東方小説C
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5話「守矢一家と自分の過去」

 

 

 

 

夢を見ていた・・・・。

そう、不思議な夢・・・。

夢っていうのは、脳で考えているものが夢になるって誰かが言っていたけど、ほんとかな・・・?

?「ここはもうだめだ・・・。やがてこの世界は滅びる・・・。それなら、早めに消した方がいいだろう?」

?「なぜだ!?僕たちは、この幻想郷を守る者達なんだろ!?なぜ・・・なぜに・・・!!」

黒いコートに身を包んだ六人が言い争いをしている。

?「確かに俺達は、ここ幻想郷を守る者達だ・・・。だけど、考えろよ?いずれ、この世界は滅びるってことは守っても意味はないって事だ」

?「まあ、確かにお前の言うとおりだな。守るだけ無意味だと・・・。」

?「ん?ところで、「太陽」はどこへいった?」

太陽?何かの・・・コードネーム?

?「・・・さあな、またどっか行ってんじゃないの?」

?「まあ、いい・・・。とにかく、この世界を破壊に賛成の人は?」

?「いいぞ」

?「ああ」

?「いいぜ」

?「いいだろう」

?「・・・」

?「どうした?「霧」まだ納得できないか?」

?「僕は、この世界を壊すなんて・・・できません・・・・。」

?「ほう・・・。この「神羅」全体を敵に回すという事だな?」

?「違う!でも!!やってみなきゃ、分からないじゃないか!!」

?「やる前から、分かってることにやるという事は、その運命を辿ることになる・・・」

?「ま、あきらめるんだな!!」

?「僕は・・・認めない!!!」

黒いコートを着た一人が変な空間に入って消えた。

・・・そこで夢が終わった。

 

 

 

霧「はっ!」

どうやら寝てたらしい・・・。

霧(い、一体何の夢だったんだ・・・?幻想郷を壊すとか言ってたけど・・・。ん?)

自分の右隣を見ると、諏訪子が顔を赤くして寝ていた。

霧(え〜っと・・・なんで、寝たんだっけ・・・?たしか・・・)

諏訪子「早苗〜!」

諏訪子が自分の手を引っ張ってどこかへ連れて行く。やがて、神社の入り口で掃除をしている緑髪の少女が掃除をしていた。よく見ると蛙の髪飾りを着けていた。

早苗「なんですか?諏訪子様?・・・あら?この人は?」

霧「え〜と・・・僕は、黒雨 霧(くらさめ しょう)って言います。いつの間にか、この世界に来てしまったんだけど・・・」

諏訪子「それで、霧は記憶喪失なんだって。だから、ここに居させてもいい?」

・・・まるで、弱った小鳥が小さな子供に保護されて、母親に飼っていいか聞いてるみたいに聞こえてきた。っていうかなんでそんなこと知っているのか?

早苗「ん〜・・・私は良いと思いますよ?記憶喪失の人を放っておくなんて、かわいそうですしね!」

霧「ありがとうございます!え〜と・・・」

早苗「東風谷早苗と言います。」

霧「早苗さん、ありがとう!」

諏訪子「良かったね、これで霧は守矢一家だよ。」

早苗「あ、そうだ!神奈子様にも言ってきてはどうです?」

諏訪子「そうだね、じゃ、霧、ついてきて!」

また、手を引っ張られて連れていかれた。

その後、神奈子様にも許しをもらい、守矢一家に一人増えた歓迎会だということになって・・・。

神奈子「も〜っと、酒、酒もってこ〜い!!ぷは〜!!」

霧(みんな・・・酔いすぎだな・・・)

早苗「か、神奈子様ぁ〜・・・飲みすぎですぅ〜」

諏訪子「きゃはは!!神奈子おもしろーい!!ほらほらぁ、早苗もそうやってると・・・」

すると早苗が急に立ち上がって・・・

早苗「それだけはぁ!!いやーー!!」

諏訪子「あはははは!!!待て待て〜〜!!」

霧「・・・」

自分は酒を飲むことができない。未成年だからということもあるが、体にも悪いということでジュースを飲んでいた。

霧「ん・・・?」

隣を見ると、早苗が諏訪子に襲われている。

早苗「いやー!霧さん助けてくださーい!!」

諏訪子「もう、早苗ったら逃がさないよ〜・・・!!」

早苗「いやー!!」

などと向こうで楽しくやっている。

神奈子「ほらほら、霧も楽しくやりなよ!せっかくの歓迎会なんだからさぁ〜!」

霧「僕は見ているだけでも、楽しいよ。みんな、暖かいね・・・」

神奈子「まあな、でもせっかくの歓迎会なんだ!楽しんでくれよ!」

隣を見ると早苗さんが襲われた体勢で寝ている。あれ?諏訪子は・・?

