真・恋姫の軌跡 白隼の守り人 第三話
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現状ツァイスに向かう俺達はカルデアなんとか言う道を進んでいた・・・・・のだが

 

 

 

クェ!クェ!クェ!クェ!

 

 

エステル「何よあれぇええええ!?」

 

金髪三つ編み娘「はわわぁ・・・!アレは鍾乳洞に居る魔獣たちですぅ!?」ドカン♪ドカン♪

 

ヴェル「ずいぶんとカラフルな魔獣がこんなにたくさんいるもんだな。状況をどう見るヨシュア」

 

ヨシュア「おそらくですが生息域に収まりきらない程の数に増えたか何らかの理由で住処から出て来たのだと思います・・・・・それにしてもこの数は不味いですよ」

 

 

 

なんか赤かったり青かったりピンクだったり緑だったりちっちゃかったりモヒカンなカラフルなペンギン型魔獣の群れと鬼ごっこですはい・・・・・・・洞窟と言うか坑道みたいな場所だから脇道も逃げ場もない!

 

普通に時たま魔獣とエンカウントする程度で何ら問題無い道のりだったのだが

 

エステルが担いでいる固定砲台ちゃんと出会った所から始まった

 

彼女はティータ・ラッセル。ツァイスで有名な祖父、ラッセル博士の孫娘で同じメカニックバカ。魔獣避けの灯りの修理に来ていた所に出くわし、灯りに使われている導力器を動かす為の結晶回路を狙って集って来た魔獣から助けたのだが・・・・・この娘、ワラワラ寄って来た魔獣目掛けていきなり導力砲をぶっ放したのだ、小柄な見た目と優しい性格に反してかなりアグレッシブというか大胆と言うか。カプア家長兄とはまた違った戦闘スタイルだった

 

魔獣たちがひるんだ所をブライト兄妹がツッコミ即制圧、その後調子が悪いらしい魔獣避けの灯りを直した・・・・・までは良かったんだよなぁ

 

問題はその後だ

 

カルデアの鍾乳洞のその入り口近くにある注意・警告を知らせる物が置かれた所から件のペンギン型魔獣がいきなりヒョコッと現れお互いに視線がぶつかり、一呼吸程の沈黙を置いて

 

 

ティータ「えーい!」ド〜ン♪

 

 

砲☆撃

 

之である、元々彼女は技術屋である為実戦経験は少ないが故の先制攻撃

 

後は冒頭の如く、ダムの一部に綻びが生まれそれが拡がり決壊したかのごとく無駄にカラフルな多種多様なペンギンたちの大群が俺達に文字通り雪崩掛かって来たのだ

 

そしてティータはエステルに担がれつつ砲撃、俺も拳銃を取り出して後ろ向きに走りつつ銃撃、ヨシュアには先頭を走ってもらい進路上で障害に成る魔獣を速攻で片付けてもらっている

 

にしても減らないな、あそこは確かに手ごわい魔獣が多いわ貴重な苔だっけ?生えているとかで採取に腕利きの、それも一番最新のだとC級遊撃士数名で何とか手に入れられたって聞いたが・・・・・確か軍と遊撃士が合同で定期的に討伐している筈。それがこんな大量の魔獣が溢れるまで放置した?

 

 

 

ヴェル「また厄介事かって、お?」

 

 

 

おや?ツァイスにつながる地下、つまり此処につながる施設の物と思わしき光が見え何とかなると思ったら

 

 

丸眼鏡をかけた御爺さん「ワシの孫娘に何してくれとんじゃ〜い!皆の衆!フルファイア!」

 

 

技術屋と一目でわかる服装の爺さんと似たような恰好の花よりメカな男女たちが導力兵器と思われる物を、かなり強固に作られているバリケードから突き出し発射した、砲☆撃は俺達の直ぐ横や頭上を通過して行き後ろから迫って来るペンギンたちに着弾した

 

其処からはもうノンストップだった

 

先ず撃ち出された砲弾もそうだが導力器も普通じゃなかった、たった一発で十体前後、着弾後又は砲弾によっては二十前後のカラフルな汚い花火をあげていた

 

そんな雨霰な砲☆撃の中を俺達は以外にもフレンドリーファイアを貰わずバリケードまでたどり着き、彼等の側へ身を置いた

 

ブライト兄妹は息を荒げながらへたり込み、ラッセルちゃんもあわわ〜とへたり込み担いでいた導力砲を落とし俺は

 

 

ヴェル「アッハッハッハッハ♪随分と派手な出迎えだなアルバート」

 

