真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,06
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(はじめに)

キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

温かく読んでやって下さい。

 

この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

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「私ともお手合せ願えませんか?」

 

「・・・へ?」

 

一刀は、団長に勝利し、誤解を解こうとしていた時、

凪に勝負を挑まれた。

 

「何で急に?」

 

「先程の戦い見事でした。それ程の武人が、目の前にいれば、

 戦いたいと思うのは、武人として当然でしょう?」

 

「・・・本気?」

 

「勿論です。」

 

一刀と凪は見つめ合う。

 

「分かった。受けて立つよ。」

 

「ありがとうございます!」

 

凪の本気の目に、一刀はその思いに応える様に、頷いた。

 

「どうしますか?団長と戦った後ですし、少し休憩してからにしますか?」

 

「いや。この程度なら大丈夫だよ。」

 

「流石ですね。」

 

笑顔で言う一刀。凪も笑顔になる。

そんな言葉を聞いて、

 

ズーーン・・orz

「私だって、私だって・・・」

 

落ち込む団長。

 

「団長!元気だすの〜!」

 

「そやで!あの2人の事は気にしたらアカンって!」

 

そんな団長を励ます2人。

凪と一刀には、その姿は全く見えていない。

 

「・・凪の武器は?」

 

「はい。私の武器は、この閻王です。」

 

そう言いながら、手甲を手に付ける。

 

(どこから出したんだろう?)

 

凪の武器を見ながら余計な事を考える一刀。

 

「成程、得物は使わないんだね。」

 

一刀は、確認した後、刀を置く。

 

「一刀様?」

 

凪は一刀の行動が理解できずにいる。

そんな事は気にせず一刀は、

 

「誰か、細長い布か包帯を2本持っていませんか?」

 

そう邑人に問いかける。

 

「それなら、私が持っているぞ。婿殿。」

 

復活した団長が、包帯を一刀に手渡す。

その包帯を拳に巻きつける一刀。

 

「まさか、それで戦うのですか?一刀様。」

 

凪が、少し怒気を込めた声で問いかける。

 

「別に、馬鹿にしてる訳じゃ無いから怒らないで。」

 

苦笑いしながら、答える一刀。

次の瞬間、拳と拳をぶつけると

 

ガッキン!!と金属音が鳴り響く。

その音に驚く皆。

 

「俺の流派は、武器を選ばないんだよ。」

笑いながら言う一刀。

 

ちなみに、一刀の祖父は、木刀で岩を切ったり、

水滴でコンクリートの壁に穴をあける。

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「何でもありなの〜。」

 

「ホンマやな。」

 

呆れた様に言う、沙和と真桜。

団長は、一刀と凪の前に出る。

 

「では、私が開始の合図をしよう。両者構え!」

その声で、構える2人。

 

「始め!!」

 

「私から行かせてもらいます!ハァァァァ!!」

凪の拳に氣が集まっていき、次の瞬間、氣が一刀に向かって飛ぶ。

 

「!!」

 

ドォーン!! 氣が地面に当たり、砂が舞い上がる。

何とか避けた一刀の目の前に凪が迫る。

 

「まだ!!」

ドフッ!と凪の拳が一刀の腹に当たる。

 

「ぐっ!」

ズザザザザ!!一刀は、後ろに吹っ飛ぶ。そこに、

 

「ハァァァァ!!」

さらに氣を飛ばし、追い打ちをかける凪。

 

ドッドッドッドォーン!!! 

一刀が、吹っ飛んだ場所に、容赦なく降り注ぐ氣弾。

砂煙が舞い一刀の姿は見えない。

 

 

「凪ちゃん、本気なの〜。」

 

「あれ、一刀死んだんとちゃう?」

 

戦いを見ながらそんな事を言う2人。

 

「やった! 楽進さんが殺ってくれた!」

 

「さすが、俺達の憧れの人だ!」

 

空気を読まない男達は、喜んでいる。

 

 

(あの手応えは一体?)

