幻想卿に男が降り立ったようです6(終)
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「幻想卿に男が降り立ったぁ、、、 男などはただの形。 ここに滞在するものの性別は女子がほぼを占めている その中に一人の男を放り込んで見たら、、、どうなるか気にならないかい?」

 

「そんな悪趣味じゃないよ、ボクはね」

 

「、、ハハッ!良くゆーよ!あははっは!!あ、、だめ、笑い死ぬ、、ぐべ、べはは、、、はげべ、べへは!」

「、、、君のその笑い方、、、突っ込みようも、、はぁ、、、、、、、、」

空の高み、黒い世界の上の二人の会話、

 

「、、、神雅、、」

 

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わたしは、、おねえさまをしたっている

 

 

 

 

だってわたしのおねえさまは

 

えらくて

 

すごくて

 

かっこよくて

 

かわいくて

 

うつくしくて

 

わたしもみたいにおねえさまになりたいな。おねえさまにかてるものがひとつほしい・・っておもったら

 

 

 

 

 

ワタシハオネエサマヨリゼッタイカテルモノガアッタ

 

 

わたしのおねえさまはすごいひと

 

だけどわたしをとじこめたのはおねえさま

 

それはきっとわたしがきらいだから

 

 

ワタシガオネエサマヨリスゴイモノヲモッテシマッタカラ

 

ワタシガオネエサマヨリツヨクナッテシマッタカラ

 

もしそうならおねえさまごめんなさい。ゆるしてください

 

わたしをきらわないで

 

わたしをみすてないで

 

わたしのだいすきなお姉ちゃん。

 

 

わたしのちからはぜったいおにいさんにはやぶれないの

だって、咲夜がいってたもの

 

ありとあらゆるものをこわしちゃうんだって、わたし・・・・・・・

わたしのほんきをだした

それは美鈴でも 咲夜でも パチュリーでも

 

 

おねえさまでも死んじゃうの

 

だからおにいさんがこわれちゃうのはわかってるんだよ?

おにいさん、、ナンデシヌノヲエラブノ?

 

 

 

パシュンッと軽い音が爆ぜて耳に届く。直後、旋律の死を司り、死を持ち込んだ究極の殺人槍が 

 

ぐにゃり、と直角に折れ曲がった。

 

「、、え?」

フランの口から漏れる声はどこか抜けている声だった。真っ直ぐ進んだ死神の鎌が神雅の渾身の拳を受けるだけで90度形を変え上に打ち上がる直角にどんどん曲がりながら上に近づく。紅い鮮血の殺人鬼が今初めて命無きものだけを破壊した。

 

ガッギイイイイイイイイイイン!!!!!

 

なんの変哲も無い地下壁に当たるだけでは鳴る筈も無い様な金属の擦れる音が耳を刺す

その紅い槍がぐにゃりッと折れてしまいそうになるほど折れ曲がった

だがその槍は折れはしない。

ギシリギシリと軋みながらその一撃の全てをその一点に混めていた。

いかに地下であろうとも、彼女が望めば壊れるもの。

ましてや扉など造作もなく粉塵にもするのは容易のはずの物

彼女がいくら頑張ってもダメだった理由。

ソレは、、姉の策士。

 

きっと、この地下には彼女の力が宿っていたのだろう。

壁も扉も、パチュリー達の力を借りながらもこの小さい小さい世界に結界を張ったのだ。

いくらフランの力を行使しても出れぬ様に。

 

だが言った様に、彼女は望めば全てを破壊できる程の力を持ちえている。

その少女を押さえ込むなど、この世界全ての力をかけても幾ら持つだろう?

彼女はきっと。本心ではまだこの中で居たかったのだ。

ソレはダレの為を思ってか。

きっと許してくれるまでいるつもりだったんだよな?

