英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
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〜ブリオニア島〜

 

「こ、ここってさっきまで祭壇があった場所だよね?」

 

「ああ…………間違いないはずだ。」

 

「どうやら地形そのものが変化したみたいですね…………」

 

「うん、そしてその地形を変化させる為の仕掛けがさっきの紋章を全てペンダントに秘められている魔力と共鳴させる事だったのでしょうね。」

驚いた様子で建物を見つめるユウナの言葉にクルトは頷き、ミュゼとゲルドはそれぞれ何もなかった場所に突如建物が現れた理由を推測していた。

「…………教官。これは。」

 

「…………ああ。どことなく”精霊窟”に似ているな。」

 

「ええ…………もしかしたら、この建物も”精霊窟”かもしれませんわね。」

 

「せ、精霊窟…………?」

リィン達の会話内容が気になったユウナは困惑の表情でリィン達に訊ねた。

「内戦時に現れていた暗黒時代の建造物だ。例の”地精”が建造したと言われている。」

 

「内戦後には一通り姿を消してしまったとの事ですが…………」

 

「どうしてそんなものが…………」

 

「…………ハッ、事情は知らねぇがアタリなんじゃねえか?」

リィンとセレーネの説明を聞いたクルトが表情を引き締めている中何かを見つけたアッシュは見つけた物に近づいて拾った。

「それは…………!」

 

「ミリアムさんのポーチ…………!?」

アッシュが拾った物にアルティナと共に驚いたリィンがアッシュに手渡されたポーチを見つめていると何かに気づいたユウナが足元に落ちている物を拾ってリィン達に報告した。

「教官、これ………!」

 

「っ…………!」

 

「確かそれは旧Z組の皆さんが持っていた学生手帳…………それに最後の自由行動日に撮ったわたくし達特務部隊と旧Z組の集合写真ですわね。」

 

「…………ずっと持ち歩いていたみたいですね。」

 

「…………ミリアム…………」

心配そうな表情でミリアムの安否を考えていたリィンだったがすぐに気を取り直して生徒達に指示をした。

 

 

「―――現時点をもって非常事態が発生したと判断する。君達は宿泊小屋に待機、演習地方面への連絡を頼む。セレーネは俺と共にこの建造物の探索だ。」

 

「えっと………わたくしは構いませんが…………」

リィンの指示に生徒達がそれぞれ血相を変えている中セレーネは気まずそうな表情で生徒達に視線を向けた。

「おい、そいつは…………」

 

「…………お二人で行くつもり、みたいですね。」

 

「あ…………」

 

「…………すまない。だが今回は今までと状況が違う。この先は、あのミリアムが自力で帰還できないほどの”何か”が待ち受けている。今回ばかりは――――」

 

「――――冗談ではありません!」

リィンが生徒達を説得しようとしたその時ユウナがリィンを睨んで制止の声を上げた。

「”だからこそ”、でしょう!?こういう時にあたしたちを上手く使えなくて何が”Z組教官”ですか!?」

 

「あ…………」

 

「…………昨日の夜ならいざ知らず、今の貴方が冷静だとは思えません。未知の領域に二人で踏み込む危険はお二人が一番わかっているはずでしょう?」

 

「教官の”切り札”も今は姫様達の護衛に割いている影響でその力は半減しているのでしょう?”救出確率”を上げる為にもサポートはどう考えても必要では?」

 

「それに”何か”あった時の戦力は多ければ多いほど、”救出確率”もそうだけど”生存確率”を高める事にもできるのだから、こういう非常事態こそ私の予知能力や魔術、それにユウナ達それぞれの”力”が必要なのだと思うわ。」

 

「…………それは…………」

 

「ふふっ、正論ですわね。」

生徒達の指摘にリィンが反論できない中セレーネは苦笑していた。

「――――わたしは別にミリアムさんのことを姉妹とは思っていません。でも、それでも…………!どうしても放っておけないんです!教官のことを!…………あの能天気でお姉さんぶってでも、わたしと良く似たあの人のことを!」

 

「…………あ…………」

 

「アル…………」

 

「…………そうか。」

アルティナが珍しくもはっきりと感情を表にした事やその理由にリィンとユウナは驚き、アルティナの事情を知っているクルトは重々しい様子でアルティナを見つめていた。

「てめえに何を言われるまでもなくこっちは肚を括ってんだっつーの。だが、決めるのはアンタだ。―――切り捨てるならとっとと言えや。」

 

「ふうっ…………(完全に頭に血が上っていたな。やっぱり俺もまだまだだな…………教官としても、一人の人間としても。)」

アッシュの指摘によって一息ついて冷静になったリィンは気を取り直してARCUSUを取り出して指示をした。

「命令を訂正する―――総員、最高レベルの戦闘準備を。念の為に演習地に連絡し―――ヴァリマールを呼んだら突入しよう。」

 

「お兄様…………」

 

「あ…………」

 

「ハッ、それでいいんだよ。」

 

「よーし、早速準備を整えよう!」

 

「――――もしもし、リィン君?」

 

