真恋姫無双〜天帝の夢想〜(董卓包囲網 其のニ 思惑)
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(董卓包囲網 其の二 思惑)

 

 反董卓連合が結成されそれに参加する諸侯が続々と集まっていた。

 北は袁紹、南は袁術、東は曹操を中心に集まった戦力は五十万に届こうとしていた。

 

「おーっほっほっほっほっほっほ。袁家の私が盟主である以上、これぐらい集まって当然ですわ」

 

 煌びやかな鎧に身を包み美しく整った金髪の袁紹はここに集まった諸侯を前に臆するどころか悠然と構えていた。

 

「そうね。さすがは袁家ね」

 

 そんな袁紹を煽てるかのように華琳は笑いをかみ締めていた。

 今回参加した主だった諸侯は、袁紹、袁術、曹操、公孫賛、他多数の諸侯だったがその中で馬騰だけは連合には参加したものの、その馬騰が病に冒されているという理由から軍を出すことができなかった。

 

「それで麗羽。これからどうするわけ?戦うにしても進むべき道は決まっているわけだけど」

「あら、華琳さんはまだそのようなことをおっしゃっているの?」

「じゃあ聞かせてもらってもいいかしら?」

「決まっていますわ。このまま華麗に優雅に堂々と前進するだけで何も問題はありませんわ。おーっほっほっほっほっほっほ」

 

 袁紹こと真名を麗羽はそういって高笑いをする。

 ただ前進するだけで何も問題はない。

 そんなふうに考えるのはおそらく麗羽だけだろうと華琳は思った。

 

(あいかわらずね)

 

 ただ前進したところで洛陽を守る要塞を簡単に越えるなどありえなかった。

 すでに密偵を走らせて洛陽から一刀達が出陣をしたことを察知している華琳はその数も十万を越すことを知っていた。

 数では連合軍が圧倒しているがそこに難攻不落の要塞が加われば優勢とは言いがたかった。

 

(それにしても董卓を討つための連合なのに天の御遣いがその軍を率いてきたら朝廷軍とも言えるわ。その辺りはどうするつもりなのかしら?)

 

 漢の大将軍である一刀が董卓軍と漢軍を率いているということは一歩間違えば自分達が朝敵になる可能性が大きかった。

 そうなれば反董卓連合ではなく反朝廷連合軍に成り下がってしまい、この連合の大義というものが失われる。

 だが今のところ麗羽はそれに気づいておらず上機嫌に集まった諸侯に盟主たる自分の素晴らしさを語っていた。

 

「とりあえず今日のところの軍議は終わりにしてそれぞれに休ませたらどう?」

「それもそうですわね。この私が率いる連合軍が勝利するのは間違いありませんわ」

「妾達にひれ伏すのじゃ」

 

 すでに勝ったような言い方に賛同しているのは同じ袁家の袁術ぐらいだった。

 華琳からすればこの二人はその名家の出という以外に利用価値がなかった。

 他に参加している諸侯を見ても大半がただ単に時勢に身を任せているだけの者で残りは参加した者の戸惑いの色を見せていた。

 

「それじゃあ詳しい配置などは明日の軍議で決定するわ。今日のところはそれぞれの陣で休息をとり英気を養うこと」

 

 作戦参謀としての華琳の一言で解散する軍議。

 各々、陣に引き返す中で褐色の肌の女将が真っ直ぐに華琳を見据えていた。

 それに気づいた華琳も臆するどころか同じようにその人物を見返した。

 

「何か言いたそうね、孫策」

 

 先に切り出したのは華琳。

 その言葉に反応するかのように笑みを浮かべる褐色の女将。

 

「あら、そう見えたかしら?」

 

 どこかひどくおかしそうに笑みを浮かべる孫策。

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 江東の虎と称された孫堅は戦うこと連戦連勝で一代にして強大な勢力を作り上げたが、ある戦であっけなくその命を散らしてしまった。

 それまで孫堅の絶大なる影響によってまとまっていた孫家の軍団は瞬く間に崩壊し、離反する者が後を絶たず、またそれを止める有効な手段が見出せず、跡を継いだ娘の孫策はやむおえず建前上の友好関係にあった袁術を頼ることになった。

 その孫策は袁術軍の一軍として今回の連合に参加していた。

 

「一歩間違えば朝敵になるかもしれないのによくもまぁこんな大胆に事を進めるのね」

「何のことかしら。私はただ朝廷を蔑ろにする董卓を討伐することだけを望んでいるわ」

「そうかしら?」

 

 孫策の視線は華琳の真意を貫くように鋭かった。

 対する華琳もこの連合軍の中で戦力こそ小さいが要注意人物としてこの時初めて孫策を認識した。

 

「まぁ私は私のしたいようにするわ」

「お好きにどうぞ。ただし妙な動きを見せれば貴女に不穏な動きがあると袁術に注意を促すわよ」

「そうならないように気をつけるわ」

 

