真・恋姫†無双 北郷一刀と三羽鳥 No,12
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(はじめに)

 キャラ崩壊やセリフ間違いがあると思いますが、

 温かく読んでやって下さい。

 

 この話での一刀君は強く設定しています。主人公をかっこよく魅せる様に

 書いていくつもりです。どうぞ宜しくお願いします。

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――― side A ―――

 

兵「以上が報告の全てです。」

 

?「そうか、御苦労だった。休んでくれ。」

 

兵「はっ。」

 

 兵と入れ替わりに女の子達が部屋に入ってくる。

 

?「白蓮ちゃ〜ん、来たよ〜♪」

 

白「忙しい所、呼び出して悪いな、桃香。」

 

桃「全然、構わないよ〜♪」

 

?「それで? 一体どうしたのです?」

 

白「ああ、ちょっと面白い情報が手に入ってな。」

 

?「にゃ〜? 面白い?」

 

?「ほぉ、面白いとはどんな事ですかな? 白珪殿。」

 

 白蓮の後ろから急に青髪の女の子が現われる。

 しかし、桃香の後ろに居る2人以外誰も驚かない。

 

?「はぁ、相変わらずお前は、突然現れるな、星。」

 

星「なら、もう少し驚いてくれてもよかろう? 愛紗。」

 

鈴「にゃはは♪ 鈴々達はもうなれっこのだ。」

 

星「ふむ、残念だ。 ところで、

  そちらの可愛らしいお嬢さん達はどちら様かな?」

 

白「それは、私も気になった。」

 

桃「ああ! 紹介するね、この子達は新しく仲間になってくれた・・」

 

?「わ、私は諸葛亮れしゅ!」

 

?「ほ、鳳統でしゅ!」

 

 少女達は、噛みながら自己紹介する。

 

桃「それでそれで? 面白い事って何?」

 

白「ああ、最近話題の義勇軍の情報だ。」

 

朱「もしかして、花鳥義勇軍ですか?」

 

星「ほぉ、街でも噂になっている、華蝶義勇軍ですな。」

 

白「星、字が違うぞ。」

 

桃「その花鳥義勇軍って何?」

 

鈴「鈴々も分からないのだ。」

 

愛「私達よりも前から活動している

  義勇軍の名前です。」

 

 2人に溜息をしながら説明する愛紗。

 すると雛理が、

 

雛「500人程の規模で、その実力は万軍に匹敵すると言われています。」

 

桃「ええ!? ホントに?」

 

鈴「スゴイのだ!」

 

愛「噂が独り歩きしているだけなのでは?」

 

白「私もそう思ってたんだけどな。」

 

 そう言って一つの少し大きな木箱を取り出す。

 

星「それは?」

 

白「弓だ。」

 

愛「ただの箱に見えますが?」

 

白「これをこうすると・・・」

 

 箱を組み替える白蓮。

 すると、ボウガンの様な形になる箱。

 

桃「スゴ〜イ、形が変わっちゃった。」

 

鈴「面白いのだ! 鈴々にも貸して!」

 

愛「コラ! 鈴々!」

 

雛「何だか弩に似ていますね。」

 

白「それだけじゃ無い、

  ちょっと孔明こっちに。」

 

 そう言って朱里を呼び寄せる。

 そして、その弓を渡し矢をセットする。

 

白「あの柱を狙って、その突起を引いてみな。」

 

朱「は、はい。」

 

 50m程離れた柱を指差す。

 朱里は言われた通りに標準を合わせて、

 

ヒュ――カッ! 見事に柱に刺さる矢。

 

雛「あわわ、本当に当たった。」

 

朱「はわわ、凄いですこれ! 軽いうえに全く反動が有りません!」

 

白「なのに命中率も威力高い。」

 

星「確かにこれは凄いですな。」

 

愛「まさか?」

 

白「そのまさかさ。花鳥義勇軍は、この弓を全員が持ってるんだ。」

 

桃「ほぇ〜。」

 

朱「これを量産出来ないですか?」

 

鈴「鈴々も欲しいのだ!」

 

愛「確かにこれが有れば、訓練をしていない

  新兵でも弓が使える。」

 

白「それは、無理だ。」

 

 皆の期待目を裏切る様に言い放つ。

 

桃「ええー! 何で?」

 

雛「私達がもうすぐここを離れるからですか?」

 

白「違う。そう言う事じゃ無い。」

 

星「では、何故なのですかな?」

 

白「分解出来ないんだよ。」

 

愛「分解出来ないとは?」

 

白「部品を一つでもはずすと爆ぜるんだ。」

 

朱「そ、それならば組み直せばよいのでは?」

 