「トワ先輩、至急各方面に連絡して頂きたいことが―――」

その後トワに連絡したリィンはヴァリマールを呼んだ。

 

 

「――――待たせたな、リィン。そしてセレーネとZ組の教え子たちよ。」

リィンに呼ばれ、空を飛んでリィン達の傍に着地したヴァリマールはリィン達に声をかけた。

「いや、予想以上の速さだ。来てくれて助かった、ヴァリマール。」

 

「よかった、無事に到着したみたいだね?」

 

「ええ、トワ先輩。突然ですみませんが助かりました。」

 

「それに各方面への連絡も代わりにしてくれてありがとうございます。」

 

「ふふ、ティータさんたちも手伝ってくれたみたいですね。」

 

「うん、すぐに発進できるようハッチを動かしてくれてね。各方面への連絡も済ませたし、そっちは心配しないで。どうか気をつけて…………!ミリアムちゃんも一緒に絶対無事に戻ってきてね!」

 

「ええ、ありがとうございます。」

 

「ふふ、それではまた。」

 

「ご協力感謝いたしますわ。」

リィンとセレーネ、ミュゼがトワとの通信を終えると、その様子を見守っていたユウナ達は冷や汗をかいた。

 

 

「ふう、いつ見てもとんでもないというか。」

 

「騎神にバックアップを任せる…………教官にしかできない離れ技だな。」

 

「え…………?でもリアンヌ分校長も騎神がいるから、リアンヌ分校長も同じことができると思うけど…………」

ユウナとクルトの感想を聞いていたゲルドが首を傾げて呟くとユウナ達は再び冷や汗をかいた。

「あの化物分校長を比較対象にする時点で間違っているっつーの。」

 

「というかそもそも、分校長の場合、騎神のバックアップがなくても単独で解決できると思うけど…………」

 

「――――とにかくこれで準備はできましたね。」

 

「ああ、乗り込むとしよう、どうか力を貸して欲しい―――俺達の大切な仲間を助ける為に!」

 

「――――はいっ!」

こうして準備を整えたリィン達は精霊窟らしき建造物の探索を開始し、建造物の奥へと進むとそこには霊力が満ちた場所に神機を待機させてその様子を見守っている鉄機隊と、光の網に包まれたミリアムとアガートラムがいた!

 

 

〜陽霊窟〜

 

「あ、あれって…………!」

 

「やはりか…………!」

 

「それに”実験”を担当する結社の使い手達もリウイ陛下達の情報通りですわね…………」

 

「サザ―ラントに現れた結社の”鉄機隊”…………!」

 

「”鉄機隊”…………お義父さんが言っていたリアンヌさんと縁がある結社の人達があの人達の事なのね…………」

 

「ミリアムさん…………!」

 

「む…………!」

 

「あら…………」

 

「アーちゃん!?リィンにセレーネ、Z組のみんなも!」

 

「なっ…………!?どうしてこんな場所に!?」

アルティナの大声によってリィン達に気づいたデュバリィ達鉄機隊とミリアムはそれぞれリィン達の登場に驚いていた。そしてリィン達は武装を構えて駆け寄り、デュバリィ達と対峙した。

 

 

「よかった…………ご無事のようですね、ミリアムさん。」

 

「まったく、ユーシスが思い詰めるくらい心配してたぞ?」

 

「えへへ………会議があるのに悪い事しちゃったかな。それじゃあ、ユーシスに聞いてボクを捜しにきたんだ?」

 

「ええ、ですがさすがに迂闊すぎです…………!」

 

「でもよかった…………ちゃんと無事でいてくれて。」

 

「ま、そこのデカいのといい、ヤバそうな状況だけどな。」

ミリアムの無事にリィン達がそれぞれ安心している中アッシュは警戒した様子で神機を睨んだ。

「ふふ…………ここを探し当てるなんて。」

 

「ふむ、自力で仕掛けを解除してきたということか。」

一方エンネアとアイネスは感心した様子でリィン達を見つめていた。

 

 

「…………その巨大な機体が新たな実験用の”神機”だな?」

 

「ええ、ですがこれまでの2機と違いますわよ…………!クロスベル解放に関わっていた灰色の騎士達は知っているかもしれませんが、アイオーンTypeαU―――かのガレリア要塞を消滅させたタイプの改良機ですわ!まあ、その時ほどの力はないみたいですけど…………それでも貴方の騎神ごとき敵ではないでしょう!」

 

「なんかこの場所で霊力を補給してるみたいでさー。何とか場所を突き止めたんだけど見つかって掴まっちゃったんだよねー。」

 

「迂闊すぎでしょう…………」

デュバリィの後に説明をしたミリアムの話にアルティナは呆れた表情を浮かべた。

「ですがやはり、クロスベルの紫の神機と同じみたいですね。」

 

「何とか阻止すべきだろうが人質を取られているとなると…………」

 