とつぜん、背中に悪寒が走った。まさか・・・。

諏訪子「お酒飲めないだぁ♪」

霧「え?あ、あ!ちょっと・・・」

飲み終わったコップにお酒を注いでいた。

諏訪子「はい♪私が飲ませてあげるからぁ♪」

霧「無理無理!!ちょ、ま、待て!ほ、本当に・・・・・・アッーーーーー!!!」

そうだ、こうだったなぁ

霧「まあ、いいや。今日は遅い寝るか・・・」

っとその前にこのままでは、風邪をひいてしまうかもしれない。

霧「・・・仕方ない、布団を用意するか・・・」

立ち上がって、部屋を抜けて右へ曲がるとドアがあった。

霧「誰の部屋かな?ちょっと失礼します・・・。」

部屋に入ってみると、整理整頓がされていて綺麗な部屋だった。

霧「ここは・・・早苗さんの部屋?」

覚えがないけど、そんな気がした。

霧「ここには、ベッドがあるからいいな。早苗さんはここで寝かせるとしてっと・・・ん?」

ふとタンスの上の写真立てが目に入った。

霧「なんだろう?これ・・・」

写真に写っているのは、早苗さん、神奈子、諏訪子と黒い髪をした少年が紫の瞳をこちらに向けて写っていた。

霧「こ、これは・・・俺・・・?」

やはり、どこからどう見ても自分だった。

霧「やっぱり俺だ・・・なんでだ?なぜ・・・」

今考えると、あの三人には妙な親近感があった。

もしかすると、自分は過去でここにいたのかもしれない。

霧(そうだ、そんなことより早くみんなを寝かせなきゃいけないな。)

さっそく、さっきの部屋に戻り、まず早苗さんを連れていくことにした。

霧「・・・よし、よっと!」

早苗さんをお姫様抱っこをし、さっきの部屋に連れて行った。

早苗さんをベッドに寝かし、次へ行こうとしたとき、

早苗「んん・・・しょ・・・う」

霧「なんだ・・・寝言か。でも、やっぱり、面識があったんだ・・・でも、それだったらなんで最初にあった時に言ってくれなかったんだろう・・・」

部屋を抜けて、諏訪子と神奈子が寝ている部屋へ戻り、その部屋に布団を三枚敷いた。

霧「よし、これでOK!あとは・・・」

この二人か・・・。

まず、神奈子を寝かせるか。

(重いから)体を引きずりながらも布団へ持っていった。

神奈子「まだまだ酒酒〜・・・」

霧「これ以上飲んだら健康に悪いですよ♪」

と言い聞かせるように言った。

最後は・・・っと。

霧「諏訪子だけど・・・」

やっぱり、改めて見ると自分よりも体は少し小さくて簡単に持ち上げられそうだった。

霧「よっと・・・」

・・・やはり軽かった。

布団へ連れていき寝かせて、ついでに自分の分も敷いてあるので、寝ることにした。

霧「みんな、おやすみ・・・」

やっと、寝れると思ったけど・・・

諏訪子「あーうー・・・」

ドガッ!

霧「ぐは!!」

諏訪子の左パンチが自分の腹に直撃した。

霧「す・・・諏訪子・・・」

諏訪子の手を元に戻して、自分の布団を少し離してまた寝ることにした。

霧「もう、大丈夫、大丈・・・夫!?」

諏訪子は自分の布団で寝てたはずなのに、なぜか自分の布団の中に入ってきている。

霧「な、な、なんで・・・」

諏訪子「ん、暖かいなぁ・・・もう・・・」

そのまま、諏訪子は寝てしまった。

霧「もう・・・いいや・・・眠いし・・・」

そろそろ寝るか・・・。明日がどんな明日になるか楽しみだ・・・Zzz。

 

 

 

 

 

 

 

5話終わり

 

 

説明
東方小説第4です!次回も読んでください?
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コメント
GJ!!(x白銀狼x)
Good job! ・・・あれ、続きが・・・・大丈夫?(神崎澪)
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