白「組み直しても同じ様な威力がでないんだ。」

 

雛「残念です。」

 

愛「しかし、弓だけでは万軍に匹敵するとは思えませんが?」

 

星「確かに愛紗の言う通りですな。」

 

白「ああ、他にも――――

 

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――― side B ―――

 

 とある庭の中央で、4人は話している。

 

?「残念です〜。その弓が有れば調錬が楽なのに〜。」

 

?「穏、お主はまたそんな事を言っておるのか。」

 

穏「だって〜、大変なんですもん。

  そうだ! 祭様が私の変わりに私の部隊も調錬して下さいよ〜。」

 

祭「タダではダメじゃ。」

 

穏「ええ〜!?」

 

?「2人共、話しが進まないから少し黙りなさい。」

 

穏「も、申し訳ありません、冥琳様。」

 

?「まあまあ、少し位いいじゃない。」

 

祭「流石、策殿。」

 

冥「はぁ。雪蓮、甘やかさない。」

 

 冥琳は少し怒りながらも話し始める。

 

冥「その義勇軍は、立ち寄った街や邑に

  無償で武を教えているらしい。」

 

穏「それはいいですね〜。私の部隊も『キッ!』・・・黙ってますぅ。」

 

 穏は冥琳に睨まれ小さくなる。

 

冥「そして、その中から部隊に入りたい者に試験を行うそうだ。」

 

雪「試験?」

 

冥「ああ、頭を使う物では無く、武力を試すらしい。」

 

祭「なるほどのう。確かにそのやり方なら質の高い

  兵が集まりそうじゃ。」

 

冥「後、料理が出来る事が入団条件らしいわ。」

 

雪「ふ〜ん。料理はよく分からないけど

  それだけでは、やっぱり万軍に匹敵するとは思えないわ。」

 

冥「確かにな。次がこれだ。」

 

 冥琳は袋から赤と白の球を取り出す。

 

穏「冥琳様、その球は何ですか?」

 

冥「説明するよりも見てもらった方が早い。

  雪蓮、どっちがいい?」

 

雪「なんだか嫌な予感がするんだけど?」

 

冥「・・・気のせいだろう。」

 

雪「・・・赤で。」

 

冥「分かった。」

 

 そう言うと冥琳は、3人から距離をとり

 赤色の球を3人の足下に投げる。

 すると

 

ボフッ! と煙が3人を包み込む。

 

祭「な、なんじゃ?! 急に煙が・・ッ!」

 

穏「口の中とか色んな所がヒリヒリしますぅ〜!?」

 

雪「目が痛いー!!」

 

 3人が煙の中で悶えている。

 それを「フッ」と小さく笑いながら眺める冥琳。

 やがて煙が晴れて、

 

雪「どういう事かしら?」(♯

 

冥「何がだ?」

 

祭「この煙のことじゃ!!」(♯

 

冥「口で説明するより早いでしょう?」

 

穏「それでも酷いですぅ〜!」(♯

 

冥「3人には、いつも苦労させられているからな。」

 

雪「う゛。」

 

祭「そ、そっちの球も同じなのかのう?」

 

穏「あ、あははは〜。」

 

 冥琳から黒い感情が伝わったのか、

 怒っていいはずなのに、話しを逸らす3人。

 

冥「こっちは普通の煙玉だ。

  赤い方には、どうやら唐辛子の粉末が入っているらしい。」

 

穏「なるほど〜、確かにこの煙と弓が有れば

  賊の群れ位なら簡単に撃退できますね〜。」

 

 軍師の顔になる隠。祭も真剣に聞いている。

 しかし、雪蓮だけは

 

雪「ねぇねぇ♪ 冥琳♪」

 

冥「駄目よ。」

 

雪「ええ〜?! まだ何も言ってないじゃん!」

 

冥「煙玉をくれと言うのでしょう?」

 

雪「う゛」

 

冥「これは、明命に持たせるのだから

  あげられないわ。」

 

雪「ブーブー!」

 

冥「それで最後に、この―――

 

 雪蓮のブーイングを無視して話しは進んでいく。

 

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――― side C ―――

 

 とある城の軍議室で

 

?「で? この部隊を率いている人物の

  情報は入っているのかしら? 桂花。」

 

桂「はい! 義勇軍を率いている5人の

  情報も手に入れてあります。華琳様。」

 

華「良くやったわ。後で部屋に来なさい。」

 

桂「はい♪」(///

 

?「そんな! ズルイぞ、貴様!」

 

桂「五月蠅いわよ。この馬鹿春蘭!」

 

春「なに〜! 誰の頭が空っぽで救い様が無いだと〜!」(♯

 

