幻想卿に男が降り立ったようです6後編
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掌がオレに近づく。

赤々とした手を前に突き出しながら小さな子供が歩いてくる、

子供の小さな手、ソレに付いているベットリとした血が生々しくて、鉄臭い部屋がイヤな暑さを作り出している。

 

暑いむわぁとしたシャツの中が気持ち悪い、冷や汗をかきながら体中を強張らせる、

その手はオレの横を通り過ぎていく。

オレの横をすぅーっと避け、俺の手形の付いた壁をペタリとさわり血を塗りたくる。

「だめだよー。赤が好きなんだもの、ちゃんと赤にしとかなきゃーっ」

わいわい笑いながら壁を血の付いた手で触りまくって、壁は赤一色になった。

 

壁の色がまた赤になった

ソレがまた空気をバっと変えた気がした。

空気があまりにギスギスしていて、体の中にある水分が全て気泡になってしまった様な発泡感が体を覆う。

 

心の中にまた影が出来上がり、その影がゆっくり爪を立てオレの心を切り裂こうとしてる様な、、

 

 

心臓がドックンドックン跳ねる度にその爪がオレの心臓に突き刺さりそうで怖い、、

 

視線がずっと壁を向き、もう壁に色が付いているのに手を壁から離そうとしない、その手をまだ左右に振りながら色を広げ続けている。

ずっと広げるだけ、何もなくて、ただシュ、、、シュ、、と壁を摩りながら無言のまま。

ソレを上からでずっと下を必死に首を動かさず目をギンギンに張りながらギリギリで見続ける。

瞬きをせず目が乾くのを感じながら、だけどそのまま動けないままずっと下にいる子供を見続ける。

此処からは顔が見えない。髪の毛が顔を覆い隠し続けている。

とたん

グルン、と

その壁に手を付け摩る事に必死になり、まるで人形のように固まっていた顔が回り俺を張り付く様な目で見てきた。

紅い血の色をした目、赤い鮮血を思わせるバラの色をした目、その目は深く深く奥底にあるどん底を表すように黒い、、赤過ぎる眼になっている。

かわいらしい紅い目じゃなく、紅すぎて黒い、、目

ソレがオレを見る、

 

なんだ、、、なんだ、なんでこんな、、

見られたくないんだろう、、、?

 

「、、ねぇおにいさん」

小さな声でそう言った、ほんとに小さい声だった。まるで手と手が軽く擦れる様に、そんな声だったがナゼかオレははっきりとその言葉を拾った

「な、なんだ」

次に続く言葉が怖い、なんていうんだ、喉元がまだヒリヒリ痛む、喉の奥が変なガスが溜まったみたいな感覚でげっぷが出そうになる、ソレを抑えてその場の空気にあわせたつもりで声を出すが、その後自分のげっぷが胃に逆流する感覚を感じてなんだか出した方がこの 空気を抜け出せたのではないか?みたいな事を考えている。

「、、遊ばない?」

、、予外な展開に逆流したげっぷが帰ってきて今度はなんの抵抗も無くケポッとゴツいからだに似合わない音を立てて口から噴出した。

わ、悪いといいながら口を拭い「、、あそ、、ぶ?」そう復唱した

 

「そう、私、お兄さんと遊びたい」

 

むじゃきな声だ。、、、、、オレは子供が嫌いな訳ではない。

うちは神社だし、裏は森だしで夏とかになると、ガキ共がセミやカブトムシを取りによく群がってくる、ソレを対処するのも神社の管理者の義務だそうだから。

ガキ共と触れ合っていると、ガキは案外いいもんかと思えたものだった

 

だがコレは例外だ。

 

なんで無邪気な声なのに、なんでこんなにかわいい声なのに

凄まじい寒気を感じたんだろうか。

心の奥底にある恐怖心が浮き上がり心臓を圧迫している様な錯覚を起した

「あ、あぁ、いいぞ、何で、、遊ぶ?」

ナゼかそう声がでた。

こんなの佐々と断って逃げちゃえば終りだというのに、

そりゃヘヤには窓ひとつもないし扉も閉じられてるよ、だがこの寒気から逃げ出す為ならそんな障害いくらでもぶっ壊してやりますよ?て心持だったのにこう言ってしまったのか自分が信じられません!