「――――いや、少なくとも傷つけられる心配はないだろう。”神速”しか知らないが彼女達の誇り高さは知っている。人質を傷つけるような真似は絶対にしないだろう。彼女達の崇拝する主―――”鋼の聖女”アリアンロードにして”槍の聖女”リアンヌ・ルーハンス・サンドロッドにかけて。」

 

「え…………じゃあ、あの人達はリアンヌさんに仕えていた騎士だったの?」

 

「ええ…………様々な事情によって今は道を違えているようですが…………」

クルトの心配に対して静かな表情で否定したリィンの説明に呆けた後興味ありげな様子でデュバリィ達を見つめるゲルドの疑問にセレーネは複雑そうな表情で答えた。

「な、な、な…………」

 

「ハハ、面白い若者だ。」

 

「ふふ、女心をくすぐってくれるじゃない。デュバリィがよろめくのも無理ないかもしれないわね。」

 

「よろめいてませんっ!―――ここで会ったが千年目!我ら鉄機隊の力、改めて見せてあげます!」

 

「フフ、そうだな。」

 

「灰色の騎士や聖竜の姫君といい、愉しませてもらえそうね。」

一方ある意味称賛にも聞こえるリィンの評価に顔を赤らめて口をパクパクして絶句していたリィンだったがアイネスと共に感心していたエンネアのからかいに必死に否定した後自身の武装である剣と盾を構え、エンネアとアイネスもデュバリィに続くように自身の武装である弓と斧槍を構えた。

 

 

「クク…………オレの獲物よりデカイとはな。」

 

「その弓も…………尋常ではない雰囲気ですね。」

 

「でも、絶対に退けない!」

 

「ああ、3ヵ月近くに及ぶ修行の成果を示す為にも…………!」

 

「そして教官達に追いつく為にも…………!」

 

「…………わたしも退けません。形式的とはいえ”姉妹”ですから。」

 

「アーちゃん…………」

生徒達がそれぞれ決意を固めている中アルティナの本音を知ったミリアムは驚きの表情でアルティナを見つめた。

「トールズ第U、Z組特務科―――これより敵集団の制圧を開始する!――――来い、メサイア!」

 

「おおっ…………!」

そしてリィンは号令をかけた後メサイアを召喚し、リィンの号令にセレーネ達は力強く答えた。

「ふふ、”身喰らう蛇”、第七使徒直属―――」

 

「”鉄機隊”が三隊士、お相手仕る!」

 

「いざ、尋常に勝負ですわ!」

一方鉄機隊もそれぞれ戦意を高め、リィン達は鉄機隊との戦闘を開始した!

 

 

「三組に分かれて各個撃破する!ユウナとクルト、メサイアは”魔弓”、アッシュとミュゼ、セレーネは”剛毅”、アルティナとゲルドは俺と共に”神速”を担当し、それぞれの相手を撃破したら分散してまだ戦っているメンバーの加勢を!」

 

「わかりましたわ!」

 

「「「「「はいっ!」」」」」

 

「任せとけや!」

 

「了解しました!」

リィンの指示に頷いたセレーネ達はそれぞれリィンの指示通りのチームに分かれてそれぞれの相手へと向かい

「三人一組(スリーマンセル)による各個撃破…………ふふ、戦術としては間違ってはいないけど…………」

 

「我ら”鉄機隊”にそのような基本的な戦術如きが通じると思ったら大間違いである事を我らの武にて見せつけてやろう…………!」

 

「幾ら腕利きが加勢しているとはいえ、雛鳥を抱えてたった三人で私達を制圧できるというその傲慢…………粉々に打ち砕いてやりますわ!」

一方リィンの戦術に対して鉄機隊も真っ向から受け止めるかのようにそれぞれ分散して向かってくる相手との戦闘を始めた。

 

 

「速攻だ―――太刀風の陣!!」

 

「逃がさない――――ヤァァァァァッ!!」

エンネアに向かって行ったクルトは自分達のスピードを上昇させて攻撃後の硬直を短くするブレイブオーダーを発動し、ユウナはエンネア目がけてエネルギー弾を掃射した。

「甘いわね――――喰らいなさい!!」

 

「闇よ、切り裂け――――斬闇!!」

しかしユウナの銃撃(ジェミニブラスト)を高く跳躍して回避したエンネアはユウナ達目がけて混乱の効果が付与された光の矢を連射するクラフト――――エンゼルアローを放ち、襲い掛かる光の矢をメサイアが暗黒の魔力を纏った魔剣で一閃した。

「ハァァァァァァ…………スマ―――シュッ!!」

 

「く…………っ!?」

そしてエンネアが着地する瞬間を狙っていたユウナが突撃技(ブレイブスマッシュ)を命中させてエンネアにダメージを与え

「――――。ハァァァァァァ…………切り裂け!!」

 

「!!」

そこに短い詠唱を終わらせたクルトがクラフト――――テンペストエッジで追撃してきたが、エンネアは後ろに跳躍して回避した。

「まだだ―――かまいたち!!」

 

「アークス駆動――――ソウルブラー!!」

 

「あぐっ!?く………っ…………まさかヴァンダールの剣士が魔術を扱うなんて、まんまと虚を突かれてしまったわね…………!」

続けて発動したクルトの魔術によるかまいたちとメサイアの下級アーツによる時属性の刃によるダメージを受けたエンネアは厳しい表情でクルトを睨んだ。

「魔術はエマさんや異世界の人達の専売特許じゃないってね!――――唸れ、大地よ!地響き!!」

するとその時ユウナが発動した魔術によってエンネアの足元を中心に地響きが起こり、エンネアの足元から次々と大地の隆起が襲い掛かった!

