真・恋姫vivid&strike第四話
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Stヒルデ魔法学院同級生のアインハルト・ストラトスこと、ハルが家に来て半年が経った頃。デバイスたちの整備を終えた所で突如頭上が光って視界が奪われたと思ったら・・・・・自分は今上空一万メートルに放り出され海上目掛け落下中、周囲を見回してみると今は日が沈んで直ぐ位で遠くに街の灯りが見えた・・・・・・・さてと?

 

 

ヴェル「ネームレス」

ネームレス『了解した』

 

 

瞬時に彼の懲罰部隊の隊服に身を包んだ自分は空中に立ち落ち着いて周囲を見回す

 

 

ヴェル「ん〜また何か厄介事に巻き込まれたか。そっちは如何だネームレス」

ネームレス『ふむ、位置情報を更新してみた所、此処は第97管理外世界地球の様だ』

ヴェル「・・・・・なんだと?」

ネームレス『ヴェル元帥が知っておられる通り、管理外世界でありながら稀に高ランク魔導師が現れ何度も次元震クラスの大事件で滅びかけるアノ地球だ』

ヴェル「ついでに言うと小聖王の母親の一人と歩くロストロギア、おまけに退役したギル・グレアムの故郷だ、ジュエルシードに続く闇の書へと改悪された夜天の書の事件が起こった修羅の星でもある」

ネームレス『元帥・・・・・更に悪い知らせが二つ発覚しました』

ヴェル「・・・・・聞こう」

ネームレス『まず現在位置について、此処は海鳴市近海上空。機動六課トップの三人が暮していた街の直ぐ側です』

ヴェル「何故それが悪い知らせに成ると?」

ネームレス『オーリ・オーラでもヴァールでも無く自分を展開した元帥が解からないと?』

ヴェル「・・・そうだな、管理外世界、それも魔法どころかリンカーコア保有者すら殆ど居ないこんな所にこれ程まで濃密なベルカの残滓が漂っていれば貴官が最適と判断した」

ネームレス『恐縮です、恐らく自分達が此処に飛ばされた原因が・・・もう一つの悪い知らせが関係しているかと』

ヴェル「話してくれ」

ネームレス『・・・・・此処は過去の地球、より正確に報告するならば機動六課の三人が幼少期を過ごした。闇の書から派生した闇の欠片事件後からそれほど月日が経っていなません』

ヴェル「あ”ぁ”〜・・・・・!成る程、貴官が報告を躊躇った意味を理解した、確か彼の事件は」

ネームレス『はい、絶対にこの時代の三人と騎士達。それに海の精鋭達と接触ないし。闇の欠片事件で観測された記録された闇の書の残滓が生み出す過去の彼・彼女等との相対はほぼ確実です』

ヴェル「それにどうして未来の自分達が巻き込まれているのやら・・・はぁ。とりあえず本物?達相手にはDSAAのルールを適応、コピー共は問答無用に撃滅する。ヴァール」

ヴァール『なんだ?』

ヴェル「念の為オーリ・オーラと共にセットアップ状態で背に佩くネームレスにお前の装甲を重ねてくれ」

ヴァール『了解した』

 

 

背中にヴァールを佩いて。ハルバートのオーリ・オーラを片手で持ち肩に乗せた全力戦闘状態に成ると共に。目の前十メートルほどの場所に魔力が収束し、服も体もボロボロで肌からは真紅の文様と魔力を迸らせる戦意と闘志を剥き出しにこちらを睨む少年が現れた・・・・・はぁ

 

 

ヴェル「情報を更新だネームレス、巻き込まれた自分の過去まで作れるようだ・・・・・と成ると」

ネームレス『はっ、恐らく自分達以外にも巻き込まれた者達の過去を模した複製体も居るかと』

ヴェル「はぁ。今回はまた一段と面倒事なようだ」

ヴァール『懐かしい姿をこんな形で見るのは面白い』

ネームレス『元帥!ヴァール!来るぞ!』

 

ヴェル?『ルォオオオオオオオオオオオオオオ!!!』

 

 

 

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ヴェル「・・・・・なるほどなぁ、時間旅行者に砕け得ぬ闇、システムU-D・・・はぁぁ〜」

