幻想?無双 第3章 新たなる火種(虎牢関攻略)
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虎牢関攻略は袁紹軍と曹操軍が先鋒になった。

敵将は張遼と天下無双の呂布。

孫策と劉備軍は後方になり桃香陣営は喜んだが雪蓮陣営は微妙な気持ちになった。

「…どうしたものか……」

冥琳は悩んでいた。

後方になった事は軍にとっては吉報であったが、今後の事を考えるとあまり喜べなかったからだ。

雪蓮は冥琳の様子がおかしいのに気付き、声をかけた。

「冥琳…どうしたの?」

「ああ…孫呉独立についてちょっとな」

「…なるほど」

冥琳の言葉に雪蓮も気付いた。

袁術軍がこのままだと無傷に近い状態で連合解散することに。

袁術軍は水関攻略及び現在進行中の虎牢関攻略で最後方に軍を展開していたからだ…。

「…どうしたんですか?」

レイは思春と一緒に部隊にいたが二人の様子がおかしかったので様子を見に来た。

「…ああレイか…いや何…ちょっとな」

「冥琳ちょっと聞いてみたら?」

雪蓮たちは今の状況をレイに説明した。

「…まあそういう事だ……」

説明を聞いたレイは少し考えた。

「…ちょっといいですか?一ついい策を思いついたんですが…」

レイの考えた策と言うのは軍を二つに分け、一つは曹操軍と袁紹軍に乱入し、敗走のふりをして袁術軍になすりつける。その隙に虎牢関を制圧するというものだった。

「…なるほど…しかしそれを指揮する将はどうする…」

確かに策自体は悪くないが、それを仕切る将が孫呉にはいなかった。冥琳はそこがわからなかった。

しかしレイは心当たりがあった。

「桃香さんに頼むのはどうですか?」

「いくら同盟を結んだといっても連携はなかなかできないぞ」

雪蓮たちは同盟の時桃香陣営と真名の交換をしていた。

冥琳は当然のことを言ったがレイの一言で変わった。

「カスミを使います」

「…まさか!」

「虎牢関制圧にはあまり連携はいらないでしょ…必要となるのは乱入し敗走する時のみです…」

「しかし桃香たちは納得するか?」

「俺が行って説得します」

「しかし…雪蓮どうする」

「うまい事すれば袁術軍は大損害を与えなおかつ虎牢関制圧の名誉も手に入れるか…よし!」

雪蓮はレイの策に賛成し、桃香たちの説得を命じた。

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「劉備様!孫呉よりレイ様が来られました」

「わかりました…ここまで通して下さい」

冥琳が先行してレイが来る事を桃香陣営に伝えてたのですんなり入れた。

「レイさん…どうしたの?もしかしてご主人様に逢いに来たの?」

「それもありますけど、ちょっと相談がありまして…朱里さんと雛里さんも同席して欲しいのですが」

レイは朱里たちが来たのを確認し桃香たちに協力を願った。

「そうですか…朱里ちゃんどうする?」

「う〜ん、確かにこれが成功すれば私たちには虎牢関制圧の名誉も手に入りますけど…」

「でもレイさん…どうしてご主人様をつかいたいでしゅあ」

「雛里さん…噛んでますよ…。それは俺の軍で隠密部隊を率いていた筆頭ですから」

「…なるほど…桃香様…」

朱里と雛里はレイの策に賛成してくれた。

桃香も軍師二人だ大丈夫と言ってくれたので協力することにした。

「…わかりました。協力します」

「ありがとうございます。それでカスミはどこにいますか?」

「あそこの天幕にいますよ…でも」

「でも?」

「ううん…何でもないよ」

「?」

レイは桃香の言葉に疑問を感じたがカスミの天幕に向かった。

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「カスミ〜」

「…何ですか」

レイの声に不機嫌そうに答えたカスミ。

いつもと雰囲気が違うのに気付いたレイは退散しようとしたがカスミにばれてしまった。

「…何も言わずに帰ろうとするなんて…」

「カスミ…どうしたんだ」

「………忍びなら誰でもいいのですね」

その言葉にレイはハッとした。

「もしかして…」

「……水関攻略の夜」

「!!!」

「やっと再会できて同盟も結んだから逢いに行こうと思ったら…浮気者」

あの夜カスミはレイに逢いにレイのいる天幕までいった。

そこで見たのはレイと思春が抱き合っていたところだった。

「…ごめん」

「許しません!」

レイはカスミにどうしてそうなったか説明したがカスミは納得したが許してくれなかった。

「カスミ〜…どうしたら許してくれるの?」

「あの夜と同じ事をして」

「わかった…」

レイはそういうとカスミを抱きしめた

(懐かしい…カスミ)