「、、そうだなぁー」女の子が血の付いた手で腕を組み手を一本立て顎を支えるようにする

小さな女の子が動くたびにオレは体をビクつかせるそんな状態で遊ぶといってしまった自分を心の中で凄まじい勢いで罵倒しているとき

「弾幕ごっこしよ」

そう言った。元気な声なんだよ?なんだけど、、殺されるかもと思える心境で喜ぶ表情はできないだろ?

なぜか 殺される かもと思ってしまった

その思いを必死に振り払いながら

「、!!ぇ、、っと、、、、だ、弾幕ごっこ、、テ?」

指と指をくっつけコネコネしながら俺は話しに聞き耳を立てる、そうしながらでないと理性も留められない。

今オレに水滴一粒でも落ちたらきっとショック死するな、、。

と思えるほどのこの緊張は以上だとわかっている

この小さな体にこの威圧感はどこにあるのかもわからない。

だが確かにこの威圧感にオレは潰れそうになっている

今にでも押しつぶされ、ミートパイのミートにでもなるみたいな

ギリギリ骨をきしませオレの背骨を圧し折ろうとしてるようなこの重み、、

ヤクザでも出せない様なこの異常な殺気

 

一体なんなんだこの世界は、、、

 

「うん。弾幕ごっこって言うのはね」

そういいながら自分の腕を上げる

その手が一瞬グーにし、一瞬でパーに入れ替える。

その際に一瞬でその掌にはあの暗い重い何かを感じさせる玉が出来上がっている。

「コレをぶつけ合って先に壊れた方が負けなの」

「、、は?こ、、これって、、」

オレはその渦巻くように掌をクルクル回る玉に視線を向ける

 

見てるだけで押しつぶされそうな重みを感じる

理由は知らない。

ただただ重い何かが押しつぶそうとしてる物が、、少女からまたひとつ増えたということだけだった。

コレを、、ぶつけ合う。バカな。見てるだけでこっちは壊れてしまいそうだと言うのに

コレを叩き込まれたら肉片なんか残りもしないに決まってる。

 

「、、さぁw遊ぼうよおにいさん。私、、、もう待ちきれないよ!」

そう言って黒い玉はギュルギュル回転回数を増した。

玉はどんどんソレに巻き込まれる様に細くなっていく。

ソレは一本のひし形になっていた。

回転によって玉は形を変化させ、ひとつの完璧な黒曜石に生まれ変わっている。

 

ソレをまるでバレーボールをトスするかのように上に軽くほおった。

「、、スタート♪」

楽しそうに飛び上がりその宝石は↑に向いていた矛先が一瞬にオレに切り替わっている

宝石がキンッ!とジェット機の様な音を立てながらオレの鳩尾にめがけ飛んで来る。

小さくヒッと悲鳴を上げながらソレを弾き落す。

ギャインッ!と音を立てて地面にぶち当たった黒曜石は、地面をキレイにまっぷたつのラインを描くクロス状になった 跡 。

 

「おもちゃって一瞬で壊れちゃうの、、おにいさん。」

ゆっくり手を何度も叩く。ソレにあわせる様に彼女の後ろに変化。

空間がへし曲がりそこから何かが生まれていく。

「あなたはどれ位もってくれる?」

最後、大きくパンッ!と手を打った。

瞬間空間から無数の黒白赤さまざまな色が少年を殺しに行った、、、

 

 

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「で?どこにいったのその飲料水クンは?」

場所は紅魔館のベランダ。そこからは外が良くわかる。もうソラは真っ暗になり、光となるものなど月と星程度。ソレが無ければそこは闇の世界だ。その闇に大きな城。

その城にベランダ。そしてそのベランダに少女が到着した所であった。

大きく勢いをつけチェアに座り込む。

アンティークチェアはギシリと大きくきしむ。

ソレを見ながら妖精たちは情報を提供していく。

彼女たち妖精はここの見張り番の21番チームだ。

 

「チーム・お嬢様保全隊」

 

全てのチームは約30チーム。

全て纏め上げているのは十六夜咲夜なのだが、いまここにいるのはこの1チームだけである

まぁ、1チームだけで13匹のメンバーだ。なかなか膨大な数なだけに、いるのは

そこの選抜された数匹だけである。

ごにょごにょ、、、

だがこのチームひとつひとつは、、バカである。

 

