真・恋姫この二人の冒険者に祝福を! 第一話
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冒険者と成った日は夕日が差す時間帯だったので。冒険者に無料で貸し出される宿へと向かった

 

俺は少しギルドに用事を済ませてから二人が先に行った今日の宿に来てみれば

 

馬小屋だった、中では既にアクアと兄弟が言い争いを始た

 

 

 

カズマ「ふざけんなよ!現代っ子な俺が馬小屋で眠れるかよ!」

 

アクア「私だって嫌よ!でもお金が無いんだからしょうがないじゃない!あのプリーストのおじいさんに貰った三千エリスは登録に使っちゃって無一文なのよ。晩御飯も食べられないのよ!?」

 

カズマ「ちくしょうが・・・ってヤバい叫んだら余計に腹が」

 

アクア「うぅ〜ひもじいよぅ〜、ふかふかのベットでねたいよ〜」

 

カズト「腹いっぱいとはいかないが飯持って来たぞ。先に食っててくれ」

 

カズマ・アクア「「いただきます!」」

 

 

 

そう言って二人はよほど腹を空かせていたのか堅い黒パンを難なく噛み千切っては水を飲んで胃袋に収めて行った

 

その間に俺は成るべく埃が経たないように小屋の敷かれている草を教えてもらった所に捨てて軽く掃除してから、異世界最初の仕事に取り掛かる

 

 

 

アクア「ふぅ〜美味しいとは言えないけどお腹はいっぱいだわ。ありがとカズト」

 

カズマ「助かったぜ。でもどうやって食糧をってそれは・・・!」

 

カズト「此処の持ち主に小屋の掃除を条件に貰った牧草と藁」

 

 

 

俺は食事中の二人の横で藁を使って大き目の籠を編む。これくらいか?

 

次にコレと同じくらい広い物も一枚編み、それに大き目のシーツに一面だけ空いている所へ入れると即席の毛布っぽいのが出来上がる

 

次に籠の形だけは出来上がっているそれに縦横の順番に藁を敷き詰めて、最後に上からもう一枚シーツをかぶせ籠の仲に余った端っこを積めれば即席のベッドの出来上がり。枕用のシーツが手に入らなかったから仕方なく頭を置くところを盛り上げといた・・・・うむ、久々に作って見たが中々の力作

 

 

 

カズト「それでは自分も夕餉を・・・・二人ともどうした?」

 

カズマ「いや、なんていうか器用だなブラザー。それに飯とかシーツのそれどうしたんだ?」

 

カズト「ああ、ギルドにあった買取所にこの世界に一緒に持って来てた万年室があってな、売ってみたらそれが意外にいい値段に成ったんで夕餉ついでにこれ等を買って寝床を整えようと思ってな。しばらく此処に厄介になるようだしな」

 

アクア「わぁ〜い♪アルプスの女の子みたい!」

 

 

っと自分と兄弟が話しているとアクアがベットの真ん中に飛び込んでゴロゴロと寝転がっていたら・・・いつの間にか寝落ちしていた

 

アクアに急造の布団を掛け食事を始めた自分を、まだ起きていた兄弟が

 

 

カズマ「ブラザー、まるで母親みたいだな」

 

カズト「せめて兄か父を希望する」

 

 

 

 

この日はこのままアクアを真中に、右に兄弟、左に自分が横になり眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

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次の日、何とか腹を満たし眠りについた自分達は朝早くに目覚め。昨日の内に紹介してもらった仕事場へと向かった

 

ギルドの酒場兼食事処だ

 

アクアは接客で料理の注文を取ったり運んだりし、兄弟は厨房で足りなくなった食材を取りに行って。自分はスキルこそ取っていないが何故か厨房にいる

 

最初の内は問題無かった・・・・最初は

 

 

店主「おい新入り!お前サンマも知らないとかどんな生き方すりゃぁそうなるんだ?!」

 

カズマ「いえいえ知ってますよアレでしょう?サンマって魚でこのメニューにある『サンマの塩焼き定食』を作るんですよね」

 

店主「そうだよそのサンマだよ。魚で鱗があってピチピチしているヤツだ。この季節に成ると脂が乗って特に美味いヤツだよ」

 

カズマ「ええ、知っていますし良く分かっていますよ・・・・ですがね?すいませんが、もう一度指示を出してもらっていいですか」

 

店主「ギルドの裏にある畑からサンマを二匹獲って来てくれ」

 

カズマ「舐めんなぁ!」

 

 

身に付けていた支給品のエプロンを店主に投げつけマジオコってる。この世界での常識かもしれないが、何故他の魚は水の中なのにサンマだけ畑なのだろう?全く訳解からん

 

自分はその間に畑からサンマを取って来てちゃちゃっとタイムロス分早くサンマの塩焼き定食を仕上げ、初めてギルドに来た時に声をかけられた赤毛のウェイトレスに渡した・・・・本当に畑にサンマが居て獲れた

 

すると今度は酒飲み連中の方から怒声が聞こえてきた・・・・ああ、アクアが言った所だ

 

大方またキンキンに冷えたビールなりクリムゾンネロイドとかいうシュワシュワとかと同じく原材料が解からん酒を誤って触ってただの良く冷えた水にしちゃったのだろう

 

コレで三人目くらいか?勢いよく飲んだ冷水を噴くお客は

 

アクア曰く、水の女神である彼女は触れただけで水を浄化してしまうのだそうだ。それがたとえ汚水だろうが普通の飲み物だろうがポーション等のアイテムだろうが問答無用に、ただ飲むのは大丈夫らしいが

 

また店主が新入りぃ!?とか叫んでいる。その間に注文の品をさっさと作っていく・・・・・よし、料理スキルは覚えた。後で習得しよう

 

兄弟とアクアはクビに成ってしまったので自分も辞めた。色々と作り置き可能な料理は作っといたし厨房も汚してはいない・・・うむ、問題無いな本日のノルマも達成済みだ。給料と日持ちする賄い飯をもらい自分は二人とこのまま次の仕事を探しに

 

 

 

次の仕事は路上販売で果実を売る事に、本日の商品は川で取って来たばかりの新鮮なバナナであった・・・・・本当にどうなっているのだこの世界は?

 

いらさいいらさい!安いよ安いよ〜!とバナナとハリセン片手にエプロンを付けている兄弟とお客を呼び込んでいる。一房三百エリス・・・ふむ。ここの相場的には安いのか?