(やっぱり落ち着く…)

抱き合っていると不意にレイはカスミに口づけをした

「………」

「…ふぅ。言っとくけどこれはしてないからな」

「もう…仕方がないわね…今回は許してあげる」

そう言うとカスミは機嫌を直した。

そしてレイはカスミに今回の策を言って協力を願った。

「…わかりました…一度あの人と話したかったので」

(嫌な予感がするしね…)

「ありがとう、それじゃあいったん戻るね」

そう言うとレイは雪蓮陣営に戻った。

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数分後レイと思春はカスミを待っていた。

カスミは諸侯に顔が割れている為変装する必要があった。

そこでレイは明命とカスミの服と武器を交換するのを思いついた。

「お待たせしました…どうしましたレイさん」

着替えの終わったカスミがやってきた。

レイは着替えたカスミに見とれていた。

「…おい!」

(今度私もいつもと違う服着よっかな……でも恋人だからってデレデレして馬鹿!!)

思春は心の中で焼きもちをやきながらレイの頭を叩いた。

「痛…なに思春?」

「これで揃っただろ…いくぞ」

(やっぱり…でも!)

思春の態度を見てカスミは改めて思った

「わかった…それじゃあいくぞ!甘寧,カ…周泰!」

「「御意!」」

レイと思春は呉軍の1/3をカスミは孫呉の兵に変装させた自分の隊を率いて前線にむかった。

その途中カスミは思春に声をかけた

「あの…甘寧さん…ちょっといいですか」

(よし!ハッキリさせよう…)

「…なんだ!」

「戦いの前に聞くのは不謹慎だと思うのですが…もしかして…レイさんの事」

「!!」

(もしかしてばれてる?)

「その反応…好きなんですね」

(やっぱり…)

「な…何の事だ」

(どうする…)

思春はカスミの言葉に動揺してしまった。

「好きじゃないんですね」

(そこまで頑なに…)

「あ…当たり前だ」

カスミは思春がどうしても本音を言わないのである行動出でた。

「じゃあ今からレイさんに口づけしても大丈夫ですよね…レ「駄目〜!!」」

「冗談ですよ…でもどうして駄目なのですか?」

カスミの冗談で思春は言わざる負えない状況を作ってしまった。

「…好きだから…」

(言っちゃた…恋人の前で…どうしよう……)

思春はカスミに聞こえる程度の小さな声で言った。

カスミはやっぱりと思い、釘を刺すことにした。

「とりあえずわかりました…でも恋人は私ですから……絶対にとらないでくださいね!取ったら…ねえ」

「いや…絶対奪って見せる」

二人は火花を散らした。

カスミはレイを死守する為に…、思春はレイを奪取する為に…。

「わかりました。…奪えるものなら奪って見せてください…甘寧さん」

「…思春だ…そう呼べ」

「わかりました思春さん。それとこれからもレイさんの事よろしくお願いします」

「わかった…」

会話が終わると同時にレイは声を上げた。

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「レイ隊、甘寧隊、周泰隊!今から乱入する!全軍突撃!!」

その声で作戦は決行された。

曹操軍はレイの策に気付き行動を合わせてくれた。

袁紹軍は全く気付かず殿となり敗走のふりをした。

袁術軍に近づきレイは指示を出した。

「今から袁術軍にぶつける!その後反転し虎牢関制圧の援後に入る!全軍分かれ!」

レイの指示で軍が分かれ、袁術軍にぶつけることに成功した。

その後雪蓮陣営により虎牢関制圧を成功させた。

当初桃香陣営に虎牢関制圧を任せていたが、愛紗,鈴々,星が呂布と対峙した事により急遽雪蓮が制圧に入った。

呂布は朱里の策により捕縛することに成功した。

虎牢関制圧後、桃香陣営は呂布の処遇で少し揉めた。

本来呂布みたいな敵軍の将は首斬が妥当と愛紗は言ったがカスミはそれに反対した。

解放軍では敵軍の将が味方になる事が多かった。また、呂布と話してみてカスミは悪人ではないと思ったからだった。

カスミの説得に結果、呂布を仲間に入れることになった。陳宮も呂布が入るならと言って仲間に加わった。

レイはカスミと別れた後、思春と一緒に雪蓮陣営に戻った。

桃香陣営・曹操陣営は虎牢関制圧して数刻後、洛陽に向かって進軍させた。

 

つづく

説明
第3章4部です。
あらすじは上記の内容です。
この火種2種類の意味があります。
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真・恋姫無双 幻想水滸伝   坊っちゃん 思春 カスミ 

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