【サイバ】或る日の徳山醤油店(その1)【交流】
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ここは((狸坂|たぬきざか))電停の目の前にある徳山醤油店。

今日も美味しい醤油を求めて各地から多くの客がやってくる。

 

それは何も個人客に限った話ではない。

例えばこんな客も来るのだ。

「ごめんくださ〜い」

ブリキの足音も軽快にやってきたのは、からくり人形の((足柄|あしがら))((柚子|ゆずこ))、

手打ちうどんの店「きつね屋」の店員である。

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「おや?柚子ちゃんじゃない。いらっしゃい、いつもお使いご苦労様ね〜」

笑顔で柚子を出迎えたのはこの店の杜氏である((徳山|とくやま))((利惠|としえ))。

 

「あの、いつもの醤油ありますか?」

「ちょっと待っててね、いつものアレでいいのね…はい!」

 

しばらくすると利惠は店の奥からプラコンを抱えてやってきた。

中には一升瓶に詰まった醤油がたくさん入っている。

 

「はい!いつもご贔屓にありがとうね」

「ええ、こちらこそ、『この醤油じゃなきゃいい味が出せない』って丼兵衛ちゃんが言ってるもので…よいしょっと」

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柚子は醤油の入ったプラコンを一息に持ち上げる。

 

「いつも思うけど柚子ちゃんってホント力持ちよね」

「まぁ、人形ですからねw」

「気を付けてねー」

「はーい」

 

柚子は醤油を抱えながら去っていった。

さて、次のお客さんは…?

 

(続く)

 

 

説明
リレー小説ということで今回は徳山醤油店を舞台にちょっとした小話。
一応3部構成のつもりです。

次:http://www.tinami.com/view/945556 (作者:Nさん)

■出演
利惠:http://www.tinami.com/view/942223
柚子:http://www.tinami.com/view/753511
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コメント
寧ろこういうところほど地元にしっかり密着する地域型の経営をしそうw(古淵工機)
これは今後は販売網を広げて全国展開ですね(ネオペディ)
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