 

自分は追加のバナナと他、よさそうな果実を籠に入れ戻って来ると

 

バナナが一つ残らず消えており、お客たちは歓声を上げ。店主は二人に向かってクビだと告げていた

 

 

アクア「なぁんでよぉ〜?!」

 

カズト「兄弟、三行で頼む」

 

カズマ「お客を呼び込もうとして・バナナを消す芸をしたら・マジでバナナが消えた」

 

カズト「OKだ兄弟、今回は自分達に非は無い」

 

 

自分は店主に取って来た果実を渡すと何故か報酬が上乗せされていた。どうやら取って来た果実の質が良く、更には経験値が詰まった物がかなりの数取れていたらしい・・・・・これがステータスの幸運か

 

序に幾つかリンゴやバナナをいただいて二人を追った。また仕事探しをしなくては・・・・・その前に枕を作らないとな

 

 

 

次の仕事場は土木系だった

 

何でもここ最近街の外にクレーターが幾つも出来上がっているのだとか。外壁の補強と合わさって人手を必要とし給料も良いと言う事で自分達は仕事先の事務所へ来て早速仕事場へと向かった

 

アクアは袖を捻じり撒いた白シャツに土木用のズボン、頭にタオルを巻いて既に現場のオッチャン達と溶け込んでおり今はレンガを積んだ外壁を白い物を塗り付けている。それがまたなんとも綺麗だった、周りでそれを見ていた連中もそれに見入って歓声をあげている

 

そう言えば夕べ、枕の基本的な形を一つ編んで見せたら自分の分をさらりと作ってしまった。アクアは事創作・製作系は天才的だった。それが壁塗りをしているのだ。見た目は美人だし職場の男衆はテンション上げ上げだ

 

そんな中何故か自分はまたもツルハシを振り岩を運びレンガを積む兄弟とは別れて。現場監督補佐的な立ち位置に・・・・・イヤ何故に自分が?

 

親方の設計図を見て口を出した所為か。しかもアクアがメッチャ技術的にも作業時間も手際も良いから外壁の拡張工事にまで三人一緒に刈り出されてしまった

 

その日の夕方、給料をもらい事務所を後にする。今までで一番の給料だ、コレで針と革が買える

三人で湯屋に向かう途中、以前からバイト先で見かけたマントにとんがり帽子を被り手に杖を持つ魔法誓い風の少女を見かけた、今朝事務所で見た時は出かけていたのだろう。帰って来た今は疲れている印象を受ける

 

隣りに似た雰囲気の少女も一緒に居る。真紅の瞳に似ている服装、だが血の繋がりを感じない、何かの種族なのだろう

 

二人はこの後ギルドで夕食を食べ飲むのだそうだ。自分は馬小屋の掃除などがあるので別行動だ

 

さて帰りの道中で必要だった針に糸、革製品等々を買い。鍛冶屋に依頼もし、今日の仕事先からも別にかまわないと良い物も貰えた。冒険の準備は着々と進んでいる

 

その日から数日、土木作業の仕事先の人達と夜遅くまで働いて得た金銭の殆んど夕食を食べ酒を飲んで騒いでアクアが虹色を口から出して深夜に帰って来る日が何日も続いたので軽く説教したりする事があり財布の紐は自分が握る事と成り、眠る前の針仕事や日頃の行いの所為か父では無く母と呼ばれる(解せぬ)日々が続いた何時もの馬小屋で眠りに付いた夜の事

 

 

 

 

 

 

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自分力作のベットに就いた兄弟が何かに気付いたように飛び起きた

 

 

カズマ「ってちがーう!」

 

アクア「こんな夜中にトイレ行き忘れたの?、暗いから付いて行ってあげようか?」

 

カズマ「いらんわっ、てかちげーよ!」

 

 

壁バンッ!うるせーぞ!静かにしろ!!

 

 

カズマ・アクア「「すっ、すいません!」」ワタワタ・・・!

 

カズマ「どうした、やっと冒険者である事を思い出したか」

 

アクア「そうだったわ、労働の喜びでスッカリ忘れていたわ。カズマが魔王を倒さないと私帰れないじゃな・・・・帰れなくても解く問題無い?」

 

カズマ「いや、よくねーだろ」

 

カズト「だがずっとこの仕事をする訳にも行かないだろう、そろそろ自分も冒険者生活がしたいしな。明日は二人の装備を整えてクエストでも行こう。丁度討伐クエストでジャイアント・トードとか言う二人が良く食べてくる夕食のから揚げとして人気なモンスターが繁殖期に入っている。二人の財布は暖まっているから最低限の装備は問題無くそろえられるぞ」

 

カズマ「おお!う〜っし、そんじゃぁ明日は準備してクエストすっか」

 

アクア「うん!」

 

 

ドガッ!うるせぇってんだよ!何時まで騒いでんだ!しばかれてぇのか!?

 

 

 

カズマ・カズト・アクア「「「すっ、すいません!」」」ワタワタワタ・・・!

 

 

 

こうして自分達の冒険者生活の第一歩が始まる

 

そう言えばここ最近、ギルドが騒がしかったり冒険者達がある日、凄い血眼で薄紫の羽衣と青と白の服装で。水色の髪と瞳を持つ女神様(超美少女)のアークプリーストを探していたな。アレは何だったのだろう?、その日アクアとぶつかった冒険者はアクアを探しているのだろうと思っていたのだが。ぶつかった拍子に落とした以上の金額疲労の手伝えと言われその分の金銭を渡して去って行ったが

 

・・・・あの日の夜はアクアに説教したんだったな、兄弟もアレには呆れていたし。また疲れた様子の真紅の少女にも何とも言えない目で見られていたっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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冒険者と成ってある意味で冒険者らしい最初のクエストはジャイアント・トードと言う牛並みの巨体を持つ蛙型モンスター五匹の討伐だ

 

コイツは今繁殖期に入っており栄養を付ける為人里近くに降りて来て農家の家畜や子供を襲うらしく。現にこの時期は家畜や子供、しかも農家本人までもが行方不明になっているそうだ

 

次いでいうとコイツの肉は多少の硬さはあるが、淡白でアッサリとしていて食用として喜ばれる

 

だがコイツは分厚い脂肪で打撃系の攻撃が一切通らない。だが金属を嫌うらしくキチンと装備を整えて挑めば駆け出し達でもいい稼ぎに成る

 

因みにクエスト報酬は十万エリス、一匹の買い取り報酬は五千エリス。合計十二万五千エリス、自分達の分け前は四万千エリスと四万三千エリスと成る。自分は後者だよ?まぁどっちにしても二人の財布の紐は自分が握っているのだがな

 

 

 

そんな相手に自分達は

 

 

 

アクア「ひぁうっ・・・!?」パックンチョ♪

 

カズマ「おまぇー!食われてんじゃねぇ!?」トリャー!

