真・恋姫†無双〜乱世を駆け抜ける魔導士〜プロローグ〜
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注意事項

 

この物語はファンフィクションです。設定がめちゃくちゃです。

多少リリカルや他の世界が入っています。

主人公がチートです。ちなみにオリキャラも出場します。

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ミッドチルダの湾岸地区に存在するひとつの建物。

時空管理局本局・古代遺物管理部機動六課、通称「機動六課」

八神はやてを隊長に、不屈のエースオブエースこと高町なのは、心優しき金色の夜叉ことフェイト・T・ハラオウン、八神はやてを護る守護騎士達。

そして、北郷一刀。彼は圧倒的な力で敵を倒し、傷づいた人の治療し、人々を助けていく事からこう言われている。

古代ベルカより「聖王の守護者」と。

彼ら(新人たち)を含む総員49名が、この機動六課に集結している。

物語の舞台は、機動六課が設立から2週間後のお話です。

 

真・恋姫†無双〜乱世を駆け抜ける魔導士〜プロローグ―一刀の心の弱さ、そして外史の幕開け―

 

「午前中の練習はとりあえずここまで、午後からはシャーリーからデバイスの説明があるからその予定で」

「「「「はい!!」」」」

新人ことスバル・ティアナ・エリオ・キャロの返事に「じゃあ一時解散」と号令が出る。

そして姿が見えなくなった後、青年の口から「・・・ふぅ」と小さなため息が出る。

「とりあえずお疲れ、なのは、クリス」

「お疲れ様です、なのはさん、マスター」

「お疲れさま、一刀君、クリス」

一刀、クリス、なのはたちはとりあえず労いの言葉をかけ合う。

彼女達の主な仕事は、新人たちの教育である。

「とりあえず、腹減ったな。昼に行くか?」

「うん、そうだね。とりあえず行こうか」

「はい、もうお腹ペコペコです」

そういって3人は、その場を去った。

 

――SIDE 一刀

食堂に着くまでの間、俺となのはとクリスは、今日の訓練について話していた。

「そういえば一刀君とクリスから見て、スバルたちはどう思っている?」

「私は確実に強くなっているように見えます。マスターはどう思われますか?」

「俺か?そうだな・・・俺が気になるのは、やはりティアナだな。しかも悪い意味で」

「どういうこと?悪い意味でって」

「今は落ち着いて射撃はしているが、もし、敵の動きが少し変わったりするだけで余裕をなくすだろう。そうなったら焦りに生じ、仲間を撃ってしまう。あいつは根が真面目だから、そのまま引き摺り込んで危険な行為に走ってしまう可能性がある」

俺はどうしても、ティアナをそう感じる。何でだろう、今のティアナは・・・

「でも、今のティアナはそんな事に『ならないとは言わせないぞ、なのは』・・・どういうこと」

あの時のなのはと同じと思うのは。

「お前はあの怪我をする前、何人ぐらい心配していたと思う?その問いかけにお前は何と答えた!!俺はフェイトとはやてから、今までのことを聞いたり映像資料を見た時、闇の書での戦いが終わった時には限界に来ていたことぐらい解っていたんだぞ!!それがあの時の怪我に繋がったんだろうが!!だからお前は怪我が治ったあと、無茶や無理をしなくなったんだろう!」

だめっ、もう限界だ。

「俺には今のティアナが、あの時のなのはと見ているようで、・・・怖いなんだよ。いつかあの子も、無茶して怪我をするんじゃないかと思うと、・・・不安なんだよ」

「・・・一刀君」

「・・・マスター」

あははっ、見られてしまった。

俺が泣いているところを……、ずっと我慢していたのにな。

 