「その程度…………っ!お返しよ――――!?くっ…………さっきの魔術はこのために…………!――――させないわよ!」

足元からの奇襲に気づいたエンネアはその場で高く跳躍する事で回避すると共に反撃代わりに石化の効果を纏わせた魔の矢―――メデューアローをユウナ達に放とうとしたが、片手に暗黒の電撃を集束しているメサイアとARCUSUを駆動させているクルトに気づくと、ユウナの魔術は自身が逃げ場のない上空へと回避させ、地上にいるクルトやメサイアに空中に上がった自分を魔術やアーツで狙い撃ちさせる戦略であることに気づくとクラフトを中断してメサイアとクルト目がけて矢を連続で放った。

「アークス駆動――――アダマスシールド!!」

 

「闇の雷に呑まれなさい――――ヴォア・ラクテ!!」

 

「キャアアアアアアアッ!?」

エンネアが放った矢はクルトが発動したアーツによる物理攻撃を全て防ぐ結界によって阻まれ、メサイアは片手に集束した暗黒の雷エネルギーをエンネア目がけて放ち、逃げ場のない空中で暗黒の雷エネルギーをその身に受けたエンネアはダメージを受けると共に悲鳴を上げた。

「ユウナ、一気に決めるぞ!」

 

「うん、クルト君!」

メサイアの魔術を受けて地面へと落下していくエンネアを見て好機と判断したクルトはユウナに呼びかけ、呼びかけられたユウナは頷いてクルトと同時にエンネアに向かっていった。

「これがっ!」

 

「あたしたちの!」

 

「修業の!」

 

「成果よ!」

 

「「ファイナリティ・ゼスト!!」」

クルトとユウナは交互にエンネアに強烈な一撃を叩き込んで吹き飛ばした後、挟み撃ちにして無数の斬撃と打撃を浴びせ、止めの同時突撃攻撃をエンネアに叩き込んだ!

「あぐっ!?まさか…………たった3ヵ月でここまで化けるとはね…………っ!」

クルトとユウナの挟撃乱舞技(コンビクラフト)―――ファイナリティ・ゼストによって、大ダメージを受けたエンネアは態勢を立て直す為に大きく後ろに跳躍してユウナ達から距離を取った。

 

 

「滅せよ―――地裂斬!!」

アイネスは自分と対峙するアッシュ達目がけて斧槍を地面に叩き付けて衝撃波を襲わせる遠距離技でアッシュ達に先制攻撃をし

「散開してください!」

 

「言われるまでもねぇ!」

 

「はい!」

襲い掛かる衝撃波を見たセレーネの警告に頷いた二人はそれぞれセレーネと共に散開して回避した。

「ぶちかませ――――クレイジーハント!!」

 

「参りますわ――――えいっ!ハアッ!」

回避し終えたアッシュは攻撃力、魔法攻撃力を上昇させると共にクリティカルヒットを当てやすくする攻撃型のブレイブオーダーを発動し、セレーネは聖剣に光の魔力を纏わせて放つ連撃――――ホーリーラッシュでアイネスに攻撃した。

「この程度!」

セレーネの光の魔力を纏わせた連撃にアイネスは斧槍で防ぎ

「――――失礼!」

 

「っ!」

続けて放たれたセレーネの足に氷の魔力を纏わせた足払いにも咄嗟に後ろに跳躍する事で回避した。

「異界の海よ、我が呼びかけに応えよ―――津波!!」

 

「何っ!?―――盾よ!!」

ミュゼは魔術によって異空間から呼び寄せた津波をアイネス目がけて放ち、襲い掛かる津波に驚いたアイネスは逃げ場のない攻撃に対して絶対防壁の結界を展開するクラフト――――秩序の盾で防いだ。

「さ〜てと…………喰らえやっ!」

 

「く…………っ!?」

 

「こいつはオマケだ!」

 

「ガッ!?」

 

「クク、油断大敵ってな。」

ミュゼの魔術を防いだアイネスだったが、側面から飛んできたアッシュの武装のギミックによる鎖鎌の拘束を防ぐことはできず、拘束した後の鎌による斬撃を受けて怯んだ。

「崩したぜ!」

 

「続きます!」

 

「好きにはさせん!」

アイネスが怯むとアッシュとリンクを結んでいるミュゼが追撃してきたが、すぐに立ち直ったアイネスは斧槍を振るってミュゼの追撃を防いだ。

「落ちよ、聖なる雷―――ライトニングプラズマ!!」

 

