真†恋姫無双 天からの御遣い 7話目
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第7話「三羽鳥」

 

桂花と椿に黄巾の賊に関することを話してから陳留付近へは黄巾は多少なりとも減ってはいたがそれでも8里ほども離れていると黄巾の襲撃の報は絶えなかった

華琳「やっぱし大本と断ち切るまではこの襲撃はやまないでしょうね 手配書は出回ってはいるけど絵は信用ならないし名前のみね」

華琳が言った手配書というのは黄巾の首領のものだった 名は張角と書いてあったが絵に関しては訳の分からない怪物の姿をしていた

桂花「はい 名前だけではどんな容姿をしているのかが分かりません」

そういって軍議を進めていると一人の兵士が慌ただしく入ってきた

兵士「申し上げます! 濮陽付近の村に黄巾賊が攻め込んでおります!」

華琳「!すぐに出兵の準備をなさい! でも誰を行かせるか・・・」

季衣「華琳様!僕に行かせてください!」

華琳が少しぼやいたら季衣が名乗り出た

華琳「季衣ね・・・ 季衣 今回あなたはやめておくわ」

季衣「な、なんでですか!」

華琳「あなたはここ数日働きすぎよ 少しは休みなさい そうね 一華頼んでもいいかしら?」

季衣「僕は大丈夫です! 華琳様お願いします!」

華琳が一華に頼んでも季衣はかたくなに自分が行くと言ったのだったが

一華「季衣 もし季衣ちゃんが適任ならみんなが華琳様を止めているよ でもね季衣ちゃんは華琳様の言う通り最近は働きづめてる それに僕じゃ不安かな?」

季衣「そんなことないよ! でも・・・でも・・・」

一華「季衣ちゃん 今回は休んで もしかしたら今回で張角の居場所を分かるかもしれないからさ そしたら季衣ちゃんの力を使ってはくれないかな?」

季衣「兄ちゃん・・・分かった! じゃそれまでは少しだけ休んでるね」

一華の説得もあるのか季衣は素直に今回の志願を取り下げた

華琳「話は終わったかしら? 後一華だけでは不安だから秋蘭あなたもついていって頂戴」

秋蘭「御意 一華頼んだぞ」

一華「秋蘭様も来てくれるんでしたらありがたいです 僕も精一杯努めようと思います」

華琳「よし それじゃ二人は出兵の準備ができ次第村まで向かって頂戴 ほかの皆はいつも通り軍務について頂戴 解散!」

華琳の一言とともに各々自分の職務へと向かっていった

 

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一華と秋蘭は出兵の準備ができたとの報を聞いてすぐさま出陣をし1刻後濮陽の村を取り囲んでいた賊の一角を蹴散らし村へと入っていった

一華「あれだけの賊を相手に守り通すなんて もしかしたら義勇軍がいるのかな?」

一華が自分の推測を言っていると城の方から3人の女の子が歩いてきた

??「あの官軍の方でしょうか?」

一華「ん? あなたたちは何方でしょうか? 私たちは陳留の刺史の曹操様の元から来たものですが」

楽進「陳留からおいでくださってありがとうございます 私は楽進 この村を守るために義勇軍を組織し交戦したものです 後ろの2人も同じです」

李典「李典です」

于禁「沙和は于禁なのー」

一華「楽進さん 李典さん 于禁さんですね 僕は北郷一華 真名はないのですが強いて言えば一華がそれにあたるのでそう呼んでもらって構いませんよ それとこの村を守ってくださってありがとうございます」

そういうと一華は頭を下げ3人に対して敬意を表した

楽進「あ、頭をお上げください! 私たちも救援が来てくださり感謝の言葉しかございません」

一華「そうですか ではお互いさまということで それじゃ少し聞きたいのですがあなたたちは防衛策などはございますか?」

楽進「一応東西南北に伸びている大通りに5層になっている防護壁をつくってあります 後は特にないですね」

一華「そうですか では最後に一つだけ 一番兵の多いところはどのもんですか?」

楽進「見ただけですがおそらく東門ですね 推定1万ほど入ると思います」

一華「分かりました では楽進さん 李典さん 于禁さんはそれぞれ東門以外の防衛をお願いしてもいいですか?僕が東門につきます 3人はもう一人来ている夏侯淵将軍に指示を仰いでください」