 笑顔を振りまきながら孫策は天幕を出て行った。

 それを確認すると華琳は誰もいなくなった天幕でようやく一息ついた。

 

(袁術の一客将で甘んじていること自体、信じられないわね)

 

 華琳は一目で相手の力量を判断できた。

 そして孫策がもし袁術から何らかの形で解放されれば自分にとって最大の障壁になることは疑わなかった。

 だがそれも今の現状から抜けだせればの話であり、必ずしも上手くいくとも限らなかった。

 

(それよりも)

 

 気になるのは朝廷軍と董卓軍の動きだった。

 華琳の予想では虎牢関と水関の二大要害に篭って持久戦を仕掛けてくると思っていた。

 しかしやってくる情報では水関前にわずかばかりの一軍を置き、門はいつも開いたままだという。

 麗羽はそれこそ袁家の威光に恐れているのだと自信満々だったが、そんな楽観など華琳の中にはどこにもなかった。

 何も策がないままその状態でいれば一気に攻め込んだ場合、門を閉じる前になだれ込むことができ、敵に反撃の余地を与えることなく完勝できる。

 よほどの無能でない限りそんなことはまずありえなかった。

 

(ということは)

 

 天の御遣いの策略があると考えに行き着く。

 こちらが動けば必ず何らかの行動を示してくる。

 だが下手に動けば手痛い反撃を受けかねない。

 同時にそう思わせて時間を稼ぎ、こちらの疲労と補給が尽きるのを待っているのかもしれない。

 

「なかなか面白いわね」

 

 駆け引きが上手いということは今回のこともどこかで勝つことを望んでいることになる。

 圧倒的不利の状況をそれだけで五分にすることは難しいことではあったが、一刀達は一致団結、連合軍はチグハグではそうなる可能性もあった。

 

「罠を考慮して進むべきね」

 

 それを確かめるために何処の部隊を先鋒にするか考える華琳。

 大義の元に集まってはいるもののほとんどが自軍の被害を受けたくないといった受身な姿勢が目立っていた。

 そういった者達を使うのも悪くはなかったが、下手をしたら全軍崩壊を招く恐れもあったため、その辺りのバランスも考える必要があった。

 

「そうね。それがいいわ」

 

 思い当たる人物を発見した華琳は一人満足そうに頷く。

 おそらくこちらの思惑通りには動いてはくれるはずだと思った。

 ただし過信は禁物だった。

 そしてこれからぶつかるであろう相手が想像通り、もしくはそれ以上の何かを示してくれることを期待した。

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 その頃、自陣に戻った孫策は黒髪の盟友の出迎えを受けていた。

 

「楽しそうね、雪蓮」

「あら、そう見えるかしら♪」

「それ以外に見えるなら私はまだまだ未熟者だと思う」

 

 孫策の真名を口にするのは彼女の盟友であり断金の交わりで有名な周瑜だった。

 

「冥琳は何でもお見通しね♪」

 

 雪蓮も何の遠慮もなく周瑜の真名を口にする。

 

「それでどんなことがあったのか教えてもらえるかしら?」

「たいしたことじゃあないわよ。ただ、曹操が何を考えているか大体わかったってことぐらいよ」

「曹操が考えていること?」

 

 冥琳からすればそれは興味が持てるものだった。

 自由な裁量がないとはいえ常に雪蓮のために最良な環境を提供できるようにと情報収集を怠らない冥琳は今回の連合軍結成の立役者を知っていた。

 

「ねぇ冥琳」

「何かしら?」

「私達にも天を手に入れる好機はあるかもしれないわよ」

「天?」

 

 それは天下のことを言っているのか、それとも皇帝のことを言っているのかすぐには判断できなかった。

 どちらにしても与えられた一千の兵だけでは簡単にいくとは思ってはいなかったが、雪蓮の口からそのようなことを言ってきたことが嬉しくもあった。

 

「明日の軍議で私達を先頭にするらしいからその準備は整えていてね」

「決まったのか?」

「今日は参集の慰労の言葉だけよ。でも、私達を使おうとする者は袁術の他にもいるってことはわかったわ」

「なるほど」

 

 随分と待遇のよい捨て駒なことだと冥琳は胸のうちでつぶやき苦笑いを浮かべた。

 そしてここに孫堅がいればとふと思った。

 飛びぬけた英傑がいなくなっただけでここまで弱体してしまったことは、雪蓮の盟友として、また軍師として辛いものはなかった。

 それでも卑屈にならずにすんでいたのは雪蓮が過去だけを友達として生きることをせず、孫家の未来をしっかりと見据えているからだった。

 客将とは名ばかりの待遇に不満を漏らしても、影では虎視眈々と天下に羽ばたくために牙を研いでいる。

 そんな雪蓮を支える喜びが冥琳にはあり、共に天下を望もうと思えた。

 

「それでそこまでわかっていても自らそこに入ろうとするのでしょう?」

「信頼している軍師がいるから後ろは何も気にせずにすむわ」

 