?「春蘭さま、そこまで言ってないですよ。ねぇ、秋蘭さま。」

 

秋「・・・姉者はかわいいな。」

 

?「おーい、秋蘭さま?」

 

秋「おお? どうした、季衣?」

 

季「だから、春蘭さまを止めて下さいよ〜。」

 

秋「ああ、わかった。」

 

 秋蘭が春蘭を説得し、季衣が桂花を説得する。

 しかし、中々落ち着かない、

 

華「貴方達、いい加減にしなさい!」

 

「「「「!!!」」」」

 

 華琳の一言で全員が固まる。

 そして2人が、

 

春・桂「「申し訳ありません。」」

 

華「まあいいわ、続きを話して頂戴。」

 

桂「は、はい。」

 

 桂花は、一度深呼吸してから

 

桂「まず、1人目が『罵倒教官、于禁』です。」

 

華「?? どういう事かしら?」

 

桂「はい、部隊に入った新兵を訓練する時に、

  人格を否定する様な罵倒を行う様です。」

 

秋「そんなので、士気が上がるのか?」

 

桂「私も信じられないけど、統率力も高いと報告にあるわ。」

 

春「お前にも出来るんじゃないか?」

 

季「春蘭さま、言っちゃダメですよ〜。」

 

桂「そこ! 五月蠅いわよ!」(♯

 

 イライラしながらも話しを進める桂花。

 

桂「次が、『鬼才のからくり師、李典』」

 

秋「言葉から察するに、この弓や煙玉を作ったのはその者か?」

 

桂「作ったのは、間違いないけど考えたのは違う奴よ。

  後で、説明するわ。」

 

秋「ああ、分かった。」

 

桂「3人目は、どんな兵力差が有ろうとも撤退しない事から、

  『退かずの楽進』と呼ばれているわ。」

 

春「ほう。中々、骨の有りそうな者だな。」

 

華「そうね。聞く感じでは、その者はかなりの実力者なのでしょう。」

 

春「そうですよね♪」

 

 自分の意見を肯定してもらっただけで、

 尻尾があれば千切れるほど振っている事が想像できる。

 

桂「チッ! 次は、『不殺の孔融』です。」

 

華「孔融・・・」

 

秋「どうかなさいましたか? 華琳様。」

 

華「何でもないわ。少し引っかかっただけよ。」

 

秋「そうですか。」

 

季「何で、不殺なの?」

 

 季衣の質問に全員が桂花を見る。

 

桂「どうやらこの義勇軍は、賊全員を殺す事をしない様なのです。」

 

季「どういう事ですか?」

 

春「獣を殺さないとは馬鹿の集まりなのか?!」

 

 春蘭が怒りで興奮しているが、

 3人は冷静に考えている。

 

桂「これだから猪は・・」

 

春「何だとー!」

 

秋「落ち着け姉者。」

 

春「しゅ〜ら〜ん。」

 

華「ワザと逃がしているという事よ。」

 

春・季「「???」」

 

秋「つまり、逃がした賊が、奴らが恐ろしいと

  宣伝して回る訳だ。」

 

春・季「「おお、なるほど!」」

 

桂「はぁ。義勇軍は武だけでなく旗も置いて行くらしいです。

  その旗がある邑や街は、賊の被害が減っています。」

 

季「無くなる訳じゃ無いんですね〜。」

 

華「そんな事で無くなれば苦労しないわ。」

 

桂「話しを戻しますが、その孔融が一番腕が立つらしく、

  他の4人と違い、賊を全て生かして逃がしている様です。」

 

秋「確かに賊にしてみれば、恐怖の対象になりそうだな。」

 

 全員が想像しながら頷いた。

 桂花は、一度咳ばらいしてから、

 

桂「最後に、『天の御遣い、北郷』です。」

 

華「天の御遣い?」

 

春「何だその胡散臭い呼び名は?」

 

桂「怪我をした者を不思議な力で治療する事から

  そう呼ばれているらしいのです。」

 

季「不思議な力って?」

 

桂「さぁ、そこまでの情報は入ってないわ。」

 

秋「その者の噂なら私も聞いた事があるが、

  私が聞いたのは、その身如何なる刃も通さぬ事から

  『鋼の北郷』と呼ばれていたが。」

 

春「そんな人間がおる訳無かろう。」

 

桂「・・事実よ。私の方にも情報が入っているわ。」

 

季「世の中には、不思議な人がいるんですね〜。」

 

華「・・・会ってみたいわね。」

 

「「「「!!!!」」」」

 

 

 一刀達の思惑通り、順調に名が知られ

 その旗は賊が恐れる物となっていた。

 

-5ページ-

 

  数日後

 

――― 一刀side ―――

 