凪「分かりました 後私の真名は凪です 一華様にお預けします」

一華「分かりました 凪さん 僕もさっき言った通り一華と呼んでください」

真桜「凪が預けるならうちも預けんとな 真桜やで」

沙和「沙和は沙和なのー」

一華「真桜さん 沙和さん 確かにお預かりしました お互い民たちを守るために頑張りましょう では」

一華は3人に激励をするかのように言いその場を後にし東門に向かっていった」

凪「なんて凛々しい人なんだろう」

真桜「せやなぁ 身長はちっこいのに相当の実力者ってのは気配で分かったしなぁ」

沙和「沙和もそう思ったのー」

凪「それじゃ私たちも夏侯淵将軍のもとへと向かおう」

そうして凪たち3人は秋蘭のもとへと向かっていった

 

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一華は凪たちに聞いた賊が一番多いと思われる東門へと来ていた

一華「さてと情報集めしないとね 諜報隊来てください」

一華の一言で控えいた数十名の兵士が前へ出てきた

兵士「お呼びですか?」

一華「はい 今回の戦あなたたちには後方に移動してもらい賊の補給路などの確認などをお願いしたいんです できますか?」

兵士「もちろん可能ですが補給路の確認のみでよろしいのですか? 潰すことは後でも」

一華「はい 今回のは補給地点がどこの方角からきているのか確認していきたいんです ほかにも敵拠点はあると思うんですがそれが出元を特定しないと張角のいるところが分からないので」

兵士「なるほど 分かりました ではすぐに行動に移ります」

一華「お願いしますね」

一華が言うと兵士たちは隊長の指示によってその場からすぐさま離散し調査を開始した

一華「さてとこれで情報面は大丈夫でしょう さて皆さん 僕たちの守るべき者たちを害しようとするやつらをやりましょうか」

一華は笑顔で兵士たちに言うと兵士たちも真剣な表情でおう!と返事したのだった

 

ちょうど一華が東門についたころ凪たちは秋蘭と話し始めていた

秋蘭「なるほど 分かった では楽進たちの中で一番強いものは誰なんだ?」

凪「それは私だと思います」

真桜「せやな 凪はうちらの中では一番強いと思うわ」

沙和「沙和もそう思うのー」

秋蘭「なるほど じゃ楽進は西門をお願いしたい 私は北門 李典と于禁は南門を頼む」

凪「分かりました あ、あと夏侯淵将軍 私の真名は凪です そう呼んでもらえるとありがたいです」

真桜「うちのことも真桜って呼んでください」

沙和「沙和もなのー」

秋蘭「分かった では私のことも秋蘭と呼んでくれ」

凪「はい! 秋蘭様 後一つ聞きたいんですが先ほど私たちが話した一華殿は大丈夫なのでしょうか?」

秋蘭「あぁ 一華なら大丈夫だ まぁ任せておけばいいさ」

凪「は、はぁ・・・」

凪は最初秋蘭のこの任せておけばいいということに疑問を持ったがその疑問はすぐに解消されることになったのだった

 

ところ変わって東門 一華の隊士2000人は持ち場につき一華の号令を待っていた

一華「さて今回はみんなにも頑張ってもらうからお願いします まず大盾隊は城門前で例の陣を引いてください その後ろに長槍隊がつき例の戦法で撃退 ひるんだ瞬間騎馬隊も例の陣で訓練通りにお願いします 弓隊も例の戦法でお願いします では皆さんお願いします」

兵士「はっ みな準備はいいな? いくぞ!」

一華のあやふやな指令を皆理解しそれぞれが指令通り動いて行った

一華「さてと僕も今回は暴れようかな 今回は前みたいに遠慮はいらないからね 炎虎はどうする?」

炎虎「ガウ」

炎虎は一華の言葉を聞いて俺も今回は前以上に暴れてやるといった風に意気込み鼻を鳴らせていた

一華「そっか それじゃ大盾隊の前に行って僕らも暴れようか」

そうして一華たちも出陣の準備を進めていった

 