 多くの家臣が離れてなお、自分の傍にいてくれる冥琳に雪蓮は絶対的な信頼を持っていることを証明するような言葉に、冥琳はやれやれと思った。

 

「それにしてもここに集まっている中でまともなのは曹操以外にいないわね」

 

 袁家の二人はその名声の相応しい実績があるかといえばそうでもなく、また曹操を除く参集した諸侯はとるにならない者ばかりだった。

 

「つまりここで私達が功績を立てればいいだけってことね」

「そう上手くいくかしら」

 

 冥琳も今から攻めようとしている場所がいかなる所なのか十分に承知していた。

 大軍で攻めれば簡単に落ちるとは思っていなかった。

 

「ねぇ、冥琳がもし向こう側だったらどう戦う?」

「篭城をしてこちらが疲労しきるのを待つ。それしかないわね」

「でしょう?なのに私達の相手は門を開いて少数の軍をその前に展開しているだけなのよね」

 

 華琳だけではなく雪蓮もその怪しさが気になっていた。

 普通ならば絶対にありえない光景がそこにあり、罠を匂わせているとしかいえなかった。

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「たしか迎撃の任に当たっているのは天の御遣いだっけ?」

「本当に天の御遣いなのかはわからないがな」

「ふ〜ん」

 

 何気なく答える雪蓮に冥琳はふと思った。

 さきほどいった天を手に入れる好機。

 その天というのはもしかして天の御遣いと称される者のことなのだろうかと。

 

「もしかして雪蓮、貴女はその天の御遣いを手に入れたいと思っているのかしら?」

「なんのことかしら」

 

 妖艶とは違う人を惹きつける様な笑みを浮かべる雪蓮。

 

「そういうことにしておくわ」

「だから大好きよ♪」

 

 お互いを信頼しきっている二人だからこそこれだけの会話で十分だった。

 と、そこへ兵士がやってきてここに訪問者が来たことを告げた。

 

「劉備が?」

 

 公孫賛の一軍として今回の連合軍に参加している劉備の名は天の御遣いよりも興味が響くものではなかった。

 

「私に何の用かしら?」

「どうする?」

「向こうからわざわざ来ているのだから話ぐらいは聞いてあげるわ。すぐにここに連れてきなさい」

 

 雪蓮にそう言われて兵士は劉備の元に走っていった。

 

「劉の姓ということは漢室の身内ね。まさか戦を止めてくださいなんて言わないわよね」

「そんなことをすればすぐに連合軍からつまみ出されるわ」

 

 もしそうなれば世間の笑いもの、今後の成長などありえないことだった。

 それと何か考えがあってここにやってこようとしているのか。

 どちらにしても雪蓮は戦が始まる前の余興と思った。

 

「一応、何かあった時のことを考えて配置は済ませておくわ」

 

 間違ったことは無いだろうと思っているが、それでもここに集まっている諸侯が信頼できる味方だとは思っていない冥琳は一時的に雪蓮の元から離れた。

 

「あ、そうだ。冥琳、祭をここに連れてきてくれる?たぶん、自分のところで呑んでいると思うわ」

「……。呑むだけの酒は没収しているはずだ。まだ隠していたのかしら?」

 

 呆れながらも連れてくることを了承した冥琳の後姿を楽しそうに見送る雪蓮。

 ふと上を見上げるとそこにはまぶしい輝きを放っている太陽と青空が広がっていた。

 

「天を手に入れるか」

 

 孫家の再興とそこから始まる夢。

 亡き母が成しえなかった夢を自分の力で叶えてみせる。

 

(母様、それまで私達をしっかり見守っていてね)

 

 助けてくれとは思わなかった。

 死した者はどんなことをしても自分達を助けてはくれない。

 孫堅が亡くなってからそれを嫌というほど実感してきている雪蓮は自分達の力でどんな困難をも切り開いていこうと考えていた。

 

「それにしてもいい天気ね。祭を見習ってお酒でも呑もうかしら」

 

 背伸びをして体中の力を解していく。

 自陣に翻る孫の旗印はまるで彼女そのものを表しているかのように大きく靡いていた。

 

「あ、でも、お酒って冥琳のところだったけ」

 

 昨晩のことを思い出してうっかりしていた雪蓮は仕方なく酒を諦めることにして、これから会う来客が早く来ないだろうかと大人気なく文句をつぶやいた。

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 少しして雪蓮の前に三人の少女が立っていた。

 

「初めまして、孫策さん」

 

 礼儀正しく礼をとる劉備。

 それに倣うかのように黒髪の少女と小柄で帽子を被っている少女が礼をとる。

 

「今日はどういったご用件かしら。もし今回のことで提案があるのであればお門違いよ?」

「提案というかお聞きしたいことがあって」

「聞きたいこと?」

「は、はい。孫策さんは今回のことどう思っていますか?」

 