低級レベルの妖精の塊、ましてや、ソレを寄せ集めたメンバーの中で一番頭のいいのでさえ言葉もまともに話せないやつばっかりだ。ゆえに彼女たちの言語はイミフメイ奇奇怪怪なのだ。だが、その声を聞く事ができるのが彼女たちだ。

ここの住人は声がいらないに等しい。

、、ちょっと違う。言葉はいるが、形だけのものだけに過ぎない。

言葉などなくてもわかるが、言葉があればなお良い、、というだけの話だった。

彼女たちの言葉は普通の人間が聞けば意味不明だろうが、彼女には全て理解できた。

「、、!!なんですって!?フランドールのヘヤに?!」

ズダン!と音を立てて立ち上がる。彼女の座ったアンティークチェアは倒れこみ、目の前にあったアンティークテーブルはたたき付けられた手のところから亀裂が入った。

瞬間目の前の数名の妖精全員がビクッ!と体を跳ねさせる。

いきなりのことに息を呑むのも忘れる様な空気が数秒流れる。

その数秒後、ゆっくり言葉をだすのはレミリア・スカーレット。

「、、、なぜ!、フランドールの部屋の見回り達は何をして、、あぁ!もう!」

その顔はまさに般若というべきだろう。

凄まじい剣幕。あまりの怒りにその部屋のものがガタガタゆれだす。

ソレに恐れ上がり震えて涙ぐむ妖精達、

だがその剣幕はゆっくりだがとかれていく。

仮にも、カリスマと言われ、スカーレットデビル(紅い悪魔)

と恐れられた経験の少女である。

この程度で全てを破壊し続けるほどバカではない。

 

「、、、しょうがないわね、アレは諦めるしかないかしらね」

そういいながら倒れたチェアに座り込む。なぜか、倒れたチェアはもう元の位置に戻っている

そうしたのはその場にいた咲夜だった。

あれほどの剣幕の中にいたというのに汗一つかいていない。

「おじょうさま。妖精達はどうしましょうか?」

「そうね。今回はたぶん愚痴っててその間にってのが理由かしら、、あいつら、いつも裏で文句を言ってる輩だったらしいじゃない。解雇してもいいと思っていたらこの失態。

もう任せるわ。咲夜」

「判りました。」

そう言ってまたため息をついて体重を後ろにかける。

「、、、フラン、、」

そうゆぶやいた吸血鬼の娘。

そういったのは自分の妹を思う子供の姉心であった。

 

 

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黒い弾光。紅の弾閃。強烈な破壊光線。

 

他さまざまな閃光が目の前を駆け抜け、死の弾丸が命を打ち抜こうと飛び交っている。血の通う水の塊。だが恐怖や喜びを分かつことの可能な心をもつ物体を打ち抜く。ソレを目的に少女は力を使う。

その命の灯火は今も健在していた。力を精一杯使い、なんの力か正体もわからず不安なはずなこの全力を使い、今もその火は灯りつづけていた。

「う、、うぁ!」

目の前を通り過ぎていく閃光全てを読み、自分に命中しそうなものだけ左手で弾き返していく。ガギッ!パシュンッ!

さまざまな音が耳をつんざく。耳の奥がキーンと痺れたまま後ろに後ずさりながら目を凝らす。言葉を扱い、説得しようにも声を出す空きが存在しない。

瞬間瞬間に知恵を絞ろうとするがソレ全てを覆い隠すのは絶対的な手数と攻撃力だった。

 

「あっは〜!お兄さんおもしろーい!もっと、、もっとだよー!!」

 

黒煙が小さな部屋に充満し息を満足にするのも危うい。

部屋に閉じ込められ、弾丸が目の前を通り過ぎ、さらに隠れようにも隠れるもの全てが粉砕され逃げ隠れも出来ない状態でに生きていられた理由はイミフメイなこの手に宿った力のおかげだった。力を必死に振るい、やっと今の状態にたどり着いた。

 

こちらは虫の息だというのになんという笑顔だろう。

美しいという言葉が良く似合う笑顔だった。だが、その笑顔が込められている意味は

自分をもっと楽しませてくれるという少女の楽しむ笑顔なのだ。

 

