アイスぱにっく!
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・・・暑い

夏真っ盛りの猛暑日の午後二時。クーラーもない。暑くて死にそう

そんな時、兄がニヤニヤしながらやってきた。

ただでさえ夏でもコートにマフラーという生出達で、見るだけで暑苦しいというのに、

この笑顔は余計暑苦しくて、さらに不快になる。

「何か用?」 嫌悪感込めて言うも、この兄は何も感じないようで満面の笑みを浮かべている。

そして、口にした言葉は、、、

「アイス製造機能をつけてもらったんだ〜♪ 早速一緒に食べない?」

アイス! それならば話は別だ。精神的な暑苦しさよりも肉体的涼しさ優先っ!

営業スマイルで歓迎してあげましょう♪

「おぉっ、KAITO兄ナイス!大好き♪」

「へへへ〜、僕も大好きだよ」

そう言って、兄はズボンのチャックを下ろし・・・

「って何やってんだよっ!」 もちろん蹴りと共に。

美少年たるものこのくらいの自己防衛くらい反射的に出来ないと貞操は守れない。

って、話がそれた。で、その蹴られた変態はというとうるんだ目で

「だってぇ〜、マスターが付けてくれたアイス製造機能の取り出し口がここなんだよぉ〜」

砂漠をさまよいようやく見つけたオアシスが蜃気楼だったらこんな気持ちになるのだろうか?

いや、明らかにそれよりも酷いだろう

「ちなみに、作れるのは棒アイスのみだって」キャハ

・・・これが殺意と言うものだろうか。

しかし、ただでさえ何か涼をとらないと耐えがたいこの暑さ。

一度アイスという希望を見せられた今はなおさらだ。

背に腹は変えられないし、取り出す所さえ見なければ・・・

 

「わかった・・・ 後ろ向いてるからアイス取り出してちょうだい」 

「ん? なんで?」 

「いいから早くっ!」 

「わかったよぉ・・・」 渋々うなずく兄。これで問題は解決・・・

「あぁっ!」 叫ぶ兄。 一体何?少々溶けたくらいなら・・・

「棒アイスの棒だけ抜けちゃった」

ということは・・・

「しょうがないから取り出し口から直接食べt」

「ちぇすとぉおぉぉ〜〜〜!」 俺は兄の股間を思い切り蹴り上げた

多少汚いが、折ってしまえばそんな事しなくて済むっ!

が、予想に反して宙を舞うものはなく・・・

「なっ? 折れたアイスはいずこ?」

「ううう…先っちょ少ししか出てなかったから折れずに残ってるよぉ」

・・・絶望とはこういうことをいうのかなぁ・・・

ああ、暑さで意識が遠のいてきた・・・

 

 

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・・・あ、そうだ、はらわたを引き裂けばアイス取り出せるかなぁ?

思いついたら即行動、早速兄にかぶさり・・・

「え? レンきゅん?」 

あ、服が邪魔だ。脱がせよう。

「ちょっ、ダメだよこんな所で!」

アイス食べるのに、このクソ暑い所がダメなら何処ならいいというのか。

ホントこの兄は理解し難い。

そんな事を考えている間にあっさりコートの前ははだけ、素肌があらわになる。

「・・・レンきゅん」 潤んだ目でほほを赤らめつつ、何かを期待するような表情で俺を見る兄。

・・・どうでもいいからアイスを出せ。

爪を立てて引っかいてみる

「あっ…ああっ!くぅっっ!」 何か気持ち悪い声が聞こえるような気もするが、きっと些細な問題だろう。気にせず続ける。

しかし、なかなか引き裂けられない。 ええい、しゃらくせえっ!

歯でならどうだっ! 胸に向かって喰らいつく

「あっあふぁああぁあぁぁ〜〜〜!」 さらに気持ち悪い声が聞こえるような気もするが、気にしたら負けな気がする。

が、それでも引き裂けられない。

このままではアイスにたどり着くのに時間がかかるし・・・

しょうがない、ここは負けを認めて他の箇所から攻めるか。

さて、どこを攻めよう?

そういえば貯蔵ユニットはどこらへんだろう? 余計な手間はかけたくないが・・・

取り出し口は下という事はそこから辿れば見つかるか。

何か譲れないものを忘れているような気もするが、思い出せないなら多分そうたいした事でもないんだろう。

俺はベルトに手をかけ、ズボンを下ろすとそこには・・・

 

 

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いきなり弟が覆い被さってきた!

「え? レンきゅん?」 どうしちゃったの?

その弟はさらに服を脱がそうと・・・ って、えっ?ええ〜〜〜?

「ちょっ、ダメだよこんな所で!」 思わず僕はそう叫ぶ。

が、その時ふと閃く。普段から見た目暑苦しいから脱げと言われるし、アイスも食べられなくなっちゃったから、その代わりに少しでも涼しくなるよう脱がせてくれようとしてくれるんだね♪

そうならば脱がせやすいようにと僕も体を動かす。

が、脱ぎ終わってもまた四つんばいで覆い被さっている弟。

この後も何か涼しくなるような事をしてくれるのかなぁ?

でも、何をされるか思いつかないので、ちょっと不安混じりのドキドキワクワク。

その当の弟は涼しくしてくれる方法を考えているのか静止している。

「・・・レンきゅん?」と名前を呼んでみる。

そうしたらいきなり引っ掻いてきた!

ええっ? 急かしたから怒った?

ごめんごめんっ!耐えるから許してぇ〜!

が、「あっ…ああっ!くぅっっ!」 痛みで声は漏れてしまう。

それに怒ったのか、今度は噛み付こうとっ!

でも、それは思い違いだったみたい。噛み噛みはするものの、あまがみ程度で痛くない。

どころか舐められた所が気化熱で涼しいっ!

そうかっ、これが目的だったんだね☆

ああっ、でもくすぐったい・・・

「あっあふぁああぁあぁぁ〜〜〜!」 思わず声が漏れる。

そしたら今度はレンきゅん。ベルトに手をかけ、ズボンを下ろそうと…

そうか、ズボンも脱いだ方が涼しいよね。

 

 

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下ろしたズボンの下には見慣れぬ機械があった。

「・・・KAITO兄、何コレ?」 

「あっ、これがマスターに作ってもらったアイス製造機だよ☆ 

機械機械したの外につけて持ち歩くのも見た目が悪いので、ズボンの中に隠せるようにしてもらったんだ♪」

そうかっコレが・・・

「って内蔵じゃないのかょっ!」 思わずツッコみを入れる。

そして、ツッコミをきっかけに意識もはっきりと・・・

 

・・・・・・あるぇ〜?

 

まぁしてしまった事はしょうがない。 KAITO兄には拳で少し記憶を飛ばしてもらって、自分一人の記憶の中のゴミ箱に深く封印…

が、その時ふと気配を感じて周りを見渡してみると…

姉3人(内一人はビデオカメラを構え)がいた。

「・・・レン、あんた・・・」

「しっかり記録しておいたわよっ☆」

「レンきゅんは受けだと思っていたのに・・・」

 

・・・ああ、また意識が遠のいていく・・・・・・

 

 

  −− 完 −−

説明
夏コミ新刊穴埋め用w
カイレン(途中からリバでレンカイ?w)ぎみ腐ギャグ
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