 今回のことときちんと物事を伝えられないのかしらと毒づく雪蓮だが表情には出さなかった。

 

「今回のこととは何かしら?」

「それは董卓さんのことです。本当に噂通りなのかわからなくて」

「本当だからこそこうやって集まったわけでしょう?」

「で、でも、きちんと確認したわけではないから……」

 

 噂を利用するわけでも信じているわけでもない。

 それならば呼びかけに応えずじっとしておけばいいものをなぜここにきたのか。

 

「孫策さんならどう考えているのかなって思って聞きにきたのです」

「どうして私なのかしら?他にも話をする相手はいくらでもいるはずよ?」

「それは孫策さんも袁術さんの客将だから……」

 

 その言葉を聞いた雪蓮の雰囲気が変わったことに気づいたのは傍に立っていた冥琳だった。

 劉備は今、雪蓮に対して余計なことを言ったことに気づいていなかった。

 

「しぇれ……」

「劉備」

 

 冥琳の注意よりも早く冷たさをこめた雪蓮の声が劉備に対して放たれた。

 

「今すぐ自分の陣に戻りなさい」

「孫策さん?」

「貴女みたいな自分の考えもきちんと持てない者がいたら目障りなのよ」

「えっ?」

「無礼な!」

 

 驚く劉備の代わりに反論をしたのは黒髪の少女である関羽だった。

 

「どう無礼なのかしら?」

「桃香様はこの戦いに意義があるのか悩まれたのだ。だが、一人ではどうすることもできないために、同じ立場にいる孫策殿に相談をしに参ったのだ。それを目障りとは」

「自惚れないで欲しいわね」

 

 冥琳達の知っている笑顔とは違う、敵意のこもった笑みを浮かべながら真っ直ぐに関羽を睨みつける雪蓮。

 

「私達と同じ立場などと思わないことね。貴女達がどういった経緯で公孫賛の客将をしているかしらないけど、私達は好き好んで客将などしてないの。本来ならばその無礼な口を叩けないようにしてあげたいけど、今は一応味方だから許してあげるわ」

 

 だから今すぐにここから出て行けと無言で劉備達に語りかける雪蓮。

 

(これでは悪女だな)

 

 雪蓮の気持ちを理解すれば言いたいこともわからなくもないが、初対面の相手にそこまでするのはちょっとやりすぎではと思いながらも冥琳は口にしなかった。

 冷たい視線で見る雪蓮と怯える劉備に負けないように睨み返す関羽。

 一触即発な雰囲気が広がっていく。

 

(やれやれ、雪蓮をそろそろ止めるか)

 

 そう思って声をかけようとした時だった。

 

「なんじゃ。こんなところにおったのか」

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 ほんのりと顔を赤く染めている成熟した女将がやってきた。

 

「まったくお主はどこで会うかぐらいきちんと伝えられぬのか?」

「きちんと申し上げたはずです」

 

 そんなことを冥琳に言いながらやってくると、雪蓮もそっちに振り向いた。

 

「おや、策殿。これはお話中でしたかな?」

「そんなことないわ。今、丁度終わったところよ。それよりも、祭。お酒は冥琳が全部取りあげたはずよね?」

「見える酒はの。じゃが儂の秘蔵までは見つけられなかったのでそれをの」

 

 手で呑むふりをして嬉しそうに答える黄蓋。

 その黄蓋を羨ましそうに見る雪蓮は劉備達に向けていた冷たさはどこにもなかった。

 

「孫策殿!」

「何よ?」

 

 関羽の声にめんどくさそうに答える雪蓮。

 

「まだ話は終わっておりません」

「貴女達があってもこっちにはないのよ。だから戻ってもらえないかしら?」

「しかしまだきちんとした話もできて」

「戻れと言っているのよ?」

 

 しつこく食い下がる関羽に雪蓮は苛立ちが募っていく。

 

「私の返答はこうよ。この連合の意義に賛成できないのであれば出て行きなさい。以上」

「い、以上とは……」

「煩いわね。いい加減にしないと本気で潰すわよ?」

 

 せっかく好意で戻れといっているのにわからないのかと雪蓮は斬りかかりそうになる自分を良く抑えていた。

 それに対して劉備はようやく自分が何か悪いことを言ってしまったのではと気づいたが、なかなか謝られずにいた。

 このままではまずいと思った冥琳が両方に助け舟を出そうとしたが、それよりも先に祭がゆっくりと両者の間に割り込んでいった。

 

「まぁまぁ、そんなにお互いを睨みつけるではない。ここは一つ、酒でも呑んで落ち着いて話でもせぬか?」

 

 両方を咎めることもせず穏やかな笑顔を浮かべて諭すように声をかける祭。

 雪蓮に対して遠慮なくそんなことを言えるのは祭だけだと冥琳は思っていた。

 孫堅の右腕として共に戦場を駆け抜けた重鎮であり、孫家の後見人のような存在である祭にそう言われた雪蓮は軽く息を一つついた。

 