ラッセル博士「お主も中々に死にそうな目に会っておるのにピンピンしておるのぅヴェル。どうじゃワシの孫は?」

 

ヴェル「まずは初っ端から砲☆撃する癖を何とかしろ」

 

ラッセル「ワッハッハッハ♪・・・・・・無理じゃ」

 

ヴェル「ダメだこりゃ、マードックさんも胃が痛い事だろうよ。ところでこのバリケードと言いこの状況は一体全体何なんだ?ルーアンからこっちに行く時何も言われなかったんだが」

 

ラッセル「うむ、どうもカルデアでペングー(だったかと)が異常発生しておるようでの。それが分かったのはホンの数日前。カルバートからやって来た熊の様な体格の遊撃士が鍾乳洞からボロボロになって戻って来たんじゃ」

 

ヴェル「それでツァイスに直接つながるどころか中央工房の真下にある此処の防衛にアンタまで出て来たって事か?」

 

ラッセル「まっ、そんなところじゃ」

 

 

通りで軍でも採用されてない可動式のバリケードを分厚く、それも道その物を塞げる位の数そろえられる訳だ・・・・軍で扱うと成るとどれほどのミラが掛かる事やら

 

 

ヴェル「っで?理由は分かったがどうして軍や遊撃士じゃなくて工房の連中がそろいもそろって導力砲

担いで着てんだ?」

 

ラッセル「うむ、生体探知機を誤魔化す発明品を作るのに夢中に成って居ての、完成してティータと一緒に製品を見て見ようと思ったらこっちに行ったと聞いての。しかも監視カメラにお主等とティータが魔獣と追い駆けっこしとる映像が映って皆でカチコミに来たんじゃ」

 

ヴェル「愛されてるなラッセル嬢ちゃん・・・・・ちょっと待て、探知機無効化導力器も気になるがアルバート今何て言った?監視カメラ?映像?」

 

ラッセル「うむ、ティータとワシが作った」

 

ヴェル「どんだけ最先端行くんだよ」

 

 

 

 

 

やはりラッセル一族は事導力器に関してはとんでもない天才だった

 

その後、砲☆撃により数を減らしたところをこれまた最新の近接戦闘用導力器で武装した技術屋たちが殲滅して行った・・・・・・こいつ等どんだけラッセル嬢ちゃん好きなんだよ

 

オッサン当てに届いた手紙曰くR博士にあの真っ黒な導力器を見せろって書いてあったっけ・・・・・ヤヴァイ、絶対ヤヴァイ事が起きる

 

 

 

 

 

 

 

 

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場所と時間は変わりラッセル家にて

 

 

ペンギンの乱(仮)が起きた日より数日。ブライト兄妹とラッセル嬢ちゃんが一緒に彼方此方言って依頼をこなしている中、俺はと言うとアルバートの所に世話に成っている

 

理由は簡単だ、あの漆黒の導力器をアルバートに調べてもらい、俺は絶対何か起こるのを見越して護衛兼助手として側に居るのだ。ブライト兄妹たちは今頃ラッセル嬢ちゃんと一緒に温泉でも堪能している頃だろう

 

 

ラッセル「ふむ、キチンと整備しておる用じゃな、致命的な損傷や消耗は特にないわい。ホレ」

 

ヴェル「ん、サンクス」

 

 

現状俺は愛銃のメンテナンスをやってもらっていた

 

何を隠そうこの二丁の化物銃はこのクレイジー一族筆頭のアルバートじいさんの作品だからだ

 

銃剣として使っているこの折り畳み式の刀剣はアルバートの娘と旦那さんも関わってはいるが銃のベースは殆どアルバート作である

 

と言っても最後にフルメンテナンスしたのは年単位で久しぶりだったのでこの機会に徹底的にやってもらったのだ、それはもうネジやバネ、小さな部品の一欠けらまで。徹底的に見てもらった

 

 

ラッセル「それと、頼まれとったアレ、出来てるぞ」

 

ヴェル「マジで!」

 

 

 

アルバートに案内された、謎ギミック満載の地下室にそれは鎮座していた

 

不思議な輝きと透明度を持つ素材で作られた槍と斧と鎌を組み合わせたポールウェポン、ハルバート

 

 

ヴェル「・・・・アルバート、お願いしといてなんだがアレ良く加工出来たな」

 

ラッセル「フッフッフ、ラッセル家の本気を出してしもうたわい」

 

ヴェル「ラッセル家マジパネェ」

 

 

剣と変わらない槍の矛先、幅広く肉厚でありながら鋭利な戦斧、諸刃の大鎌を組み合わせたそれらは柄も含めて全てが、ゼムリアストーン製なのだ

 