そんなオレの心を無視するような笑顔を浮かべたまままた新しいモーションに移った。

これで4回目の変化だ。最初はただの単純な連続な連射だったが、次はゆっくりだがオレを追い詰める戦術弾幕だった。だがコレは一回目と違いゆっくりだったため力を行使したらまだ避けられた。が、3回目のモーション変化には一回目のモーションと組み合わせたゆっくりな弾幕+早い連射した色彩様々な殺人光弾だった。

コレは四方八方向かってくる攻撃と同じ効果を生んだ。油断と言うことが一切できない必死な俺の生きたいという必死な努力なおかげだ。生きていられたのはきっと奇跡だ。

もう一回コレをしろっていうのはムリとオレは迷わず答える

 

そしてまた新しい行動に移っている。まだ何かあるのかよ、、そんなことを考えてしまう。もうカンベンしてくれ。そろそろ疲れてくれたっていいじゃないか!

少女は両手を高らかに上に掲げ、大きく反り返る。その両手の上には緑青黄赤さまざまの球体が円盤状を形を作り上げたその反り返りは反動となりその円盤を投げ込んだ。

 

『禁忌「フォーオブアカインド」?』

楽しそうにそう言った少女は円盤を打ち込む。

円盤は瞬時に散り散りに飛散した円盤の青と黄は大きな球で、その塊が何個もこちらにゆっくり近づいてくる。俺よりもっと向こうにも飛散しているところも見ると、コレは操っているのではなく適当に投げたものと取るべきだろう。だが赤と緑はまた違う

赤と緑は細かくスピードが付いている。黄と青の隙間を縫う様にオレに飛んできた。

「う、、!」

左手がソレに反応する様に近づき赤と緑を叩き落した。

痛みは感じない。ただパシュ!と軽い音を立てただけ。赤と緑は弾かれ少女に向かうが何十にもなる赤と緑の弾幕にぶつかり消失した。

力を打ち消される様に軽い音を立てた。その自分の攻撃の弾丸は威力を増しかえってくる。

オレの力を戦いのうちにゆっくり理解してきた。戦うまでに頭を使うまでも無く体が理解し始めたのだ。

 

オレの力の詳細までとは言わない。だがゆっくりと大雑把に理解した。

この力はオレに有害でない。それ所かオレを守る盾になる。

オレの左手この力は宿っている。じいちゃんの神社を手伝っていたからかは知らんが、確かにオレに力は付いてる。俺のこの力は、どうもここのやつらの使う光線や弾を弾き返す事ができる力を持っているようだった。そしてその力を増大させて打ち返していることも、、

さっき攻撃を弾き返しまくっているときに疑問に思った。そしてさっき攻撃が何十もの弾幕を全て貫いて止まった弾いた弾丸を見て確信した。威力を増大させている。

ソレもちょっとなんていわない。まるまる威力を二倍させているのだ。

仮に名づけるなら「攻撃を受止め、二倍にして打ち返す力」とでも言うべきか。

 

あまりにまんまな名前だが今はコレを考えられる自分の頭にオレは表彰したい。考えるという事が活性化している。そうでなければこんな弾幕の中思考などしてられるか!

オレの力はこの弾幕の中でゆっくり付いていっている。力は力でも確実なオレの記憶を書け戻っているという意味だ。懐かしい感触がした。あのときと同じ、、とは言わない。あの時はこれほどの刺激があればどれだけよかったか、今はあっても困るんだ。しかも命に関わってくるんだからなおさらだ。自分の過去を振り返るのは止めたはずだった。だが今また思考を張り巡らせる事により勝手に思い出していた。

自分の過去を振り返る余裕すらできたと考えると少しはマシだろうか?

その状態で一回作戦を練る。

相手はだんだん手数を増している。弾丸に威力が増してきている。どんどん相手は本気をだしてる。こちらは作戦をたてわずかな力を使いどうやってこの場面を打破しようか体を必死に行使しながら考えてるのだ。

 

「あは!おにいさんすごいー!無傷だね!いままでの人形なんて一瞬でつぶれちゃってたのに!たのしいよぉー!私の夢がもうひとーつ!できちゃったー!」

 

元気な声だ。最初会った時の様な雰囲気の間逆なテンション↑↑な状態の声。

 

「おにいさんを倒すってのどうー!私の本気うけてもきっと生き残る世おにいさあああああああん!!!」

 

もう目がイッてるな、、ちゃんとオレの思考が働いてる。その中で相手の言葉の矛盾を見つけ出した。

(、、夢が、、もうひとつ?)