一「いい天気だなぁ。」

 

沙「ホントなの〜。」

 

真「ホンマ2人共、緊張感が無いなぁ。」

 

凪「まったく・・」

 

蛍「まぁ、良いでは無いか。」

 

 5人は、沢山の兵を従えながら歩いている。

 しかし、物々しい雰囲気はなく、

 どちらかと言えば、遠足に行く中学生の様な雰囲気で、

 とても楽しそうだ。

 

一「そういえば、この辺りで有名な太守ているのかな?」

 

 一刀は蛍(孔融)に聞いた。

 

蛍「そうですな、確か

  白馬で有名な・・公・・公・・ハム・・公・・、

  主様、申し訳ない思い出せませぬ。」

 

一「今、ハムって言わなかった?」

 

蛍「? 言っておりませぬが?」

 

一「そ、そう?」

 

凪「一刀様、疲れているのですか?」

 

沙「大変なの! 今日はこの辺りで休もうか?」

 

一「いや、大丈夫! 聞き間違えただけだから。」

 

真「無理したらアカンで?」

 

一「ははは、ありがとう。///」

 

 一刀は愛されてる事を感じながら

 顔を赤らめていると

 先行していた兵が戻ってくる。

 

兵「申し上げます。

  これより先に、黄色い布を巻いた賊の大群が居ります。」

 

一「また、黄巾党か。」

 

蛍「どうされますか?」

 

凪「決まっているだろう?」

 

真「蛍姐、それは愚問やで。」

 

沙「そうなの! あんなゴミ共は、

  沙和達と自慢のフニャチン共で蹴散らすの〜!」

 

蛍「その通りですな。」

 

一「じゃあ、準備するぞ!」

 

「「「「 応!! 」」」」

 

 部隊全員が戦闘準備に入るのだった。

 

 

 

 

 一刀達より離れた丘の上に

 ローブを纏った老人?が1人、

 

?「ドゥフフ、これからが正念場よ。

  頑張ってねぇん、ご主人様。」

 

 そう言って、誰も居なかった様に

 消えるのだった。

 

 

 

 

・・・・つづく

-6ページ-

 

(あとがき)

 どうも猫です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

 更新が遅れて申し訳ありません(><)

 実は、私の飼い猫が病気になってしまい、書くどころでは無かったのです^^;

 今日やっと退院したので、書く事が出来ました。

 これからも更新が遅れると思いますが、お待ち頂けると嬉しいです<(_ _)>

一刀君の能力説明は次回のあとがきで書きます。

 

 ちなみに、最後の奴は終盤まで全く出ませんので(^O^)

 

 次回は、義勇軍の戦闘シーン(T_T) 変になるかも知れませんがお楽しみに(^O^)/

 

 コメント・メール・友録、何でもお待ちしています<(_ _)>

 

説明
待ってくれていた方、お待たせしました<(_ _)>
短めだと思っていたのに結構長い^^;
義勇軍のその後(?)です。
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コメント
ハムここでも不憫な扱いに(w(うたまる)
装備や現状の風評の回でしたねw楽しく読ませていただきました。俺はハムの人はCGでボンレスになってたのを見て言われるようになったのかと思ってましたww(黒猫)
みんな、そこは触れちゃいけないところだよ。楽しかったです!続き期待してます!!(karasu)
↓確かに奴だろうぜフォ〜〜!実はここで初めてハムと言われる訳が分かった、公だからだったんだね。(ヒトヤ)
これからの展開がすごく楽しみです。頑張ってください(刀)
下に同じく最後の奴はあのHGでしょう・・・・・・・・・・・・・・。(トーヤ)
これはまじで何処行くのか楽しみでそうがね〜〜〜〜><疼くぜ〜〜〜(motomaru)
他にも新兵器とかあるんですかねw次作期待!!!猫ちゃんはお大事に〜(ルーデル)
楽しみですね〜・・・私も頑張らねば・・・(kanade)
猫大好き不離鍬 (^ω^)(nanashiの人)
Poussiere 様 誤字報告感謝。本当だ・・・やってしまった・・・orz(猫)
面白くなってきましたね。これからの展開が楽しみだ。(とらいえっじ)
くっ何故だ!あの漢女を団長と間違えるなんてw団長はまだ御活躍なされるはずw黒ビタ一気飲みしてきます。(にゃものり)
ひゃっほーい!!! 次回 戦闘シーン!!!! ちょー愉しみですね!! PS ぬこが元気になると良いですね。(Poussiere)
誤字 3p目 ?「【隠】、お主はまたそんな事を言っておるのか。」  穏の間違いですね 大体隠になってまふ;;(Poussiere)
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