「そうね。もう少し貴女の話をきちんと聞くべきかしら」

「孫策さん」

「勘違いしないで欲しいわね。自分の意見もきちんと言えなければすぐに叩き出すつもりだから覚悟しておきなさい」

 

 それだけを言い残して気分を落ち着かせてから再度会見することを約束して雪蓮は自分の天幕へ戻って行った。

 

「すまんの。口ではああいっておるが胸のうちではお主達の真意を聞きたいと思っておるのじゃ」

「真意……」

「己を偽って話せば相手に失礼な時もある。その辺りを理解できないのであれば今すぐ自分の陣へ戻られよ」

 

 口調は優しかったがその中身は厳しいものだった。

 さすがの関羽も何も言い返すことが出来ず、拳を握り締めていく。

 

「愛紗ちゃん……」

 

 心配するように関羽を見る劉備。

 

「大丈夫です、桃香様。こちらも隠し事なく話せば孫策殿も聞いてくれるはずです」

「う、うん」

 

 こんな時にしっかりしなければと思った劉備だったがさっきの雪蓮の迫力に恐怖していた。

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「それじゃあ改めて話してもらえるかしら?」

 

 雪蓮の天幕に通された劉備、真名を桃香達は用意された椅子を勧められたので座った。

 それを確認することなく雪蓮は祭の秘蔵の酒を杯に注いでいき、満たされると一口呑んでいく。

 

「えっと、董卓さんが本当に悪いのかなんですけど、私はそんな気がしないのです」

「どうして?今回の連合軍の呼びかけには董卓がどれだけ非道なことをしているか書かれていたわよね?」

「そうですけど、何かひっかかるんです」

 

 桃香は誰かがそのように噂を流したのではないかと思った。

 なぜそう思ったのかと聞かれれば、桃香もきちんとした回答を出すことは出来なかった。

 漠然とした何かが彼女の中にひっかかっていただけだからだった。

 

「それに都には天の御遣い様もいらっしゃるんです。そのような人が近くにいて悪政を布けるわけがないと思うんです」

「その天の御遣いも董卓と結託しているか、それとも利用されているかもしれないわよ?」

「そんなことはないと思います」

 

 黄巾の乱の時にとった彼の行動は地方で戦っていた桃香達のところにも知れ渡っていた。

 危険を顧みることなく自ら行動する。

 その行為が桃香は凄いと思い、また本当に天の御遣いなのだと信じていた。

 

「だからまずは話し合いをしてみてはと思ったのです」

 

 視線を雪蓮から一度も外すことなく話を続ける桃香。

 対して雪蓮も目を細めて桃香から視線を外すことなく話を聞いていた。

 

「でも私達だけではどうすることもできないし、白蓮ちゃんに相談すれば迷惑かけちゃうから……」

「それで私達に相談をしたわけ?私が迷惑だと思っているのに?」

「すいません……」

 

 素直に謝る桃香。

 先ほどまでのように『同じ立場にいる者』としては見ず、頼れる相手を雪蓮に求めているように見えた。

 

「劉備」

「は、はい」

 

 ゆっくりと杯を机に置いた雪蓮は笑顔が消え相手を射抜くような視線を桃香にぶつけていく。

 

「話は変わるけど貴女はもし天を手に入れられるとしたらどんなことを望むのかしら?」

「天……ですか?」

 

 雪蓮の言葉に桃香はそれとなく『天』という言葉を口にした。

 これまで桃香は皇帝を手に入れようとか、天下統一をしようなどと思ったことはなかった。

 ただ誰もが平和に暮らせたらいいという思いで義勇兵として黄巾の乱を生き抜いた。

 そして自分の考えに賛同する大切な仲間達が少しずつ増えてきていた。

 

「私はそこまで考えたことはないです」

「そうなの?」

「はい。私はみんなが笑顔で幸せに生きていけたらいいなあって思っているだけです」

 

 甘い理想論ではあった。

 だがそれは雪蓮が望んでいるものとよく似ていた。

 薄っすらと笑みを浮かべる雪蓮は姿勢を正して桃香を見た。

 

「劉備、貴女は愚かなまでに甘い考えではあるわ」

「なっ!」

 

 思わず関羽が身を乗り出しかけたが雪蓮は反論をさせる余裕を与えることなく言葉を続けた。

 

「だけど、その覚悟だけは本物のようね」

「孫策さん?」

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 どう答えたらいいのかわからない桃香は首を傾げる。

 

「実のところ、私も今回の一件は本当とは思っていないわ」

 

 武将としてはいまいちでも人としては信用できると雪蓮は判断をして、自分が思っている今回のことを話し始めた。

 

「貴女の言うとおり悪政を敷いている割には民の苦しんでいる声が聞こえてこない。ただ単に噂が一人歩きしているようなものね」

「しかし、それならなぜ参加したのですか?」

 

 そこまでわかっているのであれば参加する理由がみえない。

 愛紗の質問には雪蓮ではなく冥琳が答えた。

 