 

 

俺は過去の自分、恐らくリンネとフーカを護るために戦い左目を失った時の殺る気満々な頃の自分を危なげなく倒したところ宙に消えて行く欠片を視た所、どうやら過去の闇の欠片事件の後に起きた記録に無い事件に巻き込まれたようだ。それも他所の世界?時間の旅行者たちに巻き込まれて

街が見えなくなるまで海上を移動した自分はネームレスとヴァールに周辺警戒と迎撃。隠蔽工作を任せ聖句を唱え世界の流を読み見て識った

 

 

ヴェル「にしても故郷と父親の為に言いつけ破って世界と時間の壁ぶち抜くって・・・はぁ」

ネームレス『それに巻き込まれた自分達は堪った物ではありません』

ヴェル「まぁな、しかも此処、平行世界っぽい・・・無事にハルの所に帰れるかなぁ」

ヴァール『最悪そのフローリアン姉妹とやらからロストロギアの情報を引き出す事に成りそうだ』

ヴェル「しかも少し未来の小聖王に小覇王、未知の魔導を扱う少年と少女?に銀十字の魔導書と。オマケにギル・グレアムの飼い猫も関わっていて止めに騎士カリムの予言が海に伝えられているってもう俺何でこういう面倒事バッカリに巻き込まれるの?しかも古代ベルカの負の遺産その物が相手とかマジ笑えない、しかも見え識った流はリアルタイムで代わったから最後まで見えなかったし」

ネームレス『記録が残っていない理由は解かりました、恐らく解決後過去未来に関する情報を残す危険性故かと。それで今後はどうしますか元帥』

ヴェル「とりあえずこの時代で自分を知っている存在は居ない。下手に連中と接触するのはメリットより圧倒的にデメリットが大きい、何よりこの時代のクソ管理局は信用出来ん。まかり間違っても今の自分の所属、名、魔導を知られるわけにはいかない」

ヴァール『バレたらどうする?』

ヴェル「開き直ってより良き未来へ進む、まぁ自分が居なくてもこの世界の流は良き未来へ辿り着く予定だったんだろう?。むしろ自分が来て不安定になっているからぶっちゃけ自分要らない・・・・・どうして此処に居るんだろうな自分?」

ネームレス『平行世界の時間旅行に巻き込まれたからです元帥』

ヴェル「解かっているから言わなくていい」

 

 

とりあえず元凶共を除いて相手からコッチに来ない限りは静観する事にした・・・のだが

 

 

ヴェル「・・・・・不幸だ」

ヴァール『だな』

ネームレス『完全に囲まれている』

 

 

流石に魔力持ち、即ちリンカーコア持ちしか居ない空間、それも海鳴近くの海上をハルバート担いだ見るからに重装甲な軍服着こんだ恰好をした魔導師がのんびり歩いていたら、管理局海に属する魔導師たちに囲まれた

 

 

管理局員「こちらは時空管理局だ、現状に関わっている者ならば話がしたい、武装を解いて我々に同行して欲しい」

 

ヴェル「断る、何が悲しくて神様気取りのテメェ等に付いてかなきゃならん?それに武装解除だぁ?寝言は寝て言え正義の使徒気取りのクソッタレ共」

 

管理局員「貴様次元犯罪者か!総員戦闘用意!」

 

ヴェル「あ〜あ〜ちょっと真実小突いて否定しただけでキレやがった」

 

 

幾ら闇の書関連の事件が再発してピリピリしているとは言えいきなりコレだ。さすがは自称時空の管理者(笑)自分の正義を否定されて当たり前の事を指摘した途端に此方を犯罪者に仕立て上げて武力を行使して来る・・・・・うん

 

 

ヴェル「『なぁ、良く考えたら自分の容姿・・・・・一般人には見えないよな?』」

ヴァール『『ふっ・・・今更だな』』

ネームレス『『重装甲付き軍服、ハルバート。チョーカーと言うよりは金属製の首当てと額当て。ファッションには見えない眼帯。むしろ一般人の要素が皆無です元帥』』

ヴェル「『あちゃ〜本当に酷いタイミングだ。不幸にも程がある』」

 