 

自分の理不尽な力の混乱

 

ソレにより姉に迷惑をかけた

 

ソレのせいで閉じ込められた

 

だから許してくれるまで出られないようにしたと

 

思ってるんだよな?

 

フラン。お前はだいじょうぶだ。

お前の姉はもうすでに許されている。いや、きっと怒ってすらいないはずだよ?だけど、きっとお前を思うが故の過保護なんだろうな、、?

この世界の全知全能を打ち破り力の持ち主が、暴走などしょっちゅう起していたら

モチロン世界はその力の持ち主を批難する筈だ。

それから姉は守ってくれたんだ。

 

君がここから出ようと混乱に包まれる度、

力を込め、君を囲うとりかごが壊れない様にいつも苦しんでたんだ。

君が混乱をもうしない様になるまで、この中で待っていて欲しかったんだよ・・

 

大丈夫、お前はもう出ていいんだよ、、?

 

もう混乱なんかしないよな?

 

だからでていいんだよ、、?

 

このお前の本気を出した一撃でもこの壁はきっと壊れないはずだよな?だって、、お前はやさしいから。

やさしいからきっと本気といいながら俺がギリギリ息を保つ程度に抑えてるんだろ、、?

そして壁が壊れぬ様にしてたんだろ?

 

 

大丈夫だ。

 

俺が出してやる。

 

 

このとりかごから

 

 

俺の力の内容は、 『力』 の増幅を含んでいる。

 

 

きっとソレは

 

 

、、フラン。お前に新しい世界を見せてやれる

 

もう、外を思い出すのはいやだから

 

そう言ったお前に、、そう言わなければ耐えられないお前に、、オレは、、オレの知らないわけも判らん力で見せてやる、、!!!!!!!!!!!!

 

 

ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!バギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

鉄の爆ぜる音は、、ナニかの割れる音と共に新しい轟音となる。

今度は紅い死神が天上に穴を開けようとする音。

その音も、10秒もすると無くなっていた。

 

小さな世界で姉を待つ妹

 

妹を思い自分が嫌われてもいいと閉じ込めた姉

 

その間にオレは降り立ち、その世界に決着を持ってきた。

 

「いけえええええええええええええええええええええ!!!!!!」

 

天井の割れ目からは、その紅い紅い部屋に新たな色を少しずつ足されていきガヅン!と音が鳴ると色は全体に広がっていった、、。

 

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「な、、何?!」

パチュリー・ノーレッジは異変に気づいた。

大きな音と振動、図書館全体が揺れ、天井から壁屑が降って来る。

さらに、走ってきたのは

 

「、、いだっ、ぁ、!」

体全体が軋む様な反動。

コレは、、、フランの結界が破れた?!

なぜ?いままでフランの結界が壊れる危機まで行っても、壊れたことなど無かったのに、、!

 

 

あたしとレミィの力を結合、、南京錠の役を果たすドアとさらなる強化、他多数、、コレほどの準備があれば、神だって数ヶ月は軟禁できる程の防御力なのに、、!!

 

 

 

「結界を張りなおさなければ、、いくら止められないとわかっていても、、!!」

 

 

立ち上がろうとすると目眩を起して倒れそうになる。先程のダメージが足元を持っていったのだ。体中に残っているのは自分の意識だけで、もうすぐその意識も暗転してしまうだろう瞬間だった。 

 

と私は後ろに倒れ、後は床に叩き付けられ呼吸を苦しくなるとおもっていた。

 ソレの考えを覆したのは私の背中に走る柔らかさと腕の細さだった。腕の感触が背から確かに感じられる。やわらかい、男のようなガッシリとしていない腕。

ポスンっと、私は倒れるのを守ってくれる。

 

そしてそこにあった素顔をうっすら確認、何かを言っているのを聞いていたら意識が暗転した。

そこに見えたのは、、マシュマロのような柔らかそうな素肌、太陽に負けぬ程の明るい色を保ちながら輝く金髪、大きな魔女帽子、、、、、 彼女には聞き取れなかったであろうが、そこにいた少女はこうつぶやいていたのだ。

