C76夏コミ新刊予定プレビューSS
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千早が日本を離れて活動の拠点をロンドンに移し、

千早のプロデューサーによるプロデュースを希望していた候補生・星井美希は、

彼が千早と共に渡英した事にショックを受けて、765プロを離脱し961プロに移籍。

新人ですらない身でありながらプロデューサーを逆指名するなんて、

豪傑なのか、世間知らずか……と765プロの人間は怒りを通り越して呆れていたが、

美希をスカウトし芸能界の世界に引き入れた765プロ・高木社長はもちろん、

765プロを離脱するや否や、すぐさま自分の事務所に引き込んだ

961プロ・黒井社長の眼力は確かであり、961プロの潤沢な資金力の元、

美希は眠った才能を開花させ、千早が抜けた765プロを脅かす存在となった。

一方千早は、世界進出デビュー作の販売が振るわず、次作制作の目処が立たない苦境にいた。

そこに美希の961プロ移籍と、961プロの攻勢により765プロのメディア露出が減り、

さらに765プロが総力を挙げて開催する日本武道館でのファン感謝祭に、

961プロの美希を含むプロジェクト・フェアリーによる、

東京ドームでのファーストコンサートがブッキング、話題性も観客も961プロ側に奪われ、

ファン感謝祭のチケットが半分も売れていないという、危機状態であること聞きつけ、

千早のPは日本帰国と電撃復帰を決める。

日本での活動を復帰させた千早は、765プロの危機を救うばかりではなく、

アイドル・アルティメイトにて、美希と直接対決にて美希に引導を渡し、

結果的に美希を765プロに連れ戻すことにも成功した。

これでめでたく765プロのオールスターズが全員揃うこととなったが……。

 

以上、前回のあらすじ的な説明お・わ・り♪

 

 

「律子さん、社長がお呼びですよ」

朝一番の始業時間直後の慌ただしさから落ち着きを降り戻した頃、

律子は小鳥さんに呼ばれた。

「なんだろう、用事なら朝礼で行ってくれても良さそうなのに。

 それに内線電話でも済みそうじゃない?」

「いいえ、社長が直々に社長室に……だそうです」

電話越しで済むような野暮用ではないにしろ、これも日常の一コマの内……と、

律子ならずともそう思っていた。

秋月律子、元ランクAアイドルも、現在は765プロの事務員。

元々マネージャー志望で765プロの門を叩いた経緯もあり、今の処遇に全く不満はない。

スポットライトが懐かしいと思うこともあるが、

いざお呼びが掛かればステージに限定復帰することもあるし、

全くステージから遠ざかった訳ではなかった。

「社長、律子さんを連れて来ました」

「失礼します」

「うむ、入りたまえ」

社長室の重い扉を開けて小鳥と律子が中に入ると、高木社長と、

千早と彼女のプロデューサーの姿があった。

「社長、私は席を外した方がよろしいでしょうか……?」

「いや、音無君もいてくれたまえ」

 わざわざ他の人間の目には触れない社長室に呼び出してするような、

トップシークレット級な話かと思えば、古株とはいえ、

事務員である小鳥さんを同席させるなんて……。

律子は釈然としない思いを抱えながら、社長の言葉を待った。

「さて、話とは他でもない。美希君の事だが……あれからどうかね?」

「はい。私のプロデュースの元で765プロから再デビューさせてやると約束してから、

 人が変わったようにレッスンに励んでいるようです。

 むしろ、オーバーワークにならないよう、

 トレーナーにはメニューを少しセーブするよう指示するほどで……いつでもデビュー出来ます」

「そうか……でも、君が言う美希君デビューにかかる問題とは、それではないのだろう?」

「はい。やはり私がプロデュースすると約束した以上、

 美希のプロデュースは自分が担当しなければならないと考えています。

 実力は961プロでの活動からも折り紙付きですし、ここで約束を反故にして、

 また美希に飛び出されたりしたら、765プロの損失は計り知れないかと……」

「そうだな、悪徳記者にここぞとばかりにゴシップ記事を書き叩かれては、

 765プロそのもののイメージダウンに繋がるし、

 当然他のアイドルらの活動にも大きく影響を及ぼす事になるだろう」

「しかし、現在千早の担当をさせて頂いている身としては、美希のプロデュースは、

 千早のプロデュースの片手間ではとても勤まらない。

 ランクが低いうちなら、なんとかやりくり出来ますが、

 メジャーになってくると、分単位のスケジュールを二人分管理するのは、

 身一人では不可能です……」

「左様、だからこそ我が765プロでは、

 一人のアイドルに対して一人のプロデューサーが担当するというのが原則だ」

「はい。そこで……」

千早の表情が強ばる。自分がもっとも信頼する人物が、自分の元から離れてしまう

……そんな覚悟が滲む。

「千早のプロデュース業務の一部を、律子に任せたいと思うんです。

 平たく言えば、私の元で、律子にはプロデューサー見習いをしてもらおうかと」

 

 

 

待て次報……?

 

説明
6/28の律子オンリーに無料配布したSSをUpしてみるんだじぇ☆

追記:結局2010年に持ち越しとなってしまいました orz
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アイドルマスター 如月千早 秋月律子 SS 

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