ゼムリアストーンとはこの大陸の名を持つ七曜脈の収束する場所でのみ取れる最高峰の稀少鉱石だ、発見されるのは極稀でまず加工が出来ないと言う廃スペック鉱石をアルバートがたった数年でマジで加工しやがった

 

 

ヴェル「重さもバランスも完璧だな、だがコレだと目立つな」

 

ラッセル「その辺も抜かりないわい、デカく重い外部パーツを取り付ければ更に重量が上がり全体的に大きく強度も火力も上がる、修行中のお前さんにはちょうどよかろう」

 

ヴェル「まぁな、だが今度は持ち運びが面倒だが・・・・・まぁ良いか」

 

 

 

早速外部パーツを付けて一通り振り回してみるが・・・・・・相手がおっさんクラスの化物でなければ問題無いっぽいな

 

専用の装備で背中に付けると重心が少し下がるか

 

 

 

ラッセル「ウム、枷があろうとも何ら問題なさそうじゃな」

 

ヴェル「まぁな、処でこの後の予定は?」

 

ラッセル「明日の朝から中央工房で今度こそ漆黒のを切断するぞい」

 

ヴェル「ああ、そう言えばブライトたちに内燃機関のエンジン持って来させてたな」

 

ラッセル「そう言うことじゃ・・・・・・もし丸鋸の在庫がなくなればそれで叩き割ってもらうぞい」

 

ヴェル「クレイジー過ぎるぜアルバート」

 

 

 

 

 

 

 

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現在、謎の武装集団に奇襲されたので迎撃戦の真っ最中

 

 

ヴェル「だぁああああスモークが邪魔過ぎる!」

 

ラッセル「なんじゃい!視界が確保できない程度で当てられんのかい!」

 

ヴェル「それが普通なんだよボケ!」

 

 

ただいま作業用の一室で作業台を盾に武装集団と銃撃戦をしている真っ最中である・・・・・マジでどうしてこうなった?

 

たしかエンジンと丸鋸の騒音に頭が可笑しくなって来た頃に何やらオーブメントの切断やエンジンの内燃機関の動作時の匂いとは別にナニかが臭った、ついでに妙な気配が複数近づいて来たので俺はラッセルに隠れてもらい、わずかにしか切れ目が入っていない漆黒の導力器を懐に仕舞い愛銃二丁を銃剣も展開して待ち構えた所で扉が開き煙と銃弾が飛び込んで来た

 

そして今は応援頼みで局地戦?のような有様に。ああ、また何かの機材が壊れた

 

 

ヴェル「連中もここまで派手にやるとは、バレても大丈夫ってか?」

 

ラッセル「ああ!新調したばかりの工具が!?」

 

ヴェル「諦めてその鬱憤をお客さんにぶつけてくれや」

 

ラッセル「ファイヤァ!」

 

 

リベール王国軍採用、携帯型の導力式迫撃砲

 

ドッガァアアアン!!

 

 

お客さん『『『ブギャァアアアア!?』』』

 

お客さんA「オイオイどういう事だこれは!?黒いオーブメントとじいさんをさらうだけの仕事じゃなかったのか?!」

 

お客さんB「知るか!?邪魔者が一人だけだと思ったらさらう相手までトンでもねぇ得物使ってきやがる」

 

お客さんC「衛生兵!負傷者の手当てを!通信兵!隊長達に増援の連絡を!」

 

 

いい感じに阿鼻叫喚

 

 

ヴェル「アルバートじいさん、何ちゅうあぶねぇ物持ってんだよ」

 

ラッセル「ティータに貸してある火薬式ガトリング砲よりは弱いと思うんじゃが」

 

ヴェル「アルバートのじいさんもじいさんだが。孫娘は孫娘で何とんでもない物持ってんだよ」

 

 

もうヤダこの一族

 

祖父は迫撃砲、孫娘は導力砲に火薬式のガトリング砲を常に携帯していてそれをぶっ放せる?ああ〜・・・頭が痛い

 

頭痛に悩まされつつアルバートと一緒に迎撃(反撃)していると向こうから何人か人が飛んで来た

 

俺達が隠れている作業台を越えて壁にぶつかりゴツン!と良い音を鳴らして落ちた

 

彼等の御揃いの真っ黒装備の武具はドレもコレも叩き斬られ。叩き割られた跡がある

 

 

 

ヴェル「もう全快なようで何よりだヴァセック、クロスナーもいいタイミングで来てくれた」

 

ジン「まぁ外傷と疲労以外特に問題無かったからな」

 

