ネプ学園外伝:チータ・リプラーの苦悩
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「何故、今まで生徒会にいた私がポっと出の転入生などに生徒会長の座を譲らなくてはならないのですか!」

あの時の叫びが脳裏に響く、己に非がないと言わんばかりの、理不尽だと言わんばかりのあの声が。

もう決められた事なのだ、当然の帰結に他ならない。俺はその理由を知っている。

「決定事項ならば決定事項で理由を聞いているのです!」

言えるわけ無いのだろう、その男は理由を知らない。学園長にしか、あの事を言ってなかったのだから。

教え導く、完全を目指し努力する、言葉自体の聞こえは良いが、蓋を開ければ何より醜悪だ。

会議室に響く号泣、純粋だ、純粋な悲しみ、悔しみ、怒り、その他諸々をないまぜにして吐き出すような声だった。

あの時答えを教えていたら、アイツは真っ当になれたのだろうか。

「本当の事を言えば拗れてしまう」と思ったあの頃の俺は、甘かったのだろうか……

 

いつもの職員室、昼休みとて教師は多忙だ。

次の授業の準備をしたり、書類を書いたり整理したり提出したり……クラス担任だと素行の悪い生徒についてくどくどくどくど言われる始末

「はぁぁぁぁぁぁ…………っ」

「随分とやつれているな、眠れなかったのか?」

「ぐっすりでしたよ?あのアホ姫も最近は俺ん部屋に来ないし」

「生徒をアホと言うなと何度も言ってるだろう」

忙しいのに後輩の身を案じてくれる面倒見の良い先輩教員ブレイブ先生。正々堂々をその機械の体で表すロボ教師である。

その愚直堅実さに就任一年ちょいの俺だけでなく、数多くの職員や生徒からも憧れの的となっている。

この人(人ではないが)がいなかったらとっくに辞めている。

壊すの大好きコピリーさんを解体業務にスカウトした事で、学園に多大な貢献をもたらしたのは有名な話だ。

「そうは言うけども……」

「そう邪険にするな、アイツも最近は授業中に寝なくなったようじゃないか。親身になっているお前に応えようとしている証拠だ」

「……はい」

恐らく俺に関わっていない事とは言え、それを成果として褒められると反論し辛い。

確かにアホ姫…もといプルルートの態度は良くなった、授業も寝なくなったと職員室内で良く聞くし。

けどそれに俺が関わってるとは限らない、きっといい友達が出来たとか辺りで変わったのだろう。

俺がやった事と言えば二つ、アイツの暴走を止めた事と、アイツの濡れ衣を晴らした事だけだ……教師としてな。

 

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あれは俺が就任して間もない頃、研修中を終えたばかりで新米だった俺が、今日の分の仕事を終えた後の事だった。

「旧校舎も現校舎も迷う事無く歩けるようにふらつけ」という先輩方からの課題通りに、複雑怪奇で無駄に広い校舎を歩いていた。

――――そんなある日の事、急に暗くなったと思って窓を覗いたら、黒雲が校舎上空を覆っていた。

 

ドォオンッ

 

耳をつんざく雷鳴と共に、校舎がビリビリと怖じ気だした様に振動した。

一体何があったのか……俺は校舎を飛び出して辺りを走り回る。校舎の所々が破損している所を見てただ事ではない事が分かった。

暫く走り回っていると、校舎や木の破片が散らかる中、三人の女子生徒が倒れているところを見つけた。

更にその中心には、散らかしたオモチャに囲まれた子供が如くぽつんと空を見上げて立っている際どい格好の一人の女が居た。

その際どい格好の女が【女神化】と呼ばれる能力で変身している女神候補生……つまり((学園|ウチ))の生徒の一人である事を、当時の俺は知らなかった。

俺が状況を飲み込めずに見ている中、女神化した生徒は倒れている生徒三人を鞭のような剣のような武器でいたぶり始めた。

不法侵入した挙げ句生徒をいたぶってると見た俺は、その場にあった校舎の破片を女神化した生徒の頭に投げつけた。

痛かったのかぶつけた所を押さえながら、女神化した生徒はこちらに顔を向け、まるで遊びを邪魔されて怒る児童のように睨む。

喧嘩に明け暮れていた学生時代を思い出した俺は「臆したら負け」と思って睨み返す。

 

バシィッ

 

