栄華の名残と祭りの準備 (Preparing Carnival With Their Glorious Eras)
説明
(ある旅行者の手記より)
「C.T.W.(Colour-Trash World、以下C.T.W.と表記)地域の南東の端、
熱帯雨林が拡がり
モンスーンの多いこの場所は、
羽鉛筆(※こちら https://www.tinami.com/view/1017042 を参照の事)達が
安全な運行の保証が出来ないとして
立ち入る事を嫌う為、
途中のターミナルで
ディーゼル列車に
乗り換えて行かなければならない。

且つてこの地で
栄華を極めていた
王国の遺跡が
木々の間に
点在するその傍らでは、
十数年前に投棄された
旧型のパソコンのディスプレイの中で
マングローブが生い茂っていた。
熱帯の木々の向こうにそびえ立つ
色彩処理工場は今日も
モクモクと虹色の煙を
吐き出し続けている。

沿線に浮かぶ雲の上では、
稲作が行われており、
年に二回もの収穫があるのだそうだ。
車窓からは雲の上の水田や
高床式の住居や倉庫が
並んでいる様子も
確認する事が出来る。
最近では線路脇で浮遊する
水の小惑星の外環の上でも
小規模ながら稲作が始まっているようだ。

すぐ側の村では
祭りが近い事から
人々は
特設の舞台を設置したり
飾り付けや準備に
追われているようである。
巡回公演でこの地に来ている
影絵人形劇団の劇団員達は
よろず屋で数日分の
食料の買い出しに来ている。
食堂の店先では
即席の屋台の上で調理した
料理を夕飯用に
買い求める人の姿が見られた。

惜しむらくは
窓の開かない空調完備の
有料特急列車では
こうした音や匂いや空気を
何一つ感じられないまま
その場所を
ただ通り過ぎてしまう事だった。」

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(完成後に)B4(257×364)サイズ程に切り取った画用紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。
上々颱風の音楽を聴いていた時にふと
沖縄やタイ、インドネシア等のような風景を描いてみたい...と
思った事が切っ掛けでした。
...が、描き進めている内に結局いつも
描いているようなC.T.W.(Colour-Trash World)の世界と
大して変わらないような風景に
なってしまったかも知れません...。(苦笑)
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C.T.R. Train 遺跡 祭り ワールド アナログ 鉄道 気動車 Festival DMU 

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