愛しいひとへ。−鏡−
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ほんとは私

愛しいと思える人、いない。

 

一緒に暮らしている人はいるけれど

愛しいなんて思えない。

 

生まれてからずっと

誰かを愛しいと思ったことない

 

誰も私を愛しいなんて思ってくれない

だから私も愛しいなんて思えない

 

愛しいって何?

愛しいってどんなこと?

 

あの人だって

私が愛しくて一緒に暮らしているんじゃない

ただただあの子達のためだけに

私があの子達の母親だから

そうじゃなければ、

誰だっていいんだ。

 

あの子達が生まれる前に

あの人はそう言ったのだから

 

子供ができないなら

お前なんかいらない

って・・

 

だから

あの人は

私が好きなわけじゃない。

私が好きで

一緒にいるわけじゃない

 

子供達は愛してる

でも・・

違う・・

 

誰も私を愛しいなんて思ってくれない

だから私も愛しいなんて思えない

 

愛しいって何?

愛しいってどんな想いなの?

 

私にはきっと一生わからないだろう。

説明
自身の経験だけでなく、近しい方々からうかがったエピソードから、炎華が勝手に想像して書いたものです。
なので、経験した方のそのときの気持ちと全く同じかもしれないし、全然違うかもしれません。

前回の『まだ巡り会うことのないひとへ』の方は、ちゃんと『私の半分のあなた』と巡り会ったそうです。
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愛しいとは思えない

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