すると胸から顎にかけて激痛が走ると同時に、俺の身体は宙に舞い上がっていた。

直後に右腕、左側頭部、左脚、右頬、腹部……と、激痛と同時に視界が四方八方法則無くぐるぐる回る。

とめどなく走る激痛の中、しばらくしてあの生徒が剣を伸ばし、目にも止まらぬ速さで刃を当てず地面に落とさず俺を空中で嬲っているのを理解した。

まるで手に持つ人形を物にぶつけて遊ぶ男児のように、アイツは俺をいたぶるのを愉しんでいた。

しばらくすると飽きたのか、これまでよりも強く素速く剣を横に薙いだ、【ようやく目が慣れてきた俺に向けて】

「ッ!?」

薙ぎ払った瞬間に俺の姿が消え、アイツは一瞬動揺した。即座に伸ばした剣の刀身を引っ込ませる。

俺はその瞬間を待っていた、【縮んでいく刀身にしがみつきながら】。

刀身が戻る勢いを利用して、俺は殴りかかった。アイツはそれに気付きもしなかった。

 

ゴッ

 

顔面一発、殴り抜ける。勢いそのままに俺は地面に転げ回り、アイツはふわり空中に浮かび、そのまま地面に突っ伏した。

アイツは何が起きたのか理解出来ず、俺は嬲られた痛みで、互いに中々立ち上がれなかった。

ようやく起き上がると互いに【意地】で歩み寄り、斬り合い殴り合い殺し合いに発展した……その頃から記憶があやふやで、その後の記憶は全くなかった。

気づけば俺は保健室のベッドの上、駆けつけた職員曰く、俺は立ったまま気を失ってたとか何とか。

暴走してた生徒がプルルートという名前だったという事と女神化の事をこの時知り、現在懲罰中だとか何とか。良くて停学、下手すると退学になるらしい。

反射で動くと碌な事がないって教訓を得て、この話は終わった筈だった。

一眠りしようと思ってたその時、何か数人の生徒が保健室に駆け込んで来て「プルルートを助けて」と言ってきた。

俺は即座に断った、あんな人をいじめて愉しむ奴は女神になっちゃいけない。それに絶対安静な身体でどうしろと……

けど生徒達は退かなかった。「理由もなくあんな事をしない」だの「貴方が庇えば時間が稼げる」だの身勝手極まりない事ばかり……聞けば女神候補生科って皆こんな感じらしい。

駆けつけて来たマジック先生によって追い返され、ようやく一睡する事が出来た……

 

それから一週間、科学と魔法を組み合わせた医療技術によって完治した俺は、一部の女神候補生科から目の敵にされていた。

ある時は提出する書類をゴミ箱に捨てられ、ある時は購買で買ったパンを燃やされ、ある時は食堂で買ったラーメンを凍らされ、ある時は痴漢覗き盗撮窃盗等、あらゆる冤罪をかけられた。

職員に相談しても犯人が特定出来ず、新米の俺の味方になってくれる生徒もいるわけがないので、精神的ダメージがじわじわ来る。

ブレイブ先生に励ましてくれたがそろそろ限界が来て、いよいよもって辞める決意が固まった【その時】だった。

一人の生徒が俺に声をかけた。被害者の一人で生徒会副会長のグリス・ネグリシア・シュバルツハートだ。

「助けてくれたお礼がしたい」と辞表を出そうと思ってた俺を必死に引き止めた。

グリスは俺を目の敵にして嫌がらせをして来た生徒やそれに加担した教師を一斉に検挙し、辞める要因を解決してくれた。

【捨てる神あれば拾う神あり】というコトワザがあるが、こういう事なのだろうか……【ここまで狙ったかのような偶然】も、そうあるもんじゃあない。

それはさて置き邪魔者が消えてくれたお蔭で、【ようやく真相を確かめられる】。

ありがとな、グリス……結果ああなっちまったが、俺はお前に救われたぜ?

 

プルルート暴走事件……コイツについて根本的に知って置かないと、また似たような事件が起きるかもしれない。

女神候補生科の生徒達は原則的に力と自尊心と承認欲求がある分、ふとした事で大惨事を起こしかねない……それこそ人智を超えるような。

だが俺以外の職員、ましてやこの学園の生徒達を巻き込む訳にはいかない。しかしある程度自由に動ける新米である内に解決せねばならない。

それを引き金に混乱が起きるのは確実だ。何せ国を治める次世代の女神を世に送り出す学園だ、この社会が崩壊しかねん。

だからこの謎は俺一人で解かねばならない……【誰一人として】悟られてはならない。

まず俺は何故こんな事をしたのかをプルルート本人に聞く……事は止めておく事にした。

ああ言う【のほほんとしてる奴に限って勘が鋭い】のは定番だ。悟られたら余計な犠牲を出す。

 

