機動戦士ガンダム00-wakening of Trailblazers DESTINY-
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「……異常無し、っと。そっちはどう、アスラン?」

『問題無い。……やはり、ラクスが言っているのは計器類の故障じゃあないのか?』

「それは無い。エターナルの計器類は、僕が直接点検してるからね。万が一故障なんてしたら、僕がラクスにしごかれちゃうよ」

『……じゃあ、何だって言うんです?』

「……パラレルワールド、その入り口だったりしてね」

『ふざけてる場合ですかぁ? ったく……』

 

漆黒の宇宙を進む、三機の((MS|モビルスーツ))。青い翼のストライクフリーダム、赤い翼のデスティニー、そして真紅のボディのインフィニットジャスティス。そしてそのパイロットのキラ・ヤマト、シン・アスカ、アスラン・ザラ。三人とも六年前……C.E.73年の『第二次連合・プラント大戦』のエースパイロット。そして今は、世界統合連邦議会議長、ラクス・クライン直属のパイロットである。彼らは、ラクスの座乗艦エターナルがプラント視察の際に発見した、重力の『歪み』の調査に出向いていた。が、どの機体のセンサーも『歪み』を捉えられずにいた。

 

(……ラクスに報告するのに、一旦帰還するかな? そうすれば……ッ!?)

『キラ、見つけたぞ! アレが例の……?』

『な、何だッ!? ((VL|ヴォワチュール・リュミエール))全開でも、振り切れない?』

「クッ……だ、駄目だ。吸い、込まれる……!」

(ら、ラクス……)

 

三人の意識は、そこで途絶えてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ、刹那。これ……」

「栄養補給なら既に済ませた、必要無い」

「あ……!」

 

プトレマイオス2改――トレミーのMS格納庫で、刹那・F・セイエイは任務を終えて帰投していた。部屋に戻ろうとすると、仲間のフェルト・グレイスがドリンクを渡そうとする。しかし刹那は、それを素っ気なく断った。その光景を後ろから見ていたロックオン・ストラトスは、呆れ気味に呟く。

 

「……ったく、鈍いんだよ。イノベイターの癖に……」

 

……イノベイター。進化した人類、革新者。刹那はそのイノベイターだった。しかし、二年前にこの力に目覚めた刹那は、この力に戸惑っていた。だからこそ、彼はフェルトにあの様な態度を取ってしまったのである。フッ、と溜息を吐きながら、ロックオンも部屋に向かおうとした、その時だった。トレミーを強い衝撃が襲い、ロックオンはよろめく。

 

「な、何だッ!? 敵襲か!? とにかく、出るぞ!」

 

彼は慌てて自身の『ガンダム』、デュナメスリペアに乗り込み発進した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、ううん……?」

『キラ! 良かった、無事だったか!』

「アス、ラン……? ここは?」

 

モニター越しのアスランは、非常に切羽詰まった様子だった。だが、キラが意識を取り戻すと同時に顔が緩む。

 

『俺にはサッパリだ。ただ、一つ言えるのは……ここは、俺達の知ってる宇宙じゃない』

「え……!?」

『今、シンがプラントに連絡を試みてるが……恐らく繋がる事は無いな』

『……俺達、どうなるんでしょうね。こんな訳分からないのに巻き込まれて、誰も知り合いがいないなんて……』

 

茫然自失のシンに、思わず涙が出そうになる。これから先、もし仮に帰れなかったら……自分達はどうなってしまうのだろう? けれども、悲しきかな時間は猶予なぞ与えはしない。……一機のMSが、こちらにむけて((狙撃銃|スナイパーライフル))を構えたからだ。

説明
C.E.79年。キラ・ヤマト、シン・アスカ、アスラン・ザラの三人は、偵察任務の最中にワームホールに呑み込まれる。意識がはっきりした時、三人はまるで知らない、しかし既視感を覚える世界――『西暦』世界にいた。そこで起こる、人類の存亡を懸けた決戦。一人の先駆者が駆ける時、運命の戦士達もまた、駆け抜ける。
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