 

だいじょうぶか?、、まぁだいじょぶだよな?、、今回は悪かった、あ、それと、、

本は借りてくぜw

 

 

 

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「、、、ん、?」

少女は自分に走る現象に眉を細めた

突如走る電光が脳髄を経由しながら足先まで伸びていってうっすら消えていく。

その間目を閉じていた少女は持ち上げ掛けていたティーセットを下に落してしまった。

 

ガシャンッ!と音を立てて割れるティーセット。ソレが割れる頃少女は別のことに頭がいっぱいになっていた。

今のダメージ、、確かパチュリーが言っていたわね、、

 

( 結界を張るにはそれなりの代償がいる。ソレは結界が他者に破壊された場合、反動(リバウンド)は術を使った者に帰ってくるわ、、今回はあなたを中心とした物だから、あなたに9割以上のダメージが行くはずよ)

 

9割以上のダメージ。パチュリーは1割以下のダメージしか受けていないのに気絶する威力にも関わらず、彼女はカップを落す程度しか影響を受けていなかった、彼女の実力が伺える、、、、、が。

 

 

結界、、破壊、、はか、、破壊?!

 

あの子を、、、

 

あの子の結界が壊れた!

答えに到達した時咲夜は割れたティーセットを拾い集めている時だった。

 

「、、なぜ!」

「、、?おじょうさま?」

「咲夜!今すぐ準備なさい!そして他の見張りの妖精兵を全て掻き集めて隔離部屋までいくわよ!」

「、、どうかなされたのですか?」

「咲夜。今は何も聞かずやって、、早く!!」

「、、はい。」

咲夜はその場を消える様に去る瞬間、大きく屋敷が揺れるのに不安と疑問を軽く積もらせながら命ざれた事をやってのけていた、、、

 

 

 

 

 

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「、、、、、、、外?、、、、」

 

 

少女が見たものは、、自分の目標の許しを得た時のごほうびだったはずの空だった。

 

赤の閃光は屋根をぶち砕くと、力尽きる様に形を崩壊させていった。

 

その赤がその空に浮かぶ玉に色を付けた様に薄い赤見がかった月が浮かんで、その周りに広がるのは幾万にも上る星の海、まるでさまざまの点の集合体、、言い方が悪いかもしれないが、これはすごい、、

 

「うぁ、、すげぇ、、」オレの口から勝手に漏れていた言葉だった。

オレのすんでいるのも田舎だ、故あって空はよく見えるいい町だと自負するものだ。

だがこの空は、、

この星星と赤明かりの月輝きはオレ達の立つ血の張り付いた部屋とオレ達を照らし出している。上から降って来る埃と屋根の破片は大きな音を立てて降りかかってきたが、それらはオレ達を避ける様に落ちていき、周りに粉塵の霧を作り出す。しかし光に照らし出され、その汚い霧さえも薄いベェールの様に見えてくる。黒の空に浮かぶ星の海を見て俺は、、心を打たれていた。

「、、、、そ、、と、、、、?」少女はまたつぶやいた。ずっと屋根にふさがれ、見ることが出来なかった空。その空をただただずっと見つめ口を薄く開けたまま固まっている。

オレはその姿を粉塵の海の中から見つめている。

「、、、、、、、おにいさん」

少女は月を見たまま俺に声をかけてくる。

オレはもうあんなに気を動転させる事は無い。彼女にはもう戦意はない。

彼女の奥底にあった世界、思い出すからと赤い紅い血で塗りつぶした世界だったはずなのに、彼女の目の前に広がっているのは、忘れようとまでした恋しかった、、空。

「、、なんだ?」

「、、、空、、、」 静かに壊れてしまわない様に

「ん?、、、あぁ。空だ。」

「、、、星、、、」 ゆっくり確かめるように

「あぁ、星だな。」

「、、、、、、つ、きぃ、、」 涙を目に溜め、しゃっくりをあげながら

「、、月だ。」

「、、、、、お、、グス、、ウェ、、イグッ、、、、そぉ、ズズゥー、とぉ、、、、、、、」溜めた涙を流しながら

「そうだ、、、外だよ?、、フラン」

「、、う、ウァアアアアン。ウェエエエエン・・・」

 