アガット「ったく、どうして黒頭巾共がこんな所に居やがる」

 

エステル「ファ〜ゼ〜!無事ぃ〜?」

 

ヨシュア「博士、ファーゼさん。無事で何よりです」

 

ティータ「おじぃちゃ〜ん!」

 

 

後からやって来たブライト兄妹にラッセル嬢ちゃんたちとも合流し。そのまま襲撃者たちを制圧し、襲撃者たちとミッチリとO☆HA☆NA☆SHI☆したよ♪

 

 

 

 

 

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その後の事を簡単に説明しよう

 

 

捕えた黒頭巾達はリベール軍に引き渡し後の事は国家に任せる事に成った・・・・のだが

 

どういうわけか連中は諦めず今度は飛行艇まで持ち出して俺達を狩りにきやがったのだ。ハッキリ言おう、ふざけろっ!?

 

何処の世界に空飛ぶ装甲車(地対地兵器(人狩り専用)満載)と生身でバトらにゃ成らん?!え?俺なら大丈夫だろ?無理だから!普通に殉職しちゃうから!?

 

どういう訳か軍まで動き出して表向きは遊撃士に成りすました傭兵団がアルバート・ラッセル博士と博士の研究作品の誘拐・奪取を行っていると言う大義名分を掲げてやって来るのだ

 

しかもその傭兵団は俺とクロスナーによく似た容姿らしい・・・・・・情報部の長はアラン・リシャールとか言う玉ねぎ野郎だったか、みじん切りにして十分の一に成るまで炒めて黄金カレーの礎にしてやる

 

そんなこんなで王国軍(情報部)相手にかくれんぼしつつ鬼ごっこするハメになった。何故かラッセルお嬢ちゃんも一緒に

 

漆黒のオーブメント、レーヴェが言っていた事が本当ならコレは俺の御先祖たちが封印した輝く環(オーリオール)への道を開くカギだ

 

でもコレは単なる端末、それも俺が知るオリジナルとは程遠い・・・・が一番必要な機能があるコレを環の守護者が眠っていたあの場所で発動させれば鍵が開かれてしまう。それだけは何としても阻止しなくてはいけない

 

アルバートがかなり解析した事には冗談抜きで鳥肌が立ったわ、それは今は置いて置こう

 

情報部の事を良く思っていない王国軍の将官に逃がしてもらい俺達は無事ツァイスから脱出した

 

俺はアルバートとティータ嬢ちゃん(本人に名前で呼んでと涙目で訴えられ折れた)をクロスナーに任せ一足先に王都に向かった

 

とある噂の真相を確かめるために

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この軌跡は続く

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あとがき

 

 

どうもアサシンです

 

 

はい、もう原作崩壊どころか執筆困難なレベルで書いているうちにこんな事に成っちゃったで御座るの巻ですはい・・・・・本当にどうしてこうなったorz

 

予定・想像以上にハチャメチャに成ってしまうSC・third等以後の作品の執筆が難しいを通り越して不可能になってしまった事を謝罪しますハイ(土_下座)

 

なので最終話は今まで以上に書きまくる・・・・予定なのです(涙△目)

 

今後何を投稿するかは当初の予定通りかはたまたアンケートをまたとるか考え中です

 

それとコレは執筆完了当時の話なのですが・・・・・・アニメこのすば!2完結おめでとうございます&お疲れ様でしたぁああああああああああ!!!

アニメとはまた違ったストーリーが素晴らしかったです・・・アニメ第三期はまだですかぁああああああ!?

 

エリス教徒ですか?いいえ、アクシズ教徒です♪

 

 

 

 

 

では次回予告へ

 

 

 

 

次回 真・恋姫の軌跡 白隼の守り人 最終話

 

       リーヴェルト・フォン・アウスレーゼ

 

 

 

 

 

 

 

ではでは

 

 

 

 

 

 

 

空で・・・待つ

 

説明
漆黒の導力器とクレイジー過ぎるラッセル一族
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1357 1307 4
コメント
俊さんへ、アサシン『我ながらここまで短くなるとは思いませんでした』(アサシン)
・・・もう完結ですか、早いですね。(俊)
黒鉄さん、アサシン『過去執筆作品内で歴代最短です・・・・・・・・腐ってやがる(原作崩壊)早すぎたんだ(終わるのが)』(アサシン)
次で最終話……早くない?(黒鉄 刃)
タグ
真・恋姫の軌跡 白隼の守り人 英雄伝説 空の軌跡 ヨシュア エステル ティータ ラッセル博士 アガット 

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