 

何時でも対応出来る様にあの計測と言う名の地獄廻りツアーの時と同じ、完全武装で待ち構えていたのがこんな状況を招くとは。まぁ例えヴァールとネームレス、オーリ・オーラを展開して無くてもこの空間から逃げられなかっただろうし問題無いんだが

 

 

管理局員「ん?おい貴様!何故デバイスを解除した?!」

 

ヴェル「お前等相手にデバイスは必要無いからだ雑魚共が」

 

 

この程度の相手なら普通に枷付きの自分であろうと個人技で十分対応可能だ。って言うか予想通りエリート意識高過ぎだろう、連中殆ど顔を赤くして青筋が出来ている

それ以前に三機の情報をコイツ等の上の連中に知られる方が面倒だ、故に今後の準備運動がてら枷付きの生身で管理局員共の相手をする事にした

 

 

 

 

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管理局員共を殺さず血を流さず一人残らず隊員達の手足の関節を外して。三分の二くらいのデバイスにウィルスを撃ち込みデータを潰し、最後に追撃追跡出来ないレベルでボッコボコにして撤収した先に

 

 

U-D「・・・・・アナタは?」

ヴェル「あぁ〜、君を求める少女達に巻き込まれた時空の放浪者って所か?」

U-D「・・・・・あの姉妹の時間旅行に巻き込まれた?」

ヴェル「そう言う事」

 

 

はい、ラスボスちゃんと出会いました・・・どうしてこうなった!?

 

 

U-D「・・・・・アナタも私を、エグザミアを求めますか?」

ヴェル「エグザミア?」

U-D「闇の書の奥に隠された夜天を犯した戦乱ベルカが作り上げた負の遺産、簡単に言えば私の中に存在する魔導の永久機関」

ヴェル「なるほど、それはまた面倒な物だな」

U-D「・・・・・処で先ほどから何故私のお腹に手を?」

ヴェル「いや、貴女の意志に関係無く暴走しそうなので安定化と沈静化を」

U-D「・・・・・どうやって?」

ヴェル「コレでも自分、未来ではベルカの王の称号を頂いていまして。力の制御等は得意分野なんですよ」

U-D「・・・・・・アナタなら私の力を制御出来ますか?」

ヴェル「可能です」

U-D「・・・・・・この身をアナタに預けます」

ヴェル「御意に」

 

 

言葉数少なくても王級同士だからか話しが通じ、自分は応急措置を施して彼女のお腹から手を離すと袖を掴まれ。酷翼を背負う彼女を連れ邪魔の入らない安全な場所へと移動する

 

 

 

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一方その頃アースラでは

 

 

エイミィ「っ!?システムU-Dの反応が消失しました」

クロノ「なんだって!?追跡は」

エイミィ「ダメ、消失前に出現したジャミングの発生源と一緒に文字通り消えちゃった」

クロノ「ジャミング?」

エイミィ「うん、さっき帰投したリーゼ姉妹が救助した別働隊にも掛かっていた物と同種だと思う」

クロノ「本部から補充されたバカリのエリート思考は高いが実力はある彼等を倒した者と同一人物?」

エイミィ「可能性はあると思う、此処からも隊員達のデバイスや機器を通して一切情報が手に入らない所が酷似しているの」

クロノ「また厄介な存在が現れたな」

アリア『クロノ、ちょっといい?』

クロノ「アリア、どうしたんだい」

ロッテ『ちょいとクロ助たちに伝えとかなきゃいけない状況に成ったら伝えなさいって言伝を預かっているんだ』

クロノ「それは、聖王教会からの?」

アリア『そっ、今さっき起きた状況が発生した場合直ぐに伝える様にって厳命されてたんだ、どうやら発生しなかったら忘れて構わないって言われててね』

ロッテ『曰く、戦乱の兆し現る曇天 舞う紫天の盟主に寄り添う白隼 彼の白き翼穢れ争い産む呪いを禊ぎ祓わん されど心せよ次元を渡る正義の使徒よ 彼の翼は汝らに寄り添う事非ず 白き翼に包まれ安らかな時過ごす紫天の盟主が力求める者には 空と水を背に刻みし七つの耀を統べる王が軍神より賜りし武を振るうだろう』

