1:12 BMW R100R カ
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説明
1:12scaleでBMW R100R CafeRacerを作りました。モデルにしたのはスペインのカスタムビルダー:XTR-PEPOがカスタムしたカフェレーサーです。
https://www.pepoxtr.com/copia-de-pepo-s-legacy?lightbox=dataItem-iyv8qtrn
耐久レーサーのような出で立ちがカッコいい。

丸いエンジンヘッドのBMW水平対抗エンジンを求めて、古いタミヤのR80G/Sを買い求めました。
パリダカレース車ですから当然オフロードですが何とかなるでしょう。
ホープ26さんの完成品:http://www.tinami.com/view/866459

フロントは倒立ですので、タミヤのドゥカティ916から。
リアは片持ちですのでキットの左スイングアームを切除して右はパテで増強しました。
ホイルはR80G/Sキットのものを流用。スポークを志賀昆虫の00番の虫ピンに変更しました。
タイヤはタミヤのOW01から流用することにします。リアは170/60 R17 だと思われますので、リム側面に同等形状に切り出した0.5mmプラ板を重ねて貼って幅を2mm拡大しました。

実車はエンジンのカバーを外して軽量化が図られているようです。
模型的にもエアフィルタボックス、クランクケースカバー、クラッチカバーを切除して、それぞれギアボックス上面モールドとセルモーターとクラッチを造形して追加しました。
シンプルな外観のBMWエンジンがメカメカしたものになってきます…(^^)

キャブレターはアオシマのGPz900RからFCRを流用。
DNA製パワーフィルターは折り紙を折って再現しました。
エキゾーストパイプは3.5mmアルミ棒。フレームとエンジンの隙間を通る経路に収まるように何度も手で曲げて微調整しました。
サイレンサーはプラパイプを重ねたものをリューター旋盤でコーン状にしたものの貼り合わせです。

フレームはキットのフレームのシートフレーム部を切除。1mm洋白線を曲げたものをハンダ付けしながら作り直しました。
側面に追加されたビームをプラ棒で作成。強度を考えて小型ネジでフレームに取り付けます。
その他左右を結ぶ追加フレームも作成しました。(フレーム類とエキゾーストパイプの干渉にはホトホト苦労しました…)
オイルクーラーとオイルフィルターも追加。どのジャンクから拾ってきたか忘れましたが。

丸目二灯のフロントカウルは、OW01のカウルをベースにエポパテでかなり形状を変更しました。
スクリーンは0.4mm塩ビ板のヒートプレスです。
フロントフェンダーは916のものがベース。ナイフで風抜き穴を開口します。

タンクは前作のCX500のタンクの複製品をベースにエポパテでだいぶ形状を変更しました。(実車はモトグッチの大型タンクがベースらしいです。)
シートカウルはプラ板の箱組み。シートはエポパテ製です。
耐久レーサー風にシートカウルにはクイックリリースのバッテリーが納まっています。
916のバッテリーの下半分を、透明レジンブロックをクリアホワイトで塗装したものに置き換えました。ほとんど見えないけど。
ケーブルをつないで、0.3mmプラ板で作ったバンドでシートカウルに固定します。バンドピンは伸ばしランナーの頭を熱したドライバーでつぶしたものです。
こういうハッタリが効いて模型映えする工作は楽しいですね。

その他、リアのサスペンションやペダルのリンク類は、プラ棒や洋白線の組み合わせで適当にそれらしく仕上げました。

塗装は、光沢黒が欲しいところは、FOKのコンクブラックを。
光沢白はフィニッシャーズのピュアホワイト。
銀色は、メッキシルバーネクストやらクロームシルバーやらスーパーチタンやらスーパーアイアンやらいろいろです。
ブルーは、実車はアウディRS2のブルーだそうな。色々試したのですが、白が混ざったブルーではどうしてもこの抜けるような青にならなくて、結局クリアブルーを源シアンで調色したもので、白地を透かせるキャンディ塗装としました。
この白と青のツートーンは何故だか既視感がありますが、気のせいかもしれません。
https://twitter.com/saruru_r/status/933671242183217152