 

カズト「二時・四時方向から三匹追加!兄弟!アクアを引っ張り出して即時撤退しよう!」

 

カズマ「あたぼうよ!ってやっぱくっせぇ!」

 

アクア「ありがとうかじゅまぁ・・・・(号△泣)」

 

 

 

アクアがパクられてマミった

 

すまん、説明を飛ばし過ぎた。二人の装備を整えようとしたらアクアがアレほどツケは駄目だと言っといたのに酒場で溜めていた為に、アクアの懐は凍土とかした。だが何処から取り出したのか武器と言うより杖は元々持っていたから防具と思ったらコレまた身に付けていた羽衣が神器だと言う事で装備費用は掛からなかったが

 

兄弟まで酒場にツケがあったためにそれを支払ったら片手剣しか買う金しか残らず。ジャージ姿でクエストを。案の定最初の内は兄弟が追われ、自分は何処からか自分達を見つけた蛙の相手をしていたところ。いつの間にか兄弟を追っていた蛙はアクアへと狙いを変えた

 

何やらアクアが兄弟に助ける条件の様な物をちゃべっていたら頭からパックンチョされてしまい。それを兄弟が助け出した

 

念のため買って置いた消臭ポーションと携帯している水筒の水で洗って匂いは何とかしたら、さっきまで泣いていたアクアが

 

 

アクア「女神である私がカエル如きにこのままやられっぱなしで居られるもんですかっ!こんな穢されてしまった私を見たら私の信者たちに会わせる顔がねぇってことよ!△#」

 

 

そして何とかカエルを討伐した自分と助け出した兄弟の静止も聞かずに突っ込んで行った

 

 

アクア「私の前に立ち塞がった事!そして神に牙を剥いた事!地獄で後悔しながら懺悔なさい!私の神の力を想い知れぇ!ゴッドブローッ!」

 

 

ゴッドブロー、それは神の怒りと悲しみを乗せた必殺の一撃。相手は死ぬ!

 

ポヨヨヨン♪

 

・・・・・相手が悪かった!?

 

 

アクア「カエルってよく見たら可愛いと思うの♪・・・ヘブゥッ!?」パックンチョ♪

 

カズト「アクア!?今助けにってまた湧いてきやがった。地中に潜ってたのか、兄弟そっちを頼む!」

 

カズマ「応よ!ってお前は食われてんじゃねぇ〜!」

 

 

 

そして最初の所に至るのであった

 

この日、兄弟がアクアに喰らい付いて動きが止まったカエル二匹を討伐、自分が一匹を寝る前に裁縫スキルと家事スキルで作った投石器(投擲武器)のスリングで土木作業で出ているレンガを貰って作った玉(破片)で眼球を狙い何とか討伐し計三匹のカエルを討伐した。クエスト達成にはあと二匹・・・だが自分の装備が予想以上にカエルとの相性ガガガガガ!

 

もう少し色々と作ろう。そして今日の所は湯屋で汗とカエルの粘液を洗い流してギルドに行こう。今日は自分も行こう

 

ギルドでカエルのから揚げを注文し食べてみるとちょっと硬い様な気がするが中々旨いな。自分が討伐した分を売らないで良かった、調理道具が揃えよう

 

久々に外食を取っていると

 

 

アクア「今の人数じゃ難しいわ、パーティーを募集しましょう」

 

カズマ「そんな簡単に見つかるもんか?そもそも俺達ブラザー以外真面な装備が整ってないぞ」

 

 

ッと言う話しが聞こえてきた、自分の装備?ああ、先ほど言ったようにスリングを装備して。後はこちらで安く売っていた革鎧(自作)を軽く着ている程度だが現状のパーティでまともな装備は自分だけだ

 

二人にも作ってやらないのかって?お金持ってます?幾ら仲間内だからと言って何でもかんでもタダでやっていると後々問題が起こってしまうので素材を持ち込むなりしてくれたら安くなるが

 

 

カズト「今の所、自分は遊撃と殿。アクアは補助と回復、兄弟が何とか前衛をやれている状況だ・・・ならば」

 

カズマ「ああ、盾職の前衛や魔法職系の後衛が欲しいな」

 

アクア「パーティー募集の張り紙書いておくわね♪」

 

 

まぁウチは三人中二人が最弱職ではあるが、一人は上級職のアークプリースト、しかも習得可能なスキルと魔法を全て宴会芸スキルの後に憶えているのだ。なら普通に一人か二人やって来るだろう

 

・・・・と油断していた自分にゴッドブローッ!

 

 

 

 

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翌日昼時

 

アクア「・・・・・・来ないわね」

 

 

 

アクアに仲間募集の張り紙を頼んだまでは良かった・・・イヤよくなかった。募集の張り紙を皆見ているが誰一人としてこちらには来ない、何故かって?

 

何処に駆け出し冒険者の街で、上級職のみ募集するパーティーが居るんじゃぁ!?

 

どう頑張っても誰も来ない気がする。既に自分と兄弟は諦めと応募内容の変更をしようとアクアに持ちかけようとしたところで

 

 

??「上級職の冒険者募集の張り紙を見て来たのですが此処であっていますか?」

 

 

きちゃった・・・てアレ?あの魔法使いっぽい少女だ、なんか眼帯しているけどこの前付けていなかったし目に傷なんてなかった・・・・おしゃれか

 

兄弟がそうだけどと言った時、少女は指ぬきグローブでマントをバサァと広げ

 

 

 

少女「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし最強の攻撃魔法。爆裂魔法を操る者・・・・・!」

 

カズマ・カズト「「冷やかしに来たのか?」」

 

めぐみん「ちがわいっ!」

 

アクア「その瞳、アナタひょっとして紅魔族?」

 

めぐみん「いかにも!我は紅魔族一の魔法の使い手、めぐみん!我が爆裂魔法は山をも崩し、岩をも・・・くだ・・・くっ」ガクッ

 

 

いきなり膝と両手を着きかすれ声で

 

 

めぐみん「もう・・・三日も何も食べてないのです・・・なにか。たべさせてくれませんかっ?」

 

カズマ「そのくらいは問題無いよなブラザー」

 

カズト「まぁ一食分くらい問題無いが」

 