声を出して泣いた。彼女は空を見つけた、外を見つけた。飛び立とうとすれば飛び立てる空。自由が目の前にあった。オレはただ涙を流しながらずっと空を見上げている少女を見つめていた、、、

 

その時間はたったの2分間ほど、すぐに後ろからバーーン!!!と音を立ててドアが解き放たれる。

「、、グス、、」「、、なっ!」勢いをつけ後ろを振り向く

 

「、、ずいぶんやってくれたじゃない?、、」

そこにいたのは、、大量の球体を後ろに従えた小さな少女とメイドだった。

 

「あ、、あん、、っ!」あんた!っと声を出そうとすると球体達が高速で寄ってくる

 

オレに纏わり着くようにぐるりといくつもの球体が囲い、それが全て一瞬で人の姿となって槍を突きつけてきた。

 

「、、ッ!」のど元で全ての槍が止まる、そしてすこしでも動けば貫かんとせん雰囲気が肌を張り付く。

よくよく見ると全ての人間に羽がくっついてる。

 

「、、、全員妖精、、か!」

 

正直、妖精と言葉をいうのは迷った。だって妖精がメイド服をきながら、しかも槍を突きつけてくる状態なんて想像が付かない。ま、今がその状態なんだろうが、、、

「、、、、あなたは、、ちょっとやりすぎちゃったわね」

ドアの開けた位置のまま少女は動かないで口を開いた。その声には苛つくを感じさせた。

まるで蔑む様にこちらを見据えて鼻で笑いながら口を開く。

「アナタを舐めていたわ、、まさか、この結界を吹き飛ばすなんて、、想定外だったわ」

「、、へぇ。そうかい。イヤ、別にどうでもいいんだけど、、、、この槍どうにかんなんねえか?」

「ムリね。ソレを早々退けるつもりなんて1ミリも1ミクロンもないから」

「ほうーμ単位まで言ってくれるとはわかりやすいぜありがとうよ」

「それはそれは、、さて?あなたはどうしましょうかね、、?」

「、、、んじゃあさ、、、、」

「、、要求?、、、聞いてあげるわ。何がいいかしら?」

「、、、ふ」

「あぁそれと。ソレが答え次第ではあなたを、、殺すわよ?」

言動から殺意が漏れる。確実な殺意だ。確かにオレを殺そうとしてるのが良くわかる。

「、、、、、、」

「、、さぁ?どんなお望みかしら?」

オレはいつのまにか口を開いていた

「、、フランを外にだしてやってくれ」 「、、おにいさ」

「、、、なぜかしら?」

「あの娘は、、大丈夫だ。もう暴走なんてしない、、あいつを見てわかったが、、アイツの中には、、何かがいる。きっとあんたらなんか目じゃないような鬼が」

「、、、、、、」

「でも、、もう彼女自身はソレを理解してるし!ちゃんと力に制御できるレベルになってる!もう外にだしてやってもいいだろ?!」

「、、、、だまりなさい」

「あんたはこの娘の考えわかってんのか!外を見る事で感動して涙を流してんだぞ!外を見ただけでだ!なんでそんなことで泣くほどこの娘はガマンしなくちゃならない!」

「、、、、だまれ」

「あんた!自分の妹の思いに気づいてんなら、!!さっさと答えてやんのが姉だろうがあ!!」

「、、ダマレ!」

妖精達が全員後ろに槍を振り上げる。その槍は真っ直ぐオレを割ろうと降りかかって、、、

「待って!おねえさま!」

ピタリと槍が止まった。オレの鼻先に掠った槍。鼻から微かに血が垂れる

「、、、、フラン」

オレは目を動かすがフランを見ることができない。俺は上を向き気味に固まったまま動けない為耳で聞き取るしかない。

 

