だからこそ我らが一石を投じようと集まったのでは無いのかね？」

暗い部屋の一室で複数の人間が話し合いをしている。

ーカチッー

1人の中年男性がタバコに火を付けようとすると、

「済まないが遠慮してもらえないだろうか？苦手なんだ、タバコとコーヒーの匂いが…」

見慣れない20代後半位の女性が声をかけてきた。

女性は長い藍色の髪をストレートに肩のあたりまで伸ばし、暗い部屋の中ではよく見えないが蒼い刺すような瞳を薄めに開き睨んでいる様にも見えて、中年男性は思わずタバコを取り落とした。

「あぁ、紹介が遅れて申し訳ない、彼女は傭兵でな、今回の作戦の要に成ってもらう方だ、名前はソウカでよかったかな？」

リーダー格の男性が気がついた様に声をあげると、

「はい、私はこの北米方面を中心に活動をしている蒼華と言う者です、MSパイロットで機体はジムブレイズと呼ばれているMSを使用する傭兵です、以後よろしくお願い申し上げます。」

ジムブレイズとの機体名を聴いた部屋の大多数がざわめき出す。

「？何だ？有名なのか？」

まだ、若い男が横に座る老年期に入ろうかという男性に確認すると、

「何だ知らんのか？あのブレイズってぇMSはグリプス戦役位から名前を聞くように成った傭兵の使うMSだよ、何にせよ負けは無くなったな。」

「へっ？何でだよ？あの女がMS部隊でも持って来るってでも言うのかい？」

「ハッハッハッ、違うよ、ブレイズが味方した勢力は勝つ事はあっても負けることは無いんだ、最悪でも引き分けって感じになるのさ。」

「何だよそれ、無敵状態じゃねえかよ。」

「応よ坊主、コレで俺らに負けは無くなったって訳だ！」

戦勝ムードで騒ぎ出す男達を見ながら蒼華は、

「フゥ……恨むよお父さん……」

と部屋の隅で父親への恨み言を吐いた。

0090.01.24

北米方面キャリフォルニアベース付近戦場

「反応消失、ターゲット全ての破壊を確認、次の戦場へ移行します。」

自陣から高出力ビームライフルで敵MSを((行動不能|・・・))にしていくと範囲内に敵性MSの反応が無くなったってしまい次の行動に移ろうと機体を少し動かすと、

「バカめ！作戦中に敵に後ろを見せるとは！」

「砲撃戦装備など近づいてさえしまえばただの的よ！」

背後の林からナイトシーカー�Uが2機襲い掛かる

するとブレイズはビームライフルを外しバックパックから近接用ソードライフルを取りナイトシーカー�Uのビームサーベルを受け止めた。

「何だと！ストーカー2！今だ！仕留めろ！」

「ストーカー2了解！死ねぇーー………ぐはっ……」

ストーカー1が足止めをしている間に反対側からもう一機のナイトシーカー�Uが斬りかかる、

然しその刃はブレイズの左手に輝く光の刃に止められ返す刀で戦闘不能に陥れられた。

「ビームザンバー起動成功……フゥ…助かったぁ、それにしてもまだ((ナイトシーカー�U|こんな物))持ってたんだ、先輩に聞いてなかったら危なかったかも？」

「あれ?もう一機のナイトシーカー�Uは？………逃げたかな？まぁいいです。」

蒼華はそう呟くとハンガーに追加兵装を装備させる為一旦戻った。