【サイバ】お茶の時間 13【交流】
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シャコッ、シャコッ、シャコッ、シャコッ。

 

初夏の日差しが照りつける日。

天空稲荷神社社務所に涼しげな音が響く。

 

唯「シロップはどうしますか?」

レイン「じゃあ、わたしはイチゴで」

魔法ちょうちん「(俺はメロンで頼む)」

唯「イチゴにメロン、喜んでー!」

 

ツイーッ。

ツイーッ。

 

慣れた手付きでかき氷にシロップを注ぐ唯の巫女服も、メッシュの夏仕様である。

 

唯「へい、氷イチゴに氷メロン、お待ちっ!」

レイン「ありがとう唯ちゃん」

魔法ちょうちん「(すまんな。じゃあいただくとするか)」

レイン「そうしましょ」

魔法ちょうちん&レイン「「(いただきます)」」

 

シャクッ!

シャクッ!

 

キィーン。

 

魔法ちょうちん「(うっ、こめかみが…)」

レイン「やだまほちゃん、慌てて食べるからよw 誰も盗りはしないんだから、ゆっくr

 

キィーン。

 

レイン「あ…」

魔法ちょうちん「(ハハハハハ、お前もじゃねえかレイン)」

レイン「悪うござんしたわねっ!」

 

そのやり取りをニコニコしながら眺めている唯。

 

レイン「どうしたの唯ちゃん、わたしとまほちゃんの顔を見比べたりして?」

魔法ちょうちん「(ニヤニヤしやがって、気持ち悪い奴だな)」

唯「レインさんと魔法ちょうちんさん、いいコンビだなってw でもキャラクターはまるで違いますよね。お二人の出会いってどんな感じだったんですか?」

レイン「うふふふふ、聞きたいかしら?」

唯「聞きたい聞きたい!」

レイン「分かったわ。あれは、わたしが魔法学校を卒業して、レイニーディを開いたばかりの頃、魔法の薬の材料にするための薬草を取るために、一人で裏山に入っていったの」

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レイン『これだけ取れば十分だわね。さ、暗くならないうちに帰りましょ』

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レイン「と歩き始めた時」

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ズボッ。

 

レイン『きゃあーっ!!』

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唯「何があったんですか!?」

レイン「深い穴に落ちちゃったのよ。その辺り大昔は人家があったって話だから、古井戸ね」

唯「大丈夫だったんですか?」

レイン「下が柔らかい草で幸い怪我はしなかったんだけど、見上げたら30メートルはありそうな深さだったの。何とか這い上がろうとしたんだけど、あまりもに深くて、何度も滑り落ちたのよ」

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レイン『誰かあー! 誰か助けてー!』

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レイン「でも人里離れた山の中、何度叫んでも誰か来るわけもなく。そのうち上から覗く空も段々暗くなってきて、わたし、ここで死ぬのかしらと諦めたその時」

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???『(おい、誰かいるのかー?)』

レイン『ここです! 古井戸の中に落ちちゃったんです、助けて下さい!』

???『(よし、分かった!)』

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レイン「上の方からイケボがしたのよ。そしたらね」

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???『(これに掴まれ!)』

レイン『分かりました』

???『(掴んだか?)』

レイン『はい!』

???『(よし、もう少しの辛抱だ、絶対に離すなよ!)』

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レイン「井戸の底に降りてきたワイヤーに掴まって地上まで引き上げられたの。どんなカッコいい方が助けてくれたのか、お礼を言おうと思ったら」

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レイン『どこのどなたか存じませんが本当にありがt…キャーッ!?』

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レイン「そこには巨大化したまほちゃんがいたの。ワイヤーだと思ってたのは、まほちゃんの手だったのね。わたしは気を失ってしまったの」

唯「あっはっはっは!!www どんなイケメンが出てくるかと思ったら、巨大なちょうちんのお化けが出てきたってわけですねww」

魔法ちょうちん「(お化けで悪かったなっ! まあ普段の大きさだったら一緒に井戸に引きずり込まれる可能性があったからな。巨大化して助けたってわけだ)」

唯「へえ。でもそれって、レインさんがセリアンスロゥピィの女性だから助けたんじゃない?」

魔法ちょうちん「(まあ否定はしないw)」

唯「じゃあもし、古井戸に落ちたのが男の人だったらどうしたの?」

魔法ちょうちん「(そのまま放置して帰った!(ドヤァ) …まあそういうわけにもいかないから、119番してあとはレスキュー隊に任せたな)」

唯「ほんっと、魔法ちょうちんさんの男嫌いって徹底してるわねw まあ、あたしの中の人もそうだけどw」

魔法ちょうちん「(俺の原作の中の人と気が合いそうだw)」

唯「で、助け出したレインさんのことはどうしたの?」

魔法ちょうちん「(放っておくわけにもいかないから、気を失ってる間ちょっとだけ頭の中を覗かせてもらった。そして、記憶の中に出てきたレイニーディまで背負って帰ったのさ)」

レイン「わたしが目を覚ましたのは、ちょうどお店に着いた時だったの。まほちゃんには何度も何度もお礼を言ったわ。そしてね」

唯「そして?」

レイン「この子といろいろ話しているうちに今就活中だってことが分かったから、よかったらこの店で働きませんか?ってお誘いしたの。魔法の実力は十分分かったし、お店もオープンしたばかりで、アルバイト募集をかけようと思っていたからね」

唯「それで現在に至るってわけですね」

魔法ちょうちん「(まあそういうことだ)」

レイン「結果、店長として大当たりを引いたわ。今やこの子は、お店の運営に無くてはならない存在ですもの」

魔法ちょうちん「(よせよw)」

レイン「でもそればかりに甘えてもいられないから、将来この子がコーダちゃんと結婚した時は、暖簾分けしようと思ってるの」

魔法ちょうちん「(フッ//////)」

唯「コーダさんの話になるとすぐデレデレになるんだからこの人w」

魔法ちょうちん「(だから悪かったなっ!!;;;;)」

唯「でも、もしレインさんと出会ってなかったら?」

魔法ちょうちん「(まあ茶トラぬいと同じく、小学校の教員免許を取って教壇に立っていたかもな)」

唯「へえー、魔法ちょうちん先生かあー。合うような合わないような、想像するとちょっと笑っちゃうかもw でも、レインさんって、確か同期のユナさんやクリスタさんと、三人揃ってブッチギリの主席で魔法学校を卒業したんですよね? 脱出の魔法とかは使わなかったんですか?」

レイン&魔法ちょうちん「「(あ…)」」

 

 

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説明
      唯 https://www.tinami.com/view/742179
    レイン https://www.tinami.com/view/738604
魔法ちょうちん https://www.tinami.com/view/738956
(名前のみ)
    コーダ https://www.tinami.com/view/744335
茶トラぬい先生 https://www.tinami.com/view/758041
     ユナ https://www.tinami.com/view/842565
   クリスタ https://www.tinami.com/view/845506
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