先ず俺は、暴走した当日、気絶してる間に調べたプルルートのカルテを見ることに。

するとアイツ自身の肉体を構成している信仰の力、シェアエネルギーに僅かながら【不純物】が混じっている事が解った。

これに関しては医師曰く良くある事のようだが、その不純物が【頭部と核にあたる部分に集中している】事に疑問が生じた。

不純物の正体を聞いた所、他の女神……暴走事件の被害者であるグリスのシェアが殆どだった。残りは相方のキャストリーム・リ・ラ・フィリアーヌ・ヴィオラハートのものだ。

しかも【不思議な事に】被害者の一人であった【キュービアス・アンジェリカ・ビアンコハートのシェアは】混じってないと言う。

情報によると【プルルートが暴走した際に駆けつけて来た】模様……つまり【キャストリームとグリス】は【暴走直前のプルルートと一緒にいた】と言う事にもなる。

つまり【暴走するきっかけを知る者が居る】という仮設が立った事になる…とはいえ確信が持てない上に公開し辛いな。

 

次は収容中の生徒達の尋問記録を調べ漁った。直接聞く権利なんざ新米の俺には無いし、友達を助けなかった奴に対して聞く耳を持たないだろう。

ただ記録を読む位ならば、女神候補生共の被害者であるが故に可能だ……懲罰を受けている女神候補生は、【((消耗品|ペットイカ))としての扱い】を受けているのだから。

女神候補生科の生徒はとてつもなくシビアだ。落第生や不良学生といった悪い意味でのはみ出し者は、例外なく奴隷か玩具か実験台だ。

そも四つの国の代表に選ばれるのは、大勢の候補生から一人か二人、多過ぎれば内乱の元となる。

故に不良品は切り捨てられる…雑に使われ弄ばれる。機能の殆どを制限されて捌け口になってる奴なんてどんだけ居るか……人でないとはいえやり過ぎと思うが。

当然の事ながら、プライバシーもへったくれもない。だから記録を容易に見れる……ただし他の生徒に知らせてはならない。

この現実を突き付けてみろ、女神になりたがる奴が一気にいなくなって世界は大混乱だ。

 

尋問記録を調べている内に、グリスについて何かを探っていただけの奴が、俺をイジメてた奴らの一人として捕まってた事が分かった。

その生徒は今や廃人と化していて今まで以上の情報は望めないが、俺にとっちゃあそれでも欲しい……それに俺も冤罪食らってた身だ、無駄にしたくないね。

情報を読み取るに、さして目立っても無かった生徒がある日を境に人が変わり、問題を起こした例があったようだ。

その生徒達は【グリスかキャストリームと接触してて】尚且つ【グリスによって取り締められた】という共通点があるとか……濃厚になって来たなオイ。

何でも【接触してた情報そのものが隠蔽】されていたようで、職員らも気づけなかったようだ。

【情報の隠蔽】と【人が変わる】……か。そういや「理由もなくあんな事をしない」と言ってた生徒がいたっけな。

キャストリームが分割思考なる能力とそれを応用してビットを操っての戦闘を得意とするらしいので、恐らく情報の隠蔽を担当してたとする。

ではグリスの能力は……?実は学園内でも知られてないらしく、本人曰く「人を導く」との事。

人が変わるというのはまさか……本当に人を変えているのか?だとすれば色々と合点が行くが在り得るのか?

その気になればこの学園を牛耳る事も出来るこの力を、みみっちい点数稼ぎに使うか普通?

 

宣教、先導、洗脳……あの後、プルルートの暴走当時とその前の状態の脳波についての記録を見せてもらった。

そして様々な尋問記録と照らし合わせて幾つもの仮設を立てる中、俺はある結論に辿り着いた。

グリスの能力は、人格を安々と変えられると言う訳で無ければ、人を操れるという訳でもない。

奴は【相手の思考の方向性を変える】事に特化した能力を持つ女神候補生だった。

……敢えて名を付けるのならば、己の教えを説き、他者の心を導くという意味で【((宣導|せんどう))】と言ったところか。

プルルートが暴走したのはきっと、無茶なキャラ付けの為に無理に精神を捻じ曲げたのだろう。

アイツのゆるふわな見た目で「コイツチョロいな」と油断したのだろう……そういう奴に限って厄介なんだと何故分からなかったのか……

まあ大方、人を導く器ではなかったのだろう。と言うかこれまでの事を考えてみたら、グリスって結構怪しい所あったんだよな。

 