カズマ「そっか、それとその眼帯は?ケガでもしてるんならコイツに治してもらえよ。コイツこう見えてもアークプリーストだぜ?」

 

 

 

するとユックリと立ち上がり先ほどの自己紹介の時の口調で

 

 

 

めぐみん「フッフフ、これは我が強大な魔力を抑える為のムゥマァジックアイテェム!これが解き放たれる事があればこの世に大いなる災いが起こるであろう」

 

カズマ「・・・・封印、なのか?」

 

めぐみん「まぁ嘘ですが。単なるおしゃれです」

 

 

 

兄弟がジト目でめぐみんの眼帯を引っ張った。めぐみんは引っ張らないでと言って兄弟の腕を両手でつかんでいる

 

自分はそれを気にせずカエルのから揚げ定食と原材料不明のシュワシュワしたそのまんまな名前の飲み物をめぐみんの目の前で軽く摘まんで成り行きを見守っている

 

アクア曰く、紅魔族とは魔法のエキスパート集団で全員が魔法上級職、アークウィザードに成れるほどの高い知力と魔力を持ち・・・・・皆変な名前を持っているとの事

 

 

カズマ・カズト「「へぇ〜・・・」」めぐみんの眼帯から手を離した

 

バッチィンッ!

 

めぐみん「あぁぁぁ?!あいったぁー!?目がぁー目がぁああああ!?」

 

カズマ「悪い、からかっていると思って」

 

めぐみん「私からしてみれば街の人達の名前の方が変ですよ」

 

カズト「ちなみにご両親の名前は?」

 

めぐみん「母はゆいゆい!父はひょいざぶろー!」

 

 

・・・・んー×3

 

 

カズマ「この子の種族はいい魔法使いが多いんだな?」

 

カズト「そのようだ、ああ。食事は既に届いてある、戦う前に腹ごなしをするが言い」

 

めぐみん「おい、私と両親の名前に言いたい事があるなら聞こうじゃないか。そしてそちらのビン底さん!ちゃっかり食べてましたよね!?」

 

 

冒険者カードを見せてもらうと確かにレベルこそ低いがアークウィザードである事が解かった。この世界ではカードの偽装は出来ないため身分証明にもなるようだ・・・・自分は受付嬢に冒険者に就いたと一応報告しといたが。この子・・・・めぐみんの故郷ではそこで登録できるのだとか。と言うより二人とももぐもぐと食事を貪っているめぐみんについて聞いて答えているが一つ確認し忘れているぞ

 

めぐみんの習得した魔法が爆裂魔法しかない事に。他のスキルはそれを向上させるものばかり、あのクレーターはこの子の仕業だったのか

 

まぁ自分は仕事を作ってくれた相手を追い出す気はない。この子のパーティー入りは兄弟に一任しよう

 

 

 

 

 

 

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めぐみん「爆裂魔法は最強魔法、準備に時間がかかるのでその間守ってください」

 

カズト「了解したっと遠くに一匹、近場に一匹とノルマは達成できそうだ。兄弟、近場の奴を頼むコッチは遠くのをやる」

 

カズマ「そっちは任せたぜブラザー、おいアクア。お前一応元なんたらなんだろう?たまにはその元なんたらの実力を見せろよな」

 

アクア「元って何よ元って?!現在進行形で私女神なんですけど?!」

 

めぐみん「女神?」

 

カズマ「そう自称している可哀相な子だよ、たまにこういう事を口走る事があるんだけどそっとしといてやってくれ」

 

めぐみん「可哀相に」

 

アクア「・・・・!?こなくそぉー!」ドダダダダダ・・・・・!

 

 

アクアが何かに耐え切れず涙目で杖を携え近くに湧いていたカエルに突進している

 

 

アクア「今日こそは女神の力を思い知らせやるわ!ゴッドレクイエム!」

 

 

ゴッドレクイエム、それはアクアの持つ杖の先端にある蓮華の花が開き神の力を乗せた螺旋渦巻く。女神の愛と悲しみの鎮魂歌。相手は死ぬ!

 

 

アクア「ぴゃぅっ!?」パックンチョ♪

 

 

当たらなければどうと言う事は無いby紅い彗星風

 

なんて言ってる場合じゃないな。どうするか、自分はめぐみんの護衛故に動けない。此処は兄弟に頼む・・・何だコレは

 

魔法はまだ覚えていないが恐らくコレは魔力、だがまだ発動していないのに周囲の空気がビリビリとしているってコレはめぐみん!?

 

見て見れば既に杖を両手で掲げ詠唱を始めている

 

彼女と目標のカエルに途轍もない魔力が渦巻いている・・・・何コレ?

 

 

 

めぐみん「これが人類最強の攻撃手段、これこそが究極の攻撃魔法です!」

 

 

『エクスプロージョンッッッ!』

 

 

星を帯びた魔力が煌き、それが爆発的に広がって行き。カエルの居た場所へ爆撃と大差ない爆裂と一瞬の無音の後には大きな地響きと熱波と、衝撃波と音が辺り一帯に轟いた

 

カエルが居は筈の場所にはドデカイクレーターが・・・・・うん、出来立てを見るのは初めてだがコレ土木作業で親方と一緒に見た現場と全く同じだ

 

直撃したヶ所は完全に地面を抉られてとんでもない熱量が直撃した為かいまだに真っ赤で陽炎が生まれているって一部ガラスに成っている。冷えたら回収しよう、土木作業の現場でも集めてもらったんだがコレ爆裂魔法による影響が面白い素材なのだ。結構きれいだし装飾品にも使える・・・・・鍛冶スキル早く覚えなくては

 

っと思っていると周りからまたもやカエルが湧いて出て来た。その数十ってふざけろっ!

 

敵感知・索敵系スキル取っといてよかったけど何コイツ等?さっきまで反応なかったぞ!?

 

急遽作った火炎玉をブチ当てて一匹香ばしく頭部を焼いたがコレあと四つしかないんだよね〜www・・・・・ファ〇ク!