「、、その人を、、助けて」

「、、おま、、!」

「、、なぜかしらフラン?あなたは私のテリトリーを破壊する様なヤツの味方をするというの?」

「、、、わたし、、、ここに残るから、、お兄さんを、、助けてよ、、」

「!?お前なに言って」槍がまた近づき声がぐっと止まる

「、、、、あなたは、、また戻るというの?」

「、、、、うん」

「、、、、、、、、、、また空を見るのはいつかわからないのよ?」

「、、、それでも、お兄さんには、、、また会いたいから」

「、、、、、、、、、」

「ふ、、ら、ん」

声が掠れている。なんで、、、こんな小さな女の子がこんな大きいものをせおわなきゃなんねえんだよ!、、くそ、、!

「、、、、、槍を引きなさい。」

スゥッと妖精達は武器を引く。

「、、、、、フラン、お前、、、」

「、、いいよおにいさん。、、私、今日の見たの、、覚えてるから」

そういいながら腕で涙を拭っている、その心の内にはどれほどの覚悟があったのか。

オレは妖精に押されてドアの外に向かっていく

「、、バイバイおにいさん。また遊ぼうねー」そういいながら満天の笑顔を向けて手を振って来る

「お、、おぅ。出来ればもっとやさしい遊びな;」

ソレが今日のフランとの最後だった。

部屋の扉がギィーッと音を立てて閉まっていく。

 

 

カツリ、カツリ、

長い長い廊下を歩く音、オレはその音に混じりながら歩く、俺は今、ダレの警備も受けていない。どうする、、?走って逃げるか?このまま付いていくのが良いのだろうか?

自分の脳内を疲れながらフル回転させる。

「、、、、、あなた」

オレに向けられた声だと気づくのに2秒ほど、、

「、、え?」

「、あなたの名前はなんというの?」

目の前にいる小さい少女は周りのメイドなどを従え一斉にこちらを向く。それは奇妙にも感じるが、、なぜだろう。恐怖はなかった。ただびっくりしただけだ

「、、奉屋 神雅だ」

「、、、そう。、、、奉屋くん?」

オレの名前を知り早速使う少女、、なんだろう?さっきの殺伐とした空気が帰ってきた様な圧迫感。だがこの恐怖心がまったくない俺は一体、、自分の心臓の機能がおかしくなったんじゃないか少し心配しながら

「、、、なんだ?」

その言葉を発して十秒ほどの空白、まるでそこだけ時間が止まった様に音も立たず絵も動かない、そしてその時が動き出した時でた言葉が予想を遥かに超えたものだった。

「ありがとう」

そう言って彼女は頭を深々と下げたのだ。

「、、、え」

 

「、、!!!おじょう」メイドが口を開こうとすると少女の手がそれに待ったをかける。

「、、あなたのおかげで、、あの子の笑顔を見ることが出来た、、感謝するわ」

オレはソレを見てどうするか悩み4秒位腕を意味も無くパタパタさせて、、その後だらしなく受け答える

「あ、いや、べ、べつにお礼してもらうとしたわけじゃないし、そんなあたまをさげられても、、、、」

「、、でも、あのこのあの満天の笑顔なんて、、、何年ぶりだったかしら、、」

「、、もう!どうでもいいから頭を上げてくれ!息苦しい!」

「そう?じゃ遠慮なく。」そう言うと何事も無かった様に頭を上げる。

そこにはニヒルな笑顔。

「、、ここから真っ直ぐ行くと階段があるわ。そこを降りて右に曲がるとここの出口にでるわよ」

そういってまた前を向いて歩き出した。

「、、、え?」

オレはまた予想外な展開にびっくりする

「、ま、、まて!」

「、、なに?これ以上何か聞くことなんてあるの?」

「、、、オレを、、、捕まえなくていいのか?」

そうだ。オレはこの屋敷をむちゃくちゃの混乱に陥れたはず、そんなやつをにがすなんて普通あるものだろうか?