 

凪は、構えたまま先程一刀に喰らわせた、一撃の事を考えている。

 

(まるで、大木か砂袋を叩いた様な感触だった・・・)

 

そんな事を思っていると砂煙が晴れていく。

そこには、何事も無かった様に立ち上がる一刀の姿があった。

 

 

「嘘だ! あれだけ受けて立ち上がるなんて!」

 

「奴は化け物か!!」

 

信じられない者を見た様に叫ぶ男達。

 

「さすが、私の見込んだ男だ!」

喜ぶ団長。

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「・・無傷ですか。正直信じられません。」

口は笑っているが、目は全く笑っていない。

 

「・・無傷じゃないから。」

一刀は、外見は無傷に見えるが、かなりダメージを受けている。

 

(強いのは知ってたけど、ここまで強いとは・・。

 しかも、氣を飛ばせるなんて、『流水』では、厳しいな・・。)

 

「爺ちゃん以外で、ここまで追い込まれたのは久しぶりだよ。」

笑顔で言う一刀。

 

「今度は、こっちから行かせてもらうよ。」

そう言って、構え直す一刀。

 

「北郷流操氣術、疾風・・」

 

(一刀様の氣質が変わった?!)

凪に緊張が走る。

 

「行くぞ!」

 

ドン! 物凄い速さで、凪に迫る一刀。

 

「なっ?!」

急な一刀の動きに一瞬、動くのが遅れる。

 

ヒュ!ボッ!シュパパパパパ!

右のストレート、続けて裏拳、戻ってジャブの連打

 

「ッ?! 速い!」

何とか、その攻撃避け、捌く凪。

 

「クッ! ハァ!!」

凪も負けじと突きを放つ。

 

「甘い!!」

その突きを避け腕を掴みその力を利用し、

ブン!!っとそのまま投げる。

 

「しまっ!?」

地面へと優しく着地する凪。その顔の目の前に、

一刀の拳が、ピタッと止まっている。

 

「・・・参りました。」

凪は、敗北を宣言した。

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「「「「ウォォォオオオオオー」」」」

 

先程よりも大きな歓声が当たりに響く。

 

「凪ちゃんに勝っちゃったの〜!」

 

「嘘やろ、凪が負けるなんて何年ぶりや?」

 

「そんな馬鹿なぁ〜! 楽進さんまで負けちまうなんて!」

 

「俺達に希望はもう無いのだな・・・。」

 

「すごーい! いきなり邑一番に成っちゃった。」

 

「やっぱり、私もあの人婿に欲しい・・・」

 

やっぱり好き勝手言う邑人達。

一刀は、凪に手を貸し起き上がる手伝いをする。

 

「あの最後の技は、何ですか? あとその氣は、一体?」

 

「最後のは、俺の国の技で合気道に近い物、

 氣は、北郷家に伝わる操氣術の一つだよ。」

 

「その技は、私でも使えますか?」

 

「う〜ん・・技は大丈夫だと思うけど、氣の方は無理かも。」

 

「そうですか・・。」

 

少し考える凪。

 

「では、その技を私に教えて下さい!」

 

「いいよ。」

 

あっさりと許可する一刀。

凪は驚いている。

 

「教えて頂けるのは嬉しいのですが、本当にいいんですか?」

 

「別に独占する様な物じゃ無いし。」

 

一刀の言葉を聞いて、感心する凪。

 

(なんて、器の大きい人なんだ。)

 

そう思いながら、さらに一刀に魅かれていく凪。

顔を赤くしながら、

 

「一刀様! 私に何か出来る事はありませんか?///」

 

「そうだな・・。氣の飛ばし方を教えてくれないか?」

 

「そんな事で良いのですか?」

 

「ああ。お願いするよ。」

 

そう言って手を出す一刀。

 

「あの?」

 

「握手だよ、握手。これからも宜しくね、凪。」

 

「は、はい!///」

 

手を握り合う2人。

そんな良い雰囲気をぶち壊すのは・・・、

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「隙ありー!!」 

『スッパーン』

 

その名は団長。

握手をしている一刀に、後ろからハリセンで頭を叩く。

 

「あ、ウチのハリセン。」

何か、真桜が呟いている。

 

「いきなり、何するんですか! 団長さん!」

 

「フフフ。賭けは、私の勝ちだな、婿殿!」

 