 

兄弟はアクアの救助に掛かりきりだし・・・・なんかめぐみんがさっきから静かだな?振り向いて見たら

 

めぐみんが倒れていた

 

 

 

カズト「どうしためぐみん!そんなところで寝られたら護衛のしようがないんだが!?」

 

めぐみん「ふっ・・・!我が爆裂魔法はその絶大な威力故にしょうひまりょくもまたぜつだい♪」

 

カズト「要するに一発撃って魔力枯渇ってか!?きょ〜うだ〜い!ヘェールプ!策をくれぇ!!」

 

カズマ「ブラザー!コイツらを餌にして食っている最中は動かない!その間に倒すぞ!」

 

カズト「さすが兄弟!まだ会って日が浅いどころか今日が初対面のめぐみんまで囮にする!そこに痺れて憧れない!」

 

アクア「いぃやぁあああああああああああ!!!」パックンチョ♪

 

めぐみん「近くからカエルが湧くとかってちょっとすいません、ちょっと何言ってるかわかりませびゃしゅ?!」パックンチョ♪

 

カズト「使ってくれ兄弟!なるべく頭部にぶつけてくれ!俺は遠くの五匹を受け持つ!」

 

カズマ「応!コッチの四匹片付いたらすぐに向かう!」

 

 

 

こうして自分はブラザーに残り四つの火炎玉を渡し、二人を喰って止まっているカエルを含む四匹を頼んだ

 

兄弟は接近して来た二匹の口の中に投げ込んだ後残りの二人を喰っているカエルは剣で倒した様で

 

昨日買っといた兄弟と同じタイプの剣を二本持って立ち回っていたところに。残っていた火炎玉を投げつけて二匹倒し残り三匹は自分が注意を引き兄弟が背後から斬り掛かる戦法を取って何とか討伐出来た

 

なんとか生き残った自分と兄弟は拳をゴツンと当てハイタッチした

 

 

 

カズト「なんとか生き残れたな兄弟。良い戦術だった、本当に引き籠ってたのか?」

 

カズマ「ありがとブラザー、伊達に睡眠時間二時間以下で何週間も(ネトゲで)戦って来たんじゃねぇぜ?何気に土木作業で筋肉と体力が付いたのかな?思った以上に動けたよ。あの火炎瓶みたいなの俺にも作ってくれよ」

 

カズト「そいつは重畳、だが金は貰うぞ?暮しがある程度安定したら修行とかするか?」

 

カズマ「どっちもお手柔らかに頼むぜブラザー・・・っと帰るか」

 

カズト「その前にあの二人を何とかせねば」

 

 

 

武器を揃えるために散財したから水は兎も角、消臭ポーションは持っていない

 

仕方なく兄弟がめぐみんを背負い、自分はワンワン泣いているアクアの手を引いて帰路に付く

 

因みに火炎玉は兄弟が言ったように火炎瓶を参考に、この世界の素材も使って作った物だ。ドロリとベタ付く可燃性の液体が燃え。水を掛けたくらいじゃぁまず消えない、濡れた布を被せると消せるが

 

 

 

 

 

 

 

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帰路に付く中、アクセルの街の中に入った。もうクタクタだ、リアル乱入クエストとかマジふざけんな

 

昨日のカエルも合わせて兄弟と討伐したカエルも合わせれば

 

昨日自分が一匹、兄弟が二匹。今日は自分が四匹に帰りに遭遇して襲ってきたカエルを兄弟が倒して八匹、合計で自分が五匹に兄弟が十匹・・・・・兄弟超頑張ったな

 

おまけでめぐみんが一匹と。帰り道で襲ってきたヤツを兄弟と討伐して合計で十五匹。その内買い取らないカエルを五匹自分が貰ってその分二万五千エリスは三人に渡す、クエスト三回分のジャイアント・トードの討伐が上乗せして貰えれば三十万エリス。十匹分のカエル買い取り金額が五万エリス・・・・・受付嬢のルナさんに討伐報酬上乗せしてもらえるかな、ダメ元で交渉しよう。爆裂魔法が影響したからと言ってあんな数のジャイアント・トードが居るとかちょっと洒落に成らない

 

帰り道まだ泣いているアクアの手を引く自分と。グッタリとしているめぐみんを背負う兄弟は街の人達に変な目で見られている・・・・・まぁ粘液まみれの年端もいかない少女と泣いている結構な美少女が居れば嫌でも悪目立ちする

 

そんな中めぐみんが

 

 

めぐみん「カエルの中って臭いけどけっこう温(ぬく)いんですね」

 

カズマ「知るか、つかめぐみん爆裂魔法は緊急時以外使用禁止な?次からは他の魔法を使ってくれ」

 

めぐみん「・・・・使えません」

 

カズマ・カズト「「今何て?」」

 

めぐみん「私は爆裂魔法しか使えません」

 

 

 

・・・・・YA・PPA・RI・KA!

 

 

 

アクア「そんな筈無いでしょう?爆裂魔法は初級・中級・上級とは別系統に部類される三つの魔法。炸裂魔法・爆発魔法、そして爆裂魔法と三つある中で最も習得も使用も難しい魔法を覚えられるなら他の魔法も覚えられるでしょう?」

 

めぐみん「確かに他の魔法を覚えられますし。憶えれば今後の冒険も楽になります、それこそソロ活動だってできます。ですが駄目なんです!私は爆発系魔法が好きなんじゃないんです爆裂魔法が好きなのです!たとえ一日一爆裂しか出来なくてもそれで魔力を使い果たして倒れようとも。それでも私は爆裂魔法しか愛せない!なぜなら私は爆裂魔法を使い爆裂魔法を極める為だけにアークウィザードに成ったので・す・か・ら!!」

 

アクア「素晴らしい、素晴らしいわ!非効率的ながらもロマンを追い求めるその姿に私は感動しているわ!!」

 

 

 

カズマ・めぐみんd! !bアクア・カズト

 

 

 

如何すべきか、この娘からはアクアと似オーラを感じる上に。その本人と意気投合している

 

現に兄弟はヤバいヤツと関係持っちまったと言った感じの顔をしている

 

 

 

カズマ「そうかぁ〜茨の道だろうけど頑張れよ、今回は御縁が無かったって事で。報酬はちゃんとわけるか・・・らってオイコラ離せよ」

 

めぐみん「我が望みは爆裂魔法を撃つ事のみ、なんなら無報酬でも構いません。そう!今ならばアークウィザードである我が強大な力が今ならば食費とちょっとだけ、コレはもう長期契約を交わすしかありませんよ!」

 

カズマ「いやいやいや!その強力な力は俺達駆け出しパーティーには宝の持ち腐れだから。俺達には普通の一般的な魔法使いがお似合いだから!俺とブラザーに至ってはどっちも最弱職だぜ!?」

 

 

 

背負う者を離そうとする者と、背負われている物が背負っている者から離れまいと格闘を繰り広げている・・・コレはアカン流れだ

 

めぐみんは私も上級職だがレベルは6で丁度いいとか

 

兄弟が一日一発しか使えないその後お荷物にしかならないし閉鎖空間のダンジョンなんかでは完全に役立たずだろうがと言い争っていると

 

遂にめぐみんが振り払おうとする兄弟に足と両手で抱き着いて振り落とされまいと悲鳴を上げ始めた

 

 

 

めぐみん「御願いです見捨てないでください!もう何処のパーティーもひろってくれないんですぅ〜!荷物持ちでも何でもしますから私をす〜て〜な〜い〜でぇ〜!?」

 

 

 

後半完全に泣きが入っているって・・・・・あっ、ヤバい

 

三人組の少女達がこちらを見て何やら話している・・・なになに?