「!!」

そこにセレーネがアイネスの上空から聖なる雷を複数落とす魔術を発動し、上空からの奇襲に対してアイネスはアッシュたち目がけて突撃する事で回避した。

「フンッ!」

 

「オラアッ!」

アイネスがアッシュたち目がけて斧槍を振るうとアッシュもヴァリアブルアクスを振るい、斧槍とヴァリアブルアクスは互いの攻撃がぶつかった瞬間の衝撃によって、使い手達を同時に仰け反らせた。

「ほう?今のを相殺するか。マスターの薫陶を受けたとはいえ、僅か3ヵ月でここまで化けるとは…………フフ、この場合たった3ヵ月でお前達をここまで育て上げたマスターの力量に感心すべきか、お前達自身の成長の速さに感心すべきか悩む所だな。」

 

「ハッ、ぬかしていろ!それにオレ達は何も武術の腕前だけを磨いていた訳じゃない…………ぜっ!」

アイネスの賛辞に対して鼻を鳴らしたアッシュはアイネスに見えないように隠していた得物を持っていない手の指に魔力を纏わせた後、隠していた手をさらけ出すと同時にアイネス目がけて指先から火球を撃ち出した。

「何っ!?」

アッシュが奇襲代わりに放った魔術―――火炎指弾に対して、アイネスはアッシュが魔術を使った事と、奇襲による二重の驚きをしつつ、側面に跳躍して回避した。

「昂る戦意を沈みの底へ―――消沈!!」

 

「ぐ…………っ!?ち、力が抜ける…………っ!?」

そこにミュゼが発動した戦意魔術がアイネスの闘気を奪ってアイネスの動きを鈍くし

「爆ぜよ、七色の光の矢よ――――プリズミックミサイル!!」

 

「く…………っ!盾よ!!な――――うおおおおおっ!?」

そこにセレーネが様々な状態異常をもたらせる七色の光の矢を放つ魔術をアイネス目がけて放ち、アイネスは間一髪のタイミングでクラフト――――秩序の盾でセレーネの魔術を防ごうとしたが予めミュゼの戦意魔術によって闘気が削られていた影響で、発動したクラフトによる結界の強度も中途半端だった為、結界は易々と破られてアイネスは襲い掛かる光の矢を受けてダメージを受けると共に怯んだ。

「ハッ、そろそろ決めるぞ、ゆるふわ!」

 

「ふふ、かしこまりました♪蒼き光よ――――シュート!!」

そしてアッシュの呼びかけに頷いたミュゼは魔導騎銃から石化と凍結の効果を持つ蒼き光の波動弾を放ってアイネスの動きを封じ込め

「らああああああっ!」

 

「これでフィナーレですわ!」

アッシュはその場で力を溜めて大鎌に変形させたヴァリアブルアクスに暗黒の魔力を纏わせて暗黒の大鎌と化させ、ミュゼが魔導騎銃から”オワソーブルー”よりも一回り大きい蒼き鳥のエネルギーを放つと同時にそのままアイネス目がけて一閃した!

「「ベンヴェヌート・エンフェルネ!!」」

 

「ぐう…………っ!?ここまでやるとは…………っ!」

アッシュとミュゼの協力技(コンビクラフト)―――ベンヴェヌート・エンフェルネによる大ダメージに呻き声を上げたアイネスは態勢を立て直す為に大きく後ろに跳躍してアッシュ達から距離を取った。

 

 

「おぉぉぉぉ…………っ!豪炎斬!!」

 

「燃え盛れ―――滅!!」

リィン達に向かって行ったデュバリィは炎の魔法剣による薙ぎ払い攻撃をリィン目がけて放ち、対するリィンは太刀に炎の竜を纏わせた一刀両断攻撃で対抗し、二人の攻撃がぶつかり合った瞬間互いの攻撃を相殺すると共に鍔迫り合いの状態になった。

「フンッ、この私と真正面から鍔迫り合いができるとは、サザ―ラントでの出来事以降雛鳥達と共にマスターに鍛えられた成果は出ているという証拠ですか………!」

 

「ああ、お陰様でな…………!―――それよりも何のつもりで、再び結社の”実験”の為にエレボニアの地に現れた!?プリネ皇女殿下を通したリアンヌ分校長の貴女達への伝言、忘れたとは言わせないぞ!?」

 

「マスターの私達に向けたお言葉を私達が忘れる訳ありませんわ!私達はそれも覚悟の上で今、この場にいるのですわ!」

 

「!!」

 

「援護します、リィン教官!フラガラッハ――――滅!!」

 

「――――」

鍔迫り合いの最中に互いに睨みあっていたリィンがデュバリィの決意を知って驚いたその時、アルティナが側面から剣に変形させたクラウ=ソラスによる一刀両断するクラフト――――フラガラッハでデュバリィを攻撃した。

「チッ…………!」

側面からの奇襲に気づいたデュバリィは剣を引くと同時に後ろに跳躍してクラウ=ソラスの奇襲を回避した。

「聖なる水よ、奔流となり、我が仇名す者達に裁きを――――リ・カルナシオン!!」

 