それから、俺たちの間に重い空気が流れる。

感情が爆発して、今まで我慢していた気持ちが溢れて口に出してしまったからだ。

俺は、なのはが怪我をしたのは知らなかった。

だって、初めて使えれるようになったのは10歳で、なのはたちに出会ったのが12歳の時だからだ。

あの時は、魔導士としての資格なんか全くなかったからだ。

魔法とは無縁の世界で俺は生きていたのだから。

それは、なのはも一緒だった。

でも彼女は偶然魔法の力を手に入れた、当時9歳の少女がだ。

しかも、ジュエルシードをめぐる戦いでフェイトと何度か激突したと言っていた。

最後は協力し、プレシアは次元の狭間に落ちていった。時の庭園は崩壊。

事件は無事に終わったかに思えた数ヵ月後に今度は闇の書事件。

偶然闇の書を手にしてしまった、はやては当時浸食されていた。

そのせいで、彼女は足が麻痺し不自由になってしまった。

そして、闇の書が末期に向かえ守護騎士のデータが起動、世界中にいる魔導士を襲撃し蒐集しようとしたが、はやてはそれを阻止した。

でも、守護騎士達は主を想い規約を破った。愛する主を護るためだと、シグナムから聞いた。

そして、闇の書の戦いは始まった。

最終的には、闇の書のプログラムは暴走、魔導士として覚醒したはやてが夜天の書の主となり復活を果たした守護騎士。

そして、リンディ率いるアースラとなのはたちで、暴走した闇の書のコアプログラムを、完全消滅。

仲間の一人が犠牲になったが、事件は解決した。

そして2年後、今までの戦いとフルドライブモードによって、身体は少しずつ蝕まれたなのはは、仕事中に怪我をしてしまう。

それが原因で、なのはは瀕死の重傷を負い、歩く事さえ儘ならないといわれていた。

しかし、傷は奇跡的に治り、足はリハビリを続けてきた結果、約半年で歩けるようになったと俺は聞かされていた。

そしてティアナには、11歳上の兄がいたが、彼は任務中に殉職していたのだ。

俺から見て、ティアナは兄の後ろを追いかけるようにしか見えない。

だからだろうか、今のティアナが昔のなのはと重なって見えてしまったのは・・・

 

一刀たちの間に沈黙が走る、そして最初に沈黙を破ったのが

「・・・ごめん、少し言い過ぎた」

一刀だった。

「うぅん、私の方こそごめん、無神経なことを言ってしまって」

「なのは」

「私ね、一刀君がティアナを見ているのを知っていたの、それも不安そうな顔をして。最初は何かあるのかなと思っていたけど、模擬戦や練習のとき何度かティアナを横見していたでしょ?」

「どうして、なのはが知っているの?」

「クリスがね、こっそりと教えてくれたの」

はっとクリスを見ると、バツが悪そうな顔をしていた。

「すみません、マスター。私も気になっていたんです。ここ最近、練習の時も模擬戦の時も、マスターがティアナさんのことを見ていたのを、こっそりとなのはさんに教えていたんです」

「クリスを責めないであげてね、私が口止めをしていたの。一刀君は優しいから、もし知ってしまったら、無理をしてでもティアナを止めると思って」

「無理しようなんて・・・」

「私もね、たぶん一刀君と同じことを思っていたの。私だけじゃない、みんな同じことを思っているの。だからお願い、一人で全部抱え込むのは、やめて」

「なのはさんの言う通りです、マスター。一人で抱え込まないで下さい、私達はもう家族のような存在なのですよ。生まれや住んでいるところは違いますが、それでも家族のようなものですよ」

「・・・なのは、クリス、いいのかな?・・・みんなを頼ってもいいのかな・・・」

一刀は決壊しそうだった。彼はずっと一人で悩んでいたからだ。

もう誰も傷つけたくない、みんなを悲しい思いをさせたくないと。

「うん、何か辛い事とかあったら、私たちを頼っていいんだよ。だから」

そういうと、なのはは一刀を優しく包み込むように抱きしめて

「今は泣いても、いいんだよ」

その言葉に、一刀は決壊した。

今までずっと我慢していたものを、全部流すかのように。

なのはとクリスは、一刀をあやすかの様に頭を撫でる。

しばらくしたら、落ち着いてきたのか、涙も止まっていた。

 

「ごめん、みっともないところを見せて」

「うぅん、そんなことないよ」

「はいっ、今のマスターはだいぶスッキリした表情をしています」

あの後、一刀の顔はとてもひどかった。涙腺が残っていたからだ。

その顔を見たなのはとクリスは、苦笑いをし「顔を洗ってきたら」といわれた。

戻ってきたら、完全ではないが何とか誤魔化せるぐらいであった。

そして今は、軽く昼食をとっている。

「なのは、ひとつお願いがある」

「私にできる範囲だったら手伝うよ」

「もし、ティアナが立ち止まってしまったら、助けてあげて欲しいんだ。これから先、あの子は大きな壁に当たると思うから。その時は」

「うん、解った。その時は私が、うぅん、私達がティアナを何とかするよ」

「ありがとう、なのは」

「その代わり、貸し一だからね。クリスも一刀君に何か頼み事でもしたら?」

「そうですね・・・」

「おいおい、勘弁してくれよ」

苦笑しながら、再び昼食を取り始める。

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午後はシャーリーからスバルたちにこれからともにするデバイスを授け、説明を受けていた時、警報機がなった。