 

兄弟が幼げな女の子を捨てようとしている・隣には粘液まみれの女の子と手を繋いでいる変態も居るわ・あんな小さい子と女の子を弄んですてようだなんてとんだクズね。二人とも粘液まみれだし、あのクズと変態は一体どんなプレイをしたのよ!?

 

・・・・OK。俺ッチキレて良いよね?

 

駄目?ハイガマンスル

 

それが聞こえたのか、何故かアクアが自分の腕に抱き着いて兄弟をニヤニヤしながら眺めている

 

兄弟もそれが聞こえたのかちがーう!と叫んだが通じてないっぽい・・・・めぐみんが、勝機ありな感じの黒い笑顔を兄弟に。兄弟回避行動を!

 

 

 

めぐみん「(すぅ〜・・・)どんなプレイでも逝きますからぁ!先ほどのカエルを使ったヌルヌルプレイでm」

 

カズマ「よーし分かったぁ!コレからよろしくな。まぐみん!だからちょっと黙ろうか!?」

 

 

 

新しいパーティーメンバー、めぐみん、得意な魔法は爆裂魔法、好きな魔法は爆裂魔法、趣味も爆裂魔法なオーバーキルな長射程広範囲攻撃魔法を持つ爆裂魔が加わり

 

二人を湯屋に突っ込んで自分と兄弟は汚れた服を洗いギルドの受付にクエストの報告をしに来ていた

 

ジャイアント・トードが例年よりも多いと言う事が解かり、それも込みで報酬は五匹討伐のを三回分と情報提供と討伐貢献も入り四十万エリスと買い取り金額五万エリスを入れた四十五万エリスと成った

 

その内自分と兄弟の分を多めに貰う。え?だって戦闘に貢献したの自分達だけだし?めぐみん一匹した倒してない上に増援呼び込んじゃったから五千エリスですが何か?ああ、爆裂魔法で跡形も無く消してたなやっぱ四千エリス

 

アクアは今回おとりとしてもがんばってくれたから十万エリス

 

そして自分と兄弟が十五万エリスとなる

 

兄弟が一気に9レベルに上がっている。自分は5レベルだ、スキルとかは寝床に帰ってから見る。と言うより疲れて目がかすむ・・・ああメガネにちょいヒビが

 

死闘に相応しい報酬を貰いネロイドなるシュワシュワする原材料不明の飲み物を頼み一服しながら他の依頼を見ていた自分と兄弟の元に

 

 

??「すまない、ちょっといいだろうか、募集の張り紙を見て来たのだが。パーティーメンバーは今も募集中か?」

 

 

振り向いた先に、女騎士がいた。身長は自分よりも少し低い170位で。長い金髪をポニーテールにまとめ白と金の女性用の騎士鎧を身に纏っている。バトルスカートっぽいのや全体的に見て昔のアニメでやっていたリリカルな作品に出ていたベルカの騎士のに似ているな

 

 

カズマ「ええっと、一応まだ募集はあまりオススメしませんよ?ええっと」

 

女騎士「私の名はダクネス、上級職の聖騎士クルセイダーを生業としている・・・・・処で街で見かけたのだがあの少女二人はアナタ達の仲間だろう。一体何があったらあんなことに!?」

 

 

 

クルセイダー、確か最強の防御力を持つソードマスターと対になる騎士ナイトの上級職。そんな人が如何してウチに?

 

 

カズマ「ジャイアント・トードに捕食されて粘液まみれに」

 

ダクネス「んっ・・・くぅ!///」

 

 

ああ、コレはナニかヤバい。めぐみんやアクアと似た何かがある

 

 

ダクネス「年端もいかない、いたいけな少女二人がそんな目に!?騎士としてそのような事を見過ごせない!ぜひとも私をアナタ達のパーティーに!?」

 

カズマ「ちょぉまっ?!落ち着いてください、一人は碌に戦えもしないしもう一人は一日一発しか魔法が撃てないし。それに俺とブラザーは二人とも最弱職の冒険者。ポンコツパーティー何で他のパーティーにでも。今回は御縁が無かったって事でってオイコラ俺の腕をつかんでいるソノ手を離せよ」

 

ダクネス「そんなこと聞いてはなおさら引けない!実を言うと私は堅いだけの女でな・・・・・不器用で攻撃が全く当たらないのだ、それに守るのは聖騎士の務め!ガンガン前に出るから盾代わりに使って欲しい・・・・・ああ、想像しただけで///」

 

カズト「あぁ〜下手したら今日の二人みたいに捕食されて粘液まみれにされたり。運悪く大量に集まって来たモンスター相手に壁として殿やらせるかもしれない、イヤ。する」

 

ダクネス「どうぞよろしくお願いします////」DO☆GE☆ZA☆

 

 

 

成程、やはり自分と兄弟の危機感知センサーは正しかったらしい。先ほどからの言動といい

 

コヤツはドMだ。しかも聞いた限り攻撃を当てられないしこの性癖。当てる為のスキルを取っていない可能性が高い

 

即ち。完全防御特化型の廃スペッククルセイダー、ダクネスさんである

 

自分と兄弟はアイコンタクトを取り頷くと。今日はもう遅いし他の仲間とも相談しないとと理由を付けて、ギルドから逃げ出した

 

馬小屋にたどり着いた自分達は、兄弟が組み立て式の携帯用の窯で火を起こして作っといた夕餉を温め

 

自分は今日消費したアイテムの補充とステータスカードを確認した・・・・おお、昨日は無かった投擲スキルと二刀流スキル。あと鍛冶スキルも習得可能になっていた、火炎玉とか作ったからか?まぁ万々歳だ

 

火炎玉を補充して誤爆しない様に仕舞い新しく出たスキルを習得した。それと無一文だっためぐみんもこの馬小屋に留まるように成るらしく、めぐみん用のベットの枠を編む作業に入る

 

しばらくして湯屋から帰って来た二人と夕食を取りながら先ほどのパーティー入り希望者の事を話し。めぐみんが藁のベットにテンション上げて眠りについた

 

それと何故だか四人一緒の小屋で眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-8ページ-

 

 

 

 

 

 

翌日、兄弟たち三人がギルドに向かった後。自分は馬小屋の掃除を終え。途中幾つかの店に寄った後ギルドに来たのであるが

 

 

銀髪の少女が泣いてその隣りには昨日パーティー募集に来た何故か興奮している目がヤバいダクネス

 

その二人とウチのアクアと何故か顔を真っ赤にしているめぐみんに挟まれるように・・・・・黒い女性用パンツを持っている兄弟が、ギルド内の男性陣にはd!と女性陣には真っ白い目で見られていた

 

自分が居ない間に何があった?