クロノ「・・・・・・つまりジャミングの大元はシステムU-Dを助けはするが、僕らと仲良くなるとは限らない、そしてU-Dに手を出そうものなら武力行使を辞さないと?」

アリア『まぁ一部解からない所はあるけれどそう言う事になるでしょうね』

ロッテ『アタシも聞かされた時はあんまし解からなかったけど、コッチの状況を知ってから予言を見直してみたらビビったよ』

クロノ「ふむ・・・エイミィ、偽物の発生率は?」

エイミィ「殆ど掃討されているよ、それとどういう訳か再発もしてないみたい」

クロノ「わかった、念のため警戒は引き続きウチの隊員に任せて。三十分後なのは達とマテリアルズ、それと巻き込まれた四人を会議室に集めてくれ、ロッテとアリアもまだ騎士達とは蟠りがあるだろうが今教えてくれた事を彼等にもう一度教えてやってほしい。エイミィはそれまでに救助した隊員達から交戦相手に付いての情報を聞き出して先ほどまでの情報と合わせて纏めてくれ」

エイミィ「わかったよ」

ロッテ『はぁ、しかたねぇか』

アリア『ふぅ、わかったわ』

 

 

 

三十分後、会議室にて

 

 

 

クロノ「・・・・・以上だ何か質問や気が付いた事は無いか?」

 

シグナム「ふむ、少なくとも私達の知るかぎりで該当する王は居ないですね」

フェイト「貴方達は知っている?」

ヴィヴィオ「う〜ん、すいません」

アインハルト「私もです、ベルカと王に関わる事ならすぐに耳に入る筈ですし」

はやて「ん〜ほな君らは?」

トーマ「はっはいっ!自分達も聞いた事ありません!sir!」

リリィ「右に同じくです!銀十字は?」

銀十字「該当するデータは有りません」

なのは「そっか〜・・・ねぇクロノくんその王様?とは私達仲良く出来ないの?」

シュテル「なのは。残念ですが予言が正しければその王は管理局側であるアナタ方と共闘するのは難しいかと」

ディアーチェ「然り、王とは有象無象と群れる事等好まぬ、真の忠臣たる者が居れば我はそれでよい」

レヴィ「王様カッコイ〜♪」

 

アミタ(アミティエ)「・・・・・ねぇキリエ、もしかして」

キリエ「アッハハハハハ・・・・・・ヤヴァイわね」

 

ロッテ「おっ?なんだ」

アリア「何か知っているの?」

 

アミタ「えっとおそらくですがその人は」

キリエ「私達の時間旅行に巻き込まれた未来、それも平行世界から来た可能性が高いわ」

 

ヴィータ「平行世界だぁ?」

 

クロノ「説明してくれ」

 

キリエ「私がこの時代この場所にピンポイントで来る為に調整して来たのだけれども。此処では3か月位の時差があって未来からその子達が巻き込まれて来た。その白隼って例えられている人のデバイス、少なくてもそこの銀十字より前の時代の物なのよね?」

 

クロノ「ああ、勝手に交戦したバカ共から聞き出した限りだとな。かなり彼等の主観が入っている上に直ぐに解除したらしいが解除されたデバイスとバリアジャケットと予言と合わせて見てもベルカ関係、戦闘の様子を聞いたところDSAA仕様の術式を展開、その後も非殺傷設定で戦闘後引く時に『十年位昔の管理局員もたいしたことないな』っと零したそうだ」

 

アミタ「十年前、つまり十年後以降で暮らしているそちらの方々、特に古代ベルカと王に深く関わる御二人が知らないと言う事、矛盾が起きています」

キリエ「空と水を背にと七つの耀ってのが何かは解からないけど恐らくさっき説明してくれた推定年齢から考えてみてかなり若い王様の様ね、それこそ年齢が十歳位の」

 

シャマル「そっか、だから比較的ベルカ戦乱初期の記憶を持っている私達も知らないわね」

ザフィーラ「確かに歳はい王は居るが、性別と髪と瞳の色が合わない訳だ」

リィンフォース「主と歳が近い新たな王が産まれるとは・・・」

 

