真・恋姫この二人の冒険者に祝福を!2 最終話
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アルカンレティアに就いた自分は一度兄弟たちと別れ商隊の方々と共にこの街の冒険者ギルドで道中起こった事を正式に緊急護衛依頼、クエストとして処理&報酬を貰いに行ったのだ。向こうの世界でも自分はゲーム内で共有財産管理を任されていたからな、商隊の方々には自分達パーティーメンバーの所為でもあると再三伝えたのだが結局受け取る事に、商隊の方々と別れた自分は宿を取っている兄弟たちの元へと向かった。何故場所を知っているかって?商隊のお偉い方が紹介してくださったのだ

道中何故かこの街の住人達から笑顔を向けられ手を振って来る子供も居たが話しかけて来たりは来なかった何故だろう?事前の調べではこの街のアクシズ教徒はポケットと言うポケットに入信書を突っ込んだり押し付けたりアレコレ妖しいと言うか日本では普通に通報からの務所暮しが確定するレベルの問題行動と迷惑行為が日常茶飯事であると聞いていたのだが・・・自分に対して恐ろしいくらい柔かい?優しい?友好的?とにかく何時も感じる警鐘や面倒事の匂いを嗅ぎ取れないむしろ無害に感じる。違和感と言うか未知に遭遇した感じだが一端置いといて兄弟達との合流を優先しよう、幸いにも道が判らなくても聞けば懇切丁寧に教えてもらい直ぐに宿に着いた

 

 

カズト「今戻ったっとオヤ?」

 

ウィズ「あらカズトさん」

 

カズト「目が覚めたのかウィズ、ところで兄弟達は?」

 

ウィズ「カズマさんはダクネスさんと観光に、アクア様はめぐみんさんと教会に」

 

カズト「なるほど・・・で?ウィズは?」

 

ウィズ「コレから温泉にでも」

 

カズト「日中から湯船に浸かるか・・・・・、悪くないな」

 

ウィズ「ああ、そう言えば此処は混浴らしいんですけど・・・ご一緒します?」

 

カズト「遠慮して置こう」

 

 

風呂は男用か別の時間に入る事にするか

 

 

 

 

 

 

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今一度疲れを癒す為にふかふかのベットで眠った自分が目覚めたのは夕方、風呂にもじっくりと浸かりドリンクを片手を腰に当ててグピッと煽る・・・うむ、ウマイ。もうそろそろ戻ってきているであろう兄弟達と合流して夕食の席へ向かうと

 

 

カズト「温泉が汚染されている?」

カズマ「ああ、アクア曰く簡単に病気に成る位酷かったらしいっで。浄化してやったら嫌がらせと思われて信じて貰えなかったらしい、それどころか鼻で笑われたらしい女神と信じて貰えずに」

カズト「ふむ、やはりアクシズ教徒だとそうなるか。ちなみにその汚染された温泉は一つだけか?」

カズマ「どうやら彼方此方の温泉が既に汚染されていたっぽい、ついでに浄化したら案の定キレた」

カズト「だろうな、それにしても此処に手を出すと言うか敵対勢力が多過ぎて特定できんな」

カズマ「まぁなぁ、ただ温泉に一々毒仕込むのは面倒だろうから源泉を直接汚染するんじゃねぇか?」

カズト「ふぅむ・・・となると明日は自分も動こう」

アクア「ねぇねぇカズト、私は?」

カズト「好きにお過ごし」

アクア「はぁ〜い♪」

カズト「処で・・・めぐみんとダクネスは何があった?」

めぐみん「あわわ・・・はわわ・・・・・!?」かくかくぷるぷる

ダクネス「はぁ///はぁ///・・・んっ!///ん〜〜〜!///」

カズマ「めぐみんは合流した時には既に体以外の隙間とポケットに入信書を詰め込まれていた。ダクネスはエリス教徒だってのと証を晒して街中のアクシズ教徒共に可愛がられてな」

カズト「なるほど、精神の安寧の為特に後者については考えないでおこう」

ウィズ「あ・・・あはは」

 

 

その翌日、非正規のルートで山奥にある源泉へ向かって見たが

 

 

カズト「ふむ?汚染はまだの様だな、自分以外の侵入も特に無し、となると此処にはまだ来てないか・・・ん〜?」

 

 

さてそれでは自分はどうすべきか?十中八九今回も面倒事に巻き込まれるどころか今回は自分達から突撃する事に成るだろう、特定不明の敵の目的は解かっている・・・ならば

 

 

カズト「迎撃・・・いや、罠を張るか?」ニヤリ

 

 

トラップ、それもモンスターでは無くほぼ対人用のそれとなると。クソPK野郎共をゲーム復帰不可にした時以来か?アクアが浄化してしまったのでどのような毒かもわからないのでその対策もしなければならないと言うのに・・・・忙しいなぁ?♪

 

 

 

 

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カズト「・・・騒がしく成って来たな、それに近付いている?」

 

 

時は流れて日暮れ、夕刻頃から街の方が騒がしかった。それがこちらに向かって来ている・・・それに

 