 

銀髪の少女。盗賊のクリスによると、友達であるダクネスのパーティーメンバーに成るかも知れないに他の職業の人に教えてもらわなければスキルを覚えられない兄弟に盗賊のスキルを飲み物一杯で教えてあげると言う話が始まりだったと

 

敵感知と潜伏、そして今回の騒ぎの元凶と成った窃盗、スティールを教えたそうだ

 

その後、荒くれ者の冒険者らしい洗礼として、クリスは兄弟から財布を取り。それを覚えたてのスティールで奪還、他装備している三十万エリスはするマジックダガーと両手いっぱいに持っている残念賞の石ころを持つクリスに兄弟はスティールを使用したところ

 

純白の下着を手に入れたそうだ。兄弟は返してと言うクリスに自分のパンツの値段は自分で付けろと言い、納得しなかったら我が家の家宝にするとか・・・・・自分は嫌だぞ兄弟?

 

窃盗のスティールは取れる物は幸運値によるらしい・・・・・兄弟の幸運は自分と同等以上に高いからな、ゲーム内でも自分以外でじゃんけんなどの運が絡む勝負にリアルでも負けた事が無い兄弟がそのスキルを手に入れた

 

その事をギルド内で仕返しついでに泣きながら言ってやったクリス、そしてランダムに物を盗む事が出来る筈なのにめぐみんに使ってみたら見事パンツを取り。ダクネスは真の鬼畜だ許せない!ぜひとも私をこのパーティーに入れてくれと言い、兄弟に入らないと即答されたところに自分が来たそうだ

 

自分は兄弟からクリスへ毟り取られた有り金全部返して謝り。何故か一時的に一緒のパーティーを組む事に・・・・・だが真面そうなクリス以外の二人に自分と兄弟、アクアが魔王討伐を目指していることを話さなくてはならない・・・はぁ

 

自分達はテーブルに着いて仲間に成りたいと言うダクネスと、ついでにめぐみんとクリスに話す

 

 

 

結果・・・・・・状況が悪化した

 

先ずめぐみんは最強の相手たる魔王に挑むんだぞと言ったら瞳を輝かせ。私を差し置いて最強を名乗る魔王なぞ爆裂魔法で吹き飛ばしてやると

 

そして説得対象のダクネスは女騎士と魔王の定番(R18な展開)がたまらない。むしろ望むところだと言い、ぜひ入れてくれと。更にクルセイダーである事が知られ断る理由ガガガガガ・・・!

 

クリスは自分達に興味が湧いたのかしばらく一緒に行動すると

 

そして兄弟に魔王を倒してもらわないと帰れないと言っていたアクアが怖気づいて兄弟にお前が一番やる気出せやと言ったところで

 

 

アクセルの街中に警報が鳴り響いた

 

 

 

 

 

 

 

-9ページ-

 

 

 

 

 

突然鳴り響く鐘の音と女性の声・・・この声はルナか?

 

 

ルナ『緊急クエスト!緊急クエスト!街に居る冒険者は至急装備を整えて東門に集まってください!市民の皆様は戦闘が終わるまで家から出ないでください!繰り返します。緊急クエスト!緊急・・・・・・・・』

 

 

自分と兄弟以外がシュバッっと立ち上がり指定された場所へ向かうのを一瞬遅れて自分達も追う

 

 

カズマ「なぁブラザー、この街って確か魔王軍との戦線からかなり離れているとか言ってたよな?」

 

カズト「ああ、それに周りの冒険者やウチの女性陣が妙に笑顔でやる気に満ちている。どういう事だ?」

 

 

困惑しつつも自分達は指定された場所に付いた

 

すると遠くから何か飛んでくる。小さい点の様な物が大量に向かって来る

 

 

 

ダクネス「皆は私が護ろう」

 

カズマ「なぁ一体何が始まるんだ?モンスターの襲撃か?」

 

アクア「ああ、言ってなかったわね。キャベツよキャベツ」

 

カズマ「・・・・はぁ?」

 

冒険者「今年は荒れるぜぇ・・・・!」

 

めぐみん「嵐が・・・・・来る!」

 

冒険者達『『『収穫ダァアアアアアアアアアアアアア!!!』』』

 

アクア「マヨネーズもってこ〜い♪!」

 

カズマ「あんじゃありゃぁあああああ!?」

 

キャベツ達『『『『『キャベキャベキャベツゥ〜♪』』』』』

 

カズト「・・・・・・クリス、説明を」

 

クリス「あら?知らないの。今年の、特に秋キャベツは空を飛ぶの、食べごろの収穫時期に成ると食べられてたまるかって。そしてキャベツ達は空を飛び人の居ない何処かで誰にも食べられるに萎れて朽ちるの」

 

アクア「それならば!キャベツ達をより多く収穫して美味しく頂きましょう♪」

 

 

ルナ『冒険者のみなさ〜ん!今年のキャベツは出来がよく、一玉一万エリスで買い取らせていただきます』

 

冒険者達『『『ウォオオオオオオオオオオオオ!!!』』』

 

 

カズマ「なぁブラザー」

 

カズト「ああ、兄弟」

 

 

ハイ皆さん御一緒に

 

 

カズマ・カズト「「舐めんなぁ!」」

 

 

その後、キャベツの群れに鎧を砕かれながらも突っ込むダクネス。キャベツを狙って集って来たモンスターとキャベツをダクネスごと爆裂しためぐみん、キャベツにやられるもキャベツの鮮度を保つために、冒険者達に花鳥風月(宴会芸)で出した水を配るアクア

 

そして兄弟とクリスが潜伏スキルで身を隠し、スティールによる強襲をする兄弟と。バインドと呼ばれる紐状のアイテムでキャベツ達を拘束するクリス

 

そして自分は、キャベツに傷をあまり付ける訳にはいかないのでスリングが使えないが。ワイヤーと投擲用ナイフを使い遠距離のキャベツ達を。中距離のキャベツ達は投げたナイフに付いているワイヤーで張った鋼糸結界でセルフカットに、そして近くに居るキャベツ達は二刀流スキルで斬り捨てまくった

 

途中めぐみんの爆裂魔法に集まって来たモンスターの第二集団にダクネスを先頭ぬ突っ込ませ。ひるんだモンスターを自分が斬り込み、火炎玉を渡しといた兄弟とクリスが潜伏しつつ投擲、拘束などで乱戦に持ち込み後に続いて来た冒険者達と狩りに狩りまくった

 

 

その後、支払は人数とお金が凄いので後日に成るが。取れたてのキャベツの炒め物を食べた・・・・美味すぎる!