アルフ「白い隼ねぇ〜」

ユーノ「デバイスを仕舞って単身DSAA仕様の術式を展開して管理局員達と戦って勝てる王、その人物の戦闘力は軍神より賜りし武が関係しているのかな・・・・?」

 

アインハルト「私はDSAAについて日が浅いですがそんな人が居るなら確かにヴィ・・・彼女の耳にも入る筈ですし」

ヴィヴィオ「う〜ん、シスターや騎士達からもそんな話し聞いたこと無いよ」

トーマ「ん〜わからん、そんな話やg・・・上官たちからも聞かされた事ないしリリィは?」

リリィ「私もサッパリだよぉ」

 

 

クロノ「・・・・・さて、今後その人物。仮称『七曜王』についての対策についてだが」

 

 

 

 

その後、七曜王ことヴェルについての対策会議は思いの他、速く終えた

基本方針として先走ったバカ共の様に武力行使は禁じ、敵対行為も現金、システムU-Dが側に居ても彼女には手を出さず両者に対して対話を第一に行動するよう、高町式御友達に成ろうよ♪やU-Dを求める五人組、おまけにバトルジャンキーを含めた人達に厳重注意をしてエイミィに探索及び発見後のプラン作成を一緒に考えるクロノであった

 

 

 

 

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未来で自分が所有している星へ転移し、天然の洞窟の奥で探知・索敵魔法に引っかからずかつ違和感のない魔法を展開して。未だ名も無き少女、システムU-Dの中で暴れるエグザミア成る永久機関の制御に三日三晩の時間を要した

イヤ本当にマジでヤバかった、御蔭で両腕は血管が内側から爆ぜた所為で自分諸共彼女まで血まみれにしてしまった

 

でも収穫が多くあった・・・・・まずコッチの時代の時空管理局も塵芥、異論も反論も弁明も司法取引も許さん

 

夜天の書にシステムU-D『アンブレイカブル・ダーク』特定魔導力の無限連環機構。真正古代ベルカ、即ち狂気と戦乱渦巻いた時代にエンシェントベルカが生み出した永遠結晶を核として作られてしまった破滅の遺産

何処かで眠っていたそれを見つけ出し夜天の書に組み込み改悪したのが他でも無い時空管理局だった、それも何世代も掛けて行われた形跡・痕跡が見つかった

それとは別に良い物も見つけられた、まず夜天の書のバックアップが奇跡的に最奥に厳重に何重にも保護された状態で見つかったのだ、これにより夜天の書の完全復元と複製が可能と成り。更に改悪以前の魔導と祝福の風のデータも綺麗に残っていたのが幸いだ、少なくてもこの世界での悲しみが一つ消せる・・・・・ただどういう訳かナハトヴァールの、それも装甲付きパイルバンカー型アームドデバイスのデータがあった事に十秒程固まって理解した時には頭を抱えてしまった、幸いな事に此方も彼女の様に暴走させない様に出来そうだ

 

・・・で、血壊の制御術式と自分の根源、空耀と水耀の力で安定した所でダウンした自分が目を覚ますと

 

 

U-D「・・・・・目が覚めた?」

ヴェル「ええ、そりゃもうバッチリと」

 

 

彼女が自分の上に抱き枕の様に自分に抱き着いてこちらをじっと見つめていました、更に目が覚めると天使の微笑み付きです・・・・・はい、自分堕ちました。リンネとフーカに継ぐ熾天使だ、異論も反論も許さん

 

 

ヴェル「それでどうして自分にくっ付いているんだユーリ?」

U-D「・・・・・ユーリ?」

ヴェル「何時までもシステムU-Dだなんて物騒で物みたいな呼び方は胸糞悪い、だから勝手に読んだんだが。ダメか?」

ユーリ「・・・!」ブンブンブン!

