真・恋姫†無双 〜風と歩み〜 外伝 ~天と風 七夕の契り~
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 はじめに

 

 GILL(ギル)と名乗る作者です。

 

 今回は、七夕+恋姫選挙応援期間と、いうことで短編の物語を作ってみました。

 

 勿論、一刀×風の物語ですww

 

 特に問題無し、という方だけどうぞ。

 

 それでは、ご覧ください!

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 七夕……。

 

 七夕とは、七月七日の事だ。

 七夕には、一つの説話が有る。

 

 天帝の娘、織姫。

 彼女は、機織の上手な娘で働き者だ。

 

 そして、もう一人の働き者である、夏彦。

 彼は、牛を追う仕事をしていたらしい。

 

 ある日、彼等は恋に落ちた。

 そして、日々が重なる毎にその想いは強く、深くなっていった。

 

 ついに、決断した二人は……織姫の父である天帝に結婚したいと要求した。

 天帝は結婚を許す代わりに、二人には今まで以上に働く事を要求した。

 要求通りに、二人は死に物狂いで働いただろう。 ……結果

 二人は晴れて結婚。 幸せな生活を送る……はずだった。

 

 二人は、結婚した後……幸せを満喫し過ぎた所為か、今までとは違い、働く事を忘れていた。

 その所為で、天帝は怒り……天の川を隔て、二人を引き離したのだった……。

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 「――――自業自得ですねぇ〜」

 「お前な……。 これでも、泣ける?話だぞ」

 

 本日も晴天。

 風に吹かれながら、木陰の元で俺達は、平和と休日を満喫していた。

 しかも、今日は……俺が元居た世界で俗に言われる『七夕』の日だった。

 ……と、いうわけで風に七夕に纏わるお話を聞かせてみたのだが……ご覧の通りだ。

 

 「お兄さん。 疑問系で教えられても、説得力が無いのですよ〜」

 

 確かに、ご尤もだ。

 実際に在り得た話かどうかも解らない。 俺は唯、その話を知っていただけだし。

 しかし、何でこんな日が休日なんだろうね。

 

 よりによって、七夕とは……。

 バレンタインが良かったな〜。 はぁ……。 風の手作りチョコ……。

 

 「……(じゅるり)……」

 「ついに頭がおかしくなっちゃいましたか? お兄さん」

 

 おっと、イカンイカン。

 ついつい、本音と欲望が顔に出てしまった。

 

 「さて……と。 少し、寄り道して帰るか」

 「はい。 お兄さん」

 

 

 

 ――――そして、日が傾き始めた頃

 

 「――あ。 お兄さん」

 「お? これは……」

 

 運命の悪戯か、帰り道に丁度良く笹が落ちていた。

 

 「……この笹。 持って帰りませんか?」

 「……そうだな。 ちょっと古ぼけた笹だけど、短冊ぐらいなら飾れるだろう」

 

 丁度、お手頃の大きさだったし……処分するには勿体ないよね? ……ねぇ?

 笹を片手に、肩に乗せて担う。 ……思ったより軽かった。

 風に荷物を持たせて、手を繋ぎながら、俺達は城へと帰った。

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 ―――適当に、厨房に居た料理長に晩飯を作ってもらった。

 

 そして、食事を済ませた俺達は自分の部屋へと戻った。

 

 「さて……と。 短冊に何を書こうかな……」

 「……ぇ」

 

 正直……何を書けば良いのやら――――

 

 「―――――ぁ」

 

 風と目が合ってしまった。

 しまった。 なんという失態だろうか。

 

 「……」

 

 まずい、まずい、まずい。

 どうしたら良い!? どうしたら!!