兄弟もたかがキャベツがこんなに美味しいのかと、解せない顔でパクパク食べていた

 

同じテーブルの女性陣の話し声が聞こえてくる

 

 

アクア「それにしてもやるわねダクネス、さすがはクルセイダーね。あのキャベツ達もアナタの鉄壁の守りには弾き返されて逆にやられてたわよ」

 

ダクネス「私など、ただ堅いだけの女だ、クリスのバインドが無ければキャベツどころか普通のモンスターにすら攻撃が当たらない。それよりめぐみんも凄かったではないか。キャベツに集まって来たモンスターを私諸共爆裂魔法で吹き飛ばして。ダメージを貰うなんて久しぶりだったぞ」

 

めぐみん「我が肥薩の爆裂魔法に耐えているってどんだけですか!?でもモンスターの第二陣には活躍できなくて面目なかったです。カズマとクリスさんも凄かったですね。盗賊と盗賊のスキルを覚えたてとは言え二人の鮮やかな戦いはまるで生粋の暗殺者の様でした」

 

クリス「もう、アタシおだてたって何も出ないわよ。カズトも凄かったわね、カズマと同じ最弱職の冒険者って聞いてたんだけど。道具を上手く使って遠くのキャベツから近くのキャベツまで皆斬り捨てて。しかも爆裂魔法喰らったばかりのダクネスとカズマを連れてモンスターの第二陣に突っ込んで行くんだもん、カズマといい君達のパーティーの男の子たち凄いね」

 

 

等々と聞こえて来た。兄弟よ、そんなニヤてるとアクア当たりが茶化してくるぞ?

 

 

アクア「もぐもぐ、カズマ、カズト。貴方達には華麗なるキャベツ泥棒と苛烈なるキャベツ狩人の称号を与えるわ」

 

カズマ「いらんわ!ってあ〜もうどうしてこうなった?」

 

カズト「と言うか最近モンスターの集団との戦闘が多すぎだ、自分も兄弟の武具も後で整備しなくては」

 

 

自分達の会話の何処かにツボったのか、朗らかな笑いが起きる

 

 

ダクネス「改めて、名はダクネス。クルセイダーを生業としている、攻撃力はあるが全く当たらない、壁としての役目はキチンと果たそう」

 

クリス「うんうん、アタシはクリス、盗賊よ。よく他のパーティーに呼ばれるけどダクネス共々よろしくね」

 

 

今日、自分達に新しい仲間が加わった

 

アークプリーストのアクア、アークウィザードのめぐみん、クルセイダーのダクネス、盗賊のクリス。そして自分と兄弟が最弱職の冒険者

 

上級職三名・初級又は中級職一名・最弱職二名

 

・・・・おかしい、最弱職が二人いるとは言え職業だけ見れば魔王軍ともいい勝負が出来そうなのに名前だけで不安しか湧いて来ない

 

ダクネスも馬小屋で一緒に寝泊まりするとは言っていたが。さすがに狭くなってきたので兄弟とアクア。色んな物が増えて来た自分。めぐみん、ダクネスと兄弟とアクア以外はそれぞれ個室と成った

 

ダクネスには今日は疲れたと言いベットも何も作らず床で寝かせた。ダクネスも何故かそれに納得していたしまぁいいか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・この外史に続きを!

-10ページ-

 

 

 

 

あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

タダ今作に付いて一言・・・・・長かった!気が付いたら凄い書いていました

 

資金集め幾つかのバイト先を渡り歩き。冒険者稼業を開始し、仲間を集めてキャベツを狩る・・・・・コレだけでも知らない人が見たら理解不能ですね

 

久々に書いている内にこんな事にで。クリスさんがパーティーに入りました〜♪ドンド〜ン♪パフパ〜フ♪(ただし何時も居るとは言っていないです)

 

原作に置いてギルドの総称となった最弱職と呼ばれる器用貧乏の冒険者。他の職業からスキルを教えてもらわないとスキル事態を覚えられずスキルポイントも本職より多く必要であり、憶えられても本職のスキルには敵わないと言う職業の二人

 

カズマはカズトが居ることで原作よりもちょっとだけ強くなります

 

そしてカズトは転生特典のデメリットにより冒険者以外に成るのは無意味です・・・・と言うより器用貧乏と呼ばれていますが他全ての職業のスキルを覚えられてレベルが上がりやすいって私からしてみれば他の上級職に成るより冒険者に成りたいですね・・・・・モチロン転生特典モ貰イマスヨ?

 

 

次回からは今回の様に二人(三人)が仲間に成るところまで書いた為に長くなりましたが一話一話キチンと区切る様に書きたい・・・・ですが次回は二話分に成ります

 

次回はあの女神より女神様な幸薄いヘッポコ魔道具店店主と。作者が自称オリ主野郎の次くらいに好きでは無い魔剣使いの登場デ〜ス

 

 

 

 

 

では次回予告へ

 

 

 

 

次回 真・恋姫この二人の冒険者に祝福を!第二話

 

       この魔剣使いに敗北を!

 

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

この二人の冒険者に祝福を!

 

説明
この二人の冒険者に仲間を!
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コメント
俊さんへ、アサシン『そこは魔法やら紙様やら魔王さんやらが居る異世界ファンタジーですから・・・・・・・ただ私個人が読んで来た異世界ものの中でも突出してギャグ&CHAOSです』(アサシン)
・・・キャベツが空を飛ぶって、物理法則とか無視なんだろうか?(俊)
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真・恋姫この二人の冒険者に祝福を! この素晴しい世界に祝福を! カズマ カズト アクア めぐみん ダクネス アクセル キャベツ ジャイアント・トード 

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