するとはやてから、出動命令が下った。

はやてによると、レリックを積んだ貨物列車が、ガジェットの襲撃に遭って、コントロール不能になっている。

現地にはフェイトが既に直行しているとのことだった。

 

――SIDE 一刀

俺達はヘリで現場に直行していた。スバルたちにとっては、ファーストミッションだろう、緊張しているのがわかる。

ヴァイスから現場に着いたといわれ、なのはとリインから今回の作戦の内容が出る。

飛行するガジェットたちはなのはとフェイトで叩き、列車内にいるガジェットは俺とスバルたちでやるとのことだ。

その際、フォローはリインがやるとのことだ。

クリスには、俺のアシスタントをしてもらうようになっている。

そしてハッチが開けられ、なのはが飛び込んでいく。続けて、スバルとティアナ、エリオとキャロが飛ぶ込んで行き、バリアジャケットの姿になっていく。

 

「さて、俺も行きますか。ヴァイス、俺とクリスが飛び込んだらハッチを閉めて戦闘区域を離脱、指示があるまで待機しといて」

「はいよ、旦那も気をつけといてよ」

「あぁ、行ってくる。クリス、サポートを頼むぞ」

「解りました、マスター」

そして、一刀とクリスが飛び込むと同時にハッチは閉まっていく。

(GET SET!!)

「ドラグーンランス!セット!アーップ!!」

(STAND BY READY!SET UP!!)

バリアジャケットを展開した一刀は、リインと合流。

一刀は、スバルとティアナにはレリックの確保を、エリオとキャロには、列車の上にいるガジェットの破壊を指示する。

その際、一刀はスバルとティアナの護衛をしつつ、ガジェットを破壊していく。

「それじゃ、行くぞ。スバル、ティアナ」

「「はい」」

それからがすごかった。一刀は手加減をし、たった1振りでその車両にいるガジェットの6割を一瞬で破壊していったのだ。

スバルもティアナも負けんばかりと、連係プレーでガジェットを破壊していく。

 

しばらくすると、ドラグーンが何かに気づいた。

(マスター、AMFです)

「ちっ、ガジェットがなめた事をするもんだな。クリス、エリオとキャロはどうだ」

「小型の破壊は完了しています、今は大型ガジェットと戦闘中、ですが」

「苦戦中というわけか。おそらくそいつからAMFが出ているんだろう。・・・クリス、キャロに伝言。AMFの効果範囲は覚えているだろうなと、その際フリードと自分を信じるように伝えておいてくれ」

「わかりました」

「ちょ、一刀さん!どうして援護に行かないんですか」

「この馬鹿スバル、あんた一刀さんの授業をちゃんと聞いていたの!」

「うー、痛いよ、ティア」

さすがに、援護に行かない事にびっくりしたスバルだったが、ティアナの拳骨が入り、涙目になっている。

「エリオとキャロに関しては問題ない。あの二人なら、大型ガジェットを破壊できるから気にしないでいいぞ。俺達は俺達の仕事をするだけだ」

まるで結果が見えているような発言に、頸をかしげるスバルだが、ティアナに「まだわからないの」と睨まれる。

そして、ガジェットを壊しつつ、レリックのある車両についた。

「さて、目的の場所に着いたわけだが、やっぱりいるな。しかもうじゃうじゃと」

まるでゴキブリみたいに集まって、レリックを探している。

「スバル、ティアナ、俺が道を作るからレリックの所へ走り、確保。いいな」

「「はい!!」

「その後の指示はリインに聞いて行動しろ。それじゃ、行きますか」

そういうと、一刀は単身で突撃。そしてすぐにスバルとティアナがレリックを確保をしようとした時、偶然ガジェットを目の当たりして愕然としていた。

AMFによって、魔法が使えないのに、ぼろぼろに破壊されているからだ。

一瞬、我を忘れていたが、目的を思い出し、レリックの確保に成功する。

あとは、リインに報告して、指示を待つだけだった。

一方、単身で突撃をしていた一刀も、ガジェットの破壊を終えていた。

「ふぅ、クリス。今の状況は?」

「列車は無事に停車、スバルとティアナはレリックの確保に成功。エリオとキャロは、大型ガジェットの破壊に成功です」

「なのはとフェイトもガジェットの破壊に成功しているみたいだから、ミッションコンプリートか?」

「そうですね、お疲れ様です」

「あぁ、ありがとう。とりあえずみんなと合流しよう」

 