 

 俺がこんな感じで迷っている間に、風は短冊に何かを書いてしまった。

 ……筆を置いたかと思えば、テクテクと小走りに窓を突き出して置いてあった笹に、短冊を飾ってしまった。

 

 俺も、仕方がないと半ば諦めて短冊に願い事を書く。

 勿論、書くことなんて決まっている。

 そして、月が昇りきった頃に俺達は寝始めた――――。

 

 

 

 「……風。 起きてる?」

 「……」

 

 返事が無い。

 寝てしまっただろうか。 ―――それでも。

 

 「あのね、風。 俺が昼に話した物語はね……続きが有るんだ」

 

 俺の言葉に反応したかのように、風の体が少しだけ跳ねた。

 布団で覆い被っているけど、俺には確かに見えた。

 

 「天の川によって裂かれた二人だけど……天帝はある条件を出したんだ」

 

 返事も、顔すら此方へ向けようとしない風だけど、俺は言葉を続ける。

 どうしても―――伝えたい想いがあるから。

 

 「また、昔のように……真面目に働けば、二人は年に一度……会える」

 「……」

 「それが―――今日『七夕』なんだ」

 「……それが、どうかしたのですか?」

 

 ようやく、痺れを切らしたように、風が口を開けた。

 覚悟を決めた俺は……俺の心(なか)に在る想いを口にする―――

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 『――――だから、俺は誓うよ。 今日という日に。

      もし、俺と風が引き離されるような事になっても

      そんな事は、俺が認めない。 ……否、拒絶する。

      だって俺は……風が夢見た日輪――『天空(そら)』なのだから。

      だから……ずっと一緒だよ――風!』

 

 『本当に、お兄さんは……鈍感なのです』

 

 『……でも、お兄さん。

  その約束――その契り……忘れないでくださいよ?

  ……そして、風からは呪いを送るのです』

 

 そう風は呟くと、唇を重ねてきた。

 

 『天と風 永久に、離れる事叶わずの……永遠の呪い。

  これで……お兄さんは、風だけのモノです』

 

 『あぁ……その呪い(願い)、確かに受け取ったよ』

 

 そして、再び……今度は、深く、唇を重ねた―――。

 

 

 

 【お幸せに―――二人共。 私(俺)達の分まで――――】

 

 「お兄さん、何か言いましたか?」

 「いや、風こそ……何か言った?」

 

 

 

 その日、二つの星がより一層輝き

 月明かりが、二人の人物を『純白ベール』のように、包み込んだのは、また別のお話

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 あとがき

 

 七夕という事で、ギリギリの投稿です。 ハイ

 

 そして、恋姫選挙という事でもあり、作者は溺愛している風を応援します!!

 

 それでは、次の投稿まで

 See you again!!

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 オマケ 【二つの短冊】

 

 

 

 『お兄さんは、ずっと……風の事だけ見ていれば良いのです。 【風】』

 

 『ずっと、風と一緒に居られますように。 【一刀】』

 

 

 

説明
七夕+恋姫選挙応援期間という事で、短編を作ってみました。
妄想タップリです。 それでも良い方だけどうぞ。

尚、作者GILLは恋姫選挙において、風を応援します!!
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コメント
相思相愛大いに結構!・・・そんでもって・・・甘いし痒いぞ!!さっさと幸せになりやがれ!!!w(深緑)
瓜月様へ。 コメントありがとうございます! 【風&一刀】「だが、断る!!」 と、いう結果に繋げるのが私の(ry・・・。 サーセンww (GILL)
ZERO様へ。 コメントありがとうございます! 「自分だけを見て〜」という台詞=病んでる(?)と、捕らえたと思いますが・・・風の一刀に対する性格は強い独占心と作者は考えています故・・・その辺りはポジティブ思考で・・・ww(GILL)
リョウ流様へ。 コメントありがとうございます! この場合は「のろい」と読みますね。 聞こえは悪いかもしれませんが、作者的には「死んでも、ずっと一緒に居たい」という風の願いが込められている・・・という妄想をして書きましたww サーセンww(GILL)
風が微妙にヤンデレに見えるのは気のせい?(ZERO&ファルサ)
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真・恋姫†無双 外伝 風と歩み 北郷一刀  七夕 恋姫総選挙 

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