フロントフェンダーのカーボン地は、ダークアースを下地にストッキング越しに黒を吹いて表現しました。スモークでコートしてあります。

デカールはMFHの1960'S スポンサーデカールから。(一部実車と異なるスポンサーになったけどご容赦…。)
オーバーコートは、UVカットスーパークリアVですが、今回シンナーにクアトロポルテ製のティーポマルチシンナーを使用しました。
乾燥が速く塗装中に一部のみに塗料が集まって垂れることが少ないので、一気に塗装して光沢面を出すことができます。
今回、カウルは一発塗りで仕上げて研ぎ出しはしませんでした。(タンクはオーバーコート前のグラデーション塗装の影響で塗面がザラザラだったので一発塗りでは平面が出せず研ぎました。)

振り返ってみると結構な工作量でしたが、いろんな方々のご支援をいただきながら、モチベーションを途切れさせること無く、2ヶ月で仕上げることができました。
感謝感謝です。

追)
11月中に完成したらチャレンジしよう…と思っていた『モデラーGP 2017』に出品しました。
前作のCX500と、前々作のCB750Fourと合わせて、欧州カフェレーサー3連作として出品し、なんと『アオシマ賞』をいただくことができました!
ご支援いただいた皆様、ありがとうございました。
副賞のCB400Fourは、がんばって作ります。
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コメント
capelosgarageさん、ありがとうございます!私もXTR-PEPOのカスタムバイクが大好きです。あなたのartworkも素晴らしいですね。特にpantahは!!(saruru)
素晴らしい仕事私はこのスケールモデルが大好きで、pepoの自転車がおめでとう(capelosgarage)
ありがとうございます!尊敬するいそじマさんにそう言っていただけると嬉しいなあ。ペーポさんはドカティのカスタムが得意らしいですが、このBMWはカッコいいですよね!私も感動してなんとか実車に近づけたくて頑張っちゃいましたよー。(saruru)
すごい!ひとつひとつの努力のカタマリ!本当にスッバラシイ!カスタムされたマシン自体が「こうあって欲しい」のBMWレーサーになってます。最高です。(いそじマ)
番長@将軍堂総本舗さん。ありがとうございます!パワーフィルターは紙のわずかな毛羽立ちがあったほうがそれらしく見えるようです。だからレジンで複製するよりも毎回紙を折ったほうがいいかもしれません。人間の目って不思議です。カウルの件、気づいてしまいましたね・・・?スクリーンと黄色いランプがないとさらにそう見えます。画像のリンク先を本文中に貼りましたので参考まで(笑)(saruru)
各種パーツ自作とは流石です。パワーフィルター製作に感動!複製しとけばいろいろ流用できますね?カウルドラえもんに見えてきた。(笑)(番長@将軍堂総本舗)
ぶれぇどさん、コメントありがとうございます。最高の賛辞を頂きとても嬉しいです!カッコいいのはカスタムビルダーのペーポさんの功績ですけどね…。でもまた次も頑張って作ります!ありがとうございます!(saruru)
こにちわ、こだわり抜いたところが見事に自己主張していてかっこ良すぎます!最高!(ぶれぇど)
ホープ26さん、コメントありがとうございます。作品見てもらってとても嬉しいです。今回の投稿の解説は備忘録的にツラツラ書いたら長文になってしまいました・・・反省。ホープ26さんのように工程を写真で上手に説明するなどできるといいですねー。見習います!(saruru)
一回では堪能し切れないボリューム!何回かに分けて見させて頂きます。僕なんかの投稿を参照に挙げて下さり有難うございます。saruruさんの大治郎NSRは定期的に見に行きます。(ホープ26)
青木正人さん、コメントありがとうございます。いずれも苦労したところなのでそう言っていただけるととても嬉しいです!リアのスポークはリムのセンターじゃなくてリムの外際から生えているので、角度がきつく、下孔を空けるのが難しかったです・・・。(saruru)
めちゃくちゃカッコいい!エキパイの取り回しやスポークの張り方とか見飽きないですね。(青木正人)
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