「あうっ!?」

しかし予知能力で予めデュバリィが回避し終えた後の位置を予測していたゲルドの足元から水のエネルギーを発生させる魔術を受けて怯んだ。

「行くぞ―――突撃陣”烈火”!秘技―――裏疾風!」

 

「甘いですわ!」

リィンはダメージを上昇させる攻撃型のブレイブオーダーを発動させた後電光石火の如くデュバリィに斬りかかり、デュバリィは盾でリィンの電光石火の攻撃を受け流した。

「斬!」

 

「はあっ!ふふ、見切れますか…………?」

続けて放たれた斬撃波を跳躍して回避したデュバリィは分け身を作ってリィンを包囲し

「……………………」

包囲されたリィンは警戒の表情で次の剣技を繰り出す構えをした。

「斬!!」

 

「――――下がれ!」

そしてデュバリィが分け身と共に斬りかかるとクラフト――――弧月一閃でデュバリィのクラフト――――影技・剣帝陣を相殺した。

 

「出でよ、ソロモンの魔槍――――封印王の槍!!」

 

「アークス駆動――――エアリアルダスト!!」

 

「く…………っ!ああもうっ!さっきから、後ろから鬱陶しいですわね!行きますわよ…………っ!」

リィンの背後から次々と放ってきたアルティナとゲルドの魔法攻撃を間一髪で連続で回避したデュバリィは後衛の二人目がけて神速の速さで斬撃を叩き込むクラフト――――神速ノ太刀で強襲したが

「クラウ=ソラス。」

 

「――――」

 

「くっ、防がれましたか…………!」

アルティナがクラウ=ソラスを前に出して結界を展開させてデュバリィの強襲攻撃を防ぎ、攻撃が防がれたデュバリィは反撃を警戒して後ろへと跳躍して距離を取った。

 

 

「一刀両断―――大雪斬!!」

 

「!おぉぉぉぉぉ…………豪雷剣!!」

頭上から強襲してきたリィンの剣技を回避したデュバリィは反撃に雷を宿した剣でリィン目がけて薙ぎ払いを放ち

「!そこだっ!」

 

「あうっ!?」

襲い掛かる雷を宿した薙ぎ払いを太刀で受け流したリィンは反撃をし、反撃を受けたデュバリィは思わず呻き声を上げた。

「四の型・改―――紅蓮斬りっ!!」

 

「ぐっ!?」

更にリィンは続けて炎の魔力を宿した太刀でデュバリィの背後へと駆け抜けると共に抜刀による斬撃を叩き込んでデュバリィに追撃すると共に距離を取った。

「アル、合わせて!」

 

「了解です、ゲルドさん!」

その時互いに視線を交わして頷いたゲルドとアルティナはそれぞれその場で詠唱して魔術を発動した。

「善なる白き光よ!」

 

「悪なる黒き光よ!」

その場でそれぞれの魔力を集束したゲルドは白き魔力弾を、アルティナは黒き魔力弾を無数に放ってデュバリィを怯ませ

「今こそ混ざり!」

 

「全てを無へと導け!」

 

「「カオス――――エルドラド!!」」

それぞれ魔力弾を放ち終えた二人が同時に片手を挙げると二人の頭上の間に巨大な魔力球が発生し、二人が挙げていた手をデュバリィ目がけて振るうと巨大な魔力球はデュバリィへと襲い掛かり、大爆発を起こした!

 

「キャアアアアアアアッ!?」

神聖属性と暗黒属性という相反する属性を合わせたゲルドとアルティナの協力魔術(コンビクラフト)―――カオスエルドラドを受けたデュバリィは大ダメージを受けると共に悲鳴を上げ

「散り逝くは叢雲…咲き乱れるは桜花…………今ここに、散華する武士(もののふ)が為のせめてもの手向けを!はぁぁっ…………!せいやっ!秘技!桜花残月!!」

 

「あぐっ!?く…………っ!まさかこれ程の力をつけているとは…………っ!」

更にリィンが残像も残らぬ神速の剣技でデュバリィに追撃し、リィンのSクラフトで更なる大ダメージを受けたデュバリィは態勢を立て直すために大きく後ろに跳躍してリィン達から距離を取った。

 

 

「リィン、アーちゃんたち!」

リィン達の優勢にミリアムは嬉しそうな表情で声を上げた。

「くっ、やりますわね。」

 

「フフ、灰色の騎士達も流石だがそれ以外の雛鳥も結構やるな。」

 

「黒兎にヴァンダール流…………それ以外も粒が揃っているわね。」

リィン達の戦闘能力の高さにデュバリィが唇を噛みしめている中アイネスとエンネアは感心していた。

 

「「……………………」」

 

「さすがの腕前だが…………」

 

「でも、届かないわけじゃないわ…………!」

 

「ハッ、このまま一気に押し切ってやるかぁ…………!?」

リィンとセレーネがデュバリィ達を警戒している中クルトやユウナ、アッシュは戦意を高めていた。

「…………フン。調子に乗るんじゃありませんわ。ここまではあくまで小手調べです。」

 

「なにぃ…………!?」

 

「この上、まだ余力があるというわけですか…………」

 

「ええ、”本気”の彼女達はこんなものでは無いはず…………!」

 

「ああ、気を抜くな!」

リィン達がデュバリィ達を警戒しているとデュバリィ達は戦術リンクらしき光に包まれた!