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一華たちの準備が済んだころ東門に方面にある賊軍の拠点ではそこの指揮官がいた

賊将「そろそろこの城を落として張角ちゃんたちの歌を聞きたいぜ おい!お前ら 次の出陣で終わらすぞ!気張っていけ!」

賊「ほわあああああああああああああああああああああ」

賊将「よーし!全軍突っ込めえええええええ!」

賊たちは隊列など気にせずただ突っ込み始めた それ一早く気づいた兵士の一人が一華に対して報告していた

一華「分かりました 全軍言われた通りやってください あ、あとけが人が出た隊は僕と炎虎の特訓ですのでいいですね?」

一華はそれはもう満面の笑みで言っていたが兵士全員が震え、隊長たちに関しては部下の全員に鼓舞し始め、そばにいた炎虎は溜息のごとく首を下に向けていた

一華「さてそれじゃいきましょうか 全軍出陣 僕たちの強さここに示すぞ! 開門せよ!」

そういうと門のそばにいた兵士たちによって門が開けられ最初に一華と炎虎、その次に大盾隊、長槍隊、騎馬隊が続き言われた通りの布陣になったのだった。

賊「ん? 官軍の奴らが出てきたぞ お頭どうしますか?」

賊将「ふん 見たところ2000あまりじゃないか 俺たちは1万もいるんだぞ! 押しつぶしてそのまま城になだれ込んでしまえ!」

賊将は自分たちのほうが数はおおいってことで勝ったと高を括っていた。その慢心が命取りとも知らずに

 

副長「一華様 賊はそのまま突っ込んできております 大盾隊で戦線を押し上げますか?」

一華「そうですね じゃ方円???の陣で行きましょうか 全軍に通達してください」

副長「はっ 全軍方円???の陣だ! 展開しろ!」

副長の号令とともに各隊は動き出し即座に方円???の陣に対応した配置につきそのまま戦線を少しづつ上げ始めた

そして賊と接敵した瞬間大盾隊の後ろから槍が突出し賊がひるんだ瞬間左右から騎馬隊による突撃によって方円の陣の内部に入ってしまった賊は殲滅されていった

副長「うまくいきましたね 方円:黒蜘蛛の陣」

一華「そうですね さて僕たちも暴れに行きますね 後のことは任せてもいいですか?」

副長「分かりました どうぞご存分に」

一華「はい 行ってきますね」

そう言って副長は一華を笑顔で見送り一華自身も笑顔で賊の中心部へと入っていった

それからは完全に蹂躙戦だった 以前は自分も策に準じていたが今回はそんな規則はってことを考えて大暴れし始めた そのせいでか何と接敵して10分としないうちに一万いた兵士が200程度まで減ってしまったのだった

賊将「貴様ら逃げるな! くそが! どうしてこんなことになったんだ!」

賊将が今起きてる現状が理解できずに苦言を言っていたところに

一華「見〜つけた やっと見つけましたよ さて問答は面倒なのでさっさと僕にやられてくださいね」

一華は大変笑顔で血まみれになった正宗と服のまま賊将に歩いていき賊将もそんな姿の一華を見ておびえたのか腰を抜かしてや、やめてくれと連呼するだけだった

一華「やめないですよ〜 だってあなたを殺せば僕たちは一応の任務は終わりますからね ではさようなら」

一華はいった瞬間正宗を横一閃にしそして賊は首だけ宙に舞い体はそのまま倒れ込んだ

一華「ふぅ さて賊将は倒したのであとは皆さんの出番ですよ 北門から黒蜘蛛の陣でそのまま食らい尽くしてください 僕はこのまま南門から西門へと向かいます」

そうして一華と一華の部隊はそれぞれ分かれ残存する賊の掃討を始めたのだった

それから二半刻(30分くらい?)後には全ての賊の掃討が終わりそのまま一華たちは村へと戻っていった

 