「、、約束、したから」

「、え?」

「私の愛しい妹が、あなたを助ける様に、、約束したもの」

「、、、、、、、、、、、」

言葉がなかった。その言葉を聞いてオレはまっすぐ歩く。

そこを通るとき彼女達を横切る、スゥーッと何も無かったかの様に

横切るときまた一言言葉が耳に入る。

「まだこの幻想卿にいるなら、、、ここにまたきてもいいわよ?」

ピタリとオレは動きを止め、周りがよどみ始める。

「おじょうさま!そんなことをゆるしてもよいのですか!」そういう妖精。ソレをせき止めるのはメイド

「メイド長!」 「おじょうさまが決めたのですから、、私達は何も言いません」

その会話を耳にいれながら口を開く

「、、、、いいのか?」

「、、、えぇ。ちょうどフランの遊び相手もいなかったし、、外に出られない間は、何度か来て相手をしてあげてくれない?あのこ、さびしがりやだから」

そう言って見せたのは姉の、、、優しい笑顔。

「、、、、わかった。任せろ」

そう言ってゆっくりこの建物からオレは出て行った、、、、

 

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「、、、、ふぅ、、、、」

あの建物が見えなくなるところ辺りまで来ると息が途切れる様に楽になった。

その瞬間足がガクッと落ち、尻餅をつきそうになるが、ボスンっとオレはここに来るまでの休憩していた岩に座り込んでいた。こんな石が後ろにあるのも気付けないほどのダメージって、、、自分明日には動けてるか不安になる。

 

「、、、フラン」

あの娘の名前を知る事ができたのは横切っていったメイド(?)達が愚痴っていたから

あの愚痴はまるでオレを助ける為に呟いてる様に感じるほどだったが、それはないとして考えておこう。

「、、、ぁ。」

ここに来た当初の理由をしていない。

「、、、ハァ〜」

ため息。まさか、本を借りるのを忘れるなんて、、、;

、、あれ?でもあいつは、、ここに何度でも来ていいって、、、

じゃあ!本を借りるのは毎日にでも出来るってことか!!

なんとかその答えに辿り着き安心を心に満たす。

 

、、さて、

「、、もどるか、」そして最後の今日の役目を果たさねば、、、、

 

 

俺は歩きながら霊夢の神社の下まで歩いていく。

そこには霊夢と魔理沙が立って待っていてくれた。

オレはソレを見て走り出す

霊夢がこちらに気付き手を振っている

「、あ!帰ってきた!あんた!こんな遅くまでなにしてたのよぉー!」

オレは言葉を出さず走る。

そして後にオレに気付く魔理沙。「ぉw帰ってきたなぁーwまってたぜー、、、ぇ」

「魔ぁあああああああああああああああ理いいいいいいいいいいいいいい沙あああああああ!!!!!!!!!!!!!」

 

オレはこの日

生まれて初めて、女に本気のラリアットを決めた。オレは、ある種悲しい、姉妹の姿を知る事のできた日であった。呆然と見る霊夢の視線を感じながら、黒尽くめの魔女やろうの首にオレの腕を引っ掛けるとき、空には満天の空が広がっていた、、、、

 

説明
、、、はい!ついに紅魔館編しゅううりょおおおお!
やっとまともに話が進んできました!
ボクなりにコレを終えられた事は新たな何か名感じがします!よくわかんないけど!あ、あと挿絵を描いていただいた、METLOIDさん!ありがとうございました!
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東方 幻想卿 降り立った 紅魔館 姉妹 

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