 

 

「今の光はもしかして…………」

 

「せ、戦術リンク!?」

 

「いえ、別の何かですわ…………!」

 

「気を付けて!ボクもあれにやられたから!」

デュバリィ達の光を見たゲルドは目を丸くし、光の正体を推測したユウナにメサイアは真剣な表情で指摘し、ミリアムはリィン達に警告をした。

「フフ、”星洸陣”を披露するのも久しぶりかしら。」

 

「我ら”鉄機隊”が結社最強とも謳われる所以―――」

 

「その身で存分に味わうといいですわ…………!」

 

「―――そこまでにしてもらおう。」

そしてデュバリィ達がリィン達に再び戦闘を仕掛けようとしたその時突如男の声が聞こえると同時に、鷹がデュバリィ達の前を通過した!

「鷹…………!?」

 

「むっ…………!?」

突然の出来事にデュバリィ達が驚いているとリィン達の背後から褐色の青年が飛んできてデュバリィ達の前に十字槍を叩き付けると同時に衝撃波を発生させてデュバリィ達を後退させた!

 

 

「…………あ…………」

 

「貴方は…………!」

 

「そ、その肌の色…………」

 

「ウォレス准将と同じという事は…………」

 

「…………ノルドの一族…………」

 

「旧Z組の最後の…………」

褐色の青年――ガイウスの登場にリィンが呆け、セレーネが目を丸くしている中ユウナとゲルド、クルトはそれぞれ呆け、ガイウスの正体を知っていたアルティナは明るい表情を浮かべた。

「久しぶりだな、リィン、セレーネ。ミリアムとは先日の通信以来か。」

 

「ガ、ガイウスなのか…………!?」

 

「フフ、まさかこんな所で再会するなんて。」

 

「あはは、間に合ったんだ…………!こうなったらボクも―――!おおおおおっ、うりゃああああっ…………!!」

ガイウスに話しかけられたリィンとセレーネが驚いている中ミリアムは嬉しそうな表情を浮かべた後気合で自身を拘束していた光の網を吹き飛ばした!

「ミリアムさん…………!」

 

「やった!」

 

「ゴメンゴメン!手こずちゃった…………!」

 

「ふふ、なんて力…………」

 

「鉄血の”白兎”…………少しばかり侮ったか。」

 

「そしてノルド出身の旧Z組、ガイウス・ウォーゼル…………し、しかしその雰囲気は―――」

ガイウスから何かを感じ取っていたデュバリィは困惑の表情でガイウスを見つめた。

「その若さにしてその佇まい、その風格―――ガイウスさん…………貴方、リィン様とは別の意味で”只人”ではなくなったのですわね?」

 

「フフ、とはいってもリィンもそうだが覇王と聖女の娘たるメサイアと比べれば二人の足元にも及ぶまい。だが―――オレの全力をもって、彼女達の”切り札”に対抗することはできるつもりだ。」

ガイウスの強さを感じ取っていたメサイアの評価に苦笑したガイウスは表情を引き締めてデュバリィ達を睨んだ。

「ほう…………?」

 

「フフ、随分と大きく出たわね。」

ガイウスの発言にアイネスは興味ありげな表情を浮かべ、エンネアは不敵な笑みを浮かべた。

「お兄様、念の為にアイドス様も。」

 

「ああ。―――アイドス!」

セレーネに視線を向けられたリィンは頷いた後アイドスを召喚し

「むっ!?その者は…………!」

 

「2年前クロスベルの湿地帯で私達どころかマスターすらも圧倒した”嵐の剣神”セリカ・シルフィル…………!?何故、貴方が灰色の騎士の使い魔に…………!?」

 

「――――いえ、”彼女”はその”嵐の剣神”の妹ですわ!」

アイドスの容姿を見て何かに気づいたアイネスとエンネアは驚き、デュバリィは驚いている二人に指摘した。

 

 

「”嵐の剣神の妹”ですって…………!?…………言われてみれば確かによく見れば”女性”ね。まあ、”嵐の剣神”自身元々女性に見間違うような容姿の男性だったけど。」

 

「だが、それにしても”あまりにも嵐の剣神と似すぎている”。まさか双子か…………?」

 

「フフ、厳密には違うけどセリカとは”兄妹”の関係ではあるわね。」

デュバリィの指摘を聞いて驚きの声を上げたエンネアはアイドスを見つめてアイドスの女性らしい身体つきを見てアイドスが女性である事に気づき、アイネスの疑問に苦笑しながら答えたアイドスは異空間から真実の神剣(スティルヴァーレ)を取り出して構えた。