そして俺は学園長に、グリスの能力の正体とプルルート暴走の事件の真相を報告した。

「良くそこに辿り着きましたね」と、初めから分かってたような台詞が返ってきたのには驚いた。

何でもこの学園の事を常に把握していたようで、監視AIが如く隅々まで記録していたようだ。

報告した成果を称えられた俺は、過去最速で新米を卒業した。

それと同時にグリスの出世コースはここで途切れ、生徒会長になる機会を永遠に失った。

「マッチポンプを繰り返しだけが取り柄の彼女では、ここが限界だったようですね」と、ため息混じりのやれやれ口調。

「聞きたいことがあるのですが」と言った後、ふと思った疑問を投げかけた。

「もしグリスが女神になれば、確実に世界は破滅する……ヤツ自身の愚行によって。」

「でしょうね」

「それでも奴が女神になるのを止めないのか?」

「止めませんよ。私は【世界を見守り、その歴史を記録する】という使命を真っ当するだけです」

淡々とした口調で学園長は語る……自分は作られた機械だと言わんばかりに。

「例えそれで世界が滅ぶとしても、私は『人類はそこで途絶えた』と……そう記録するだけですよ」

「監視AIみたいだな……」

「その認識で合ってますよ。ああそうそう……これからプルルートさんをよろしくお願いしますね」

「……はい?」

こうして俺は何の気まぐれか、仮釈放状態のプルルートのお目付け役に任命された。

 

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「あれから1年かぁ……」

そう、あれから1年経った今、グリス・ネグリシアを主犯とした集団リンチが今朝の屋上で行われたという話が職員の間で賑わっていた。

あの時は「副会長やってた奴が悪事を働いて出世してた」という事で学園のイメージが下がると女神の立場が危ういと思って公言しなかった。

だが一年経って改めるかと思いきや更に性格が拗れてしまい、奴は出世のために手段を選ばなくなっていた。

プルルートの誤解を解いて釈放しただけで満足してはならなかったのかもしれない。

グリスを始めとした加害者4人は今も逃亡中との事で、早急に捕まって欲しいと祈るばかりだ。

これ以上罪を重ねれば人生……否、神生の詰みが来てしまうのだから。

「おじゃましま〜す」

「お前な……職員寮に来るなと何度も言ってんだろ!」

「おともだち連れてきたよ〜」

「誤解されるから連れてくんなと何度も言ってん――」

 

チャキッ

 

何時ものようにプルルートが俺の部屋に上がり込んできたので、何時ものように追い返そうと思ったら、突然刃を向けられた。

白い髪、白い肌、そして赤い瞳のアルビノ少女剣士……間違いない、コイツは去年不良集団を病院送りにした……!

「リリアーヌ・シュートリッヒ・ウイングナイツ……!」

「……イヴだ。プルルートが遊びに行こうとしつこく誘ってきたと思えば……貴様、コイツに何をした……!」

何時ものようにプルルートが連れて来た友達に誤解され、解くまで部屋を荒される……全くこのアホ姫は何時も何時も……!

そのほぼ誰とでも友達になれる才能は凄いと思うけどさぁ!!それなら俺の事も考えてくれない!?

「お前ぇ!!せめて何か説明しろやぁ!!!」

「この人はね〜あたしの初めてのひと〜」

「初めて…………?」

「なんでわざわざ誤解を招く事を言うかな!?初めてってアレだよ!?初めてコイツを喧嘩で〈負かした〉男って意味でな」

「初めて……〈泣かした〉……?何処までも腐っているようだな表へ出ろこの外道がァァアアア!!!」

「なんでそこ聞き間違えるのかな!?お前もくつろいでないで止めろプルルート!!」

「え〜……め〜んど〜い…………ぐ〜」

「…………こんんのアホ姫ェェェェエエエエエエエエエエエ!!!」

こうして俺の部屋はズタボロになり、実行犯である自称イヴことリリアーヌのルームメイトとなった。

……ついでとばかりに、俺はアルビノ系不良美少女剣士のお目付け役となるのだが、それは翌日の話。

俺、リータ・リプラーの苦行と波乱と災難に満ちた日常はこれからも続く……

 

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チータ・リプラー

 

男/23歳/人間/問題児専門職員/教師

 

暴走していたアイリスハート(プルルート)を殴り倒した事は職員内で有名となっている青年。

 