 

カズト「チッ、人型か」

 

 

源泉に現れたのは人型のモンスターだった、十中八九魔王軍関係者。こんな場所に手を出すとなると幹部クラスである事も確定だろう、それが人なら普通に大火傷を負う湯に腕を突っ込んでいると鳴ると火と水系統の魔法は聞かない、にしても毒々しく汚染してくれる、街へ温泉を送るパイプラインの爆破スイッチを押しつつヤツの正体は何なのか頭を回転させる・・・悲鳴が聞こえた様な気がするが気のせいだな

 

 

カズト「人型に成れて他に人が居ない此処で変身を解かないとなるとアレはデフォルトって事でイイか?対象をスライムと仮定して通常種でない事は明らか。亜種か特異個体って奴か?見た感じでも普通にヤバい毒っぽいし触れたら即死ないしアウトの認識で居た方がいいだろうな」

 

 

本当に面倒な相手だ、御蔭で用意して置いたトラップが幾つか無意味になった。ワイヤーとか聖水とかまず無意味だな・・・さて。そろそろ俺も動こうか

 

 

カズト「爆ぜろ・・・!」カチッ♪

 

 

ボバァアアアア・・・ピキピキピキィ!!!

 

 

男「ぐがぁあああああ!!何だ一体って凍ってやがる!?」

 

カズト「ビンゴ」

 

 

源泉の直ぐ側の地面を水中に仕掛けたのはウィズ魔道具店に置いてあるぶっ壊れ性能のマジックアイテム、水と混ざったり衝撃を受けると爆発するポーションと使用すれば使用者諸共氷漬け・麻痺その他諸々バッドステータスを与える効果を持つスクロールを複数個それぞれの効果を持つ物を順番通りに一瞬で発動出来る様魔力をよく通す素材で起爆して差し上げた

御蔭でヤツはほぼ体の半分に温泉を浴び源泉と周囲一帯の大地と一緒に氷漬けに出来た、コレで汚染される心配は一時的に除外できた。ついでに爆発は普通にダメージが入るようだ。凍っていない片足が普通に吹き飛んでいるが・・・ん〜今一痛撃を与えた用には見えないな

 

 

カズト「対象を接触死級スライムと断定っと来たか」

 

カズマ『うぉっ!?なんだ此処カッチカチやぞ!?』

アクア『あー!あそこの氷漬けに成っている男!スッゴイ毒っぽいんですけど!?』

めぐみん『なんですか毒っぽいって、それにしても道中突然パイプが吹き飛んだと思ったらどう見ても危ない色をした温泉が流れて来た事といい・・・この擬似凍土もカズトの仕業でしょうか?』

ダクネス『ヤツめ間接的に攻めて来るとはやるな!///』

ウィズ『あれ?ハンスさんじゃないですか!』

カズマ『なんだ?知り合いか?』

ウィズ『ええ、昔魔王さんのお城で・・・』

 

カズマ『めぐみん、フォイヤァー!』

めぐみん『エクスプロージョン!』

 

 

カッ!・・・・・・・・ドガァアアアアアアアアアアアアン!?

 

 

ハンスさん?『ぎゃぁあああああああああ!!?』

 

ウィズ『は、ハンスさぁ〜ん!?』

 

カズト「さすが兄弟、戦略兵器の起動スイッチを迷わず殴りつけた」

 

更に、コレだけでは終わらなかった

兄弟達が来た方向から松明とアクシズ教の証を掲げて老若男女問わずぞろぞろとやって来て爆裂魔法の爆心地へと目を向けると憤怒の表情をポカンとしたモノに変え、次に妙に静かでよく通る威厳ある声で

 

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

 

 

そう唱える信者達を背にアクアもまた静かにだが重圧を感じるゆっくりとした歩みで。俺を誰だと思っている!?魔王軍幹部!デッドリーポイズンスライムのハンス!冒険者ならばこの俺の首正々堂々と取りに来いよ?!さっきから何なんだ貴様等ぁ!?っと喚き散らして殺気立っているヤツを無視して

 

 

アクア『悪魔倒すべし、魔王しばくべし・・・・・ゴッドブロォオオオオオオオオオオオオオ!!!』カッ!

 

一足にハンズまでの距離を縮め、ゼロ距離から信者達の祈りから湧き出る聖なる魔力を纏った輝く右ストレートを弱体化したのかクラゲ宇宙人(口と目あり)な姿へと成り果てたハンスは体内から出て来た人骨を見てガチでヤバい雰囲気を纏ったウィズにカース系凍結魔法で動きを止められたところに。叩き込まれた

流石に今の一撃で終わる程魔王軍幹部は弱くないようだ、罵りつつ撃ち込まれたアクアの腕に絡みついてきた・・・いい加減合流するか

 

 

