##45 寂寥シンドロウム
説明
(彼女を、諦めることは出来ない)
俺は立ち上がると、玄関の電話に向かった
アドレス帳に片桐氏の電話番号があるかもしれない

今更ながら彼女のことを何も知らないのだと痛感した
隣県から来たことは知っていたが、それ以外のことはまるで知らなかった
そして電話帳に名前はなかった

父さんに電話しても、一向に出る気配はない
今日は出張から帰って来る日だ。今は車の運転中だろうか。
しかし母さんも一緒のはずなのに…

絹枝も何も知らないようだ、知っていたらなりふり構わず
追っかけているだろう

絹枝「どうしたんだよ兄ちゃん」
階段を下りながら問いかけてくる

俺「彼女を追いかけるんだよ!」

絹枝「え?な、なんで」

俺「誕生日のプレゼントを渡しに」
絹枝「なんだよそれ」


香子「お、お兄ちゃん、顔、怖いよ。どうしたの」
香子だった 真横に立ってのに、慌てていて全く気づかなかったのか…

香子「少し入院してて、今日は家に帰っていいって言われたの
平日だけど、もしかしたらいるかなぁと思って 顔見たくて」

その声にかぶせるように、後ろから更に声がした

女「うーす!真奈美回収しに来たよー」

俺たちの視線が一斉に彼女に注がれる
女「って?あの…ほら、デカ乳の眼鏡の黒髪の地味な…
って、家間違った?」

俺「彼女は朝早く実家に戻りましたよ」

派手な女は酷く驚いたが、香子も同じ表情をした
女「ったく、なかなか帰ってこないって言うから迎えに着たのに!
準備かかると思って車、スタンドに行かせちゃったし〜
完全な無駄足じゃんか」

絹枝「ところで、あんたは誰?」

女「あ、彼女の関係者なのよ
ちなみにとっても驚く名前なんだよ。お譲ちゃん」

軽く子供扱いされた絹枝がいきり立った
絹枝「なんだよ!ポチとかタマだとか?
そりゃぁ確かに変な名前だわな!」

女「んもう、そんな喧嘩腰にならないでよ
私の名前ね。まなみ っていうの
片桐 まなみ」

今度は俺たちが驚く番だった
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
652 611 11
コメント
>ふかやんさま あまり可愛くないのですが、従姉妹だったりします。ちょっと人気は出なさそうですよねw(みらくる☆)
( ^ω^)・・・ず、ずいぶんと個性的な友達だね。(ふかやん)
>ヒノさま 次回で明らかに!? 御予想当たらずとも遠からずな感じですね。コメントありがとうございます、なるべく早いペースで頑張りたいです!!(みらくる☆)
同じ読みの名前?片方スケープゴート?色々考えてしまう…(ヒノ)
>タクさん この娘はヒロインにはなれなそうですねw タクさんのヒロインたち結構薄幸ですね〜 この人は割と幸せな感じですね(みらくる☆)
>thuleさま はじめ他のキャラと関連付けようとしてたんですが、帰国子女なので断念しましたw 可愛らしさは「普通」設定なのですが、伝わってくれれば幸いです(みらくる☆)
>IFZさま そうですね〜 この後出てくるのも胸はそんなにないですねw 昔は巨乳と貧乳しかない世界っておかしいと思っていたのに、まさか引き込まれていたなんて!(みらくる☆)
ララァ・スンとかシーラ・ラパーナ、クワサン・オリビーとかあの辺ヒロイン途中から出て来ますよね(タクさん)
巨乳が多いこの作品では品乳は希少価値が高いですね〜五十嵐と初代付き合っていた女でしょうか?(thule)
ようやく出てきた貧乳キャラ。なんやろ、この安心感。てか、主人公に深く関係しないキャラはだいたい貧乳かww!?(絹江は別)(IFZ)
タグ
イベント オリジナル イラスト 

みらくる☆さんの作品一覧

PC版|待受画像変換
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com