「それが我々の現状なのだ」

 

 その一言に桃香と愛紗ではなく、今まで黙っていたもう一人の少女、諸葛亮が気づいた。

 

「袁術さんの客将という立場ですか?」

「そうだ。我々は客将とは名ばかりで袁術にとって都合の良い駒でしかないのだ」

「だからさっき……」

 

 同じ立場であると言ったとき、雪蓮の雰囲気が一変したのだとようやく気づいた桃香達。

 桃香は自分の軽はずみな言葉で雪蓮を傷つけたのだと思い表情が暗くなり、愛紗も自分の何とも言えない表情を浮かべていた。

 

「まぁいつまでも今の状況でいるつもりはないわ」

「それって」

「そこからは貴女達に話しても仕方ないことよ。それよりも今は目の前のことに集中するべきよ」

 

 雪蓮は明日の軍議で必ず自分を先鋒にする案が出てくると桃香達に話した。

 たとえ何かあっても全体からすれば微々たる損害で終わると考えれば当然といえば当然の策だろうと冥琳は付け加えた。

 

「袁紹殿や袁術殿であれば大軍なのだからそちらに頼んでみては?」

「それができるのであれば苦労はしないわ」

 

 袁家だけならば雪蓮もいくらでも策を考えて簡単に実行することが出来る。

 だが、連合軍の参謀という立場にいる華琳の存在が雪蓮に妙な慎重を与えていた。

 

「あ、あの、孫策さん」

「なに?」

「もしよかったらですけど、私達も協力していいですか?」

「協力?」

 

 桃香は自分も公孫賛の一軍として参加しており、自軍と呼べる兵力は雪蓮達とほぼ同じだった。

 それならば雪蓮と協力して目の前の事に当たっても誰も文句は言わないはずだと思っていた。

 

「それは嬉しいけれど、わざわざ自分から危険なところに踏み込むかしら?」

 

 下手をすれば全滅もありえる。

 それなのに桃香はすすんで協力しようとしている。

 

「大丈夫です。愛紗ちゃんや鈴々ちゃんがいるし、それに朱里ちゃんもいてくれますから」

「「桃香様……」」

 

 愛紗と諸葛亮の真名である朱里は自分達の主の方を見た。

 武芸は愛紗には遠く及ばず、智謀は朱里には及ばなくても人を引き寄せる不思議な力を身につけている桃香に、雪蓮は興味を覚えた。

 

「わかったわ。貴女にも協力を請うわ」

「孫策さん」

「ただし、自分の身は自分で守りなさい。こればかり私達を当てにしてもらっても困るわ」

「はい!」

 

 連合軍の大義に疑問を持つ二人はこうして暗黙の盟約を結ぶことになった。

 そしてこの時の会合が後に大きな意味を持つことになろうとはこの時の雪蓮と桃香は思ってもいなかった。

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 翌日。

 参集した諸侯の前で華琳が目の前に広がる光景について説明をしたあと、敵の動向を探る意味での先陣を誰にするか決めようとしていた。

 だが、誰一人として手を上げる者はおらず、沈黙を保っていた。

 雪蓮も桃香も手を上げることなく様子を伺っていたが、不意に華琳と視線があってしまった。

 

「孫策殿、もしよければ亡き孫堅殿の武名に恥じぬ働きをしてみてはいかがかしら?」

 

 一斉に視線が雪蓮に集まっていく。

 孫堅の娘であればどんな罠が待ち構えていようが問題はない。

 そのような空気が広がっていくのを雪蓮は感じ取っていたが、別に表情を変えるようなほどでもなかった。

 

「喜んでお受けするわ」

 

 先陣を快く受け入れた雪蓮に他の諸侯は安堵の声を漏らした。

 華琳も少しは反論でもするかと思っていたが、あっさりと受け入れた雪蓮に対してこちらも表情を変えることはなかった。

 

「袁術殿もそれでいいかしら?」

 

 袁術の客将であるためにその主である袁術に許可を求める華琳。

 

「うむ。孫策ならば妾も安心して送り出せるのじゃ。孫策、しっかり働くのじゃぞ」

「仰せのままに」

 

 それらしく答える雪蓮だったがその胸のうちは苦笑に満ちていた。

 この戦が終わった後、誰が微笑んでいるかを想像するだけで安楽に構えている袁紹や袁術が滑稽に思えてならなかった。

 

「あ、あの、私も先陣にお願いします」

 

 おそらく雪蓮以外の誰もが予想していなかった者の立候補に今度は視線が集中していく。

 その視線に耐えるように手を上げている桃香に華琳は一瞬、目を丸くしたがすぐにもとの表情に戻った。

 

「お、おい、桃香。どうしたんだ?」

 

 隣に立っていた公孫賛は慌てて桃香に声をかけた。

 雪蓮と違ってこの二人は客将と主ではなくどちらかといえば友人同士に近かったため、無理やりやめさせたりはしなかったが、それでも意表をつかれたのは確かだった。

 