「なっ!?その”剣”は一体…………!?」

 

「マスターの”槍”と同格―――いや、まさか”それ以上”の代物か…………!?」

 

「――――退きますわよ!霊力の充填も完了しましたし、”舞台”も一通り整いました!口惜しいですが”嵐の剣神とほぼ同等の使い手と思われる彼女”には”私達では絶対に勝てませんわ!”――このフォートガードに来た私達の”目的”も果さずに、ここで倒れるわけにはいきませんわ!」

アイドスの神剣を見て驚いている二人にデュバリィは警告し

「”嵐の剣神の妹”がお前がそこまで言い切る程の使い手とは…………わかった。ここは潔く退くとしよう。」

 

「有角の若獅子たちに”そこの地精の代理者”も―――せめて今夜くらいは安らかに眠るといいでしょう。」

デュバリィの警告を聞いて撤退する事をアイネスと共に決めたエンネアはある方向に視線を向けて意味ありげな言葉を口にした後デュバリィ達と神機と共に魔導具による転移で撤退した。

 

 

「ふう………何とか退いてくれたか。」

 

「彼女達はセリカさんに似ているアイドスさんが現れた途端退く事を決めたみたいだけど…………セリカさんは彼女達に一体何をしたのかしら?」

 

「え、えっと、それは…………」

 

「フフ、それについてはゆっくり話す機会があれば説明してあげるわ。―――それよりもリィン。」

デュバリィ達が撤退するとガイウスは安堵の溜息を吐き、ゲルドの疑問を聞いたセレーネが答えを濁している中苦笑しながら答えたアイドスは表情を引き締めてリィンに視線を向け

「ああ…………出てきてもらおうか―――”蒼”のジークフリード…………!」

 

「あ…………」

 

「…………地精の代理者…………」

アイドスに視線を向けられたリィンは頷いた後エンネアが視線を向けた方向を睨んで声を上げ、リィンの言葉を聞いたアルティナは呆け、クルトは重々しい口調で呟いた。

「やれやれ。」

するとリィンが視線を向けた方向にいつの間にかジークフリードが現れ

「…………へ…………」

 

「…………まさか…………」

ジークフリードを見たミリアムは呆け、ガイウスは信じられない表情をした。

「クク、どうやら鉄機隊には最初から気づかれていたようだ。まだまだ甘いな―――俺も、そしてお前達も。」

 

「ああ…………否定はしない。―――どうやら”結社”と対立しているのは確かなようだな。この島と、峡谷地帯の争いでそれぞれ何を狙っているんだ…………?何よりも――――どうしてそんな仮面をつけている!?」

 

「答える義理はない――――付き合う必要も。」

リィンの問いかけに対して静かな口調で呟いたジークフリードは魔導具による転移で消えようとし

「ま、待て――――!」

 

「新旧Z組…………それなりだが実力不足は否めない。轟くは死兵の群れ、そして至高にして伝説の存在の弟子達。――――今回ばかりは指を咥えて眺めていることだな。」

リィン達に警告をした後転移で消えた。

 

 

「……………………」

 

「……………………」

 

「…………夢じゃない、よね?」

 

「…………はい…………」

ジークフリードが去った後リィンは目を伏せて考え込み、ガイウスはジークフリードが去った場所を見つめ、呆けた様子で呟いたミリアムにセレーネは重々しい様子を纏って答えた。

 

その後リィン達は外に出た――――

 

 

-2ページ-

 

今回の話を読んでわかったと思いますがいつのまにかユウナ達もコンビクラフトを習得していましたw本来なら他の組み合わせも出したいんですが、ぶっちゃけもうおもいつけねぇ…………そもそも他のゲーム調べても軌跡シリーズ(特に閃シリーズ)のプレイアブルキャラの武装は個性的なのが多いから、ピッタリなのが見つからないんですよね…………それとついにグラセスタのアペンド2が発売してようやくセリカ達の出番だヒャッハー!と思っていましたが…………設定の音声のある部分によって判明した事実…………何でリウイだけ声がないんだよぉぉぉぉぉっ!?めっちゃリウイの声楽しみにしていたのに、酷すぎる…………まあ、シルフィアやリセルの参戦までは完全に予想外でしたがwというか主君(ヴァイス)を差し置いて他の作品に登場するリセルぅ…………しかしアペンド2、初戦のセリカが強すぎて、ホント苦労しました…………原作でもあんなヴァレフォル並みの回避率があったら、よかったのに…………というかセリカの手前のボス戦のメンツを見て吹きましたww後アペンド2のマップ、どれも懐かしい曲ばかりで興奮しましたねwwまあ、欲を言えばセリカのマップはZEROの”血路を開け”の方がいい気がしましたがw

説明
第83話
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コメント
ふぁぁあああああああああまじですか!!まだAP2やってないから早くやりたいですw(黄泉)
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他エウシュリーキャラも登場 他作品技あり 幻燐の姫将軍 空を仰ぎて雲高くキャラ特別出演 軌跡シリーズ 閃の軌跡V 

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