魔法少女リリカルなのは〜光との邂逅〜 プロローグ
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ある日の公園 でも小さな公園に人はほとんどいなく

空もオレンジ色になり、残っているのは栗色の髪を持つ

一人の女の子だった

その女の子もただ一人でブランコに座り、ずっと下を見ていた

今の彼女の家族はとても忙し、いや、大変な事になっているのだ

彼女の父はボディガードの仕事をしていた、がその仕事の最中に大けがを

してしまい、今は病院に入院している

だが彼女の母はできたばかりの喫茶店で働いていて手がななせない

兄もそれを手伝っていて、姉も父の着替えや店の手伝いなどで

手が離せない状況だ

その結果、まだ親に甘えたいはずの年頃の彼女も一人でいる孤独に

苛まれているのだ

そんな時...

???「どうしたの?君一人?」

彼女の前に一人の男性が現れた

少女「おじさんは誰?」

???「俺は、五代雄介って言うんだ。君は?」

なのは「私は、高町、なのは、です。」

五代「そっか、なのはちゃんか、良い名前だね。」

なのは「ホント?ありがとう。」

そう言って笑うなのは

五代「やっと笑ってくれたね。」

なのは「え?」

五代「なのはちゃんを見かけた時、とっても悲しそうな顔してたから...何かあったの?」

なのは「実は...」

そうして、なのはは父親の事や、今の家族の事を五代に話した

五代「そんなことがあったのか...」

なのは「うん、だから、なのははひとりぼっちなの。」

呟き、泣きそうになるなのは

五代「そっか、じゃあ俺と遊ぼうよ。」

なのは「え?」

五代「俺ってさ、子供の相手をするのが好きなんだ、だからさ、一緒に遊ぼうよ。」

なのは「ホントに?」

五代「もちろんホントさ、何がしたい?」

なのは「えっとね〜、それじゃぁ...鬼ごっこ!」

五代「お!良いねぇ、どっちが鬼かな〜?」

なのは「私が鬼〜!」

五代「そっか〜!じゃあ逃げきゃ〜!」

そう言って座っていたベンチから立ち上がる五代

  「ほらほら、鬼さんこちら〜!」

なのは「ははは、待て待て〜!」

そう言って五代を追いかけるなのは

その後、一緒に砂の山を作ったり、五代の持つ1980の技の一つ

『立ち乗りブランコ一回転』をなのはに披露したりして遊んだ

しばらくしていると...