「貴女、先陣がどれほど重要なのかわかっていっているのかしら?」

 

 華琳の人を見る目はある意味では特異的なものを感じさせていたが、その目を通しても桃香が武勇や智謀に長けているようには見えなかった。

 ただ単に功績が欲しいだけの『でしゃばり』とでも思っていた。

 

「わかっているつもりです。でも、孫策さんだけだと万が一何かあったときに一緒にいればどうにかなると思います」

「どうにかって……。はぁ〜……。孫策殿はどう?」

「私は別にいいわよ」

 

 これもあっさりと受け入れる雪蓮に華琳は何かを考えたが、それを口にすることはしなかった。

 

「麗羽。先陣が二人になったけど、いいかしら?」

「かまいませんわ。この私の率いる軍の先陣なのですから華麗に優雅に戦いなさい」

 

 麗羽からすれば「袁家の華麗なる戦」と思っている連合軍の先陣を誰が務めようともまったく気にしていなかった。

 華麗に優雅に戦えば何も問題はないということだった。

 

「総大将もこういっているわけだから先陣は貴女達に任せるわ。敵の意図をしっかり見極めてきなさい」

 

 予定とは少し違った形になったが、これはこれで面白いものが見られるかもしれないと華琳は思った。

 そして第二陣、第三陣と決めていき、準備にとりかかることになった。

 雪蓮と桃香はお互いの顔を見て小さく頷き、他の諸侯にばれないように協力することにした。

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 その頃。

 一刀達は虎牢関に到着してしばしの休息をとっていた。

 

「凄いなあ」

 

 間近で見る虎牢関の勇姿に驚きを隠せない一刀。

 彼の知っている歴史でも難攻不落と称され、ここを落とすのに百万の大軍が必要とされたほどだった。

 

「ここに篭って戦えば何とかなるかな」

「軟弱な考え方だな」

 

 一刀の独り言に割り込んできたのは董卓軍随一の猛将である華雄だった。

 彼女は水関を守っていたのだが、一刀が虎牢関につくとすぐに呼び戻され、代わりに霞が今、水関の前にいた。

 

「敵が来ればこれを迎え撃って叩く。いかに大軍でもその頭を叩けば戦には勝つ」

「そりゃあそうだけどね。でも今回はそれをすれば確実に負ける」

「……」

 

 華雄は未だに戻された理由と一刀が立てた策に賛成したわけではなかった。

 一刀の策。

 それはわざと水関を開放し、無防備状態であることを連合軍に教える。

 そして囮部隊を関前に展開して相手の考えを混乱させる。

 おそらくここまでなら誰でも『罠がある』を思い多少の警戒心を持つようになるが、それが一刀の狙いだった。

 

「だが、敵がお前の考えていることに気づいた場合はどうするのだ?」

 

 大将軍だろうが皇帝のお気に入りだろうが華雄には関係なかった。

 臆することなく真っ直ぐに一刀に意見を求める華雄に一刀は嫌な気分などなかった。

 

「そのときは霞達に言ったことが実行されるだけさ」

 

 それは霞が水関に赴く前に一刀が託した策。

 あくまでも最終決戦はこの虎牢関に定めている一刀からすれば水関など失っても大したことではなかった。

 

「華雄にはここにいてもらいたい。不満だろうけど、君は切り札だから」

 

 実際に華雄の武は必要不可欠だった。

 一度でも負ければ後がない。

 それがどういう意味を持っているのか、華雄も理解はしていた。

 

「恋もそろそろ配置についた頃だし、俺達も準備を整えようか」

「……わかった」

 

 華雄も不満を持ちながらも納得するしかなかった。

 諸将がそれぞれの準備に取り掛かるため一刀の天幕を出て行くと、入れ替わりに桂蘭が入ってきた。

 

「一刀様、ご命令どおりに陛下にお目通りをしてきましたよ」

「ご苦労さん」

「でも、一刀様。これをするのであれば最初からすればいいのでは?」

 

 桂蘭は一刀からある密命を受けて都に戻っていた。

 これも一刀からすれば虎牢関が破られた時の本当の切り札だったが、これはできれば使いたくない気持ちもあった。

 

「それはしたくない。できれば俺達だけで解決させたいんだ。でも、もしものことがあったときに月を守ってくれるのは彼女だけだから」

 

 あえて個人名を出さなかった一刀。

 優しくどこまでも甘い一刀に桂蘭は何も言わなかった。

 

「まぁ何とかなるさ」

 

 余裕を見せる一刀に桂蘭も頷き一礼をして出て行った。

 一人残った一刀は軽く息をついて、机の上に広げている地図をただ静かに眺め、やがて瞼を閉じた。

-11ページ-

 そして運命の開戦へとすすんでいった。

-12ページ-

(あとがき)