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秋蘭「お疲れ 一華」

一華「お疲れ様です 秋蘭様 凪さん達もお疲れ様です」

凪「一華殿 あなたは何者なのですか・・・一刻もしないうちに1万以上居た賊を殲滅するなど普通ではできないですよ」

秋蘭「凪 先ほども言ったがこれが一華なんだ 分かってやってくれ」

秋蘭がそういうと一華は頭をかきながら笑顔でいた。

凪(それにあの時戦っていた姿と今のこの姿は明らかに違いすぎてる・・・ 戦っているときの氣はありえないほどに闇に近かったのに今のこの人からは明るい氣しかみえない・・・どうゆうことなんだ)

凪は最初はそう思っていたが一華の笑顔をみていたらどうでもよくなったのか考えることをやめたのだった

秋蘭「さてそれじゃ事後処理でも始めようか 一華も手伝うんだぞ」

一華「もちろんです じゃ始めましょうか」

そうして一華たち5人は兵士たちとともに戦で傷ついた民家や賊の死体の処理を始めていった

 

それから一日後華琳たち本隊が濮陽へと到着した

華琳「まさかたった一刻でかたをつけるなんて・・・ そういえば一華あなたに頼んであったあれはどうなったの?」

一華「その報告は後程でもいいでしょうか? それよりも華琳様 僕はこの3人を仲間にしてはいかがと思うのですが」

そうして一華の後ろに居た凪たちは臣下の礼をとって華琳に挨拶をした

凪「楽進文謙です この度は援軍を送ってくださりありがとうございます!」

真桜「李典曼成です ほんとうにおおきにです」

沙和「于禁文則なのー ありがとうなのー」

凪「お、おい 二人とも!無礼だぞ!」

華琳「気にしないわ で一華この3人を仲間にするべきとはどうゆうことかしら?」

一華「凪さんは相当優秀な武官です 春蘭様よりかは劣りますがそれでも一介の将では歯が立たないでしょう 真桜さんはからくりがすごいです 沙和さんは兵のまとめるのがとても上手でした」

華琳「なるほどね 楽進、李典、于禁 あなたたちは私に力を貸してもらえるかしら?」

凪「それほどの過大評価身に余る光栄です 私はよろしいですが・・・」

そういって凪は後ろにいた真桜と沙和に目をやると

真桜「せやな 凪もいくし一華はんの言葉もうれしかったしな うちもええで」

沙和「沙和もなのー」

凪は二人の言葉を聞きうんと頷くと

華琳「どうやら話はまとまったようね」

凪「はい 私たち三人曹操様の軍に入りたいと思います」

華琳「分かったわ では私の真名華琳を預けます 聞いた感じ一華と秋蘭はあずけているみたいだし皆も預けあいなさい」

春蘭「春蘭だ よろしくな」

桂花「桂花よ よろしくね」

凪「改めて楽進文謙です 真名は凪と言います」

真桜「真桜です」

沙和「沙和は沙和なのー」

華琳「後二人許緒と徐庶って子がいるんだけど今は城で待機してもらってるから戻ったら交換するといいでしょう ではいったん解散しましょうか 一華は私と来なさい」

一華「分かりました」

そういって華琳は一華を引き連れて玉座から出ていき 城の城門までやってきて

華琳「さて一華報告を聞こうかしら?」

一華「分かりました 正確な位置は分からなかったのですがほとんどが冀州に集中しているとみております もしよろしければ僕自身が偵察に出たいのですが・・・」

華琳「そんなの許すわけないでしょ・・・ そう冀州ね 正確な位置などがわかれば教えてちょうだい」

一華「分かりました 一応まだ帰っては来てないので明日までには正確な位置まで分かるかもしれません」

そういうと華琳は分かったわと言いそのまま城に歩いて行った

一華(・・・おそらく華琳様は張角を自分の仲間にと引き入れると思うな・・・ それにこの黄巾の乱が終われば次はあれが始まる そろそろ抜けないとな)

一華は未来を危惧し先のことまで考えるのであった

 

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はづきです 少しずつ学校の方も慣れてきたので執筆再開したいと思います

ですが以前みたいに一日に何本とまではいかないのでご了承ください

はい今回で黄巾に目星をつけ次回辺りで終わらせれればいいなと思っております

では次回まで少しお待ちください

 

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