???「なのは〜?...なのは〜?」

なのはを呼ぶ声が聞こえてきた

なのは「あ!お母さんだ!」

すると公園の横の道からなのはの母『高町 桃子』が現れた

   「お母さぁん!」

地面に絵を描いてたなのはは持っていた木の棒を捨てて桃子の元に走っていった

桃子「なのは、偉いわね、ちゃんと待ってってくれたのね。」

なのは「うん!五代さんと一緒に待ってた!」

桃子「五代?誰の事?」

なのは「あの人!」

そう言ってなのはは公園に立っていた雄介を指さした

桃子「あの人?...あの失礼ですがあなたは?」

五代「あ、俺は五代雄介って言います。たまたま公園の前を通りかかったら

   なのはちゃんが寂しそうにしていたので、勝手ですけど、

   遊び相手をしてました。」

桃子「そうでしたか。この度はありがとうございました。」

五代「気にしないでください。俺、子供の相手をするのが好きなんで、勝手に

   やっただけですから。......あ、そうだ、一つ聞いて良いですか?」

桃子「はい?何でしょう?」

五代「この辺にビジネスホテルってありますか?」

桃子「え?あの失礼ですがご自宅は何処に?」

五代「家は...もうありません。今は世界や日本中を旅してるんです。

   まぁ、なければ適当に野宿でもしますけど。」

桃子「あの、天気予報は見てないんですか?今日は夜中から雨が降るって言ってましたよ。」

五代「そうなんですか!弱ったな〜、どうしよう、駅まで戻って何とかするか。」

ため息をつく五代

桃子「何でしたら、うちに泊っていきませんか?」

五代「え?でもそれじゃ迷惑になるんじゃ?」

桃子「なのはの相手をしてくれたお礼です。一晩位なら、大丈夫でしょう。」

五代「それなら、お言葉に甘えて...」

なのは「ホント?やった〜!」

その後、高町家へと案内される

桃子「ただいま〜恭也、美由希、もう帰ってる〜?」

入口から入って中に呼びかけるとリビングらしき部屋のドアを開けて

男の子が出てきた

恭也「おかえりお母さん...あれ?その人は誰?」

桃子「この人は五代雄介さん、さっきまで公園でなのはの相手をしてもらってたの。

   五代さんは世界中を旅してるみたいで、泊まる所がないそうなの。だから

   今日だけ泊めてあげる事にしたの。」

恭也「ふ〜ん、そうなんだ。」

美由紀「お兄ちゃん、お母さん帰って来た...あれ誰?」

恭也「なのはを相手してくれた人だって、今日は家に泊ってくって。」

美由紀「へぇ。」

桃子「五代さん、紹介しておきますね。男の子の方が長男の恭也で、

   隣が長女の美由紀です。」

五代「俺は五代雄介、よろしく、恭也君、美由紀ちゃん。」

そう言って腰を落とし、目線を合わせて挨拶する五代

恭・美「「こんにちは。」」

桃子「それじゃ、すぐに夕食作るから少し待ってて。」

五代「あ!俺も手伝います。」

そう言ってリビングのキッチンを使って手早く料理を作りあげる桃子と五代

完成した料理をテーブルに運んで食事を始めた

桃子「助かったわ五代さん、ありがとうね。」

五代「いえいえ、泊めて貰ったんですからこれくらいは当然ですよ。

   それに料理するのも俺の持つ1980の技の一つですから。」

桃子「1980個も技を持ってるの?すごいわね。」

五代「それによく東京の喫茶店で居候しながらバイトしてた事がありますから。」

桃子「へぇ、そうなの......そうだわ、ねぇ五代さんお願いがあるんだけど良いかしら?」

五代「え?何ですか?」

桃子「実は私は今喫茶店をやってるんだけど、人手が足りないの...手伝ってくれない?

   もちろんちゃんとお金は払うわ。どうかしら?」

五代「良いですよ。手伝います。」

桃子「良いの?」

五代「はい、泊めて貰った上にこんな温かいご飯をごちそうになったんですから

   ちゃんと恩返ししないと神様に罰当たりめって怒られちゃいますよ。俺。」

そう言うと桃子やなのは、恭也や美由紀までが笑い出した

その後、食事を終えた五代は子供たち3人の遊び相手として

トランプでババ抜きをやっていた

恭也「さぁ、五代さん、どれがジョーカーかな?」

五代は真剣な顔で恭也のカードを選んでいる

五代「......これだ!...だぁ〜〜!ジョーカーだぁ!」

次の恭也のターンで残っていたカードの方を取られ、

そして五代の負けが確定し、その場にひっくり返った

美由紀「アハハ、五代さん、ポーカーフェイス下手すぎるよ〜」

五代「クッ!真実だがここで退いたら男が廃る!もう一勝負!」

なのは「負けないぞ〜!」

そのまま何度目かの勝負をしたがすべてにおいて五代が負けた

その後、お風呂に入ってから開いていた居間に布団を敷き、

眠りについた五代だった

 

翌日からは、五代も喫茶店『翠屋』で手伝いを始め、

店が空いた時は家にいるなのはの相手をしたりをした

やがて数日もすれば五代も高町家になじみ始めた

そして病院に入院していた父『高町士郎』も無事退院する事になり

高町家には家族全員が揃った

そして桃子の口から今までの五代の経緯を説明された士郎

士郎「そうだったのか。五代君、君にはお礼をしなければな。ありがとう。」

そう言って頭を下げる士郎

五代「良いですよ、お礼なんて、こっちもだいぶお世話になっちゃったみたいですし。

   俺も恩が返せたのならそれで充分です。」

士郎「そうか、ありがとう。これで私も晴れて翠屋ではたき始める事が出来る。」

五代「そうですか。なら俺も明日にはまた旅に出ます。」

それを聞いてなのはや恭也、美由紀が驚いたような、寂しい様な顔をする

桃子「......やっぱり、また行くのね。」

五代「はい、俺、まだ見たことない人やあった事無い人がいるんです。

   だからもっと世界に飛び出してこようと思ってます。」

桃子「そう、残念だわ。なのは達もあなたにすっかり懐いたのに。」

五代「大丈夫ですよ。死ぬわけじゃないんですから、きっとまた会えますよ。」

桃子「えぇ、そうね。」

士郎「なら、今日はパーティーだ。例え短い時間でも、五代君が

   私達と共にいた時間を祝おう。」

桃子「そうね、それが良いわ。」

こうしてその日の夜はケーキや豪華な料理が用意された

そして次の日の朝...

駅から電車に乗る五代を見送りになのは達5人が駅のホームに来ていた

士郎「それじゃ、五代君、達者で。」

桃子「気が向いたらいつでも来てね。」

五代「良いんですか?お邪魔しちゃって。」

桃子「もちろんよ、いつでも歓迎するわ。」

そんな中、なのははとても寂しそうな顔してたい

なのは「五代お兄ちゃん、行っちゃうの?やだよ、もっと一緒に居たいよ。」

五代「大丈夫、俺はまたなのはちゃんに会いに来るから。」

なのは「ホントに?」

五代「あぁ、約束するよ。ほら、指切り。」

そう言って腰を落としてなのはの前に小指を出す五代

なのは「うん。」

五代・なのは「「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ます、指切った。」」

そう言って立ち上がる五代

五代「それじゃ、短い間でしたけど、お世話になりました。」

そして、五代は出発する電車に乗り、海鳴市を離れていった

これがのちに超古代のベルト『アークル』を受け継ぎ『クウガ』となる青年と

『魔法』と出会い、『魔導士』となる少女の出会いだった

このつながりが人々の運命に何をもたらすのか

魔法少女リリカルなのは〜光との邂逅〜 プロローグ END

 

説明
リリカルとクウガのクロスオーバー物です。
出来ればヴィヴィッド編まで書ければ書きたいと思ってます。
他にも書く作品はありますけど...
内容も原作とは大きく変えていくつもりです
それでも楽しんでくれれば幸いです。
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コメント
泣いている誰かを笑顔に変える、五代さんらしい登場シーンだ。平成ライダーの中で特にクウガは大好きだからたまらないですね。(epion-mk-5)
タグ
クロスオーバー 魔法少女リリカルなのは 仮面ライダークウガ 

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