勝ち誇った様に言い放つ団長。

 

「何言ってるんですか?! 勝負は俺の勝ちだったでしょう!」

 

「ああ。『勝負』はな・・・。賭けの内容をよく思い出してみろ。婿殿。」

 

「・・・はっ?!」

 

「思い出したかな?」

 

そう、確かに団長は、『まいった』とは一言も言っていない。

一刀もその事に気づいた。

 

「そんなの無効でしょう!」

 

「聞く耳持たんな! はっはっはっ!」

 

高らかに笑う団長。邑人達も呆れている。

 

「さあ、私のお願いを叶えて貰おうかな、婿殿?」

 

「そんな、馬鹿なぁー!」

 

 

 

 

・・・・つづく

-7ページ-

 

(あとがき)

どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

戦いのシーンも一段落しました^^; ちゃんと書けていればいいのですが・・。

団長の布石は、皆さんお気づきでしたよね(^^) 彼は、そんな男です。

今回の更新のハイペースは、私自身かなり驚いています。皆様の応援のおかげです<(_ _)>

仕事の関係でまた更新が遅れるかもしれませんが、お待ち頂けると嬉しいです。

 

北郷流 操氣術設定 その@

 

・流水の型→ 基本の型。防御力・攻撃力・素早さ等のバランスが、

        一番とれている。氣を込めれば、能力を一時的に高める事も可能。

        本人の氣の量により、強さが変わる。

        一刀君は、無意識(オート)でいつもこの状態。

 

・疾風の型→ 応用の型の一つで、防御・攻撃が少し落ちる代わりに、

        素早さを上げる。速さのおかげで当て方によっては、流水よりも

        攻撃力は高い。氣の消費量は多い(他の型も同様)。

 

こんな感じになっています(^^) 

予定では、あと5つありますが、今は書きません。

 

次回、団長のお願いで、一刀君はどうなるのか?お楽しみに(^O^)/

 

コメント・メールお待ちしています。

 

説明
どうも猫です。
ランキングに載ってしまいました・・・。
これも皆さんのおかげです<(_ _)>
これからも頑張ります(^^)
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コメント
団長・・・・あくどいw(nayuki78)
爺さん何者!!??(PANDORA)
皆さんコメントありがとうございます。お返事が書けなくて申し訳ないです( ><)これからも、コメント頂けると嬉しいです。お待ちしています&lt;(_ _)&gt;(猫)
面白かったwwこれからの更新読ませて貰いますねww(悪来)
団長wwwwwww だが、面白いからいいぞwwwww もっとやれwwww(Poussiere)
団長つえぇ!ww ・・・えっ?もう一刀との戦いは終わってたの?Σ(゜д゜)(如月 慧次)
団長・・・ぼろくそ言われてるなwww(brid)
爺・・・・・強!(もっさん)
一刀なんでもありですね・・・つぅか団長大人げねぇ!!(黒神)
団長は試合に負けて勝負に勝った。伊達に一刀より生きてませんねw(ブックマン)
やはり団長がやりおったわいwww(零壱式軽対選手誘導弾)
だんちょー・・・・・・大人げねえー!!!!!!(いずむ)
彼は、自分の欲望に忠実なんですよ(^^)(猫)
団長wwなんつー大人げなさwww(ルーデル)
団長面白すぎるw(TETUKO)
この親父ある意味無双か!!なんていうブレイク・・まあ、ちょっと気にはなってたのよね〜。何回読んでもまいった言ってないし。(motomaru)
おやっさぁんwwwww(タンデム)
おwwwwwwwやwwwwwwwwじwwwwww(nanashiの人)
団長のてきと〜っぷりがGJ!団長のファンクラブに入りますww(ブロンコ)
団長が高田〇次に思えてしょうがない無法ぶりだwwww(kashin)
なんと大人気ないwwwww いや、違うようだ 村人(♂限定)の反乱を未然に防ぐ為の智慧らしい(cheat)
大人気ねぇ団長だなw(とらいえっじ)
団長ひでぇwww(トウガ・S・ローゼン)
団長大人気ねえwwww(k.s)
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真・恋姫無双 恋姫無双  三羽鳥 北郷一刀 

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