一刀は、外に出るとみんなが其処にいた。

「とりあえず、みんなお疲れ様」

「「「「「「「「お疲れ様『です』」」」」」」」」

「フェイトもすまなかったな、仕事帰りだったのに」

「うぅん、私は気にしていないから」

「本当か〜、早く帰ってエリオとキャロが心配すぎるから、大急ぎで来たんじゃないのか?」

「う〜、なんか今日の一刀って、結構意地悪だね」

フェイトとのやり取りにみんなが笑う。

 

しかし、その時間もあまりは続かなかった。

突然、スバルが持っていたレリックがいきなり起動してしまったのだ。

「ちょっと、スバル!何レリックを起動させてるのよ」

「わかんないよ、いきなり起動したんだから」

すると、レリックから女性の声が聞こえてきた。

―作られた外史―

その声とともに、一刀の足元に少し大きめの魔法陣が出てきた。

「なっ、転送魔法だと!?」

「マスター、とにかくここから離れましょう。…はぅ!」

脱出を計ろうとしたクリスだったが、見えない壁に阻まれてしまう。

―それは新しい物語の始まり―

「一刀君!!」

「来るな、なのは!!巻き込まれるぞ」

―終端を迎えた物語も、望まれれば再び突端が開かれて新生する―

「一刀!!」

「フェイト!!なのはとみんなを連れてこの場から離れろ」

―物語は己の世界の中では無限大―

「くっ、こうなったら…」

「だめだ、フェイト!!レリックを破壊してもおそらく、結果は変わらないぞ」

―そして閉じられた外史の行く先は、ひとえに貴方の心次第―

「(まずい、光が強くなっていっている!という事は)くっ、もう時間か!!」

「一刀君!!」

―さあ、外史の突端を開きましょう―

「なのは!!ティアナを、みんなを頼んだぞ!!」

その言葉とともに、レリックは粉々になって消えていった。

それと同時に、一刀とクリスの姿も光に飲み込む様にいなくなってしまった。

 

――SIDE なのは

「っん」

気がつくと、私は列車の上で倒れていた。

辺りを見回すと、みんなも倒れていた。

確か私たち、はやてちゃんから出動命令でここに来て、レリック回収し終わって、その後の事が思い出せない。

ぅん?何かが足りない?誰かがいないような気がする。

あっ、解った。一刀君とクリスがいないんだ。

あれっ、でも待ってよ

「カズトクンとクリスってダレだっけ?」

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おまけ

NGシーン

「なのは!!ティアナを、みんなを頼んだぞ!!」

その言葉とともに、レリックは粉々になって消えていった。

それと同時に、一刀とクリスの姿も光に飲み込む様にいなく…なっていなかった。

「あれっ、何で消えていないの?」

「つか、やばっ!レリックが粉々になってしまっている」

「「「「「「「「ど、どうしよう…」」」」」」」」

「だ、黙っていればばれないよね」

「そうだな、みんなこの事は、はやてには秘密だからな」

しかし、しっかりと見られていた為、3時間による正座と説教、ついでに半年間の給料カットが待っていた。

「「「「「「「「「勘弁してよーーーー」」」」」」」」」

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真・恋姫†無双〜乱世を駆け抜ける魔導士〜プロローグ―一刀の心の弱さ、そして外史の幕開け―を、読んでいただきありがとうございます。

いやー、とりあえず一刀君を外史に連れて行くのに、原作とかだったら、銅鏡なのでリリカルの世界だから、レリックにしました。

最後のなのはに関しては、パズルと同じです。一刀に関する記憶や約束がピースとなります。

次回から、恋姫の世界ですので、応援よろしくお願いします。

説明
やっとできました。
著書がヘタです、それでもいい人はどうぞ
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コメント
jackry様:はい、頑張って作っていますので、待っていてください。(ほわちゃーなマリア)
げんこつ様:面白く感じてくれて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします。(ほわちゃーなマリア)
キラ・リョウ様:読んでいただきありがとうございます。次回は恋姫メインなのでよろしくお願いします。(ほわちゃーなマリア)
よりひろ様:応援ありがとうございます。一刀くんとクリスの活躍に期待していてください。(ほわちゃーなマリア)
brid様:確かにわからない人には、難しいみたいですね。いえっ、案外魔王を通り越して冥王になったりするかもですよ。(ほわちゃーなマリア)
面白い!!! 最高!!(げんこつ)
リリカルはあまり知りませんが面白そうですね(キラ・リョウ)
あまり見たことがない展開からのスタートに、期待が募ります。 リリカルのキャラが恋姫の世界へ……いかん、ものすごくおもしろそうな予感が……wktk(よしひろ)
なるほどこうきましたか、リリカルを知っている人じゃないと理解は難しいですね、にしても・・・あれが恋姫の世界へいったら・・・本当に魔王になりかねんな(brid)
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