ヴェル「そうか、ならユーリ、どうして自分に抱き着いてるんだ?」なでなで

ユーリ「あっ・・・!暖かいから。アナタが・・・ヴェルが私が暴走しない様に血まみれに成りながら私の力を鎮めてくれた時、今もそう・・・・・この温もりがとても心地良い」スリスリ

ヴェル「・・・・・そうか」

ユーリ「うんっ♪」

 

 

それからしばらく、動ける様に成るまで温もりを与え貰いながら穏やかな一時を過ごす

 

 

 

 

 

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ユーリが名前と自身の力を制御する術を手に入れてから、ヴェルがダメージが癒えてから三日後。二人を探していた管理局員の前に現れ、とある無人世界(星)にて待つと言伝を与えて更に一日後

 

 

とある無人世界にて

 

 

クロノ「初めまして、自分は時空管理局海所属、アースラ館長クロノ・ハラオウン執務官です、こちらの隊員が大変無礼な働きをした事、先ず対話の前に謝罪させていただきたい」

ヴェル「初めましてだ。こちらの状況を理解してくれている様なので七曜王と名乗らせてもらう。なに、気にするな。自身の持つ正義を否定すれば大抵の人間は同じような事をする事はある程度知っていたにもかかわらず煽った自分にも落ち度がある故、水に流そう」

クロノ「感謝します、ではその・・・・・なぜそのような状態に?」

ヴェル「だってよ」

ユーリ「この王は私に名と温もりをくれた、ずっと感じていたい程にとても心地良い」

ヴェル「っと言う事らしい」

クロノ「わ、わかりました」

 

 

アースラ側が用意したイスと机に就いた自分の膝上にユーリが居り自分に全体重を預けほわほわしていらっしゃる・・・・・うん。真面目か空気が四散するなこりゃ

 

 

ヴェル「ユーリ、しばらく難しい話をするからゆっくり眠りな?」

ユーリ「・・・・・ん」・・・・・くぅ〜zzz

ヴェル「では対話をしようか?自分が此処に来た元凶、自分と同じく巻き込まれた少年少女、自由を求めし紫天の王・理・力。そして次元の守護者を自称する幼き魔導師と騎士達よ」

 

 

その後、ユーリの持つエグザミアの力の制御が可能と成った事

それを管理局に預けるどころか情報を開示するつもりも無い事

マテリアルズとエルトリアのギアーズについては巻き込まれた自分達を元の世界・時代へ還してもらう事

紫天の魔導書にユーリの名前、エーベルヴァインが乗っており彼女はユーリ・エーベルヴァインと成った事

とりあえずここまでは普通に問題は起きなかった・・・・・起きた問題は例によって

 

 

ヴェル「さすがにコレだけの事をしてタダ働きは御免被る故に、そこの融合騎と夜天の魔導書の精査・修復の許可を、ついでに紫天の魔導書の中にある情報も纏めて調べるとして・・・・・一人と二冊を最低一週間程付き合ってもらう」

はやて「・・・・・は?」

ヴェル「だから祝福の風と夜天の書を直すっつってんの、あと紫天の書のデータも寄越せ」

ディアーチェ「なぁぁぁぁにぃいいいいい!?」

クロノ「あの、何故修復を?」

ヴェル「既に貴君らはソコの猫から聞かされた予言から自分がベルカ関係者だと推測しているだろうが正解だ。どうせ平行世界で貴官らはこの事件の後記憶改竄される故忘れるだろうから言おう。自分はリーヴェルト・フォン・アウスレーゼ、時空管理局からは名誉元帥の地位と権力。聖王教会より七曜王の称号を与えられている。ついでに言うならDSAAU15優勝者でもある、最新参の若造とは言えベルカ王なれば平行世界であろうとも古代ベルカの遺産、闇に落とされた夜天を癒し治すは自分の仕事の内だ、まぁ先に告げた通り報酬は貰うが」