ルウィー出身だがロリはそんな好きじゃない。大人のお姉さんタイプが好みで巨乳派。

平らなチビは論外ではあるが、女神化してサイズが変わるような可変式も好みではない。

変わらぬナイスバディこそ至高であり、ツルペタやチビスケに欲情するのは邪道との事。

この事を熱弁した事で一部の少年少女の怒りを買い、喧嘩に明け暮れた学生時代を送っていた。

そのせいか腕っぷしが強くてタフ。女神相手でも通じるからこの学園に就任出来たとか。

 

リーンボックス出身の父とルウィー出身の母の間に生まれたハーフで金髪青目は父譲り。

 

問題を起こしたが更正の余地がある生徒のお目付け役に任命され、なんやかんやで成果を上げている。

 

戦闘時の武器はちゃんとあり、支給された二丁拳銃と大剣を使う。

拳銃は魔力を弾にして撃つ魔弾銃。

大剣は無骨で丈夫なシンプル系。

 

アイリスハート戦では支給されなかった為に生身とそこら辺に転がっていた物で死闘を繰り広げた。

鼻に噛み付いたり腕を折ったり歯をへし折ったり喉に手を突っ込んで引っ掻きながら引き抜いたりした為に、やられたプルルートは酷い有様だったという。

グリスによって精神ダメージも酷かった為に中々治らず、尋問を受ける事無く治療を受けている途中で釈放されたから、寧ろ幸運だったのかもしれない。

 

自分を負かしたり助けたりした男であるからか、プルルートに興味を持たれ、次第に懐かれる。

ただ職員寮にまで遊びに来たり友達連れて来たりでチータ本人としては迷惑だったりする。

プルルートの友達や他の職員に誤解されるわ部屋を滅茶苦茶にされるわ踏んだり蹴ったり。

しかも部屋が直るまで部屋を壊した生徒or職員と相部屋になって険悪ムードで過ごす羽目に。

その為かプルルートの事を何時しか「アホ姫」と呼ぶようになったが、当の本人は面白がっている。

 

グリスの悪事を密告して出世街道を台無しにした張本人。

チータは今も「あの時本人にもはっきりと言えばよかったのだろうか」と思い悩んでいる。

だが言っちゃうと学園が終わる為、寧ろベストを尽くしたといえる。

 

因みにしょっちゅう誤解されるが、実際に女性に対してのわいせつ行為を働いた事はない。

学園内では割とマトモというのもあるが、実際の所ヘタレである所が大きいと((学園長|ワタシ))は推測する。

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プルルート・エンプレ・アイリスハート

 

女/16歳?/女神(候補生)/高等部2年/女神候補生科

 

授業中に寝る、やる気半分以下、しかしやれば出来る子な問題児

友達を作るのが得意で、持ち前のおっとり気質でギザギザハートも即懐柔

しかし実は気に入った子をイジメるのが大好きなドS

…とはいえ根は優しい性格で、どれも彼女の本質から出た一面である。

最近はチータにご執心のようで、彼の元に来てはからかったりしている。

……だがしかし、彼女自身も男性と手を握ったことの無い少女である事を忘れてはならない。

 

戦闘時はぬいぐるみを持って戦う。魔法も出来、得意な雷魔法での攻撃や回復による支援も可能

女神化するとSM女王のようなプロセッサユニットを身に纏い、武器もぬいぐるみから蛇腹剣へと変化

隠れていたサディストの面が全面的に現れ、ストレスを発散するように派手な攻撃を繰り出すように

 

チータ戦ではグリスの宣導との相性の悪さが招いた暴走によってリミッターが解除

常に雷を纏ったり爆発を起こしたりとやりたい放題やっており、それによって激しく消耗した事がチータに敗北した原因ではないかと推測する。

ポテンシャルの高さは女神内でもトップクラスかもしれない…それこそネプギアと並ぶ程の

 

現在はチータとリリアーヌをクエストに誘っている模様

チータをからかいつつリリアーヌとのクエストを楽しんでいる

 

……【恋】をしかねない女神候補生の一人(要監視)

禁忌:ハードフォームに成る可能性……大

説明
これは頓挫したと聞いたネプ学園の設定を見て「もったいない」と思って書いたものです。
ジャンク極まりないけど良ければどうぞ
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コメント
Re:リアルではおぜうタイプ@復帰 久々且つどーもです、それとすいません。ただ、屋上で集団リンチ平気でする方々ってどう見ても…それでも「未だ情状酌量の余地があるのでは」と信じていた教師が一人だけ居た事を…覚えてやって下さい(ヒノ)
知らん間にめっちゃ悪者になってる・・・(リアルではおぜうタイプ@復帰)
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