 夏は嫌いです。

 暑いし、汗かくし、熱中症になりかけてダウンするし……。

 いくらでも文句が出てきますが、試験や熱中症もどきなどで執筆が進まず、久しぶりの更新となりました。

 まことに申し訳ございませんでした。

 

 両軍激突前までもっていくことができ、次回、いよいよ両軍が激突します。

 戦シーンが壊滅的なまでに下手ですが、何とか頑張っていきたいと思います。

 それでは次回も宜しくお願いいたいます。

 

説明
お久しぶりの更新です。
詳細というより言い訳はあとがきで。

というわけで反董卓連合第二回をお送りいたします。
それでは最後まで読んでいただければ幸いです。
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コメント
歴史の流れのままに進むか、新たなる流れを生み出し掴み取るか、次回も楽しみです!(深緑)
一刀が崖っぷち過ぎるwww(BX2)
samidare>策が決まれば名声は高まるけど失敗すれば・・・。(minazuki)
べあーど様>そうですね。気づけば軍師風になっていますね。(minazuki)
仁様>未だに汗だくだくですね。(汗)(minazuki)
はりまえ様>崖っぷちの一刀!(某番組風)ですね。(minazuki)
jackry様>いよいよ開戦!どうなりますか!(minazuki)
ZERO様>一刀の策が成功するか!(minazuki)
戦国様>次回も頑張ります!(minazuki)
うたまる様>思うと実行は違いますからね。(minazuki)
PON様>おそらくまだ桃香は迷っていると思いますね。華雄は・・・・・・秘密です♪(minazuki)
守刀様>なってました!今になって気づくとはうっかりさんでした。(汗)(minazuki)
96箱様>次回もよろしくお願いします!(minazuki)
よしお。様>ありがとうございます!(minazuki)
COMBAT02様>まぁそれが麗羽の魅力なのかも。バカなほど可愛いという。(笑)(minazuki)
hokuhin様>空城の計のように成功するかどうかですね。(minazuki)
砂のお城様>最前線で戦う一刀は守れるかは次回以降ですね。(minazuki)
samuraizero様>三者がそれぞれに考える先にどのような結末が待っているか!(minazuki)
よーぜふ様>どうしても桃香を描くと理想論になってしまいますからね。(minazuki)
poyy様>成功して撃退できるかどうかは予測不能です。(minazuki)
紫電様>戦シーンはまだまだ未熟者ですが頑張ります!(minazuki)
scotch様>ありがとうございます!(minazuki)
U_1様>ありがとうございます。早く涼しくなるといいですね。(minazuki)
一刀の策が気になりますね(samidare)
ここの一刀は軍師してるなぁ(べあーど)
更新お疲れです。自分も夏は嫌いです。汗をダラダラかいてしまうので・・・。さて、一刀がどういう展開をみせるか今からワクワクして待ってます。(仁)
策をなせるか楽しみだ!そして逆転してほしいね是非とも!クルクルの人生崖っぷちにしてほしいねほんと!(黄昏☆ハリマエ)
待ってました! 一刀の策はどんなのか期待しています。(ZERO&ファルサ)
更新お疲れ様。これからの展開どうなるのかが気になります。次回が楽しみだ!(戦国)
桃香に覚悟はあっても、まだそれは想いでしかないように見受けれますが、これから桃香も含めてどうなって行くのか楽しみです。 華雄が一刀に惚れたりして(w(うたまる)
桃香は本当に覚悟は本物なのだろうか。自分なりにはしてるんだろうけど他者の理解を得られる覚悟ではないように思える。そして華雄がやはり不穏なフラグを立ててますが…結局助けてなぁなぁってのがパターンですがどう処理するのか楽しみです。(PON)
これからの展開が気になる。次回の更新をお待ちしてます。 後、気になったので他の所二になってますが、タイトルが(董卓包囲網 其の一 思惑)一になってます(守刀)
待ってました!minazukiさまの前作も読みました!書き方が好きです!(よしお)
袁家マジでうぜぇ存在だな・・・。トップがアホで馬鹿だからもう取り返しがつかないや・・・・。(COMBAT02)
水関に挑む孫作軍と劉備軍。空城の関にどんな策が潜むのか。次回も楽しみにしてます。(hokuhin)
お久しぶりです。更新お疲れ様です。疑問に思う桃香と雪蓮と言うと噂流したのは華琳何でしょうかね?まあ次回一刀がどんな策をするのか楽しみです。(samuraizero)
無理はなさらないでくださいね? まぁやはり桃香のアノ具合に一瞬いらってきましたが・・・まぁ、ね。 御使いの華麗なる策、期待してますw(よーぜふ)
一刀がどんな策を使って連合を撃退するのか気になりますなぁ。(poyy)
お帰りなさい。更新お疲れ様です。(scotch)
北の大地も今年は暑い日が続いています。体調に気をつけて更新頑張ってください。(U_1)
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真恋姫無双 天帝の夢想 雪蓮 華琳 桃香 北郷一刀 華雄 

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