ヴィヴィオ「ふぇええええ!?」

フェイト「すごいの?」

アインハルト「十歳以上十五歳以下で次元世界最強と言う事です」

レヴィ「つまり強いんだな!勝負だ〜!♪」

アルフ「落ち着きなよガキンチョ」

シュテル「ふむ、盟主の御力を御せる魔導、気になります」

ユーノ「確かに」

クロノ「げ・・・元帥!?」

アリア「うわおっ」

ロッテ「マジかよ」

シグナム「ふむ・・・・・・一手手合せ願おうか?」

ザフィーラ「その剣気を押さえろシグナム」

ヴィータ「おい、変換した魔力も漏れてんぞ?」

トーマ・リリィ「「あわっあわわわわわわわ・・・・・!?」」

リィンフォース「・・・一つ聞きたい」

シャマル「リィンフォース?」

ヴェル「答えられる範囲であれば」

リィンフォース「私は・・・消えないのか?」

ヴェル「然り、死が汝ら主従を家族を別つまで共に有れよう」

リィンフォース「なら騎士達の様に私も受肉出来ないか?」

ヴェル「貴騎が望の成らば」

はやて「ほんまに?」

ヴェル「ほんまに」

はやて「ほなおねがいします」

リィンフォース「頼む」

ヴェル「承知」

 

ディアーチェ・キリエ「「待てぇいっ!」」

 

ヴェル「なんだ?」

ディアーチェ「貴様先ほどから我らが盟主と仲睦まじいが今後ユーリを如何するつもりだ?」

ヴェル「連れて帰りますが何か?」

ディアーチェ「おおおありじゃぁあああああああああああああああああ!!!」

キリエ「と言うか私達の星の治療が出来ないと徹頭徹尾骨折り損の草臥れ儲けなんですけど?!」

ヴェル「ならマテリアルズも自分の世界に来るか?あとエルトリアだが夜天と紫天の書から使えそうな技術をサルベージしよう、念の為自分も惑星治癒用の魔道具も用意しよう、博士さんにも病魔に犯される前に戻す魔道具も・・・・・うん出欠大サービスで用意するよ」

レヴィ「面白そう!言ってみないシュテるん?」

シュテル「アナタの魔導、とても興味が湧きました。ぜひともご教授を」

ヴェル「いいよ」

シュテル「契約成立です」

ディアーチェ「・・・ぐすっ、我は王なのに。臣下が勝手に話しすすめる」

レヴィ「お〜よしよし」

アミタ「あのあの!マジデスカ?!」

ヴェル「マジで」

キリエ「マジんこで?!」

ヴェル「マジんこで」

キリエ「ならお願いするわ、博士とエルトリアが救えるなら」

アミタ「御願いします!」

ヴェル「了解した」

 

ユーリ「すぅ〜・・・・・うみゅ?」

ヴェル「おはようユーリ、よく眠れた?」

ユーリ「ん〜・・・」両手を伸ばす

ヴェル「はいはい」抱っこ

 

エイミィ「わぁ〜、アタシもクロノ君にやって欲しいなぁ〜」

クロノ「この件が片付いたらやってやるから胃薬くれないかい?」

 

 

 

対話で結んだ契約と約束通り、祝福の風と夜天の魔導書を治療、修復(復元)紫天の魔導書と一人と二冊から様々な魔導を識り

フローリアン姉妹へ星と博士の病を解決する魔道具を用意したり

時々烈火と水色・黄金の閃光・小聖王と小覇王に見るからにヤヴァイ姿と武装の少年と魔導書相手にDSAAプロ用の術式・ルールに則り盛大にバトルをする破目になったり

サルベージした魔導を使い魔の狼さんとネコの姉妹にスクライアーの少年と一緒に整理したり

八神一家に食事に誘われたり

未来の魔王陛下に名前呼びを催促されたり

アースラスタッフの女性二人に捕まって彼氏未満の執務官君の攻略法は無いか・ベルカ式デバイスに関する話しをせがまれたり

 

 

ユーリとほわほわぽわぽわと平穏な時間を過ごして一週間後に自分達はあるべき場所へと帰った

 

 

・・・・・自分は新たな家族をどのようにハルに説明すべきか頭を悩ませながら

 

 

 

説明
時を越えた来訪者達
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コメント
未奈兎さんへ、ヴェル「あっはははは・・・・・ヤヴェエエエ。久々に聴いたら汗と震えが止まらない」アサシン『コッチはアナタの代わりにサンドb・・・!』・・・チ〜ン♪(アサシン)
そろそろ、覇王とか嫉妬神とか美尻が乗り込んできそうな勢いで増えてるなぁ(未奈兎)
タグ
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