【サイバ】魔法王国英雄記 吼えろ!サイラス 〜剣が結んだ親子の絆(1)〜【交流】
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王国のとある街。

 

サイラス「この街も久しぶりだな。でも相変わらず活気に溢れ、人々はみな生き生きとしている。実にいいものだ。おっと、もうこんな時間か。そろそろ宿にチェックインせねば」

 

と、その時。

 

子供「お兄さーん!」

 

10歳ぐらいの一人の子供が声をかけてきた。

ほころびだらけの黄色い上着とズボンは、汚れも目立っている。

 

サイラス「君は?」

レイ「おいらレイってんだ! お兄さん、見慣れない顔だけど旅の人?」

サイラス「いかにもそうだが」

レイ「だったらうちの宿に泊まっていきなよ」

サイラス「ハハハハハ、なんだ、旅館の客引きかい坊主? 悪いが、もう泊まる場所は決まっているのでね。ヘルプストに知り合いがいるんだ」

レイ「ヘルプスト!? そこ、おいらが働いている宿さ!」

サイラス「ほう。だったら話は早いな」

レイ「うん! 疲れただろう? おいらその剣持つよ、お兄さんは先に行ってて」

サイラス「分った」

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旅館ヘルプスト。

部屋、経営者の老夫婦とサイラス。

 

主人「お久しぶりでございます」

サイラス「そうだな。かれこれ1年ぶりか。ご主人もおかみさんも元気そうでよかった」

妻「はい。あの時はいっそ夫婦揃って死のうかとも思いましたが、それではあの子に申し訳が立たないと思いまして、今日まで夫婦力を合わせて頑張ってまいりました」

サイラス「うむ、それが一番だ。きっと、あの子も天国で見守っていることだろう」

主人「ところで今日はどうなさったのですか? また何か大きな事件でも起きたのでしょうかサイラス様」

サイラス「おいおい、その名前はよしてくれ。ここでは旅の商人サイエルだ」

主人「これは失礼しました;;;;」

サイラス「いや、事件でもなんでもない。ただの骨休め、観光目的の一人旅さ」

主人「それはようございました。どうかごゆっくりくつろいで行って下さい」

サイラス「そうさせてもらうよ。ところで、レイはまだ来ぬのか?」

主人「レイ?」

サイラス「先程、私の剣を預かった荷物持ちの少年だ。あれがないとどうも格好がつかんのでな、早くこの部屋に呼んできてくれ」

主人「そんな子供この宿屋にはおりませんが?」

サイラス「なに…?」

妻「はい、従業員も私たち夫婦だけでございます」

サイラス「なんだと!? …やられたっ!!」

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サイラス「はあ、はあ、はあ…。あの坊主、どこに行った!?」

 

サイラス「ここでもない!」

 

サイラス「クソッ、ここでもない!」

 

サイラス「はあ、はあ、はあ…。もうこの街から逃げ出したというのか?」

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ディア「相変わらずお人がよろし過ぎますわ王様…」

サイラス「…ほっといてくれ」

ディア「分かりました、私もその黄色い服の少年を探してみますね」

サイラス「頼む。もし見つからない時は、お城に戻って代わりの剣を取って来てくれ。ここからは片道2日は掛かるが、ご苦労だが頼む。その間、私はこの宿で待つことにしよう」

ディア「承知いたしました」

 

 

=To be continued=

 

 

 

説明
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