彼女はそう言った。夢がもうひとつ。彼女にはもうひとつ夢がある。この夢とはなんだ?

記憶をフルに活性化させ思い出す。彼女の言った言葉全てを、、

 

私ね。閉じ込められてるの、、

 

「、、、!!!」

もう、外を思い出すのはイヤだから

 

「、、そうか!!そうかそうかそうだったのか!」

オレの思考は口に出ていた。俺の生きる道が見えてきた。

彼女はなんの事を言ってるのかも理解できていないだろう。今の彼女はもう思考ではなくただの殺人マシーンと変わらない。

ただ楽しく弾丸を撃ち込む。ソレに全てをかけている感じだその彼女のもうひとつの夢。

オレの力と彼女の全力があれば、、、いけるかも!!

 

オレは記憶をさかのぼって彼女の止める言葉を探し出す。おい、やおまえ、じゃアイツを止められない。彼女に言っていると一瞬で判る言葉、たとえば、、彼女の名前。だがそんなのオレは聞いてな、、、いや、知ってる!俺は彼女の名を知っている。

 

「、、フラアアアアアアアアアアン!!!!!!!!」

相手の攻撃を防ぎきりもう満身創痍を通り越した状態のオレの必死の一声だった。

傷ひとつなくともさすがにこれだけ動くと腹に穴開いたヒトと大差ない。

ソレに反応する様に少女は動きを止めた

「、、なに?おにいさん」

声が出ない。ちょっと時間がほしい。あと1時間以上は動きたくない。

だけど、それじゃダメだ。彼女の夢をかなえられる。そしてこの部屋をオレも出られるかもしれない。その方法を見つけたんだから、、!声を出せオレ、!

 

「、、、ふら、ン、、、今から、、全力の一撃を打ち込め、、全力だ。自分の全身全霊をかけて、、こい!」

「、、いいけど、、なんでなのおにいさん?」

「いいから!お前に、、お前に!外を見せてやれるかもしれない!」

「、、、、、、、、え?」

信じられないといわんばかりの顔をしてる。

「、、だめだよ。わたしの力じゃここをでられない。ましてやお兄さんがいるだけじゃ、、」

「いいから!一番でっかいの、、こい!こおおおおおおおおい!!」

「、ぅ、、わ、わかった、、わかったよおにいさん、どうなっても知らないから、、!!」

 

少女はそう言って掌を上に向ける片手だけ、そして目を硬く瞑り声を漏らす

「、、、、ぁぁぁぁぁぁぁあああああああはああああああああ!!!!!」

 

掌から光が漏れる。最強を示す。破壊の力を持ち姉に閉じ込められた少女。

その少女の全力がここに集まっていく、、

 

 

『禁忌「レーヴァテイン」』  〔発       動〕

 

 

紅い槍が、瞬時何本もの閃光が大きく膨れ上がりオレに牙を向ける。

力の全て、彼女の力の全てを賭け撃ち込んだ一撃、まともに受けてしまえば塵ひとつ残らないだろう。そんなものがオレに向かってきてる。

 

 

、、、、、、、、、、、、、、、一人の少女の願いは叶わないと諦めていた窓一つ無い、この部屋は地下深く、窓などあるはずない。だが、彼女の言葉聴けばわかるのだ。彼女は、、外を求めていた。

だが諦めたのだ。彼女の全身全霊をつくしてもここから出られなかった。

ならソレを支える一撃があればいいんだ、、!!!!!!!

 

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

全力を振り絞り自分の片手を振るう。その左手に秘められた自分の願いを乗せオレのアッパーはその紅い紅い炎を撒き散らした槍に突き刺さった、、

 

 

説明
シリアスです。シリアスが続くのです。次の話がオチなのです。がんばったんです、、、ちょっと方向性が、、、
(゜∀゜)モウドウデモイイヤー!

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コメント
誤字があったらぜひ教えてください。修正するんで、、(−・ω・−)(kiki)
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