カズト「兄弟」

カズマ「おお!?ブラザーか。何処に居たんだ?」

カズト「向こうに隠れてた・・・それよりアクアの後ろに居るアクシズ教徒はどうやって連れて来た?」

カズマ「アクアが街が魔王軍の侵略を受けているって街の連中にいったんだが信じて貰えなくてな?女神を名乗ったら魔女狩りが始まって此処に逃げて来た」

カズト「信者にすら信じて貰えないのか」

 

『アクシズ教!教義!』

『『『『『『『『『『アクシズ教徒はやれば出来る子!出来る子達なのだから!上手く出来なくてもそれはアナタの所為じゃない!』』』』』』』』』』

『上手く行かないのは世間が悪い♪』

『嫌な事からは逃げればいい、逃げる事は負けじゃない!逃げるが勝ちと言う言葉があるのだから!』

『『迷った末に出した答えはどちらを選んでも後悔するモノ!どうせ後悔するのなら今が楽チンな方を選びなさい!』』

『汝、老後を恐れるなかれ。未来のアナタが笑っているか?それは神ですらも解からない・・・なら今だけでも笑いなさいっ!』

 

 

カズト・カズマ「「コレは酷い」」

めぐみん「ぐぅ・・・!なんという魔力、欲しい。欲しいです!アレだけの魔力なら一日三爆裂も夢ではありません!」

カズマ「お前は大人しく背負われてろ」

 

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『悪魔倒すべし、魔王しばくべし』』』』』』』』』』

 

アクア「私の可愛い可愛い信者達の温泉を穢した罪、地獄よりもっと深い奈落の底で苦しみ懺悔なさい!」

 

 

アクアの空いている左腕に、信者達の祈りで産まれた莫大で神聖な魔力が集まり視認できる程の密度を纏っている。それを見たハンスは流石に気が付いたようだ

 

 

ハンス「まさか・・・!?貴様はぁあああ!」

 

『エリスの胸は!パット入りぃーーーー!!!』

 

カズト・カズマ・ダクネス「「「オイッ!?」」」

 

アクア「ゴッドォ〜・・・!レクイエムゥウウウウウウ!!!」

 

 

一際輝いた左アッパーが穿ち貫いた

 

 

 

 

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翌日、自分達はアルカンレティア中の人々から石を投げられ行きの時と同じ御者の馬車に乗り、水と元温泉の都を後にした

 

アクア「うわぁあああああん!かじゅとぉ〜!」ヒシッ

カズト「よしよし、今回は本当に頑張ったねアクア」ナデナデ

 

アクアの最後の本気も本気の一撃はデッドリーポイズンスライムの変異種と言う予測通り接触=死な相手を汚染も欠片も残さず消し飛ばしたは良かったのだが・・・その際汚染されてた温泉諸共浄化してしまったのだ。源泉は温泉としての効能を失いリザレクションで行き帰った温泉の管理人さんまでも蘇生の恩も忘れ泣きながら激怒した、街中の人々から投石または投擲と言う名の歓迎と罵倒をいただきつつ街を脱出

 

 

ウィズ「うっ・・・!?」(HAHAHAHA♪来いよ〜♪コッチ来いよ〜♪)byベルディアヘッド

ダクネス「わぁー!ウィズがまた消えかかっている!?カズマ早く私にドレインタッチを!」

めぐみん「今回もまたのんびりできませんでしたね」

カズマ「言うなぁー!」

 

 

我らが拠点、アクセルに着いた自分達は御者に迷惑料として多めに金銭を渡して別れ、懐かしの街を歩く。街の人や同業者たちからおかえりなどの挨拶をされつつギルド前で掃除していたルナさんに帰ったと報告し屋敷へ向かって真っすぐに向かう

この街に着いた時以上に懐かしく感じる屋敷の門を潜った・・・ああ、入り口でゆんゆんがスタンバっていたのでめぐみんが相手している。その間に自分達は屋敷に入り

 

 

カズマ「あぁ〜疲れた、腹減った」

カズト「では軽く食事にしよう、出かける?作る?」

アクア「作って〜」

カズト「了解した、何が食べたい?」

アクア「カズトが作るモノならなんでも〜」

カズト「なんでもは一番困るのだが」

ダクネス「ではここはシチューにしないか?母様」

めぐみん「疲れました、あっゆんゆんから豚の丸焼きとフルーツの山をかっぱらってきましたよ母さん」

 

カズト「よろしい、では二人は食事が出来るまで正座な?」

カズマ「よしアクア、風呂とトイレ掃除頼む、それ以外は俺がやってくる」

アクア「はぁ〜い」

 

 

やはりこういう日常は心地よいな

ああ、冒険は偶にで十分だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・この外史に終端を!2

 

説明
この魔王軍幹部に女神の一撃を
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コメント
俊さんへ、カズト「そこがどうしても解からない」アサシン「私もです」(アサシン)
・・・アクアはアクシズ教徒達に女神だと信じて貰えなくて鼻で笑われたのに、普通に受け入れられていたカズトは何だったのか。(俊)
未奈兎さんへ、一刀「・・・・・だが何故お母さんポジションなんだ!」(アサシン)
やはりどこでもモテな一刀さんであった(未奈兎)
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