聖ビーストテイマー・ナタ364
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ステイシーは今まで聞きたかった事を尋ねる事にしました。

 

「アウローラの記憶が戻らない場合、別の相手との再婚は考えておられないのですか?」

 

「再婚するも何も結婚していた記憶がないからね。役所で確認したら入籍はしていたから、離婚届を出さないと再婚出来ないけど、ローラにサインさせるにしても、お互いに腑に落ちないよ」

 

「今のあなたはアウローラに恋愛感情はないのですよね?」

 

「ちょっと気になる存在ってところかな?あんなに綺麗なオーラの持ち主は珍しいからね。守ってあげたくなるんだ」

 

「私のオーラも穢れているのでしょうか」

 

「ステイシーさんのオーラも綺麗だと思うよ」

 

ルークが紅茶を飲もうとしたので、ステイシーは慌ててカップを奪い取りました。ルークはクスクス笑います。

 

「ごめんね。惚れ薬には気付いてたんだけど、君を試しただけなんだ」

 

「試されていたの?演技には見えなかった…」

 

「多分、その薬はもう僕には効かないよ」

 

「薬が効かないって…どう言う事です?」

 

「一度、魅了の術にかけられた事があるから。次はかからない自信がある。記憶操作の仕組みがわかったから」

 

「やはり本当に飲むつもりだったのね…」

 

「飲んでも正気を保てるか試してみたかったんだ」

 

「危険過ぎます。もし正気を失っていたら…」

 

「君なら別に良いかなと思ったんだ」

 

「アウローラより私を愛してくださるの」

 

「それはわからない…。でも僕はもう…ローラから愛される事はない気がするんだ」

 

「どうしてそう思うのです?いつも自信満々なあなたがそんなに自信がないなんて珍しい…」

 

…つづく

説明
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第364話。
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